ボロボロの歯はもう手遅れ?|歯がボロボロでも治療可能かどうか|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年7月16日
「虫歯や歯周病になっているけど、忙しくてなかなか歯医者に通うことができない。」仕事や育児の忙しさ、歯医者への抵抗感から歯医者に通えずに虫歯や歯周病などを放置してしまってはいませんか?そうなると、歯はどんどんボロボロになっていってしまいます。最初は自覚症状もあまりない状態がほとんどですが、気づいた時には症状はどんどん進んでいき手遅れになりそう。なんて事もあります。このまま放っておいたらどうなってしまうのか?歯がボロボロになってしまったが治すことができるのか?そんな皆様の不安にお応えしましますので、ぜひ参考にしてみてください。
![歯が痛い](https://m-dental.net/column/wp-content/uploads/sites/3/2024/07/img01-300x250.jpg)
歯がボロボロになる原因
![虫歯の歯](https://m-dental.net/column/wp-content/uploads/sites/3/2024/07/caries-300x194.png)
そもそも歯はどうしてボロボロになってしまうのでしょうか? 歯がボロボロになってしまう原因は大きく分けて2つあります。
虫歯によるもの
虫歯は症状が進行するにつれて痛みが徐々に増していきます。検診の際にCと衛生士が言っているのを聞いたことはありませんか?虫歯の進行はC0〜C4まで症状別にレベルが分かれています。一般的に歯がボロボロと言われるのは、C3〜の状態で、C3以降は虫歯が神経まで達してしまっている状態です。とても激しい痛みを生じますが、C4まで達すると歯の根っこだけが残っている状態ですので、痛みを感じなくなる事もありますが、これは虫歯の末期の状態ですので早急な治療が必要です。
虫歯の末期状態の症状
・歯茎に膿が出る ・咬めない ・ひどい口臭がする ・神経が死んでしまい痛みを感じなくなる ・骨が溶けて歯が崩壊し始める
歯周病によるもの
歯周病も虫歯と同じように初期の段階では痛みを感じる事もないので、気づかずに症状が進んでしまっているなんてことがあります。歯周病が進行すると歯茎や顎の骨が破壊されて歯がぐらぐらしてきて、最終的には歯が抜け落ちてしまう事もあります。 末期まで進んでしまうと、治療が困難になって抜歯をしなくてはいけなくなる可能性が高くなりますので、早急な治療が必要です。
歯周病の末期状態の症状
・歯がぐらぐらする ・歯茎から膿が出る ・歯茎が赤く腫れている ・ひどい口臭がする
ボロボロになった歯を放置するとどうなる?
虫歯や歯周病は自然に治すものではありません。日々の歯磨きを気をつけていても虫歯や歯周病になってしまうことがあるのです。初期の段階であればセルフケアで改善されることはありますが、ボロボロになった歯に関しては自力で治すことはできません。歯がボロボロになると様々な影響が出てきます。
歯以外にも影響が出てくる
歯の健康は全身の健康とも密接に関係しています。虫歯や歯周病が進行することで、糖尿病・動脈硬化・心筋梗塞といった健康を大きく害してしまうリスクも高まります。直接的に病気の原因になるというわけではないですが、歯がボロボロになることで、「うまく噛むことができずに内臓への負担が増える」、「虫歯菌が血管や神経に達する」などによって、間接的に全身の健康へと悪影響を及ぼします。
治療の選択肢が狭まる
歯がボロボロになり末期の状態になると、抜歯をしなくてはいけないケースがほとんどです。虫歯や歯周病が進行することで骨まで溶けてしまう事もあるため、治療できる範囲が狭まっていきます。最終的には抜歯をするしかなく、入れ歯やインプラントなどで対応するしかないという状況になってしまいます。
手遅れだと思っても大丈夫!歯を残せる可能性があります
![治療風景](https://m-dental.net/column/wp-content/uploads/sites/3/2024/05/29d3bc99193cb0b837fb8cc53f050ae5-300x200.jpg)
症状が進行していき、他院では既に手遅れだと診断されて抜歯を勧められた方もいらっしゃるのではないでしょうか?本当は抜歯したくないけど、他の歯に影響が出るから・これ以上悪くなるのが嫌だからなどの理由で抜歯を検討されている方へ。まだ抜歯せずに治療できる可能性があります。そこで、政久歯科醫院では最大限はを残せるような取り組みをしていますので、抜歯を回避できるような治療について紹介します。
