歯磨きは1日何回が理想?頻度とその効果|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年7月1日
「歯磨き、1日何回が理想なんだろう?」そんな疑問を抱えているあなた、実は多くの人が同じように感じています。忙しい日々の中で、つい「朝と夜の1回で十分かな」と思いがちですが、実は歯磨きの回数が口の健康に大きな影響を与えることをご存じでしょうか。特に、食後に歯磨きをしないと、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。この記事では、1日何回歯磨きをするのが理想的なのか、その理由と効果を詳しく解説します。さらに、歯磨き習慣を効率的に維持する方法も紹介しますので、今日から実践できる簡単なケア法をチェックしてみてください。
歯磨きの頻度は1日何回が理想?1日2回のメリットと根拠

歯磨きの回数、あなたは1日何回磨いていますか?忙しい日常の中で、歯磨きが面倒に感じることもありますよね。実は、歯磨きの回数について「1日2回」が理想とされている理由があるんです。
1日2回の歯磨きが推奨される理由
歯科医師が推奨する1日2回の歯磨きは、単に「一般的な習慣」として決められているわけではありません。実際、歯磨きのタイミングと回数が、口の中の健康に大きな影響を与えることが分かっています。
1日2回の歯磨きが理想とされる主な理由は、歯垢(プラーク)を効果的に取り除くためです。歯垢は時間が経つと、歯石に変わってしまい、虫歯や歯周病の原因になります。朝食後と就寝前の歯磨きで、食べかすや歯垢をしっかり取り除くことで、これらのトラブルを予防できるんです。
1日2回でどんなメリットがある?
虫歯予防
食後の歯磨きで食べかすを取り除くことで、虫歯の原因となる酸の発生を抑えます。朝と夜、2回の歯磨きで、口の中を清潔に保ちやすくなります。
歯周病予防
歯垢が溜まると、歯茎が炎症を起こし、歯周病が進行します。1日2回の歯磨きで、歯周病を引き起こす原因菌を減らすことができます。
口臭の予防
朝起きたときの口の中がネバネバする感じや、夜寝る前に口が乾く感じ…これも歯磨きの回数が少ないことが影響しています。2回の歯磨きで口臭を防ぐことができます。
1日2回歯磨きのタイミングは?
理想的なタイミングは、朝起きて食事後と、夜寝る前です。朝の歯磨きで、寝ている間に増えた細菌を取り除き、夜の歯磨きで1日の食事や飲み物から残った汚れを落としましょう。
1日1回の歯磨きでも良いと感じることがあるかもしれませんが、朝晩の歯磨きをしっかり習慣にすることで、口の中を健康に保ちやすくなります。忙しい日々の中でも、歯の健康を守るためには、毎日の簡単なケアが大切です。
1日3回歯磨きするべき場合とその効果

