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子どもの歯並びは遺伝するの?|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】

2024年12月16日

〜将来の歯並びが心配・・・今だからこそできること〜

日々成長していくお子さまを見守る中で、昨日とは違う新たな一面を発見できることは、親としての喜びですよね!しかし、成長を喜ぶ一方で、さまざまな不安を抱えることもあるのではないでしょうか?
「うちの子、将来歯並びが悪くなってしまうのでは」と気にされる方も多いかもしれません。 今回は、そのような疑問をもたれた方に向けて「歯並びは遺伝するのか?」という疑問にお答えしながら、お子さまの歯並びを良い方向へ導くためにできることをご紹介します。

 

歯並びは遺伝するって本当?

お母さんが仕上げ磨きをする様子
結論からお伝えすると、歯並びそのものが直接遺伝するわけではありません。 遺伝とは、親の特徴が子どもに受け継がれる現象を指します。血液型や髪質、身体的特徴など、さまざまな特性が遺伝する中で、アゴの骨の形や大きさ、歯のサイズや本数といった「歯並びの土台」となる部分も親から子に遺伝することが考えられます。
例えば、
【アゴが小さい+歯が大きい=歯が並ぶスペースが足りず、歯並びがデコボコする】
といったケースでは、不正歯列(ふせいしれつ)と呼ばれる歯並びの一種で、叢生(そうせい)になる可能性が高まります。
つまり、遺伝的な要素が歯並びに影響を与えるのは確かですが、歯並びのすべてが遺伝で決まるわけではありません。

 

遺伝以外に歯並びや噛み合わせを左右する要因とは?

矯正を付けている男の子
人の行動は90%以上が無意識で行われているといわれています。 例えば、歯ブラシをどちらの手で持つかなど、意識せずに習慣化している動作がほとんどではないでしょうか。
また、「おはよう」「いただきます」「ごちそうさま」などの挨拶や、帰宅時の手洗いうがい、食後の歯磨きも、小さい頃に教わったり周りの大人を見て、真似をすることで、自然に覚えた習慣です。これらは、日常の中で当たり前のように行っている無意識の行動の一部といえます。
こうした良い習慣が身についていると、親としても嬉しいものですよね。一方で、実は歯並びや噛み合わせに悪影響を与える「悪習癖(あくしゅうへき)」と呼ばれる行動もあります。この悪習癖は無意識に行われることが多く、本人も家族も気づいていない、または気に留めていないケースがほとんどです。

 

悪習癖の例

  • ・指を吸う、指を口に入れている
  • ・口呼吸、口が開いている
  • ・頬杖をつく、猫背になるなどの姿勢の癖
  • ・柔らかい食べ物を好んで食べる
  • ・舌の使い方
  • ・爪を噛む

これらはたくさんある悪習癖のほんの一部ですが、癖が歯並びや噛み合わせに悪影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

 

生活習慣と歯並び・噛み合わせの関係

爪噛みをする子ども

 

指しゃぶりや口呼吸

歯並びが乱れるだけでなく、アゴの発育にも悪影響を及ぼします。

 

頬杖や猫背

顎の位置が変わることで歯並びが悪くなる可能性があります。

 

柔らかい食べ物ばかり食べる

舌本来の動きを果たさなくても、食物を咀嚼(噛む)することが出来るため、顎の発達が妨げられて、歯並びに影響を与えることがあります。十分に噛む必要がないため、アゴの発達が妨げられ、歯並びに影響を与えることがあります。

 

舌の使い方や発音

舌をいつも歯の外に出ていたり、舌で歯を押す癖は、歯並びや噛み合わせを歪ませる原因になります。

 

爪を噛む

歯並びや歯を支える骨に負担を与えることがあります。 「えっ、こんなことで歯並びや噛み合わせに影響が出るの?」と思われるかもしれませんが、実際に弱い力でも継続的に歯やアゴに影響を与えることで、歯並びや噛み合わせが変化してしまうことがあります。
※ワイヤーなどの固定器具を使う歯科矯正治療も、この原理を利用して歯やアゴの位置を整えています。

 

お口のトレーニングで歯並びや噛み合わせをより良い方向へ

子どものお口のトレーニングを行う歯科衛生士
上記のような悪習癖が見られる場合や、歯並びが気になる場合には、お口のトレーニングがおすすめです。直接歯並びを変えることは難しいですが、歯並びが悪くなる原因を見極めトレーニングをすることで、悪影響を取り除き、アゴの成長を理想的なバランスに導くことができます。

 

歯科医院で指導を受けられるトレーニング例

 

唇を閉じる練習

口呼吸を防ぎ、歯並びを整える効果が期待できます。

 

舌を正しい位置に置く練習(舌癖の改善)

舌の悪い癖を改善し、歯並びをよくする効果が期待できます。

 

アゴを動かす運動(噛み合わせの改善)

顎の筋肉を鍛え、噛み合わせを改善する効果が期待できます。

2018年から「小児口腔機能発達不全症」として保険診療の対象となり、専門的な指導やトレーニングを受けやすくなっています。

 