CTやレントゲンを使った精密な診断
CTやレントゲンを使用し、虫歯の進行度合いを正しく診断します。神経が失活しているのか、骨が溶けてしまっているのかなど、口内の状況をより細かく診断することで、最適な治療を提供することが可能です。データを元に、保険内でできる処置・保険外で出来る処置についてそれぞれ説明させていただきます。
マイクロスコープ・拡大鏡を用いた正確な治療
繊細な処置が必要な歯科治療において、お口の中が「よく見える」ことが重要です。 手元に狂いがあってはいけないためです。肉眼では見えない細部まで確認することができますので、精度の高い治療が可能です。
根管治療とMTA
まずは根幹治療にて、歯の根を洗浄します。保険適応外の治療となってしまいますが、歯を残せる可能性が上がります。また、MTAとは殺菌力や接着力など根幹治療に適したセメントです。MT Aセメントを利用することで、抜歯が必要なほど悪くなった歯も抜歯を回避できたケースがあります。
抜歯と判断されたけど回避できたケース⇨
総合的な治療で歯を改善
当院では歯がボロボロになってしまった場合の選択肢として、様々な治療方法があります。詰め物や被せ物、入れ歯やインプラント、根幹治療など患者様の歯の状態と希望に合わせてあらゆる治療を提供させていただきます。
・BEFORE
![ボロボロの歯before](https://m-dental.net/column/wp-content/uploads/sites/3/2024/07/29d3bc99193cb0b837fb8cc53f050ae5-300x169.png)
・AFTER
![ボロボロの歯after](https://m-dental.net/column/wp-content/uploads/sites/3/2024/07/bcdcd330ca8e3f34973edc8133b6b2c5-300x169.png)
患者様にストレスをかけずに治療を行います
歯がボロボロになるまで放置していた方は、仕事や育児が忙しくて歯医者に行く時間があまりないという方も多いと思います。そこで当院は短期集中治療を行なっています。通常よりも短期間で治療を終わらせることができますので、忙しい方の負担を軽減することが可能です。
まとめ
以上、歯がボロボロになったとしても治療ができる選択肢はございます。お忙しくて諦めてしまっている方も、綺麗に治療ができる可能性がありますし、ご自身の歯を残せる可能性もあります。当院では精密機器を使って治療の精度を上げたり、1回の治療時間を長く取って本来何度か通院が必要な場合でも、1回で終わらせることができたり、患者様の負担が少なく治療ができる体制を整えています。また、歯科技工士とも密な連携をとっておりますので、被せ物などの制作時には時間を大幅に短縮が可能です。歯がボロボロになって諦めてしまっていた方も、当院では治療可能なケースがありますので、まずはお気軽にご相談ください。
政久歯科醫院のボロボロの歯の治療についてはこちら⇨
この記事の監修者
院長:政久 直紀
![政久 直紀院長](https://m-dental.net/column/wp-content/uploads/sites/3/2023/12/29-300x200.jpg)
経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設
![政久歯科醫院のInstagram](https://m-dental.net/column/wp-content/uploads/sites/3/2022/02/31563740692dcb2e222dc780bb482357-300x90.png)
虫歯の見分け方〜痛くないけど虫歯?
2023年7月7日
『虫歯』といえば
どんなことを思い浮かべますか?
歯の痛みや腫れをイメージする方が
多いのではないでしょうか?
ですが、痛みがないのに
レントゲンを撮影したり、歯科検診を受けると
「虫歯があります」
と言われたことはありませんか?
実は『何も感じなくても虫歯になっている』
ということは多々あります。
今回はそんな『虫歯』について書いていきます。
ー-----------------
≪目次≫
1.歯の構造と虫歯になるメカニズム
2.虫歯の見分け方
3.虫歯の分類
4.まとめ
ー-----------------
1.歯の構造と虫歯になるメカニズム
痛みや困った症状が全くない状態で
どうやって虫歯があるかを見分けるの?
と疑問に思いますよね!
