【症例紹介】骨が足りない上あごにインプラントを可能にする「サイナスリフト」とは?|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年4月21日
今回は「インプラントを入れたいけれど、骨が足りない」とお悩みだった患者様の症例をご紹介いたします。
歯をすべて失ってしまい、オールオンXをご希望された患者様。
奥歯には骨がほとんど残っていない状態で、インプラントオペを行うためにはサイナスリフト(骨造成手術)が必要でした。
来院時の状態:すべての歯を失い、骨も少ない
今回の患者様は、歯周病の進行などによりすべての歯を抜歯せざるを得ない状況にありました。
特に上あごの奥歯の部分にはインプラントを支える骨がほとんどない状態でした。
しかし、当院のインプラント治療について事前に調べてくださっており、「どうしても入れ歯ではなく、奥歯にもインプラントを入れてしっかり噛めるようになりたい」という強いご希望をお持ちでした。
治療計画と選択:骨の再生を図る「サイナスリフト」
インプラントを安定させるには、十分な骨の厚みと高さが必要です。
そこで今回は、上あごの奥歯(臼歯部)の骨を再生する「サイナスリフト」という骨造成手術を行いました。
サイナスリフトとは
• インプラントを入れたい場所に骨が不足しているときに行う「骨移植」手術
•上あごの奥にある「上顎洞(じょうがくどう)」という空洞の中にある薄い膜を傷つけないように持ち上げ、そこに人工骨を詰めることで、骨の再生を促します
今回は、静脈内鎮静法(セデーション)という麻酔を用い、歯科麻酔専門医の管理のもとで手術を行いました。
患者様は「寝ている間に終わったような感覚で、本当に楽でした」とお話ししてくださいました。
治療の流れと経過
オペでは、上顎洞内の薄い膜を破らないように丁寧に剥離し、そこへ骨補填材を挿入して縫合。 手術は無事に終了し、現在は経過観察をしながら、半年後のインプラント埋入に向けて準備を進めています。
現在も笑顔で通院してくださっています。
患者様のご様子「楽に受けられて嬉しかった」
「静脈内鎮静のおかげで怖さがなく、気づいたら終わっていた」
「本当に楽に受けられて、感謝しています」
と、安心したご様子でお話しくださいました。
患者様にとって“歯を失う不安”は非常に大きなものでした。
しかし、それ以上に「もう一度、自分の歯で噛めるようになりたい」という希望が、治療を前向きに進める原動力になったように感じます。
治療を担当したのは、副院長・政久 侃祐(まさひさ かんすけ)先生

今回の治療を担当したのは、インプラント治療・精密根管治療を得意とする副院長・政久先生。 診療後や休日も研鑽を欠かさず、国内外の技術セミナーにも積極的に参加しています。
中国地方でX-guideを用いたインプラント手術の症例数No.1の実績を持ち、オールオン4などの全顎的な症例にも対応可能です。
「一人ひとりの『噛める幸せ』を取り戻す」という信念のもと日々診療を行っています。
インプラント治療に不安がある方へ
「骨が足りないから無理かも…」
「入れ歯しか選択肢がないのでは…」
そうお悩みの方も、まずはぜひご相談ください。
骨を再生する治療法や痛み・不安を抑える麻酔方法など、あなたに合った治療の選択肢をご提案いたします。
セカンドオピニオンも受付中です。
あなたのお口の未来、私たちと一緒に考えてみませんか?
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この記事の監修者
歯科医師:政久 侃祐

<経歴>
- 九州歯科大学歯学部 卒業
- 医療法人良陽会 鶴田歯科医院 勤務 (研修医)
- 政久歯科醫院 入社
<資格・所属学会・団体>
- 日本口腔インプラント学会
- 日本歯周病学会
- 日本歯科保存学会
- 日本歯内療法学会
- 大阪SJCDベーシックコース

