歯を抜くしかないと言われたあなたへ。抜歯の理由と選択肢を徹底解説|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年9月15日
歯を抜くしかないと言われた!まず知っておくべきこと

「歯を抜かなければならない」と言われたあなた、きっと不安や戸惑いを感じていることでしょう。特に仕事が忙しくて歯医者に通う習慣がないあなたにとって、突然「抜歯」の選択肢を突き付けられるのは大きなショックかもしれません。でも、心配しないでください。まずは冷静になって、知っておくべきことを整理しましょう。
なぜ抜歯が必要なのか?
歯を抜く必要がある理由はさまざまです。例えば、虫歯が進行し、歯を保存できなくなったり、歯並びが悪化して全体のバランスを取るために抜歯が必要な場合もあります。医師がなぜ抜歯を勧めるのか、その理由をしっかり理解することが、次のステップを踏み出すための第一歩です。
抜歯以外の選択肢は?
もしかしたら、「抜歯を避ける方法はないのか?」と思っているかもしれません。実は、抜歯を避ける方法も存在することがあります。例えば、根管治療や、歯周病治療をすることで歯を残すことができる場合もあります。どの治療法が最適かは、医師とじっくり話して納得のいく選択をしましょう。
抜歯後の痛みや回復はどうなる?
「抜歯後は痛いのでは?」と心配ですよね。しかし、現代の歯科医療では、痛みを最小限に抑えるための方法がたくさんあります。痛みの管理方法や、回復の目安について事前に知っておくことで、安心して治療に臨むことができます。
抜歯が最善の方法である理由
抜歯を決断する前に、その選択が本当に最善である理由を知っておくことはとても大切です。抜歯によって、今後の歯や口腔の健康がどのように改善されるのかを理解し、納得したうえで治療を受けることで、精神的にも落ち着いて治療を進めることができます。
あなたが今感じている不安や疑問は、誰しもが抱くものです。しっかりと情報を得ることで、安心して治療を進めることができるようになります。次は、抜歯後に必要なケアや生活のアドバイスについてもご紹介します。
歯を抜く主な理由とは?

歯を抜かなければならない理由はさまざまですが、主に以下のようなケースが考えられます。
虫歯が進行し、歯を保存できない場合
虫歯が進行すると、歯の奥まで広がることがあります。この段階では、根管治療(歯の神経を取る治療)で保存することが難しくなり、最終的に抜歯が必要になります。また、虫歯が歯の外側にも広がると、歯の構造が崩れ、修復が不可能な場合があります。さらに、感染が広がると膿がたまり、歯の周囲の骨や歯茎に影響を与え、抜歯が避けられなくなります。歯の残存部分が少なく、強度が失われている場合も、抜歯するしかないことがあります。
歯周病の進行
歯周病は、歯を支えている骨や歯茎を徐々に破壊する病気です。歯周病が進行し、歯を支えている骨が失われると、歯がグラグラになり、最終的に抜歯をしなければならないことがあります。特に、歯の周囲の骨がほとんどなくなった場合、歯の保存が難しくなります。
歯並びや噛み合わせの問題
矯正治療を行う際に、歯並びを整えるために抜歯が必要となることがあります。特に、歯が過剰に並んでいる場合や、噛み合わせが不良な場合に、スペースを確保するために抜歯を選択することがあります。
親知らずの問題
親知らずは、現代人の顎では十分なスペースがないことが多いため、歯茎に埋まったままだったり、斜めに生えたりすることがあります。このような親知らずは、隣の歯に影響を与えることがあり、痛みや炎症を引き起こすこともあるため、抜歯が勧められることがあります。
事故や外傷による歯の損傷
事故やスポーツなどで歯が折れてしまったり、脱臼してしまった場合、その歯を保存できないことがあります。特に歯が完全に割れたり、根元が大きく損傷している場合には、抜歯を選択することがあります。
根の治療後の予後不良
根の治療後、根の周囲に根尖病変ができて、治療によって改善できないことがあります。その場合には、歯を抜くことが必要となることがあります。
どんな治療法があるのか?抜歯以外の選択肢を紹介
「歯を抜くしかない」と言われても、実は抜歯以外の選択肢がある場合もあります。歯の状態や進行具合によっては、抜歯を避けることができることもあるので、まずは以下の治療法を検討することをお勧めします。
根管治療(歯の神経を取る治療)
歯の神経が感染している場合、根管治療が有効です。根管治療では、感染した歯の神経を取り除き、歯の内部を清潔にしてから詰め物をすることで、歯を保存することができます。これにより、抜歯せずに歯を残すことが可能な場合があります。
歯周病治療
歯周病が原因で歯がぐらついている場合でも、治療を行うことで歯を保存できることがあります。歯茎の清掃や、歯の根の治療(スケーリングやルートプレーニング)を行うことで、歯周病を改善し、歯を支えている骨を守ることができます。軽度から中程度の歯周病であれば、抜歯を避けることができる場合があります。
歯の再生治療(歯髄再生療法)
近年では、歯の再生治療という方法もあります。これは、失われた歯髄(歯の神経)を再生させるための治療で、まだ研究段階の治療法ですが、歯を抜かずに機能を回復させる可能性がある方法です。特に若い患者さんの場合、再生治療の選択肢が提供されることもあります。
セラミッククラウンやインレー
歯の破損や大きな虫歯であっても、歯を抜かずにセラミッククラウンやインレーを使って修復することができます。これらの治療法では、歯の一部を削って詰め物をし、見た目も機能も回復させることができます。歯の根がしっかりしている場合、抜歯せずにこの方法を選択できます。
矯正治療(歯並びや噛み合わせの改善)
歯並びや噛み合わせが原因で抜歯が必要とされる場合、矯正治療によって歯並びを整えることで抜歯を避けることができます。特に歯のスペースが足りない場合、矯正器具を使って歯を移動させることで、抜歯をせずに治療できることもあります。
抜歯を避けられない場合の選択肢