まとめ

歯並びや噛み合わせは、遺伝と生活習慣の両方が複雑に影響して作られます。遺伝的な要因は変えられませんが、生活習慣は意識・行動(トレーニング)することで改善可能です。
お子さまの歯並びや噛み合わせが気になる場合は、早めに歯科医院を受診し、専門家のアドバイスを受けることが大切です。
歯科医院では、歯並びや噛み合わせの状態を詳しく検査し、適切なアドバイスや治療を受けることが出来ます。大切なのは早期発見・早期治療です。
小さな頃から意識して良い生活習慣を身につけることで、将来のお子さまの歯並びや健康に繋がります。

3人の子育てを振り返ると、「知っていたらもっといろいろできたのになぁ」「あの時、こうしていればよかった」と感じることが日々あります。 お口の健康に関することはもちろん、学習面や声かけ一つをとっても、反省や気づきはたくさんあります。
それでも、お母さんとして、その時できることを精一杯やってきたと自分では思っています。 時には、ものすごく後悔することもありますが、1人目でも3人目でも、子どもはそれぞれ個性があり違います。
そのため、その子に起こる出来事もすべて異なり、対応も一つひとつ異なります。 上の子の経験を参考にすることはありますが、子育てにマニュアルはなく、正解もないと私は考えています。
たくさん悩むこともありますが、そんな時私は、
①できるだけ多くの情報を集める(家族や友人、専門機関に相談したり、ネットで情報収集したりする)
②①を参考に、とことん話し合う(対象の子どもやパートナーなどと話す) この2つを心がけています。

問題を解決しようとする時、自分の経験だけを基準にしてしまうと、その子の意思や考えを十分に尊重できないこともあります。
だからこそ、さまざまな考え方や捉え方を知り、そのうえで話し合うことで、お互いに納得できる答えを一緒に見つけられるのではないでしょうか。 少し話がそれてしまいましたが、ここまでブログをお読みくださった方の参考になれば嬉しく思います。
お子さまの健やかな成長のために、ぜひ一緒にお口の健康を守っていきましょう!

当院では、お子さまのお口の健康をサポートするためのさまざまな取り組みを行っております。どうぞお気軽にご相談ください。
政久歯科醫院の子どもの矯正歯科についてはこちら⇨

 

この記事の筆者

歯科衛生士:中島加奈

歯科衛生士:中島加奈

プロフィール

  • 歯科衛生士歴22年
  • 米粉ナチュラルアドバイザー
  • 3児の母
  • お口育て教室・離乳食講座開催

 

この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

経歴

  • 広島大学歯学部 卒業
  • 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
  • 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
  • 政久デンタルオフィス 開業
  • 政久歯科醫院 移転開業
  • 医療法人社団BLISS 開設

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お口ポカン|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】

2024年11月25日

突然ですが、クイズです!

 

Q、歯並びや噛み合わせに影響する原因は?

  • ① 遺伝的原因(両親、祖父母が歯並び・噛み合わせが悪い)
  • ② 生活習慣原因(食べ方、姿勢、指吸い、爪噛み、頬杖など)
  • ③ ①+②のどちらも関係がある

正解は、今回の記事の中にありますよ〜♪

歯科衛生士22年目、お母さん歴17年目の中島です。
今回は、「お口ポカン」についてです。

 

お口ポカンとは

口を開けて笑う男の子
日常的に無意識に唇が開いている状態。 専門的には、口唇閉鎖不全症(こうしんへいさふぜんしょう)と呼ばれます。

 

ナゼ?お口が無意識に開いている?

お口の周りの筋肉(機能)低下(唇、舌、頬などの動きがうまくできない)が主な原因と言われています。また、そのことが引き金となり、上あごの骨が理想的な大きさに成長していない場合は、鼻での呼吸が難しくなり、お口で呼吸する口呼吸と呼ばれる状態になることもあります。

 

お口の筋肉(機能)低下

 

❶お口

大きなお口を開ける女の子
産まれてから、赤ちゃんはおっぱいやミルクを飲んで身体を成長させます。 同時にお口の筋肉もその度にトレーニングをしています。おっぱいやミルクを飲むためには、唇と舌と頬を一生懸命に使います。 その後、離乳食期を経て、飲む動きから食べる(噛む)動きを学びます。 生後1年くらいをかけて、お口を一生涯使うための筋肉(機能)を身に付けていくのですが、

  • *くちゃくちゃ音がする
  • *口から食べこぼす
  • *噛まない、または噛む時間が長い(目安:噛まない/5回もしくは、5秒未満。噛む時間が長い/1分以上
  • *食べムラがある
  • *片側ばかりで噛む
  • *飲み込む時、顔にしわがたくさん入る、または首が動く などが見られる場合は、お口の筋肉(機能)がうまく使えていないかもしれません。

 