長年の「なんとなく痛む」にサヨナラ!歯ぐきの外科的処置で違和感からの解放へ|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年4月16日
「左上の歯が、なんとなく時々疼くんです。」
そんなふうにおっしゃって来院された患者様。見た目には大きな虫歯や腫れがあるわけではありませんが、「たまに感じる疼き」は日常の小さなストレスになっていたようです。
治療計画と選択:原因は見えないところにありました
検査の結果、左上6番と7番の間にある歯周ポケットが一箇所だけ異常に深く、その奥には過去に入れられた人工の詰め物が歯肉の深部まで入り込んでいました。
これは「生物学的幅径(せいぶつがくてきふくけい)」と呼ばれる、歯ぐきの健康を保つための歯ぐきの厚みが深い詰め物で壊されている状態。体が異物と判断し、慢性的に炎症が起きてしまうのです。
「これが疼きの原因かもしれません」とご説明し、まずはその詰め物を外してみることに。やはり中は腫れており、原因がハッキリしました。

治療の経過:歯ぐきの状態を整えるレングスニング
問題の根本改善のために、歯肉弁根尖側移動術という歯ぐきを下げる処置を行いました。これにより、生物学的幅径を回復させ、炎症の起きにくい環境を整えることができます。
手術後は、仮歯をしばらく使っていただきながら、歯ぐきの形を丁寧に整えていきました。
治療後の患者様の様子
治療後、患者様は
「今では違和感を感じることなく食事ができています」
と笑顔でお話しくださいました。
歯のトラブルは、見た目だけでは分からないことも多く、特になんとなく不快明確な痛みはないけど気になるという症状には、原因の特定に丁寧な診査が必要です。
今回の治療を担当したのは村上先生

今回のケースのように、過去の治療の影響が長い年月を経て症状として現れることがあります。見えない場所にこそ、じっくり向き合うことが大切です。
「はっきりした痛みはないけど、なんだか気になる」
「原因がわからないけど、ずっとスッキリしない」
そんなお悩みこそ、ぜひ一度ご相談ください。わたしたちは、症状の裏側にある本当の原因に向き合い、患者様が安心して笑顔になれるようサポートいたします。
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少しでも「自分もこのケースと同じかも?」と感じた方は、 まずはお気軽に無料相談のご予約をどうぞ。
👉 無料相談の予約はこちらから
この記事の監修者
歯科医師:村上 諒

<経歴>
- 九州歯科大学歯学部 卒業
- 医療法人社団湧泉会 ひまわり歯科(研修医)
- 政久歯科醫院 入社
<資格・所属学会・団体>
- ストローマンベーシック
- ストローマンネオデント抜歯即時
- カラーコーディネーター
- 日本歯内療法学会

[短期治療症例]海外転勤までにホワイトニング完了したいと来院された患者様|「帰国後また来ます!」と治療結果に喜ばれた症例|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年3月24日
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【Before】 |
【After】 |
治療前の歯の様子
前歯のホワイトニングしたいと来院された患者様。
ホワイトニングを希望されていた前歯部には、レジン前装冠という被せ物が4本入っていて、その隣にある歯についてもむし歯治療の跡があり、CRと呼ばれるレジン素材でつぎはぎ状態になっていました。
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【ご来院時の前歯】 |
患者様のご希望
2か月後に海外に転勤する予定があり、出発までに治療を終わらせたいというご希望がありました。治療できる期間に制限がある中で、出来る限りご希望を叶えるための治療計画を立てて、患者様の同意のもと治療をスタートしました。
どんな治療をしたか?
ホワイトニングを希望されていた前歯部入っているレジン前装冠は人工物です。天然歯とは違い、人工物はホワイトニングをしても白くならないことをご説明しました。
また、被せ物の隣にある歯についてもむし歯治療の跡があり、CRと呼ばれるレジン素材でつぎはぎ状態になっていたため、『ホワイトニング』ではなく『被せ物のやりかえ』を提案しました。
治療スタート初日にワンデートリートメントで前歯の被せ物を外し、その日のうちに合計で6本の前歯を仮歯に変えました。治療開始当日に自然な見た目の仮歯が入るので、最終的な被せ物の色や形を調整する期間も見た目を気にすることなく過ごせます。
仮歯を入れた後は、歯ぐきの状態がキレイになるのを待って、最終的な被せ物の型どりを進めました。
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【治療直後の前歯(仮歯)】 |
今回は、ご自身の歯の色に馴染む自然な白さを表現できるセラミックの被せ物をセットして治療終了。 本来であれば、もう少し治療期間をかけて歯ぐきの治癒状態を確認し、歯ぐきのラインを揃えていきたかったのですが
①患者様が笑った時に歯茎は見えないこと
② 治療期間の制約
の観点から少し早めに型取り、セットを進めて、一旦治療終了としました。
この記事の監修者
歯科医師:村上 諒