「1日3回歯磨きした方が良いって聞いたけど、本当に必要なのかな?」そんな疑問を持つあなたへ。実は、1日3回歯磨きをするべき場合があるんです。普段の生活では1日2回の歯磨きで十分だと思われがちですが、特定の状況では3回の歯磨きが推奨されることもあります。では、どんな時に1日3回歯磨きが効果的なのか、そしてそのメリットについて詳しくご紹介します。
1日3回歯磨きが推奨されるシチュエーション
食後に甘いものや酸っぱいものを食べたとき
食後、特に甘いお菓子や酸味の強い食べ物を食べた場合、歯に酸が残っていることが多いです。これが歯のエナメル質を傷つけ、虫歯の原因に。そんな時にすぐに歯磨きすることで、酸の影響を最小限に抑えることができます。昼食後に歯磨きを加えることで、口の中を清潔に保つことができ、虫歯や歯周病の予防に繋がります。
口臭が気になるとき
食事をした後や外出中、口臭が気になることありますよね。特にニンニクや魚介類を食べた後、臭いが気になることが多いです。そんなとき、食後に歯磨きをすることで、臭いの元となる食べかすやバクテリアを取り除くことができ、息がスッキリします。
歯周病や虫歯のリスクが高い場合
歯周病や虫歯のリスクが高い場合は、1日3回の歯磨きが効果的です。例えば、喫煙習慣がある人や糖分を多く摂取する人は、口の中に細菌が増えやすく、定期的に歯を清潔に保つことが重要になります。特に夕方や夜に食べたものが歯に残りやすいので、寝る前にもしっかり歯磨きをすることで、リスクを軽減できます。
1日3回歯磨きのメリット
虫歯予防が強化される
食後に歯磨きをすることで、食べかすやバクテリアを取り除き、酸が歯に影響を与えるのを防げます。これにより、虫歯のリスクが大幅に低減します。
歯周病の予防
歯周病は、歯茎に溜まった歯垢が原因で進行します。1日3回歯磨きを行うことで、歯垢をこまめに取り除き、歯茎の健康を保つことができます。
口臭の予防
食事後や飲み物の後に歯を磨くことで、口臭の原因となる残り香やバクテリアを取り除き、1日を通して爽やかな口内環境を維持できます。
1日3回の歯磨きが推奨されるのは、特定の食習慣や健康状態によるものです。忙しい中でも食後の歯磨きを心がけることで、虫歯や歯周病の予防に大きな効果を発揮します。自分に合った歯磨き習慣を取り入れて、健康な歯と口内環境を守りましょう。
忙しい人向け!効率的に歯磨きを習慣化する方法

忙しい毎日でも歯磨きを習慣化するためには、以下の方法を取り入れると効率的です。
食後すぐに歯磨きをする
朝食、昼食、夕食後にすぐ歯磨きをする時間を確保しましょう。食後すぐに磨くことで、歯垢や食べかすが溜まりにくく、1日の終わりにまとめて磨く手間を省けます。
電動歯ブラシを使う
手動よりも効率的に歯を磨ける電動歯ブラシを使うと、磨く時間を短縮できます。タイマー付きのものもあるので、適切な時間で磨けます。
歯間ブラシを併用
時間がない時でも歯間ブラシを使うことで、歯と歯の間を簡単にケアできます。これで、歯ブラシだけでは取り切れない汚れをしっかり取り除けます。
寝る前にさっとフロスを使う
寝る前にフロスを使う習慣をつけると、歯と歯の隙間の汚れが取れ、寝ている間の口内環境が改善されます。
朝晩の歯磨きで十分?それぞれのタイミングでの効果を解説

朝晩の歯磨きは、口内の健康を守るために非常に重要です。朝の歯磨きで清潔を保ち、晩の歯磨きで夜間の細菌繁殖を防ぐことで、1日を通して口内環境をしっかりと管理できます。これらの習慣を守ることで、虫歯や歯周病を予防し、健康な歯を維持することができます。
朝の歯磨きの効果
朝起きたばかりの口の中は、睡眠中に増えた細菌や口臭の原因となる物質でいっぱいです。朝の歯磨きは、これらの細菌を取り除き、口の中を清潔に保つ重要な役割を果たします。また、口臭を予防し、フレッシュな気分で1日をスタートするために欠かせません。さらに、朝食後に歯磨きをすることで、食べかすや酸をしっかりと取り除き、虫歯や歯周病の予防にも繋がります。
晩の歯磨きの効果
寝る前の歯磨きは非常に重要です。夜間は唾液の分泌が減少し、口内が乾燥しがちになります。これにより、細菌が繁殖しやすくなります。寝る前に歯を磨くことで、1日の食事や飲み物の残りかすを取り除き、夜間の細菌の増殖を防ぐことができます。また、歯磨きをしないまま寝ると、歯垢が固まり歯石となり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
歯磨きは1日1回で大丈夫?