その疑問にお答えするために
まずは歯の構造と虫歯になる仕組みから
簡単にお話しします。
歯は構造は図のようになっています
![](https://m-dental.net/wp-content/uploads/sites/3/2023/03/5ba897d6d697425ab4b38f14e988b482-300x196.png)
1番外側で歯の表面を覆うような形をしている
エナメル質
その下にある象牙質
その中に歯髄という神経や血管などが存在しています。
次に虫歯になるメカニズムについて説明します
虫歯は虫歯菌が作り出す酸によって
歯が溶けてしまうことによって起こります。
虫歯が進行して、溶けた部分が
エナメル質➡象牙質➡歯髄のように
だんだんと
神経や血管の集まる管・歯髄に近づく事で
神経が敏感になり、しみたり、
痛みを感じるようになります。
![](https://m-dental.net/wp-content/uploads/sites/3/2023/04/ebf3040a6f682bc8dbd35f8b2d505e80-300x185.jpg)
このことから虫歯=痛みという
イメージがあると思うのですが、
痛みがない状態でも
エナメル質・象牙質まで
虫歯が進行していることもあります。
ですから、
痛みが出てからの治療スタートするよりは
虫歯がある場合は痛みが出るよりも前に
治療スタートすることが望ましいです。
簡単にはなりますが、
ここまでで
歯の構造と虫歯になるメカニズムについて
説明させていただきました。
ー-----------------
2.虫歯の見分け方
いよいよ本題の虫歯の見分け方について説明します。
実は小さい虫歯は見た目ではとても判断が難しいです。
これは先ほど出てきた歯の構造にも関係します。
歯の周囲を囲むように存在するエナメル質は
身体の中で最も硬い組織であり、
虫歯で溶けにくいです。
エナメル質に比べて象牙質の硬さは劣るため
虫歯によって硬いエナメル質に小さな穴が開くと、
その中にある象牙質にて虫歯が大きく進行するようになります。
痛みもなく、見た目には
「そんなに大きくなさそう」と感じる虫歯でも
実はかなり進行しているということは多々あります。
では、どのように判断していくか、
それはレントゲン写真が
とても大切な診断基準となります。
![](https://m-dental.net/wp-content/uploads/sites/3/2023/03/328074189_1650920098700159_2019163598160260796_n-220x300.jpg)
レントゲン写真は硬いものが白く写ります。
虫歯で溶けてしまっている部分は柔らかくなり
黒く映るため
歯の表面関係を見ただけでは分からなかった虫歯を
見つけることができます。
また、先ほど難しいとは言ったのですが、
レントゲン写真の情報だけではなく
実際に歯を診る視診
専門の器具で歯を触る触診も重要です。
![](https://m-dental.net/wp-content/uploads/sites/3/2023/04/339920924_971656090501938_8585428058046970436_n-300x169.jpg)
歯が黒く霞がかったようになっていたり
短針という道具で歯に穴が空いてないか確認し
風をかけてしみやすくなっていないかを診ることも
虫歯の早期発見に繋がります。
何か一つの情報だけではなく
必要な検査を行い
歯のレントゲン写真・口の中の視診・触診
これらをすり合わせることで審査診断し
虫歯を見つけていきます。
ちなみに治療の際、つまり虫歯を削る時
虫歯を取り残してしまうと
感染した部分からまた進行してしまうので
しっかり感染部分を取り切らないといけません。
そのため、感覚や見た目だけではなく
虫歯によって溶けてしまっている(感染している)部分を
染め出す薬・検知液をつかってチェックをしています。
![](https://m-dental.net/column/wp-content/uploads/sites/3/2023/07/415162923_1015847836842084_2780140115309332196_n-300x225.jpg)
治療を進めていくと
レントゲン写真で黒く写っている部分よりも
実際に感染している部分は大きい
ということもあるので
虫歯をなるべく早くに発見・治療して
あげることがとても大切です。
ー-----------------
3.虫歯の分類
最後に虫歯の分類について説明します。
歯科検診を受けていると、歯科医師が
「CO(シーオー)」や「C2(シーツー)」と
言っているのを聞いたことはありませんか?