<経歴>
- 九州歯科大学歯学部 卒業
- 医療法人社団湧泉会 ひまわり歯科(研修医)
- 政久歯科醫院 入社
<資格・所属学会・団体>
- ストローマンベーシック
- ストローマンネオデント抜歯即時
- カラーコーディネーター
- 日本歯内療法学会

即日で白い詰め物が出来る『ダイレクトボンディング』|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年3月17日
ダイレクトボンディング
むし歯が出来ると、感染した部分を削って除去する必要があります。 そして、治療のために歯を削った部分は、人工物で補う必要となります。 型どりをして詰め物や被せ物をつくるというイメージがあるかもしれませんが、実は虫歯の大きさや位置によって、即日で白い詰め物が入る場合があります。 それが、ダイレクトボンディングです。
むし歯以外にダイレクトボンディングをする場合
むし歯治療以外にも「今入っている詰め物の色が気になる」「銀色の詰め物が入っているけど白くやり替えたい」という場合にも、ダイレクトボンディングをご提案することがあります。
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【Before】 |
【After】 |
どんな治療?
ダイレクトボンディングは、削ったその日に治療完了することが出来る方法です。 型を取るような詰め物よりも削る量も少なく、色も白いため見た目にもキレイに仕上がります。
今回の記事を担当したのは村上先生
矯正・インプラント・審美治療など、幅広い治療を担当しています。 レントゲンや資料を使って、お口の状況を分かりやすく説明し、患者様の背景やご希望にそった治療のご提案で患者様からご信頼いただいています。 政久歯科醫院では、お口の美と健康をサポートすることを理念として診療を行ってい ます。
✅過去に治療した歯の詰め物の色が気になる
✅詰め物の下が沁みる気がする
✅被せ物が欠けてしまった
など、見た目や詰め物のお困りごともご相談ください。
政久歯科醫院のダイレクトボンディングについてはこちらから⇨
この記事の監修者
歯科医師:村上 諒

<経歴>
- 九州歯科大学歯学部 卒業
- 医療法人社団湧泉会 ひまわり歯科(研修医)
- 政久歯科醫院 入社
<資格・所属学会・団体>
- ストローマンベーシック
- ストローマンネオデント抜歯即時
- カラーコーディネーター
- 日本歯内療法学会

【審美症例】結婚式を控えた患者様|挙式までに歯を白くしたいと希望され白い詰め物へ|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年3月10日
〇治療前の歯の状態
左上の歯に入っている詰め物の色が変色し、形もバランスが取れていない状態でした。さらに、歯茎は陥没するほど量が少なくなり、こちらも見た目が気になる状態になっていました。
〇患者様のご希望
もともと被せ物の色と形が気になっていた患者様。 「結婚式があるため、見た目を綺麗にしたい」と希望され治療をスタートしました。

〇どんな治療をしたか
今回は、左上前から2番目の歯を欠損してたため、ここを補う方法として、 インプラント・義歯・ブリッジという選択肢がありました。 それぞれのメリットデメリットを説明し、白くご自身の歯の色にも馴染む素材のブリッジを選択されました。 ただ、型をとって詰めるのではなく、左上の前から1、2、3番目の歯と歯茎のラインが整っていなかったため、まずは仮歯にして、被せ物を作成してくれる歯科技工士立ち合いの元、色や形を調整していきました。