1日1回の歯磨きは時間がない場合などに有効ですが、歯磨き回数が減ることで口内環境に悪影響を及ぼす可能性があります。夜の歯磨きをしっかり行い、食後のケアを心がけることで、歯の健康を守ることができます。
1日1回歯磨きの影響
1日1回歯磨きをする場合、歯と歯の間や歯茎に溜まった歯垢が長時間残ることがあります。これが進行すると、虫歯や歯周病の原因となり、口臭も強くなる可能性があります。特に、夜寝る前に歯を磨かないと、睡眠中に細菌が繁殖しやすくなり、口の中が不衛生な状態になります。
1日1回歯磨きのコツと注意点
もし1日1回の歯磨きにしても良い場合、以下の点に気をつけましょう。
夜寝る前にしっかり磨く
寝る前の歯磨きは必須です。夜間に細菌が繁殖しやすいため、歯垢を完全に取り除くことが大切です。
食事の後にフロスや歯間ブラシを使う
1日1回の歯磨きでも、食事後に歯間ブラシやフロスを使うことで、歯と歯の間の汚れを取り除き、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。
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この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設

「食べる」は“命を守る力”を育てること|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年6月25日
〜赤ちゃんのうちから始めたい、お口の育ちと安全な食のサポート〜
こんにちは。政久歯科醫院 歯科衛生士の中島加奈です。
日々の診療や子育ての中で、「食べる」という行為がどれだけ深く、命とつながっているのかを実感しています。
「いっぱい食べて大きくなあれ!」
そんなふうに願うのは、どのご家庭でも同じですよね。
けれど、こんな場面を見かけたことはありませんか?
- ・赤ちゃんがよくむせる
- ・食べ物を口に入れても、うまく飲み込めない
- ・離乳食が思うように進まない
実はこれ、「食べること=命を守る力」がまだ十分に育っていないサインかもしれません。
「生きること=呼吸すること」そして「食べること=呼吸と命に関わること」
「食べる」と「呼吸」って、関係があるの?
そう思われる方も多いかもしれません。
でも、実はとても密接な関係があるのです。
食べるときにうまく飲み込めないと、食べ物が誤って気管に入ってしまう「誤嚥(ごえん)」*が起こります。
これは、大人にも子どもにも起こることで、最悪の場合、命に関わるリスクもあるんです。
だからこそ、赤ちゃんの時期から「安全に食べられる力=摂食嚥下機能」を育てていくことが大切。
正しい情報よりも「その子らしさ」に目を向けて

SNSや育児書に書いてある「〇ヶ月で〇〇できるようになる」といった情報に、焦ってしまうこともあるかもしれません。
でも、本当に大切なのは、
「その子が今どんな動きを獲得していて、どんな環境で食べているか」という視点です。
子どもたちはみんな違う発達の道を歩いています。
だからこそ、一人ひとりに合わせた「安心・安全に食べられる環境づくり」が必要なんです。
歯科医院でできる“はじめの一歩”

政久歯科醫院では、歯が生える前の赤ちゃんや、お子様の離乳食が始まる頃のご家族からのご相談も受け付けています。
例えばこんなことが相談できます
- ・離乳食の進み方が不安
- ・よくむせる、飲み込みにくそう
- ・お口ぽかんや、舌の使い方が気になる
- ・姿勢やイスの使い方が知りたい
こうした「小さな気づき」が、命を守る大きなサインになります。
おわりに:はじめての歯科医院は、怖い場所じゃなくて「安心する場所」に
赤ちゃんの時期から、歯科医院が身近にあること。
それは、“予防”と“安心”の土台をつくることでもあります。
お子さんの「食べること」「話すこと」「笑うこと」が、
これからもずっと安心して続いていくように。
わたしたちは、歯と口だけでなく「命の入り口=お口全体」を大切に見守り、サポートしていきます。
お気軽に、あなたのお子さんの“今”を見せに来てくださいね。
この記事の筆者
歯科衛生士:中島加奈

プロフィール
- 歯科衛生士歴22年
- 米粉ナチュラルアドバイザー
- 3児の母
- お口育て教室・離乳食講座開催
この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設