抜歯をしなければならない場合でも、その後の治療にはいくつかの選択肢があります。歯を失うことに対する不安を軽減するため、できるだけ快適な生活を取り戻すための方法を検討することが重要です。以下に、抜歯後の選択肢をご紹介します。
インプラント治療
インプラントは、歯を失った部分にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を被せる治療法です。インプラントは見た目が自然で、噛み心地も良好です。また、周りの歯を削る必要がないため、隣の歯への影響もありません。特に自分の歯とほぼ同じ感覚を得られるため、抜歯後に歯の機能を回復したい方には最適な選択肢です。
インプラント治療についてはこちら⇨
ブリッジ
ブリッジは、抜歯した歯の両隣の歯を削り、その間に人工の歯を橋渡しするように取り付ける方法です。インプラントほどの手術は必要ありませんが、隣の歯を削る必要があるため、健康な歯への影響を考慮する必要があります。また、保険適用で治療を受けられることも多く、費用面でのメリットがあります。
入れ歯(義歯)
入れ歯は、抜歯後の歯を補うための取り外し可能な装置です。部分入れ歯と全体入れ歯があり、部分入れ歯は抜歯した歯の周りの歯に固定する形になります。入れ歯の大きなメリットは、比較的手軽に作れることと、保険適用が可能な場合が多いことです。しかし、噛み心地や見た目に関してはインプラントやブリッジと比べて劣る場合があります。
入れ歯についてはこちら⇨
オールオン4(All-on-4)
オールオン4は、複数の歯を失った場合に非常に効果的な治療法で、特にインプラントを使って歯を再建する方法として注目されています。オールオン4では、上顎または下あごに4本のインプラントを埋め込み、その上に人工歯を一度に取り付けることができます。この方法では、1回の手術で全ての歯を回復できるため、治療期間を大幅に短縮できるのが大きな特徴です。
オールオン4についてはこちら⇨
痛みはどれくらい続くのか?治療後のケア方法

抜歯後の痛みは個人差がありますが、通常は24時間から3日間程度続くことが多いです。初めの24時間は腫れや痛みが最も強く、痛み止めを服用することで管理できます。腫れは冷やすことで抑えられますが、徐々に治まっていきます。
治療後のケア方法
痛み止めの服用
医師から処方された痛み止めを指示通りに服用し、痛みをコントロールします。
冷やす
最初の24時間は、氷嚢や冷たいタオルで抜歯部分を冷やすと腫れを抑える効果があります。
飲食制限
硬い食べ物や熱い飲み物は避け、軟らかい食事を摂るようにしましょう。
うがい
24時間後からぬるま湯で軽くうがいを始め、口腔内を清潔に保ちます。強くすすがないように注意してください。
痛みや腫れが長引く場合や異常を感じた場合は、速やかに歯医者に相談しましょう。
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術後の回復と生活のポイント