〇今回の治療を担当したのは、副院長・政久侃祐先生
アメリカ・ブラジル・イタリアなど、国内外問わず世界各国で勉強し、研修を受けている副院長は、常に自分自身の知識と技術を磨き「より良い治療を患者様に提供する」ためにベストを尽くしています。 丁寧で分かりやすい説明を心がけている副院長は、患者様からご指名があるほど、信頼していただいています。

政久歯科醫院では、保険診療はもちろん、ご自身のお口に入っている詰め物・被せ物を、より自然に美しくする審美治療も行っています。 歯や詰め物の見た目(色や形など)が気になったら、歯科醫院へご相談ください。
政久歯科醫院の審美治療についてはこちらから⇨
この記事の監修者
歯科医師:政久 侃祐

<経歴>
- 九州歯科大学歯学部 卒業
- 医療法人良陽会 鶴田歯科医院 勤務 (研修医)
<資格・所属学会・団体>
- 日本口腔インプラント学会
- 日本歯周病学会
- 日本歯科保存学会
- 日本歯内療法学会
- 大阪SJCDベーシックコース

【矯正症例】ガタガタした見た目から歯並びを治したいスタッフ ワイヤー矯正の治療経過をご紹介|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年2月24日
今回は、政久歯科醫院で歯科矯正治療をスタートしたスタッフの治療の様子をご紹介します。
矯正治療を始める前に
矯正治療を始めるために、まずはお口全体の検査を行います。
お口の写真(お顔・歯並び)

レントゲン(顎の骨まで映るもの、頭蓋骨まで映るものなど)
型どり(3Dスキャンor型どり)
また、歯科医師が直接お口の中を診察して、検査結果を基に診断書を作成。 お口の中の状態やリスクをご説明し、どのように矯正治療を進めていくかをお話ししています。
歯の状態
今回のスタッフの検査結果として
・歯がガタガタしている
・歯と歯が重なっている
・歯が3本先天的に欠損している
・噛んだ時に上下の歯の間に隙間がある
など、検査結果が伝えられました。
患者様(スタッフ)のご希望
上顎右側の前から3番目の歯が前に出ている、歯並びがガタガタしているなど、見た目が気になっていたため、『歯並びをキレイに改善したい』という希望がありました。
どんな治療をしていくのか
矯正治療には様々な方法があります。 現在、政久歯科醫院では『インビザライン矯正』や『ワイヤー矯正』など、いくつかの矯正方法があります。お口の中の状態を患者様のご希望に合わせて治療法を選択していきます。 今回のケースでは、スペースを確保するために、上下左右の親知らずと右上の前から4番目の歯を抜歯して、ワイヤーを使って歯を移動させる治療を行うことになりました。
現在進行中の治療
まずは、歯を移動させるために必要なアンカースクリューを埋入しました。 アンカースクリューは歯を動かすための支えや土台となる「固定源」として使用します。 次に数回に分けて抜歯を行いました。 今回治療を受けるスタッフは、抜歯初体験!どのようになるかドキドキしていたようですが、麻酔にも治療にも痛みを感じることなく過ごせたと喜んでいました。 抜歯後の腫れや痛みもほとんど感じることなく過ごせたようで、着々と治療が進みます。
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抜歯前 |
抜歯後 |
現在は、歯の表面にも『ブラケット』と呼ばれる矯正器具がセットされました。

患者様(スタッフ)の様子
「見てください~!ブラケットが付いたんです♪」と嬉しそうに見せてくれたスタッフ。 矯正器具をセットしてから1週間ほどは噛む時に痛みがあったものの1週間ほどで落ち着きました。また、ブラケットが唇にあたって痛みを感じドクターに相談したところ、あたっている部分にカバーをしてくれたことで痛みがなくなりました。これから自身の歯並びが変わることが楽しみなようです。 歯科矯正治療は、他の治療に比べて治療終了までに比較的長い期間が必要な治療です。 今回矯正をスタートしたスタッフも2年半ほど期間をかけて治療を進める予定です。治療の経過も随時発信していきます。
今回の治療を担当しているドクターは矯正担当主任の村上先生