虫歯は歯が溶けている程度によって
CO.C1.C2.C3.C4の5つに分類されます。
![](https://m-dental.net/wp-content/uploads/sites/3/2023/03/326866123_1265778184288738_626445375876944982_n-300x118.jpg)
まずCO(シーオー)は
エナメル質にう窩(虫歯による穴)はないですが
歯の一部が白くなる白濁や着色が見られる虫歯です。
これは歯を削る必要はないのですが、
虫歯になりかけている状態です。
虫歯の進行を止めて、今の状態を維持するために
フッ素塗布をするなどして、
定期的にレントゲン撮影や検診で
経過観察していく必要があります。
![](https://m-dental.net/wp-content/uploads/sites/3/2023/04/real-teeth002-150x150.png)
C1(シーワン)はエナメル質に達した虫歯です。
痛みやしみるといった症状はなく
これもフッ素塗布や日々のブラッシングをしながら
歯科検診などで経過観察を行います。
フッ素塗やホームケアによってCOに戻ることもあります。
![](https://m-dental.net/wp-content/uploads/sites/3/2023/04/real-teeth003-150x150.png)
C2(シーツー)は象牙質に達した虫歯です。
冷たいものや温かいもの、
甘いものがしみるといった症状が出てきます。
この段階になると、虫歯(感染した部分)削って
失った部分を補うための詰め物をする必要があります。
![](https://m-dental.net/wp-content/uploads/sites/3/2023/04/real-teeth004-150x150.png)
C3(シースリー)は歯髄に達してしまった虫歯です。
この段階になると
持続的に冷たいもの、温かいもの・甘いものがしみたり
何もしてなくても痛みを感じることがあります。
この場合、エナメル質・象牙質を超えて
神経の中まで感染が及んでいるため、
感染している神経をとる処置をする必要があります。
![](https://m-dental.net/wp-content/uploads/sites/3/2023/04/real-teeth005-150x150.png)
C4(シーフォー)は
虫歯の進行によって溶けてしまい
歯の頭の部分が完全になくなってしまい
根っこだけの状態です。
こうなってしまった場合は
虫歯治療・神経をとる治療だけではなく
歯を抜くことも考えなければなりません。
ー-----------------
4.まとめ
いかがでしたか?
一言に虫歯と言っても、
どれくらい進行しているのかによって
なんでも削ってしまうのではなく
「経過を見る」「その状態を維持する」
という選択になったり
痛みがなくても
実は見えないところで進行している虫歯もあるのです。
前述したように、専用の器具で触って確かめる触診や
虫歯を染め出すことのできる染色液
歯と歯の間や詰め物の下などの
目に見えにくい部分を診るレントゲンなど
歯科醫院には自分でも気づかなかった虫歯を
発見するための設備が整っています。
![](https://m-dental.net/wp-content/uploads/sites/3/2023/01/324541562_5779235058859393_8910924212135720090_n-300x175.jpg)
もしも、歯の一部が白く白濁していたり
歯に穴が開いたり、欠けてしまう欠損などは、
自分の目で見ても気づくことが出来るので
痛み以外にも、もし気になることがあれば
歯科を受診して詳しくチェックを受けてみてください。
ー-----------------
ご予約・ご相談の方法
皆さま最後までお付き合いいただきまして
ありがとうございました。
いかがでしたか?
虫歯治療・歯科検診は
こちらからご予約いただけます。
このブログを読んで
痛みや虫歯について
質問など気になることが
ございましたら
いつでもお気軽に
スタッフにお声掛けください。
ー-----------------
虫歯治療後の詰め物・被せ物について
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【診療時間】
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痛くない歯医者 〜麻酔について〜
2023年5月26日
「何歳になっても注射は怖い…」
「麻酔…痛かったらどうしよう」
「不安や恐怖で手汗が…!」
という経験はありませんか?
もしも、歯科治療で受ける麻酔が痛くなかったらどうでしょうか?
今回は、進化している政久歯科醫院の『麻酔』についてご紹介します。
![](https://m-dental.net/wp-content/uploads/sites/3/2023/02/anesthesia-g7ba683ae4_1920-300x200.jpg)
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目次
1.歯科での麻酔について
2.痛い軽減の方法
3.麻酔を受ける時の注意点
4.番外編・局所麻酔以外の麻酔方法
~全身麻酔と静脈内鎮静~
5.まとめ
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1.歯科での麻酔について
あなたは歯科医院での麻酔の経験はありますか?