抜歯後の回復期間中は、痛みや腫れを最小限に抑え、感染を防ぐためにいくつかの注意点があります。ここでは、回復期間中に気をつけるべきことや、日常生活でできるサポート方法を紹介します。
食事について
軟らかい食べ物を選ぶ
初めの数日は、硬い食べ物や刺激的な食べ物を避け、スープやおかゆ、ヨーグルトなどの軟らかい食べ物を摂るようにしましょう。
抜歯した側で噛まない
痛みを避けるため、抜歯した側で食べ物を噛まないようにしましょう。
口腔ケア
うがいは優しく
抜歯後24時間経過したら、ぬるま湯で軽くうがいをしましょう。強くすすぐと血餅が取れる可能性があるため、優しく行うことが大切です。
歯磨き
抜歯した部分を避けて軽く歯磨きを行い、感染を防ぐようにしましょう。抜歯した部分は触れないように注意します。
運動と活動
過度な運動は避ける
術後1~2日は過度な運動を避け、安静にして過ごすことが重要です。激しい運動は出血を引き起こすことがあります。
重い物を持たない
重い物を持ったり、体に負担がかかる動作を避け、治癒をサポートしましょう。
血行促進に注意
温かい飲み物や食べ物は避ける
初めの数日間は温かい飲み物や食べ物を避けることで、血行が良くなりすぎて出血を引き起こすことを防ぎます。
タバコを避ける
タバコを吸うと血流が悪化し、治癒が遅れることがあります。また、吸引で血餅が取れることもあるので、術後少なくとも1週間はタバコを控えましょう。
安静を保つ
十分な休息を取る
術後は体を休め、睡眠を十分に取ることが大切です。無理をせず、体力を回復させることで早期回復が促進されます。
フォローアップと相談
定期的なフォローアップ
術後は、歯科医師による定期的なチェックアップが必要です。痛みや腫れが続く場合は、すぐに医師に相談しましょう。
まとめ
抜歯後の回復は、適切なケアを行うことでスムーズに進みます。軟らかい食事を選び、うがいや歯磨きは優しく行うことが大切です。また、無理な運動や重い物を避け、十分な休息を取ることで早期回復が促進されます。術後のケアに不安がある方や痛みが続く場合は、早期に歯科医院でのチェックを受けましょう。あなたの口腔の健康を守るため、まずはご予約・ご相談ください。お電話やWEBで簡単に予約できますので、今すぐご連絡を!
この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設

【症例紹介】前歯の痛みと見た目の悩みを解決した全顎補綴治療(上顎 3〜3)|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年6月9日
「右上の歯が痛い…」そんなお悩みとともに、当院に来院された患者様。
お口元の見た目も気にされており、「綺麗にしたい」というご希望をお持ちでした。
今回ご紹介するのは、上顎前歯部(3 番から 3 番まで)を対象とした補綴治療の症例です。
前歯は笑った時や話す時に最も目立つ場所。だからこそ、機能面だけでなく、見た目にもこだわった治療が必要です。

治療の流れ
まず初診時、痛みのある右上の歯に対して応急処置として右上の前から4、5番目の歯は神経を抜く治療を行いました。その後の通院で、見た目の気になっている歯のむし歯治療を行い、その後患者様との相談の上被せ物にかえていくこととなりました。
被せ物に変えていく相談をしたその日のうちに仮歯にかえました。
その後、最終的な形や色調を丁寧に調整し、上顎の前歯 6 本に補綴処置(かぶせ物の装着)を行いました。
治療の結果
患者様は「とても満足しています」とおっしゃり、治療後は笑顔でお帰りになりました。お口元が整うと、表情もぐっと明るくなるものですね。

今回の治療を担当したのは、村上先生

丁寧な診査診断と、スピーディかつ的確な処置で、多くの患者様から信頼を集めるドクターです。
補綴治療においても、機能性と審美性の両立を常に意識し、患者様一人ひとりに最適なご提案を行っています。
まとめ
前歯の痛みや見た目にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。早めの処置で、機能も見た目も大きく改善できます。
当院では無料カウンセリングも行っておりますので、まずはお気軽に【ご予約・ご相談】ください。
👉無料相談のご予約はこちらから
政久歯科醫院の補綴治療に関してはこちら⇨
この記事の監修者
歯科医師:村上 諒

<経歴>
- 九州歯科大学歯学部 卒業
- 医療法人社団湧泉会 ひまわり歯科(研修医)
- 政久歯科醫院 入社
<資格・所属学会・団体>
- ストローマンベーシック
- ストローマンネオデント抜歯即時
- カラーコーディネーター
- 日本歯内療法学会

ブリッジと入れ歯どちらがいい?失った歯の治療法について|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年6月4日
歯を失ったままにしておくと、隣の歯が傾いたり、噛み合う歯が伸びてきたりして、噛み合わせが乱れてしまいます。
結果として、ほかの健康な歯もダメージを受けやすくなるため、早めに治療を行うことがとても大切です。
当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせた治療方法をご提案しています。今回は、歯を失ったときに選べる治療法についてわかりやすくご紹介します。
ブリッジと入れ歯の治療について
歯を失ったとき、保険診療で選べる治療方法には「ブリッジ」と「入れ歯」があります。
ブリッジとは?