患者様に寄り添った治療提案と、丁寧な説明で患者様から信頼していただいているドクターです。 また自身の知識や技術向上の為、休日もセミナーや勉強会に参加し自己研鑽を積んでいます。 矯正治療以外にもインプラント治療や根管治療など幅広い診療項目を担当しています。
政久歯科醫院では、矯正無料相談を行っています
✅歯並びがコンプレックスで人に口を見られたくない
✅矯正に興味はあるけど費用や期間が気になる
✅噛み合わせが悪いのを治したい
など、歯並びや噛み合わせのお悩みがある方、歯科で相談してみませんか? 無料相談では患者様のお口のお困りごとやご希望をお伺いし、矯正治療についてご説明し、疑問質問にお答しています。
この記事の監修者
歯科医師:村上 諒

<経歴>
- 九州歯科大学歯学部 卒業
- 医療法人社団湧泉会 ひまわり歯科(研修医)
- 政久歯科醫院 入社
<資格・所属学会・団体>
- ストローマンベーシック
- ストローマンネオデント抜歯即時
- カラーコーディネーター
- 日本歯内療法学会

2025年 新年のごあいさつ|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年1月7日
新年あけましておめでとうございます。
昨年も当院をご信頼いただき、大切なお口の健康を預けてくださり、ありがとうございました。
巳年は、 蛇が脱皮をするイメージから「復活と再生」という意味があると言われているようです。
政久歯科醫院も、知識や技術を習得しながらどんどんと進化・成長し、患者様のお口の『美』と『健康』に貢献できるようスタッフ一同研鑽に努めます。
本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

政久歯科醫院 院長
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設

年末のご挨拶|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年12月30日
皆さまへ
本年もいよいよ残りわずかとなりました。いつも当院をご信頼いただきまして、心より御礼を申し
上げます。
振り返ると実に多くの出来事があった1年でした。醫院を拡大して2年目を迎えた2024年は、患者
さまお一人おひとりに寄り添った質の高い医療を提供するという初心を忘れずに、新しい挑戦を
続けた年でもありました。
今年を象徴するトピックの1つとして、若手ドクターたちの目覚ましい成長が挙げられます。昨年
はまだ緊張した面持ちで診療に取り組んでいた彼らも、この1年で飛躍的にスキルを高め、今で
は堂々とした姿で患者さまに対応しています。患者さまから「若い先生がとても丁寧に対応してく
れました」というお声をいただくたびに、彼らの努力と情熱が確かに実を結んでいると実感してお
ります。
今年は、医院として初めて若手ドクターの海外での研修にも積極的に取り組みました。
ブラジル、イタリア、アメリカの各地を訪れ、世界的に著名な先生方から直接学ぶ機会に恵まれたことは、若い歯科医師にとっては大きな財産となりました。
特にブラジルでは、インプラント治療の最前線であるザイゴマインプラントセミナーに参加し、多くのオペを経験し、最先端技術に感銘を受け、イタリアでは歯周病治療の権威から学ぶことができました。
アメリカでは、先端技術を活用した効率的な治療プロセスについて学び、これらの経験を基に、当院の医療サービスをさらに進化させていく彼らの情熱と手応えを感じています。
こうした研修を通じて得た知識と技術を医院全体に共有し、日々の診療に生かすことで、より高い水準の医療を提供できるよう努めております。また、スタッフ間での学び合いの場も設けることで、チーム全体のスキルアップに繋がったと感じています。
さらに今年は、新しいスタッフが加わり、またスタッフの結婚や妊娠出産などおめでたいことがたく
さんあり、医院全体が一層活気に満ちた一年でした。つわりなどで体調が思わしくない時、お互いを気遣いつつ、患者様最優先で仕事をしている様子をよく見かけました。
患者さまとのコミュニケーションを大切にし、日々真摯に歯科医療に向き合ってくれています。
その姿勢は、私たち全員にとって良い刺激となり、医院全体としてもより一体感を持って診療に臨むことができました。
こうしたチームの成長が、患者さまへのさらなる満足度向上につながることを確信しています。
もちろん、挑戦と成長を支えてくださったのは、何より患者さまの存在です。ご来院いただく際の
温かいお言葉や、治療後に見せていただく笑顔が、私たち全員の原動力となっています。また、
日々の診療において「ありがとうございます。またお願いします。」と言っていただけることは、私
たちにとって何よりの喜びです。
改めて、皆さまからの信頼があってこそ、この一年を無事に乗り越えることができたと深く感謝申し上げます。
2025年に向けて、私たちは新たな技術の導入と、更なる医療技術の充実を図りつつ、患者さま
にとってより安心で信頼できる医療を目指して努力してまいります。また、地域医療への貢献を
忘れず、通院できない患者様にご自宅や施設で良質な歯科治療を受けていただけるよう、訪問
歯科の充実にも力を入れてまいります。
皆さまが気軽に相談できる「信頼される歯科医院」であり続けるために、スタッフ一同全力で取り組んでまいります。
最後になりますが、年末年始の寒さが一層厳しくなる中、どうぞお身体に気をつけてお過ごしくだ
さい。
皆さまが笑顔で新年を迎えられますことを心よりお祈り申し上げます。
2025年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。
医療法人社団BLISS 政久歯科醫院
院長 政久直紀
政久歯科醫院 院長
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設