親子で通える安心感!お子さまの成長を見守る小児歯科の魅力とは?|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年6月18日
「子どもに合った歯医者さんって、どう選べばいいの?」
そんなお悩みを持つ親御さんに、ぜひ読んでいただきたい内容です。
今回は、実際に政久歯科醫院へ親子で通ってくださっているご家族の声をご紹介します。
お母さまが最初の患者さんでした
政久歯科醫院との出会いは、お母さまが知人の紹介で来院されたことがきっかけでした。
その際に、小児歯科が併設されていることを知り、お子様とお母さんが一緒に過ごせる診療室を見学してもらったところ「ここなら子供が嫌がらずに通院できそうかも・・・」と感じ、お子さまの診察ご予約をいただきました。
通院当初は、本当にお子様が嫌がらずに通える歯医者さんかどうか、半信半疑で通い始めたそうです。今では親子で3ヶ月ごとの定期的なメンテナンスが習慣になっています。

継続の理由は“子どもへの寄り添い方”
「子どもの気持ちをわかってくれている」
これは、政久歯科醫院に通ってくださっている保護者の方からよくいただく言葉です。
歯医者が苦手だったお子さまも、スタッフのやさしい声かけや、無理のないペースでの診療に少しずつ慣れていきました。
- ・「今日はどこが磨けていたかな?」と、歯磨きできているところを毎回の診察で丁寧に伝えてくれるので、親としても家でのケアポイントが分かりやすく、日常の中でできることが増えていった
- ・歯磨きだけでなく、むし歯予防に大切な食生活についてのアドバイスもしてくれて大助かりです♪
と嬉しいお声をいただいています。
政久歯科醫院をおすすめしたい理由
お母さまが語る、おすすめポイントはこちら
-
• 親子で同じ診療室で診察が受けられる
-
• 親子で過ごせる診療室の設備と雰囲気
壁一面がLEGOになっていて、子どもが飽きずに過ごせる空間です。
-
• アクセスの良さ
医院のあるビルと城下地下駐車場が直結しているので雨の日も濡れずに通院できます。
-
• 無理のない通院ペース
毎週通うのは大変ですが、3ヶ月に1回のメンテナンスだから続けやすいとのこと。

気になっていたことが、いつの間にか解消されていた
「歯並びや離乳食の食べさせ方、日常生活でできることを教えてもらえたおかげで、家でも少しずつ意識するようになりました」と話してくださったお母様。
毎回の診察時に、「最近こんなことが気になって…」という話を気軽にできるため、小さな疑問や心配ごともその都度解消されているそうです。
子どもが退屈しない工夫がうれしい
政久歯科醫院では、親御さんの診療中にお子さまが飽きずに待てるように、親子で過ごせる診療室内にも楽しい仕掛けや設備があります。
小さい頃から通っているお子さまも、毎回「今日はどんなことをするのかな?」とワクワクして通ってくださっています。

お子さまの健やかな成長を、歯科の視点からサポートします
政久歯科醫院では、小さなお子さまの「今の状態」に合わせた丁寧なケアとアドバイスを大切にしています。
「歯医者=怖い場所」ではなく、「自分の体を大切にする学びの場」として、お子さまがポジティブに通えるよう、スタッフ一同サポートいたします。
「親子で一緒に歯医者デビューしたい」
「子どもの歯並びや噛み方が気になる」
そんな方は、ぜひ一度、政久歯科醫院へご相談ください。
政久歯科醫院の小児歯科についてはこちら⇨
👉 [お子様のご予約はこちらから]
この記事の筆者
歯科衛生士:中島加奈

プロフィール
- 歯科衛生士歴22年
- 米粉ナチュラルアドバイザー
- 3児の母
- お口育て教室・離乳食講座開催
この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設

初めての歯医者さんデビュー|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年6月11日
小さなお子様の健やかな成長を、やさしくサポートします
「歯が生えてきたけれど、歯医者さんにはいつ連れて行けばいいの?」
そんなふうに思ったことのある保護者の方は、多いのではないでしょうか。
今回は、前歯が少しだけ生えはじめたお子様が、初めて歯医者さんに来てくれたときのお話をご紹介します。