歯科医院でよく使われる麻酔は局所麻酔と言い、部分的に痛みをとることができます。
痛みをとるだけでなく、血管を収縮させてくれる作用も含まれており、血を止めるのにも役立ちます。
また、脈が早くなる効果もあるため麻酔の直後に『心臓がどきどきする』と感じる方もおられます。
処置前に緊張して『どきどきしている』と感じていたのは、もしかすると麻酔の影響もあったのかもしれません。
治療中の痛みを感じないように使用する局所麻酔ですが、これまで局所麻酔で痛い思いを経験された方はたくさんおられるのではないでしょうか。
局所麻酔の痛み軽減の方法はいくつかあります。ここからはその方法についてご紹介します。
![](https://m-dental.net/column/wp-content/uploads/sites/3/2023/05/8-300x200.jpg)
2.痛み軽減の方法
①表面麻酔
麻酔を打つ時の痛みを軽減するための方法の一つに『表面麻酔』があります。
針を入れる部分に表面麻酔を塗布して、しびれさせてから局所麻酔を行います。
そうすることで、随分痛みが楽になるという患者様もいらっしゃいます。
![](https://m-dental.net/column/wp-content/uploads/sites/3/2023/05/7966bae78213db11914ad7af893f8431-300x169.jpg)
②電動注射器の使用
実は、麻酔については注入速度が遅ければ遅いほど、注入時の痛みが少なくなります。
政久歯科醫院では麻酔時の痛み軽減対策として手動ではなく、スピードを調節できる電動の注射器を使用しています。
スピードをゆっくり・一定に保つことで麻酔時の痛み・負担を軽減することができます。実際に、手動・電動 両方の麻酔を受けたことがあるスタッフは「電動麻酔時の方が痛みを感じなかった」と言います。
![](https://m-dental.net/wp-content/uploads/sites/3/2023/03/anesthesia11-1-300x300.png)
③注射針の細さの変化
そしてもう一つ、注射針の細さです。局所麻酔で使用する注射針はどんどん細くなっています。
太い針・細い針でくらべるとやはり細ければ細い方が麻酔を打つ時の痛みを軽減することが出来ます。
政久歯科醫院では、一番細い注射針を使用することによって麻酔時の痛み対策をしています。
このように、表面麻酔・電動注射器・細い注射針などを利用することで、局所麻酔での痛みをより軽減します。
![](https://m-dental.net/column/wp-content/uploads/sites/3/2023/05/2-300x169.jpg)
3.麻酔を受ける時の注意点
ここからは局所麻酔を受ける時の注意点について説明いたします。
①アレルギー
まずは、麻酔薬のアレルギーです。重篤なものにアナフィラキシーショックがあります。
初めて使うお薬では、どれでも起こる可能性があるものです。ただし、麻酔薬によるアレルギーの頻度は極めて低く、急激な症状とともに速やかな処置を必要とする『アナフィラキシーショック』は1%程度とされています。しかし、起きてしまうと命に関わるものであるため注意が必要です。
![](https://m-dental.net/wp-content/uploads/sites/3/2023/02/man-g8be322879_1920-300x200.jpg)
②血管迷走神経反射
『血管迷走神経反射』という言葉を聞かれたことはあるでしょうか。
歯科治療、特に麻酔の注射に対する恐怖心や不安感、緊張などの精神的なストレスが背景にあり、局所麻酔注射をはじめとする強い痛み刺激が相まって
迷走神経反射が起きてしまうことがあります。迷走神経反射の症状としては、脈が遅くなったり、血圧の低下、気分不快、意識の混濁・消失、嘔気・嘔吐など多彩です。
このような症状が、局所麻酔注射などの痛み刺激の直後に発生する可能性があります。このような経験のある方では、この後の番外編でご紹介する静脈内鎮静下での処置などの方法があるためご相談ください。
![](https://m-dental.net/wp-content/uploads/sites/3/2023/02/man-thinking-gc4b6848a4_1920-300x200.jpg)
③過換気症候群(過呼吸)
次に過換気症候群、いわゆる過呼吸です。こちらも歯科治療による不安や緊張感・痛み刺激などが原因となって、突然発症します。
女性に多く、男性の2倍と言われています。症状としては、普通は1分間に20回未満の呼吸数が30回以上になり、苦しい、胸が痛い、手足がしびれる、息ができないなどの症状を訴えられます。さらに全身疾患を悪化させる可能性もあります。
高血圧や不整脈、狭心症、心筋梗塞、甲状腺機能亢進症の既往のある方は、歯科治療を行う前に歯科医師に知らせておくのが良いでしょう。
また、過去の歯科治療の中でアレルギー・迷走神経反射・過呼吸の経験がある方は初診時のカウンセリングなど、治療の前に歯科医師・歯科衛生士を始め醫院のスタッフにお知らせください。
![](https://m-dental.net/column/wp-content/uploads/sites/3/2023/05/99020a80c6d1aea2439341f3cdb02a6f-300x200.jpg)
4.番外編・局所麻酔以外の麻酔方法~全身麻酔と静脈内鎮静~