お口ポカン|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年11月25日
突然ですが、クイズです!
Q、歯並びや噛み合わせに影響する原因は?
- ① 遺伝的原因(両親、祖父母が歯並び・噛み合わせが悪い)
- ② 生活習慣原因(食べ方、姿勢、指吸い、爪噛み、頬杖など)
- ③ ①+②のどちらも関係がある
正解は、今回の記事の中にありますよ〜♪
歯科衛生士22年目、お母さん歴17年目の中島です。
今回は、「お口ポカン」についてです。
お口ポカンとは

日常的に無意識に唇が開いている状態。 専門的には、口唇閉鎖不全症(こうしんへいさふぜんしょう)と呼ばれます。
ナゼ?お口が無意識に開いている?
お口の周りの筋肉(機能)低下(唇、舌、頬などの動きがうまくできない)が主な原因と言われています。また、そのことが引き金となり、上あごの骨が理想的な大きさに成長していない場合は、鼻での呼吸が難しくなり、お口で呼吸する口呼吸と呼ばれる状態になることもあります。
お口の筋肉(機能)低下
❶お口

産まれてから、赤ちゃんはおっぱいやミルクを飲んで身体を成長させます。 同時にお口の筋肉もその度にトレーニングをしています。おっぱいやミルクを飲むためには、唇と舌と頬を一生懸命に使います。 その後、離乳食期を経て、飲む動きから食べる(噛む)動きを学びます。 生後1年くらいをかけて、お口を一生涯使うための筋肉(機能)を身に付けていくのですが、
- *くちゃくちゃ音がする
- *口から食べこぼす
- *噛まない、または噛む時間が長い(目安:噛まない/5回もしくは、5秒未満。噛む時間が長い/1分以上
- *食べムラがある
- *片側ばかりで噛む
- *飲み込む時、顔にしわがたくさん入る、または首が動く などが見られる場合は、お口の筋肉(機能)がうまく使えていないかもしれません。
❷姿勢

赤ちゃんは、お腹の中で無重力の世界にいます。 この世に誕生した瞬間から重力を感じます。神秘的✨ですよね。 最初は本能で生きていくために、泣いて訴え周りの大人に助けてもらっています。なんとも愛おしい瞬間ですね! そして、いずれ大人になり自分の足で立ち生きていく為に、自らの意思で体を動かしていきます。
その過程は、
手足を動かす→首を動かす→うつ伏せ→上半身を起こす→四つ這い(ハイハイ)→つかまり立ち→一人立ちの順番で2足歩行ができるようになります。 順番を飛ばして成長することで、動かしたい部分、保ちたい姿勢が維持できないことが起こります。また、その成長発達の過程の中で抱っこの仕方・座る椅子の種類・運動不足・靴の種類なども関係し、成長が左右されることもあると言われています。 お口と体の成長発達は密接な関係があり、体の成長が未発達であればお口の筋肉(機能)も思うように動かせないことがあります。
❸環境