歯磨きの方法が知りたくて、ご来院くださいました♪
まだ歯が少ない時期ですが、「歯磨きの方法を知りたい」というご希望で、お母さんと一緒にご来院いただきました。
お口の中は、上の前歯が4本、下の前歯が2本生えている状態。
診察は、お母さんと私たちのお膝の上で“ごろん”。
小さなお子様にも安心してもらえるよう、やさしく丁寧に診察しています。
生えはじめの歯を、むし歯から守るには?
この時期のむし歯予防に大切なのは、
「嫌がる子どもを押さえつけて歯を磨くこと」ではありません。
この時期は、むし歯予防のために“完璧な歯磨き”を目指すよりも、
お子様自身が「お口を触られるのは怖くない」「歯磨きって毎日のことなんだ」と少しずつ慣れていくこと、
そして、保護者の方も無理なく“歯磨き習慣”を生活の中に取り入れていくことが、何よりも大切です。
また、食生活や授乳・離乳の進め方も、お口の発達やむし歯予防に大きく関わってきます。
そのため、このタイミングで一度「今のお口の状態」を確認し、生活の中でできることを見つけることが、将来のお口の健康につながっていきます。

実は、「歯」だけじゃない!
お口のチェックで注目すべきポイント
赤ちゃんのお口の健康は、「歯が生えたかどうか」だけでは判断できません。
実は、舌や唇の裏にある「ヒダ(小帯)」の状態や、お口まわりの筋肉の発達具合も、とても大切なチェックポイントです。
例えば――
- ● 舌のヒダ(舌小帯)が短いと、授乳がうまくいかない・哺乳びんを嫌がる・離乳食が進みにくい…といったことが起きやすくなります。
- ● 上唇のヒダ(上唇小帯)が厚くて硬いと、上の前歯のすき間に影響したり、歯みがきのときに歯ブラシが当たって痛がったりすることがあります。
- ● お口の周りの筋肉の発達が遅れていると、口がぽかんと開いたままになったり、食べ物の飲み込みや発音に影響が出ることも。
今回のお子様は、お口の中もまわりの筋肉もしっかり成長しており、
舌や唇のヒダも問題なく、歯ぐきもとても健康な状態でした。
こうした「歯以外のチェック」は、ご家庭では気づきにくい部分でもありますが、
お口の機能や今後の発育に大きく関わる大切なポイントです。
だからこそ、はじめての歯科受診は、成長を見守るスタートラインとして、とても意義のある一歩なんです。
ご家庭でできる、お口の成長サポートもお伝えしました
診察後には、
- ✔ 今の時期に必要なむし歯予防
- ✔ 離乳食の与え方や抱っこの仕方が、お口の開き方に与える影響
- ✔ 食形態や生活環境の整え方
など、ご家庭でできるお口のケアについて、お伝えしました。
「来てよかった」の笑顔がうれしい
「もうすぐ育休が終わって忙しくなるので、今のうちに来られてよかったです」と話してくださったお母さん。
「離乳食の進め方が間違っていなかった」と安心されたご様子で、私たちもとてもうれしく思いました。
お子様も、診察を頑張ったあとはプレゼントの歯ブラシを手にニッコリ!
待ち時間はカーペットの上でブロック遊びに夢中でした。

お子様の健やかな毎日を、一緒に育んでいきます
「ちょっと気になるな」「一度見てもらいたいな」
そんなタイミングこそ、お口の健康を守る大切な一歩です。
政久歯科醫院では、初めての歯医者さん体験が笑顔いっぱいになるよう、やさしい診療環境を整えてお待ちしています。
これからも、お子様の成長に寄り添いながら、安心のサポートを続けてまいります。

この記事の筆者
歯科衛生士:中島加奈

プロフィール
- 歯科衛生士歴22年
- 米粉ナチュラルアドバイザー
- 3児の母
- お口育て教室・離乳食講座開催
この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
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虫歯菌はうつるのか?カップルからもらうよくある質問を解説!|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年5月14日
「これって…うつった?」
恋人とキスしたあと、なんとなく歯がしみるような気がして、ふとそんな不安がよぎったことはありませんか? 忙しくて歯医者にも行けていないし、相手の口の中のことって、意外とわからないまま付き合っているもの。実は虫歯は“うつる”こともあるとされ、カップル間での感染リスクがゼロではありません。この記事では、大人同士で虫歯がうつる仕組みや予防の考え方をわかりやすくご紹介します。不安な気持ちを放置せず、まずは正しく知ることから始めてみませんか?
「キスで虫歯がうつる」って本当?カップル間で起きること