❷姿勢

ハイハイする赤ちゃん
赤ちゃんは、お腹の中で無重力の世界にいます。 この世に誕生した瞬間から重力を感じます。神秘的✨ですよね。 最初は本能で生きていくために、泣いて訴え周りの大人に助けてもらっています。なんとも愛おしい瞬間ですね! そして、いずれ大人になり自分の足で立ち生きていく為に、自らの意思で体を動かしていきます。
その過程は、
手足を動かす→首を動かす→うつ伏せ→上半身を起こす→四つ這い(ハイハイ)→つかまり立ち→一人立ちの順番で2足歩行ができるようになります。 順番を飛ばして成長することで、動かしたい部分、保ちたい姿勢が維持できないことが起こります。また、その成長発達の過程の中で抱っこの仕方・座る椅子の種類・運動不足・靴の種類なども関係し、成長が左右されることもあると言われています。 お口と体の成長発達は密接な関係があり、体の成長が未発達であればお口の筋肉(機能)も思うように動かせないことがあります。

 

❸環境

家族3人で歯医者に行く様子
私たち人間は、お手本を元に学び・身につけていくことが多いです。職人の世界では「師匠の背中を見て学べ」書道の世界でも「先生が書いたお手本を真似して書くこと」が求められます。 様々な世界で、お手本を見て真似をし続けていくと、やがて自分もできるようになります。 お口も同じく、周りの大人の口が開いていると、子供たちもそれを見て真似をします。 意図的ではなくても、❶や❷も含めてその子を取り囲む環境が影響する場合があります。
「でも、お口が空いていても困ってなければ問題なくない?!」と疑問に思いますよね。

 

お口ポカンと開いていることで、なにが問題?

お父さんに食べさせてもらう男の子
「食べる・話す・呼吸をする」ことに影響がでます。

唇を閉じ、舌は常に上あごの歯の内側に収まっている形が理想とされています。 理想的な場所に唇・舌があるのは、筋肉がしっかり働いてくれているおかげです。 しかし、お口が開いている=いつも舌が下あごや歯に当たっている状態になります。 舌が下あごや歯に当たっている場合、歯並びにも影響を及ぼす為、食べることが難しくなります。
食物を前歯で噛み切り、奥歯ですりつぶし、唾液と混ぜて舌を使って飲み込む。 この動きが理想的にできていなくても、食べることは可能ですが、理想的にできていないことで 「食べる時にくちゃくちゃ音がする」「食べこぼす」「丸飲み・飲み込めない」「唾と混ざらず消化が悪くなる」など、食事のマナーや体への負担も考えられますね。

また、歯並びや噛み合わせ・顔の歪みに大きな影響が出る、そして口が渇くことで口臭・むし歯・風邪をひきやすい・夜のイビキ、集中力が下がる、など様々な日常生活に影響を及ぼす原因の一つとなります。

「うちの子、お口が常に開いていて困っている」と歯科を受診される方が増えてきている一方で、専門的視点から見ると「口唇閉鎖不全症」だが、本人は困っていない、また周りの大人も気づいていない(子どもが困っていない為)ことが多いと感じています。
自分で・ご家族で気づくきっかけに、セルフチェックをお勧めしています。日常生活の中にもお口が開く原因が潜んでいるため、一度、確認をしてみてください。

・噛む回数が長すぎる、短すぎる
・舌のクセがある
・発音が聞き取りにくいことがある、周りに言われたことがある
・舌をべーっと出すと、先端がハートのように窪んでいることがある
・指吸いや爪噛みなどがある
・慢性的な鼻炎などのアレルギーがある
・猫背など姿勢が悪い
・寝るときには、うつ伏せや横向きで寝ていることが多い
・夜尿症がある

このようなことが当てはまる場合は、何らかの原因でお口がポカンと開いている可能性があります。

 

まとめ

近年、お口ポカンは歯科医院で、口唇閉鎖不全や口腔機能発達不全症として、治療を受けることができるようになりました。
極論ですが、私は「生きていく上でその子がその家族が、それぞれの幸せを感じ、元気であれば良い」と思います。
自分自身の人生(仕事もプライベートも)振り返ってみれば、3人の子育てをしている中で、心身的にトラブルが起こった時に、「あの時、知っていれば行動に移せて今の問題が回避できる可能性」があったことが何度も何度もあります。 きっと何をしても、結果に大差はないかもしれませんし、後悔することは起きると思います。しかし、その時々で自分の納得できる選択や行動であったかは、気持ちの部分で大きな差が出ると思っています。
ただ、完璧な人生を送ることが目的ではなく、それぞれの価値観の中で、できることを見つけ一つでも少しでも何か行動することができたら良いな〜と考えています。 こちらの記事を読むことで、行動する一歩が踏み出せるきっかけになれば嬉しいです。

 

クイズの正解は…

③の遺伝的原因+生活習慣原因のどちらも歯並びや噛み合わせに影響します。

 
政久歯科醫院の小児矯正についてはこちら⇨

 

この記事の筆者

歯科衛生士:中島加奈

歯科衛生士:中島加奈

プロフィール

  • 歯科衛生士歴22年
  • 米粉ナチュラルアドバイザー
  • 3児の母
  • お口育て教室・離乳食講座開催

 

この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

経歴

  • 広島大学歯学部 卒業
  • 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
  • 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
  • 政久デンタルオフィス 開業
  • 政久歯科醫院 移転開業
  • 医療法人社団BLISS 開設