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を支えにして、橋をかけるように被せ物をつなぐ治療方法です。
(※歯の状況によっては、延長ブリッジといって並んだ2本の歯を支えにし、欠損した1本分を補うタイプもあります。)
特徴
- • 固定式なので違和感が少ない
- • 支えにする歯を削る必要がある
- • 支えた歯に負担がかかり、寿命を縮めるリスクがある
入れ歯とは?

入れ歯は、取り外しができる装置です。
歯が全部ない場合は「総入れ歯」、一部分だけない場合は「部分入れ歯」を作ります。
特徴
- • 歯ぐきの上にのせて使うため、最初は違和感を感じやすい
- • 噛む力は自分の歯に比べて弱くなる
- • 残った歯に引っかける金属バネ(クラスプ)を使う
- • クラスプをかけるために、歯をわずかに削ることがあるが、ブリッジほど大きくは削らない
自費治療で広がる選択肢
保険診療以外にも、自費治療ではインプラントやオールオン4といった選択肢もあります。
インプラントとは?

インプラントは、失った歯の部分の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。
特徴
- • 顎の骨にしっかり固定されるため、違和感が少なく自分の歯と同等にしっかり噛める
- • 見た目が自然で、周りの歯とほとんど区別がつかない
- • 健康な歯を削る必要がない
オールオン4とは?

オールオン4は、最小4本のインプラントで片顎すべての歯を支える治療法です。
特徴
- • 通常のインプラントより本数が少ないので、体への負担が軽減される
- • 手術当日に仮歯が入り、すぐに食事ができる
- • 総入れ歯に比べ、ズレたり外れたりする心配がない
失った場所別の治療選択
どの治療が適しているかは、失った場所や本数によって異なります。
前歯を失った場合
- • ブリッジ:両隣の歯の状態が良ければ適用可(保険適用可)
- • 入れ歯:作製できるが、金属バネが目立ちやすい
- • インプラント:見た目が自然で周囲の歯を守れる
奥歯(臼歯)を失った場合
- • ブリッジ:連続した1~2本なら適用可
- • 入れ歯:奥歯までクラスプが延びることがあり、違和感を感じる
- • インプラント:力がかかる奥歯でもしっかり噛める
複数の歯を失った場合
- • ブリッジ:適応が難しい場合がある
- • 入れ歯:保険・自費ともに選択可
- • インプラントやオールオン4:広範囲の欠損にも対応でき、自然な見た目と噛み心地が得られる
治療法 |
メリット |
デメリット |
ブリッジ |
固定式で違和感が少ない |
健康な歯を削る必要がある |
入れ歯 |
保険適用で費用が抑えられる |
違和感・噛む力の低下 |
インプラント |
自分の歯のように噛める |
費用が高額・手術が必要 |
オールオン4 |
少ない本数で多くの歯を補える |
自費治療・外科手術が必要 |
まとめ
歯を失ったときの治療には、それぞれメリット・デメリットがあります。
保険治療か自費治療か、早く噛めるようになりたいか、見た目を重視したいかなど、ご希望によってベストな治療法は異なります。
当院では、患者様のお話をしっかり伺いながら、一緒に最適な治療法を考えていきます。
まずはお気軽に無料相談にお越しください。
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この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設

抜歯後の適切な対応について|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年12月24日
当院では、なるべく「抜歯を回避する治療」を行っていますが、どうしても歯を残せない場合もあります。
歯を抜いた後は、術後の回復のため、また残っている歯の健康を守るため適切な処置をする必要があります。
今回は、歯を抜いたあと放置するとどうなるのか?また抜歯後の治療の流れた注意点などもお伝えします。