ここまで局所麻酔について説明しましたが、他に全身麻酔と静脈内鎮静というものがあります。
まずは全身麻酔について説明します。
■全身麻酔
全身麻酔とは治療を行う際に、完全に意識のない状態で行える方法です。
長時間の手術や歯科治療が苦手な方であったり、診療台にじっとしておくことが出来ないけれど治療の必要性がある小児に用いたりします。
ただし、身体の機能が全て寝てしまい自分で呼吸することもできなくなるため、気管挿管という気管にチューブを入れて呼吸を管理する必要があります。
また、処置の前に心電図やレントゲン検査、採血などの術前検査が必要です。
歯科治療では親知らずを同時に複数本抜歯する場合などで、時間がかかると予想された場合などで用いられることが多く患者さんは眠っている間に処置が終わってしまうので負担が少なくてすみます。 ただし、術後の痛みや腫れなどは局所麻酔で行った場合と同様に生じます。
処置自体は1日で終了しますので、仕事がなかなか休めないため1日で親知らず4本を全て抜いてしまいたいという方などにはうってつけかもしれません。
![](https://m-dental.net/column/wp-content/uploads/sites/3/2023/05/dda473c76914118d1a952d7ff0e2d1a7-300x200.jpg)
次に静脈内鎮静について説明します。
■静脈内鎮静法
静脈内鎮静とは全身麻酔と違い、患者さん自身で呼吸ができ、呼びかけると反応できる程度で意識を維持する麻酔です。
恐怖心や不安・緊張感を最小限に抑制することができ、歯科治療に抵抗のある方でも治療がスムーズにできることが多いです。
また、嘔吐反射のある方(歯科治療中器具がお口に入るだけでえずいてしまう・吐き気がする方)でも問題なく治療を行う手助けとなります。
これまで恐怖心や不安があり歯科治療を断念されていた方は検討してみるのもいいかもしれません。
静脈内沈静につきましては当院内にて対応することができます(自費治療の場合のみ行っています)
![](https://m-dental.net/wp-content/uploads/sites/3/2023/01/choice-g7d7b1ee97_1920-300x200.jpg)
5.まとめ
いかがでしたか?今回は治療中の痛みを感じさせない方法として『麻酔』についてご紹介しました。
過去の経験から「歯科治療は痛い・怖い」というイメージをもたれている方もまだまだ多いかと思います。ですが、表面麻酔・電動注射器・針の細さなど歯科もどんどんと進歩して痛みを感じにくくなっています。
そして、何より政久歯科醫院では物理的な対処だけではなく、ミラーの入れ方や声がけ・快適に過ごしていただける環境づくりなど、様々な視点で対策しています。今後も、治療や麻酔の痛みが怖くなかなか受診までの一歩が踏み出せない方にも安心して、より快適に歯科治療を受けていただけるよう努めて参ります。
![](https://m-dental.net/column/wp-content/uploads/sites/3/2023/05/c2e62f79b398f86205474d65cd4182da-300x200.jpg)
政久歯科醫院では、カウンセリングの時間を大切にしています。もしも歯の痛みや歯茎の腫れ口の困りごとがあるけれど「怖くて歯医者に行けていない…」という方は、一度治療相談をしてみませんか?
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その他
『歯医者さんに訊いてみたいこと』
『ずっと気になっていたこと』などあれば歯科医師に質問しブログにて投稿いたします。
ぜひ、コメント欄にご意見やリクエストなどお寄せ下さい。
今回も、最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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抜歯の必要ありーには理由があります。
2017年7月21日
こんにちは、政久歯科醫院 院長の政久です。
お暑い日が続いておりますが、お元気にお過ごしでしょうか?
夏の土用のこの季節の強い日差しのことを「土用照り」というそうです。
くれぐれも熱中症に気を付けてお過ごしください。
この歯、抜歯しなければいけませんか?
さて、歯科医院で「この歯は、抜かなければなりませんね。」と告げられると少なからずショックを受けられることと思います。
「抜かない治療」=「良い歯医者」と思われているかもしれません。
歯を残すための治療に最善を尽くすのは当然のことですが、抜歯すべき歯を、抜歯すべきタイミングで抜歯していないために、状態がかなり悪化してしまうケースがあります。
治療により抜歯をせず状態が改善できれば良いのですが
そのように出来ない場合があります。
例えば
①進行しすぎた歯周病
②根の中まで進んだ虫歯
③大きくなりすぎた根の先の炎症
④歯の根が割れてしまっている場合
⑤横や斜めに生えている親知らず
などの場合です。
治らないまま使い続けると骨や歯肉のダメージがどんどん広がってしまい、周りの歯が悪くなってしまう事もあります。
それを食い止めるために抜歯も場合によっては必要ということです。
歯を残す治療が大切なことはもちろんですが、抜歯の判断を誤らないことも総合的なお口の健康を維持してゆくためには大切なことです。