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子どもの矯正歯科治療について|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】

2024年11月18日

現役歯科衛生士&3児の母の中島です。
二十数年前、歯科衛生士免許を取得したばかりの私は、子どもの歯並びは「悪くなったら矯正するしかない、悪くなる原因は遺伝だから仕方ない」と思っていました。 しかし、ここ数年の間で「歯並びは、遺伝+生活習慣(悪習癖)が原因となる」と耳にすることが多くなりました。 つまり、もしかしたら歯並びが悪くなるのを防げるようになる可能性も出てきたということです! そうと分かっていても、歯科衛生士である私ですら、歯並び予防に時間を割く余裕、気持ちの余裕がないな〜と子育てしながら感じています。 そこで今回は「いずれは、子どもの矯正歯科治療って必要かも?」と思っている方に、
・そもそも矯正歯科治療ってなに?
・どこの歯医者さんでもできるの?
・始めるベストなタイミングはいつ?予防ってできるの?
など、いろいろ知っていただきながら選択肢の幅を増やしてもらえる機会になればと思います。

 

①そもそも矯正歯科治療ってなに?

子どもが矯正器具をもって口を開けている様子
矯正歯科治療とは、「悪い歯並びや噛み合わせを、きちんと噛み合うようにして、きれいな歯ならびにする歯科治療」です。しかし、きれいな歯ならびにするために、歯を削って「差し歯」にすることは、基本的にはありません。矯正装置を使って、歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かし、「歯並び」と「噛み合わせ」を治していきます。歯がふぞろいだったり、上下のあごの歯並びがお互いに噛み合わない状態を、専門的には「不正咬合」といいます。

 

不正咬合とは

出っ歯(上顎前突)、受け口(反対咬合)、八重歯・乱ぐい歯(叢生)、開咬、顎変形症などです。 一般的に矯正歯科治療に求めるものとしては、「見た目の改善」に重きが置かれているようです。 また、矯正歯科治療にも、言い方やパターンがあるのでいくつかご紹介いたします。

 

○形態矯正(歯並び・噛み合わせが悪くなった状態の改善)

一般的な歯科矯正治療は、ワイヤーなどを使用し、悪くなった歯並びを力を使って正しい歯並びや噛み合わせに整えていく治療方法です。 多くの方が矯正のイメージとして多く思いつくものではないでしょうか? 様々な方法があり、お口の中の状態により治療方法も異なります。 ・歯の表面(表裏)にワイヤーを1本ずつ歯に貼り付けて歯を動かしていく ・フェイシャルマスクを顎と額に装着して、上下の顎の前後的なバランスを整えていく ・上下の顎(内側)に装置を入れ、骨を上下左右に広げ、歯が並ぶスペースを作っていく (装置には固定式や着脱式がある) また、一つの方法だけでなく何個かの方法を組み合わせて行っていくこともあるため、治療期間や費用も異なります。

 

○予防矯正(悪くなる前の機能矯正:見た目を改善するより、機能面の改善がメイン)

予防矯正とは、歯並びを悪くしている原因を改善する治療で、正常な筋機能に整える方法です。 ここ数年では、歯並びや噛み合わせを治すというよりは、お口の周りの筋肉を整えることによって、理想的なお口に成長を促す予防矯正に重きが置かれています。 治療方法としては、筋機能トレーニングやマウスピース型矯正装置などがあります。 歯並びや噛み合わせが悪くなる原因となる、口呼吸や舌の位置、飲み込み方、姿勢などに対してアプローチを行います。その子に合った筋肉のバランスを身につけることで歯並びを理想的な方向へ整えていきます。理想的な顎の発達を促すために0歳から様々な形でアプローチすることが可能です。 メリットは、 ・子ども自身の本来の力を利用するため痛みが少ないこと ・自然な歯並びになる可能性がある ・歯並びだけでなく、姿勢や呼吸など全身の健康に関わることも身につけていくことができる という点です。 一方、デメリットとしては、親子双方の「やる気」が必要でかなり重要ということです。 日々の生活を送る中で、トレーニング時間の確保や気持ちの余裕があるか?が結果を左右します。

 

②どこの歯医者さんでもできるの?

カウンセリング風景
まず、歯医者さんになるためには、 1)大学の歯学部か歯科大学で6年間の教育を受けます。 2)歯科医師国家試験を受けます。 3)合格した後、病院や診療所などで1年以上の臨床研修を受ける ことが義務付けられています。何年も勉強しないと歯医者さんになれないのですね! そして歯科医師になった後も、さらに様々な各分野の治療を極める「認定医」や「専門医」などといった資格制度があります。
※認定医の資格がないと歯科治療ができない訳ではありません。十分に知識と経験を積んだ歯科医師の先生であれば、治療はもちろんできるのでご安心ください。
矯正歯科医療の認定医資格は、日本矯正歯科学会の指定研修施設で「基本研修」と「臨床研修」からなる5年以上の研修を修了し、「診療活動」ならびに「学術活動」の実績などを積む事で得らます。5年毎に資格の更新があり、認定医の先生方は、日々勉強と経験を積み続けています。歯科医師全体の約2.5%しか存在しない認定医資格を持たれている先生に診てもらえるともっと安心ですね! 話が少しそれました。。。 矯正歯科治療は、たくさんの時間と努力を積み重ね、さらに十分な修練を積むことが求められている専門性の高い医療です。医療の世界は日進月歩であり、治療方法も様々な手法があります。 ここまで歯科医師の先生のお話をしてきましたが、歯医者さんを選ぶ際には、歯科医師の先生はもちろん、スタッフの対応も大切だと考えています。
 