私たち人間は、お手本を元に学び・身につけていくことが多いです。職人の世界では「師匠の背中を見て学べ」書道の世界でも「先生が書いたお手本を真似して書くこと」が求められます。 様々な世界で、お手本を見て真似をし続けていくと、やがて自分もできるようになります。 お口も同じく、周りの大人の口が開いていると、子供たちもそれを見て真似をします。 意図的ではなくても、❶や❷も含めてその子を取り囲む環境が影響する場合があります。
「でも、お口が空いていても困ってなければ問題なくない?!」と疑問に思いますよね。
お口ポカンと開いていることで、なにが問題?

「食べる・話す・呼吸をする」ことに影響がでます。
唇を閉じ、舌は常に上あごの歯の内側に収まっている形が理想とされています。 理想的な場所に唇・舌があるのは、筋肉がしっかり働いてくれているおかげです。 しかし、お口が開いている=いつも舌が下あごや歯に当たっている状態になります。 舌が下あごや歯に当たっている場合、歯並びにも影響を及ぼす為、食べることが難しくなります。
食物を前歯で噛み切り、奥歯ですりつぶし、唾液と混ぜて舌を使って飲み込む。 この動きが理想的にできていなくても、食べることは可能ですが、理想的にできていないことで 「食べる時にくちゃくちゃ音がする」「食べこぼす」「丸飲み・飲み込めない」「唾と混ざらず消化が悪くなる」など、食事のマナーや体への負担も考えられますね。
また、歯並びや噛み合わせ・顔の歪みに大きな影響が出る、そして口が渇くことで口臭・むし歯・風邪をひきやすい・夜のイビキ、集中力が下がる、など様々な日常生活に影響を及ぼす原因の一つとなります。
「うちの子、お口が常に開いていて困っている」と歯科を受診される方が増えてきている一方で、専門的視点から見ると「口唇閉鎖不全症」だが、本人は困っていない、また周りの大人も気づいていない(子どもが困っていない為)ことが多いと感じています。
自分で・ご家族で気づくきっかけに、セルフチェックをお勧めしています。日常生活の中にもお口が開く原因が潜んでいるため、一度、確認をしてみてください。
・噛む回数が長すぎる、短すぎる
・舌のクセがある
・発音が聞き取りにくいことがある、周りに言われたことがある
・舌をべーっと出すと、先端がハートのように窪んでいることがある
・指吸いや爪噛みなどがある
・慢性的な鼻炎などのアレルギーがある
・猫背など姿勢が悪い
・寝るときには、うつ伏せや横向きで寝ていることが多い
・夜尿症がある
このようなことが当てはまる場合は、何らかの原因でお口がポカンと開いている可能性があります。
まとめ
近年、お口ポカンは歯科医院で、口唇閉鎖不全や口腔機能発達不全症として、治療を受けることができるようになりました。
極論ですが、私は「生きていく上でその子がその家族が、それぞれの幸せを感じ、元気であれば良い」と思います。
自分自身の人生(仕事もプライベートも)振り返ってみれば、3人の子育てをしている中で、心身的にトラブルが起こった時に、「あの時、知っていれば行動に移せて今の問題が回避できる可能性」があったことが何度も何度もあります。 きっと何をしても、結果に大差はないかもしれませんし、後悔することは起きると思います。しかし、その時々で自分の納得できる選択や行動であったかは、気持ちの部分で大きな差が出ると思っています。
ただ、完璧な人生を送ることが目的ではなく、それぞれの価値観の中で、できることを見つけ一つでも少しでも何か行動することができたら良いな〜と考えています。 こちらの記事を読むことで、行動する一歩が踏み出せるきっかけになれば嬉しいです。
クイズの正解は…
③の遺伝的原因+生活習慣原因のどちらも歯並びや噛み合わせに影響します。
政久歯科醫院の小児矯正についてはこちら⇨
この記事の筆者
歯科衛生士:中島加奈

プロフィール
- 歯科衛生士歴22年
- 米粉ナチュラルアドバイザー
- 3児の母
- お口育て教室・離乳食講座開催
この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設