「虫歯って子どもがなるものでしょ?」と思っている方もいるかもしれませんが、実は大人同士の間でも虫歯菌はうつる可能性があります。そもそも虫歯は、ミュータンス菌などの細菌が原因となって起こる“感染症”です。糖分を栄養にして酸を出すこの菌が、歯の表面をじわじわと溶かしていくことで虫歯になります。
虫歯菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在しません。多くは身近な大人とのスキンシップや食器の共有を通じて移っていきます。そして同じように、大人同士のキスや箸・コップの共有などでも、菌が相手にうつることがあります。
とはいえ、すぐに虫歯になるわけではありません。お口の中の環境や、日々の歯磨き習慣によっても大きく左右されます。ただ、恋人同士であってもお互いのケア次第で虫歯のリスクが高まることは確かです。だからこそ「自分が原因かも?」と不安になる前に、日常的な口腔ケアを見直しておくことが大切です。
実際に感染するリスクや経路について
虫歯菌は唾液を介して移動するため、キスはもちろん、同じ箸やスプーン、コップの共有でも感染の可能性があります。
飲み物の回し飲み・共有
ペットボトルやグラスの口をつける部分に菌が付着します。
同じ箸やスプーンの使用
一緒に食事をとる際の“あ〜ん”や料理の取り分けなどで虫歯菌が共有されます。
日常の何気ない行動の中に、唾液を介した接触が意外と多く含まれていることがわかります。これらの行動をすぐに避ける必要はありませんが、虫歯菌が「うつる経路」になり得るという認識を持つことが予防の第一歩になります。
自分のせい?恋人のせい?不安になった時に知っておいたいこと

虫歯菌は唾液を介して移動するため、キスはもちろん、同じ箸やスプーン、コップの共有でも感染の可能性があります。とはいえ、うつったからといって必ず虫歯になるわけではありません。歯磨きが不十分だったり、甘いものを頻繁に摂る習慣があると、虫歯菌が活発になりやすくなります。逆にいえば、日頃の口腔ケアや定期的な歯科検診をしっかりしていれば、感染しても発症を防ぐことができます。必要以上に怖がる必要はありませんが、「うつる可能性がある」という前提で予防意識を持っておくと安心です。
カップルでできる!虫歯菌の感染を防ぐ5つの習慣