  • ・お家の方や子どもの要望を聞いてくれる
  • ・必要な資料採取を行い、診査診断をしてくれる
  • ・時間をかけて説明をしてくれる

 
なども当たり前のようで、実は歯医者さんを決めるポイントとしては重要!
さらに、
 

  • ・治療方法を理解・納得できたか
  • ・費用面の詳細な説明を受け同意したか
  • ・医院までの距離や通院時間、スタッフ対応

 
なども含めて 通いやすいかを検討されると良いと考えます。 また、検査費用がかかることもありますが、セカンドオピニオンを受診し医院の比較検討も大切です。 やってみないと分からないこともあるかと思います。しかし、矯正歯科治療は長期間になることがほとんどです。できるだけ色々と知った上で、治療を受けるお子様、また支えるご家族にベストな選択ができることを願います。

 

③矯正歯科治療を始めるベストなタイミングは?

口を開けて笑う子どもたち
子どもの矯正を始めるときに絶対的年齢制限はありません。 ただ、一般的には、永久歯が生え始める6歳頃から永久歯が生え揃う12歳頃までに始めることが多いようです。最近では予防矯正などもあるので、6歳よりも早期に始められる方もいらっしゃいます。 また、開始時期を考える時に ・お子様のお口の状態(困っているのか?困ってないけど見た目が気になる?なども含む) ・兄弟がいる場合は、それぞれの状態によって開始時期の優先順位 ・進級、受験、習い事などのライフサイクルの状況 ・費用面の捻出のタイミング など、たくさん考えることがありますね💦
小児矯正には、永久歯が揃う前におこなうⅠ期治療と、永久歯が揃った後におこなうⅡ期治療があります。 子どもの矯正時期はⅠ期治療に該当し、 永久歯が生え揃うまでに治療し「大人になってから永久歯の歯並びがキレイに整う」ことを目的としています。 また、成長期の子どもでないとできない治療もあります。 小児矯正が必要だと判断した場合は、早期に治療を開始することで、トータルの治療期間や治療費用を抑えられます。 冒頭で歯並びは「遺伝+生活習慣(悪習癖)が原因」と耳にする事が増えたとお伝えしました。 遺伝は先天的な事ですので、アプローチが難しいです。しかし、後天的=産まれた後に身につける生活習慣であれば、アプローチが可能です♪ このアプローチは0〜18歳が対象になっており、早期に原因となる生活習慣(悪習癖)を見つけ、改善する事ができたら?! 歯並びを治す必要がなくなる可能性が見えてきますね✨
2018年から、お口の機能に着目されるようになり歯医者さんの保険診療に「小児口腔機能発達不全症」という診断が追加されました。今までは、保険ではできなかったため、なかなか認知されていなかった、お口の機能訓練が保険診療できるような改正がありました。 理想的なお口の機能を生活習慣の中で身に付けていくことにより、歯並びを悪くならないように予防する事が可能に! そして、その生活習慣は「姿勢や食事中のマナー」「風邪予防」「コミュニケーション力」などにもつながります。(ビフォアーアフターのイラスト) 万が一、歯並び予防ができず矯正歯科治療をすることになったとしても、機能が身についていることで、後戻り(矯正歯科治療終了後に歯並びが元に戻ってくる可能性)を防止することにもつながりますよ♪

 

【子ども矯正歯科治療をすると良いこと】

口を開けて笑う子どもの兄弟

 

◆歯を清潔に保てる

歯並びが良い&お口の周りの機能が整っていると→歯垢が溜まりにくい/歯磨きがしやすい=むし歯や歯周病予防に繋がります。

 

◆コンプレックスを抱えない、または緩和・解消に繋がる

歯並びや噛み合わせなど、少し気になっていることや、子どもたちは「素直すぎるが故の友人の一言」に心が傷ついたりします。大人からすると些細なことに感じていても、口元のコンプレックスがあると ・うまく笑えない ・話せない ・口元を隠す ・歯を見せられない などコミュニケーションに必要な会話がうまくできなくなる可能性があります。早期に、予防・治療をすることが子どもたちの笑顔に繋がります。

 

◆将来的に歯を抜かないで良い可能性

あごの大きさに対して歯が並ばない場合に、歯の数を減らして並べる矯正歯科治療方法があります。しかし、健康な歯を抜くことは、誰しも喜んでしたいことではありません。子どもの頃にあごを理想的な大きさへ成長させることができれば歯を抜かなくても良い状態へ繋がります。

