「こどもの歯並び矯正で後悔しないように知っておくべきこと」|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年9月9日
お子様の歯並びが気になる保護者の方の中には、こどもの歯列矯正を検討している方もいらっしゃるでしょう。ただ実際に、小児矯正について本やネットで調べていると「やらなきゃよかった」など、後悔したという情報も見受けられるため、不安になっている方も少なくありません。小児矯正を受けるにあたって後悔するケースにはどのようなものがあるのでしょうか?それを事前に知っておくだけでも、今後の計画が変わってくると思います。 そこで今回は、矯正治療を受けるにあたって後悔しないように知っておくべきことはどんな事なのかを紹介していきます。
目次
小児矯正をやらなきゃ良かったと後悔するケース
・治療期間が長かった
そもそもこどもの歯の矯正というのは、大人の矯正と比べると治療期間が長いと言われています。その理由は、こどもの場合は歯の生え替わりと顎の成長があるからです。矯正治療は、乳歯〜永久歯が生えそろうまでの時期に行うⅠ期治療と、永久歯が生えそろってから行うⅡ期治療の2つの段階に分かれます。 それぞれの時期の治療について説明します。
Ⅰ期治療
Ⅰ期治療は、永久歯が生えそろう前に行う治療です。顎の成長を正しく導くことで、永久歯が生えてくるスペースを確保することを目的とします。Ⅰ期治療は綺麗な歯列にするための土台作りを行う、いわゆる準備期間となります。Ⅰ期治療を受けておくことで、永久歯が生えそろった後に抜歯を伴う矯正をする必要がなくなったり、Ⅱ期治療をスムーズに進めることができたり、歯列矯正をする必要がなくなるなどのメリットがあります。ただし、こどもの歯の状況によっては、Ⅰ期治療ではなくⅡ期治療からのスタートでも問題ないケースもあります。治療期間は1〜3年程度です(個人差はあります)。
Ⅱ期治療
Ⅰ期治療は土台作りの治療ですが、Ⅱ期治療は歯列を整えて咬み合わせを改善する治療です。全て永久歯に生え変わってから治療を始め、Ⅰ期治療で確保したスペースを利用して歯並びを綺麗に整えていきます。Ⅰ期治療を受けてある程度歯並びが整っている場合は、治療期間を短くできる可能性もあります。Ⅱ期治療の期間は1年半〜2年半程度となり、その期間にマウスピースかワイヤーを装着して歯並びを整えます。
・歯が後戻りしてしまった
歯並びを綺麗に整えた後、元の位置に歯が戻ろうとすることを『後戻り』と言います。矯正治療が終わり、装置を外した直後の歯は、歯の周囲の骨が安定していないため、とても動きやすくなっています。そのため、歯並びがキレイになって終わりではなく、リテーナー(保定装置)を使って、歯の位置を維持する必要があります。 また、キレイになった歯並びを維持するために、定期的に歯科医院での経過観察を受ける必要があります。後戻りの大きな原因はリテーナーの使用や定期的な歯科への通院を怠ってしまうことです。 リテーナーの使用について、担当医の指示に従わず途中で使用を中断してしまうと思うような結果が得られずに終わってしまうことがあります。 また、舌癖や指吸いなどの悪習癖も後戻りの大きな原因として挙げられます。 矯正治療で歯並びを動かしているうちに、これらの習癖を改善しておく必要があります。
・抜歯が必要なケース
歯列矯正では、歯を並べるスペースが確保できない場合には(乳歯晩期残存や過剰歯などの)抜歯を行うことがあります。こどもの場合は顎の成長過程で、抜歯をしなくても大丈夫なようにスペースを確保できるケースもあるため、抜歯が必要かどうかを担当医に相談し確認すると良いです。
何歳くらいまでに矯正をした方が良いのか
よく、こどもの矯正は何歳までにした方がいいですか?と聞かれることがありますが、結論からお伝えするとお子様のお口の状況によって変わってきます。これは、歯並びの症例の違いだけでなく、顎の成長度合い・乳歯と永久歯の生え揃い状況や習癖など、いくつかの要因が関わってきます。そのため、当院ではまずお口の状態を確認させていただき、診査診断を行います。適切な治療の開始時期や、今後お口の中がどのように変化していくのかを考慮した上で、治療開始時期についてアドバイスさせていただきます。ご来院の目安としては、乳歯列が完成する3歳頃、永久歯の生え変わりが始まる6歳頃があります。が、心配事がある場合は年齢に関わらずお気軽にご相談ください。
矯正をした方が良い歯並びについて
そもそもこどもの歯並びがどんな場合に、矯正をした方が良いのでしょうか?当院では、下記の歯並びの場合に矯正をすることをお勧めしています。
・叢生(そうせい)
顎の大きさに対して歯が大きく、うまくスペースを確保できない場合には歯が重なりあったり、ねじれたりしてしまいます。このようなガタガタした歯並びを叢生(そうせい)といいます。別名:乱杭歯とも呼ばれます。
・出っ歯
出っ歯とは、上顎・上の前歯が出ている状態の歯並びです。お口のコンプレックスとしては、多く見られる症例となっています。見た目の影響が大きく、気にされる方が多いです。
・受け口
放置しておいても自然に治りにくく、骨格的な問題に移行する可能性があります。
・開咬(かいこう)
奥歯は噛めていても、前歯は噛み合わずに開いてしまっている状態を開咬といいます。小さい頃の指吸いや舌癖などの悪習癖が影響することがある症例です。
・まとめ
以上、こどもの矯正治療を受ける時に、後悔しないように事前に知っておきたいことを紹介しました。歯列矯正を検討する際に、ネットでの情報によって不安になる方も多いと思います。まずはしっかりと専門家に診てもらい、納得のいく治療ができるように相談することをおすすめします。当院では無料相談も行なっておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
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この記事の監修者
院長:政久 直紀
経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設