抜歯をしたあと放置するとどうなってしまう?
大きな虫歯で歯の大部分を失ってしまうと、歯を抜かざるを得ない場合があります。 抜歯後は、「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」いずれかの方法で、歯の機能を回復させる治療が必要です。
歯を失っても目立たない場所だと「そのまま放置していても気にならない」と思うこともあるかもしれませんが、放置するのは良くありません。
周囲の歯に悪影響が出たり、噛み合わせ全体が崩れてしまうこともあります。
悪影響について詳しく解説していきます。
空いたスペースを埋めようと動いてしまう
抜歯した部分は、空いたスペースとなり、周囲の歯が空いたスペースに向かって動いてきてしまいます。
噛み合わせが悪くなる
噛み合う位置の歯や両隣にあった歯が動くことにより、歯列(歯並び)が乱れ、噛み合わせ全体が悪くなる可能性があります。
一部の歯に大きな負担がかかるようになれば、歯が欠ける・割れる、摩耗するなどのリスクが高くなります。また咀嚼に問題が生じる場合や、顔貌(お顔の見た目)自体に歪みが出てしまうことがあります。
治療後の痛みや腫れはどれくらいで治るのか

抜歯は外科処置で歯茎の中や顎の骨に触れる処置です。そのため、治療後は痛みや腫れが起きることがあります。しかし痛みや腫れは2〜3日で治ってくるので、心配ありません。
痛みのピークは抜歯翌日で、その後は徐々にひいてきます。腫れのピークは痛みより少し遅れて現れ、抜歯から2日後くらいになることが多いでしょう。
抜歯後3日から1週間ほどで、痛みも腫れも治まってきます。
わずかに鈍い痛みが残ることがありますが、長くても2週間程度で改善するでしょう。
個人差がありますので、抜歯後は様子を見ながら安静に過ごすようにしてください。
痛みや腫れが治らない場合や、出血が止まらない場合など、異常を感じたら早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
抜歯後の注意点

歯を抜いた後は、治癒を良好に進め、痛みや腫れを長引かせないためにいくつかの注意点があります。
飲酒・激しい運動・入浴を控える
抜歯後は血の巡りが良くなる行為を控えることが重要です。血流が良くなると、痛みや腫れが強くなる可能性があります。そのため、飲酒や激しい運動、入浴は避けましょう。お風呂も湯船には浸からず、シャワー程度にしましょう。
患部を指や舌で触らない
抜歯した部位が気になるかもしれませんが、指や舌で触るのは避けてください。触ってしまうことで痛みや腫れが強くなる場合や、患部が細菌感染を起こす可能性があります。
うがいを極力しない
抜歯後の穴には血餅(けっぺい)と呼ばれる血の塊ができ、それがカサブタのような役割を果たして治癒を促します。しかし、強いうがいを繰り返すと血餅が剥がれ、治りが悪くなることがあります。ブクブクと強いうがいをはもちろん、 極力うがいを控えていただきます。
処方された薬を用法通りに飲む
抜歯後には、痛み止め(鎮痛剤)や抗生物質が処方されることが多いです。痛み止めは、痛みがある時に医師の指示通りの間隔を守って服用してください。抗生物質が処方された場合は、抜歯した部位の感染を防くために痛みがなくなった後でも必ず全て飲み切ることが大切です。
当院での抜歯後の処置について

抜歯後は、止血状態を確認したうえでご帰宅いただきます。その後、必要に応じて消毒などのために来院していただくことがあります。
消毒
抜歯した部位に異常がないかを確認し、消毒を行います。
通常、抜歯の翌日または翌々日に受診していただくことが多いです。
抜糸
抜歯の状態によっては、処置の最後に縫合を行うことがあります。
この場合、抜歯から1週間程度で抜糸処置を行います。
抜歯窩(ばっしか)の治癒経過の観察と治療計画
抜歯後の傷跡は、1か月から1か月半ほどで完全に歯茎に覆われます。歯の根があった部分に骨が形成されるにはさらに時間がかかりますが、抜歯後1年ほどで骨も完全に出来上がります。
抜歯を悩まれている方へ

いかがでしたか?今回は抜歯後の適切な対応についてご紹介しました。
抜歯した部分は、「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」のいずれかの方法で治療を行い、歯があった部分を補う必要があります。個人差があるため歯の治癒状態を確認しながら治療を進めますが、抜歯した歯が前歯の場合など、早めに見た目を回復する必要がある場合は、抜歯と同時に仮歯を入れるなどの処置を行うことも可能です。
また、インプラントを希望される場合は、抜歯前から治療計画を立てる必要があります。抜歯と同時にインプラントの施術を行う場合もあるため、事前に詳しい治療相談や治療計画のための検査を実施いたします。
「この歯は抜かなければならない、と言われて怖くなった」と抜歯することを悩まれている患者様も多くいらっしゃいます。セカンドオピニオンも受け付けていますので、一度ご相談ください。
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この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設