 

◆矯正歯科治療の期間を左右する

あごの成長のピークは、上あごは10歳ごろ/下あごは14歳ごろまでで、10代であごの80%は完成すると言われています。その子のタイミングに合った開始時期に始めることで、矯正歯科治療に関わる期間が変わります。

 

◆発声がスムーズになる

言葉の発達は個人差がありますが、一般的に6歳ごろまでに9割の子どもがおおむね正確に発音できるようになります。4歳くらいでは2割程度に発音の未熟さが残っているとも言われています。発音が不明瞭な原因は様々です。一概に、矯正歯科治療を行うことで良くなる確証は得られません。しかし、発音を獲得すべき時期にお口の機能(筋肉)を整えることで様々な原因を減らすことができると考えています。

 

いかがでしたでしょうか?

歯並び予防・矯正歯科治療について、様々な意見や考え方があります。 矯正歯科治療をしなくて良いのが、一番良い状況ですが『歯並び・噛み合わせが理想的に成長する』ためには、遺伝的+生まれてからの生活習慣(日々の生活の中での習慣:食事/姿勢/呼吸/睡眠など)なども影響します。今、この時代の環境の中で、子どもたちの成長に与える影響は様々で、現代病と言っても過言ではないかもしれませんね。 しかし、私自身が経験した子育てや歯科治療の中で得た知識や考え方を1人でも多くの方に、選択肢の一つとして知っていただけると嬉しく思います。 歯科治療を通して、子どもたちが健やかに成長する環境を一緒に整えていけたら幸せです。

参照:公益社団法人 日本矯正歯科学会 https://www.jos.gr.jp/about
政久歯科醫院の小児矯正についてはこちら⇨

 

この記事の筆者

歯科衛生士:中島加奈

歯科衛生士:中島加奈

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この記事の監修者

院長:政久 直紀

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「こどもの歯並び矯正で後悔しないように知っておくべきこと」|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】

2024年9月9日

お子様の歯並びが気になる保護者の方の中には、こどもの歯列矯正を検討している方もいらっしゃるでしょう。ただ実際に、小児矯正について本やネットで調べていると「やらなきゃよかった」など、後悔したという情報も見受けられるため、不安になっている方も少なくありません。小児矯正を受けるにあたって後悔するケースにはどのようなものがあるのでしょうか?それを事前に知っておくだけでも、今後の計画が変わってくると思います。 そこで今回は、矯正治療を受けるにあたって後悔しないように知っておくべきことはどんな事なのかを紹介していきます。
矯正を付けている男の子

 

小児矯正をやらなきゃ良かったと後悔するケース

女の子の口元

 

・治療期間が長かった

そもそもこどもの歯の矯正というのは、大人の矯正と比べると治療期間が長いと言われています。その理由は、こどもの場合は歯の生え替わりと顎の成長があるからです。矯正治療は、乳歯〜永久歯が生えそろうまでの時期に行うⅠ期治療と、永久歯が生えそろってから行うⅡ期治療の2つの段階に分かれます。 それぞれの時期の治療について説明します。

 

Ⅰ期治療

Ⅰ期治療は、永久歯が生えそろう前に行う治療です。顎の成長を正しく導くことで、永久歯が生えてくるスペースを確保することを目的とします。Ⅰ期治療は綺麗な歯列にするための土台作りを行う、いわゆる準備期間となります。Ⅰ期治療を受けておくことで、永久歯が生えそろった後に抜歯を伴う矯正をする必要がなくなったり、Ⅱ期治療をスムーズに進めることができたり、歯列矯正をする必要がなくなるなどのメリットがあります。ただし、こどもの歯の状況によっては、Ⅰ期治療ではなくⅡ期治療からのスタートでも問題ないケースもあります。治療期間は1〜3年程度です(個人差はあります)。

 

Ⅱ期治療

Ⅰ期治療は土台作りの治療ですが、Ⅱ期治療は歯列を整えて咬み合わせを改善する治療です。全て永久歯に生え変わってから治療を始め、Ⅰ期治療で確保したスペースを利用して歯並びを綺麗に整えていきます。Ⅰ期治療を受けてある程度歯並びが整っている場合は、治療期間を短くできる可能性もあります。Ⅱ期治療の期間は1年半〜2年半程度となり、その期間にマウスピースかワイヤーを装着して歯並びを整えます。

 

・歯が後戻りしてしまった

大きな口を開ける女の子
歯並びを綺麗に整えた後、元の位置に歯が戻ろうとすることを『後戻り』と言います。矯正治療が終わり、装置を外した直後の歯は、歯の周囲の骨が安定していないため、とても動きやすくなっています。そのため、歯並びがキレイになって終わりではなく、リテーナー(保定装置)を使って、歯の位置を維持する必要があります。 また、キレイになった歯並びを維持するために、定期的に歯科医院での経過観察を受ける必要があります。後戻りの大きな原因はリテーナーの使用や定期的な歯科への通院を怠ってしまうことです。 リテーナーの使用について、担当医の指示に従わず途中で使用を中断してしまうと思うような結果が得られずに終わってしまうことがあります。 また、舌癖や指吸いなどの悪習癖も後戻りの大きな原因として挙げられます。 矯正治療で歯並びを動かしているうちに、これらの習癖を改善しておく必要があります。

 

・抜歯が必要なケース

診療を受ける男の子
歯列矯正では、歯を並べるスペースが確保できない場合には(乳歯晩期残存や過剰歯などの)抜歯を行うことがあります。こどもの場合は顎の成長過程で、抜歯をしなくても大丈夫なようにスペースを確保できるケースもあるため、抜歯が必要かどうかを担当医に相談し確認すると良いです。

 

何歳くらいまでに矯正をした方が良いのか

口を指差す女の子
よく、こどもの矯正は何歳までにした方がいいですか?と聞かれることがありますが、結論からお伝えするとお子様のお口の状況によって変わってきます。これは、歯並びの症例の違いだけでなく、顎の成長度合い・乳歯と永久歯の生え揃い状況や習癖など、いくつかの要因が関わってきます。そのため、当院ではまずお口の状態を確認させていただき、診査診断を行います。適切な治療の開始時期や、今後お口の中がどのように変化していくのかを考慮した上で、治療開始時期についてアドバイスさせていただきます。ご来院の目安としては、乳歯列が完成する3歳頃、永久歯の生え変わりが始まる6歳頃があります。が、心配事がある場合は年齢に関わらずお気軽にご相談ください。

 

矯正をした方が良い歯並びについて

そもそもこどもの歯並びがどんな場合に、矯正をした方が良いのでしょうか?当院では、下記の歯並びの場合に矯正をすることをお勧めしています。

 

・叢生(そうせい)

叢生のイラスト
顎の大きさに対して歯が大きく、うまくスペースを確保できない場合には歯が重なりあったり、ねじれたりしてしまいます。このようなガタガタした歯並びを叢生(そうせい)といいます。別名:乱杭歯とも呼ばれます。

 

・出っ歯

出っ歯イラスト
出っ歯とは、上顎・上の前歯が出ている状態の歯並びです。お口のコンプレックスとしては、多く見られる症例となっています。見た目の影響が大きく、気にされる方が多いです。

 

・受け口

受け口イラスト
放置しておいても自然に治りにくく、骨格的な問題に移行する可能性があります。

 

・開咬(かいこう)

開咬イラスト
奥歯は噛めていても、前歯は噛み合わずに開いてしまっている状態を開咬といいます。小さい頃の指吸いや舌癖などの悪習癖が影響することがある症例です。

 

・まとめ

以上、こどもの矯正治療を受ける時に、後悔しないように事前に知っておきたいことを紹介しました。歯列矯正を検討する際に、ネットでの情報によって不安になる方も多いと思います。まずはしっかりと専門家に診てもらい、納得のいく治療ができるように相談することをおすすめします。当院では無料相談も行なっておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
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この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

経歴

  • 広島大学歯学部 卒業
  • 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
  • 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
  • 政久デンタルオフィス 開業
  • 政久歯科醫院 移転開業
  • 医療法人社団BLISS 開設

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子どもの歯の矯正はいつから始めるべき?矯正の必要性と気になる費用|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】

2024年7月29日

子どもの矯正に必要な費用や期間はどのくらい?

歯を磨く女の子
子どもの歯の矯正は主に2つあり、乳歯から永久歯へ生え変わる時期で第Ⅰ期治療と第Ⅱ期治療で分かれます。第Ⅰ期治療は乳歯のみ、もしくは乳歯と永久歯が混在している3歳〜12歳の治療です。
第Ⅱ期治療は全ての歯が永久歯に生え変わった後の12歳〜成人の時期の治療です。 それぞれの治療の期間や費用はどうのように変わるのでしょうか?詳しく説明します。

第Ⅰ期治療の矯正費用と目安の期間(3歳~12歳)

第Ⅰ期治療のゴールは顎のバランスを整えて、永久歯が生えるスペースを確保することです。当院では床矯正を使います。床矯正は取り外し可能な装置となっており、お口の中に入れてネジを巻き、顎の大きさを拡大する装置です。
上下の永久歯が正しく咬み合うように、子どもの顎の成長に合わせて装置を使い、永久歯がしっかりと並ぶスペースを確保します。 顎の発育不全は咀嚼や滑舌に悪影響を及ぼすだけではなく、顔の形にも悪影響を及ぼす可能性があるので、当院では指しゃぶりや口呼吸、下の癖などの生活習慣を正す指導も併せて行っていきながら顎の発育を促進していきます。

  • 第Ⅰ期治療の費用:385,000円(税込)
    ※調整料は1回につき5,500円(税込)
  • 治療期間:約1〜3年程度かかります。

治療後に顎の成長・永久歯への生え変わりなどを確認します。永久歯がしっかりと生え揃った段階で、第Ⅱ期治療へと移行するかどうかを判断します。
※治療期間は個人差があります。

第Ⅱ期治療の矯正費用と目安の期間(12歳〜成人)

第Ⅱ期治療のゴールは審美性と機能性の改善です。第Ⅰ期治療後に歯並びと咬み合わせを改善しバランスの取れた歯並びを目指します。一般的な大人の矯正と治療内容はほとんど変わりません。
歯がガタガタしているなどの骨格的な問題がない場合は、第Ⅰ期治療をせずに第Ⅱ期治療から治療を開始することもあります。第Ⅰ期治療から第Ⅱ期治療へと移行するタイミングに関しては、個人差がありますので、正確な時期は患者様の状況をしっかりと見た上で判断させていただきます。

  • 第Ⅱ期治療の費用:330,000円(税込)~440,000円(税込)
    ※調整料は1回につき5,500円(税込)
  • 治療期間:約1〜2年程度かかります。

治療が終わっても、綺麗な歯並びを維持するためにリテーナー(保定装置)を1年くらい使う必要があります。3ヶ月に1度くらいのペースで来院をしていただき、経過を確認します。

正装置以外にかかる費用

  • 相談:30分まで無料
  • 検査・診察料:16,500円(税込)
  • 診断料(部分):33,000円(税込)
  • 診断料(全体):66,000円(税込)
  • 保定装置費用:33,000円(税込)〜77,000円(税込)

料金表についてはこちら →

子どもの矯正が必要な症例とは?

歯並びが悪いことで、「人前で上手く笑うことができない」、「しっかりと噛むことができない」などの悩みを抱える方がいらっしゃいます。子どもの歯並びで矯正をした方が良い症例は以下の歯並びになります。

症例 画像 説明
反対咬合 反対咬合の画像 上顎と下顎のはが正しく咬み合わず、反対に重なっている状態の歯並びです。
交叉咬合 交叉咬合の画像 上下の歯が正常に咬み合わずに、ずれてしまっている状態の歯並びです。

これらの歯並びは顎の成長に悪影響を及ぼす可能性があるため、早めに矯正をした方が改善がしやすいです。骨格に問題があるケースは、大人になってからの治療は難しいため、小さい頃から行っておくことが大切です。

他にも下記のような歯並びに該当する子どもも、矯正を検討してみてください。

症例 画像 説明
叢生 叢生の画像 歯が顎の大きさに対して大きかったりアンバランスな状態になっていることで、歯が乱れている状態です。歯並びが凸凹していて歯磨きがしにくく、汚れが溜まりやすくなってしまうので虫歯や歯周病になるリスクも高まります。
出っ歯 出っ歯 上顎や前歯が飛び出ている状態で唇が閉じにくく、外傷のリスクが高まります。また、前歯が乾燥しやすいので、虫歯や歯周病のリスクも高くなります。3歳以上で指しゃぶりをし過ぎているとなりやすいです。
開咬 開咬 上下の前歯が噛み合わずに奥歯で噛んだ際に前歯に隙間が開いてしまう歯並びです。口が閉じづらく、常に口が開いてしまったり、た行とさ行が言いにくいなどの滑舌にも影響があります。

子どもの矯正におすすめの開始時期と治療法

指しゃぶり

■幼児

・骨格に問題がある場合

3〜4歳ころには治療を開始するのが好ましいです。
当院では寝ている時につけるムーシールドというマウスピースを装着して、舌やお口周りの筋肉を整えて受け口を改善します。受け口のまま成長すると、取り返しがつかないことになる可能性があるため、早期の治療をおすすめいたします。

■叢生や出っ歯の場合

6歳以降に矯正治療を開始していただくのが最適です。歯並びが悪くなる原因は、顎が小さいことで永久歯が生えてくるスペースがないことです。また、出っ歯の原因は小さい頃の指しゃぶりや口呼吸、舌癖の習慣によるものがほとんどです。

この場合の治療は歯が生えてくるスペースを確保して、指しゃぶりなどの習慣改善をゴールとした、子供用のマウスピースを使った治療を行います。

■中高生(第Ⅱ期治療)

小学生の頃の矯正治療には、顎の正しい成長の促進・習慣の改善があります。発育段階に顎の拡大ができるため、前歯が数本永久歯に生え変わる頃を目安に矯正を開始するのが最適です。7〜8歳の子どもはすぐに矯正を始めた方が良いです。
当院では、取り外し可能なマウスピース矯正や、透明で目立たないインビザラインファーストを使っていますので、どのように治療をしていくかはしっかりとご説明させていただきます。

■中高生(第Ⅱ期治療)

基本的には通常の成人矯正と同じ方法で、歯を移動させて歯並びを整えることを目的として治療を行います。第Ⅱ期治療は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正(インビザライン)での治療を行っております。
矯正が必要な歯並びかどうかを自分で判断することは難しいです。早い段階で子どもの歯並びに関して気にかけていくことで、現在の子どもの歯並びや成長過程を把握することができるため、いつ矯正を開始すれば良いかを判断することができます。

当院では無料相談を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

 

→無料相談はこちら

 

この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

経歴

  • 広島大学歯学部 卒業
  • 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
  • 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
  • 政久デンタルオフィス 開業
  • 政久歯科醫院 移転開業
  • 医療法人社団BLISS 開設

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