歯磨き・フロス・洗口剤などのセルフケア
毎日の丁寧な歯磨きは基本ですが、歯と歯の間の汚れはフロスを使わないと落ちません。洗口剤をプラスすることで、口全体の菌の繁殖を抑える効果が期待できます。まずは自分のケアから見直しましょう。
歯ブラシの共有NG、定期的な交換
歯ブラシを共有すると、口腔内の菌を直接やりとりすることになります。いくら親しい間柄でも、歯ブラシは別々に。そして毛先が開いたら、目安として1か月に1回は交換するのが理想です。
キスや食器の共有前後の口腔ケア
食後のキスや、飲み物の回し飲みをする前後は、できるだけうがいや歯磨きをしてからが安心です。唾液を介した虫歯菌の感染を減らすために、ちょっとした心がけを取り入れてみましょう。
定期的な歯科検診とクリーニング
自覚症状がなくても、虫歯菌はじわじわ進行します。3〜6か月ごとの定期検診で、見えないリスクを早期発見。歯科でのプロのクリーニングは、セルフケアでは落としきれない汚れにも対応できます。
できれば二人で歯医者に行くのがおすすめ
恋人同士で歯科検診を受けると、お互いの健康意識が高まります。「一緒に通う」というスタンスが、予防の習慣づけや会話のきっかけにも。お互いを思いやる行動としてもおすすめです。
虫歯はうつるかどうかについてよくある質問
「キスで虫歯って本当にうつるんですか?」
回答:
はい、可能性はあります。虫歯は“ミュータンス菌”などの細菌による感染症で、唾液を通じて他人にうつることがあります。キスは唾液の交換が多いため、虫歯菌が移るリスクもゼロではありません。ただし、うつったからといってすぐに虫歯になるわけではなく、日常のケア次第で防ぐことができます。
「自分の虫歯、恋人にうつしてないか心配です…」
回答:
不安になりますよね。でも、虫歯菌がうつるにはある程度の接触と時間が必要ですし、相手の口腔環境にもよります。お互いにしっかり歯を磨いていたり、定期的に歯科検診を受けていれば、それほど神経質になる必要はありません。不安が強い場合は、2人で一緒に検診を受けるのもおすすめです。
「恋人が虫歯だらけなんですけど、自分も危ないですか?」
回答:
リスクは多少あります。虫歯菌は唾液を通じてうつることがあるため、キスや食器の共有などが習慣になっていると、自分にも菌が移る可能性があります。ただし、菌が口に入ったとしても、しっかりケアをしていれば発症は防げます。今できる対策としては、口腔ケアの徹底と定期的な検診です。
「一緒に歯磨きしてるんですが、歯ブラシの共有ってダメですか?」
回答:
はい、歯ブラシの共有はおすすめできません。歯ブラシには目に見えないレベルで細菌が付着しており、それを使いまわすと菌を直接口に入れることになります。たとえ仲の良い恋人同士でも、歯ブラシは別々にし、1ヶ月を目安に新しいものに交換するのが理想です。
「恋人と同じコップやストローって使わない方がいいですか?」
回答:
できれば避けた方が安心です。コップやストローには唾液が付着するため、そこから虫歯菌がうつることがあります。ただ、日常的に共有していたからといってすぐに虫歯になるわけではありません。使用後にうがいをする、定期的にケアをするなど、小さな心がけでもリスクを下げることは可能です。
「虫歯になりやすい人って、何か体質とかあるんですか?」
回答:
あります。唾液の質や量、歯の質、口内の菌のバランスなどは人によって異なり、それによって虫歯のなりやすさも変わります。甘いものの摂取量や歯磨き習慣も影響します。「自分は大丈夫」と思っていても、環境が変われば虫歯ができやすくなることもあるので注意が必要です。
「相手の口臭や虫歯が気になるけど、どう言えばいいですか?」
回答:
とてもデリケートな話題ですよね。相手を責めるような言い方は避けて、「一緒に歯医者行かない?」「最近、自分も歯のこと気になってて」など、自分ごととして話を切り出すとスムーズです。お互いの健康を大切に思っていることを伝えると、前向きに受け取ってもらえることが多いです。
「もしかして…」と思ったら?まずは相談
虫歯は、初期のうちは痛みなどの症状が出にくく、自分では気づきにくいことが多い病気です。「恋人にうつしたかも」「最近なんとなく歯がしみる…」といった小さな不安も、放っておくと症状が進行し、治療に時間や費用がかかってしまうこともあります。だからこそ、違和感を覚えたそのタイミングで歯科医院に相談することがとても大切です。
歯の健康は、自分だけでなく大切な人との関係にも影響します。気になることがあれば、遠慮せずに歯医者さんに相談してみましょう。専門的なチェックとケアで、安心して笑える毎日を取り戻すことができます。
政久歯科醫院の予防歯科についてはこちら⇨
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この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
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- 政久歯科醫院 移転開業
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歯磨き後に食べていいものはあるの?|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年2月17日
歯磨き後は、基本的には何も食べないことが理想です。 歯磨き後は歯の表面に汚れやプラークがない状態です。そこで食べ物を摂取することで、再び汚れやプラークが付着し、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。しかし、どうしても何かを食べたい時には、口腔環境を悪化させない食品を選ぶことが重要です。この記事では、歯磨き後に食べても比較的安全で、口腔ケアを助ける効果が期待できる食品について詳しく解説します。
歯磨き後に食べていいもの

歯磨き後に食べ物を摂るのは避けるべきですが、どうしても何か食べたい場合には、歯の健康を損なわない食品を選ぶことが大切です。歯磨き後でも摂取可能な食品を選ぶことで、口腔環境を守るだけでなく、逆に歯の健康を促進することも期待できます。歯磨き後に何か食べる場合に選ぶ食品とその理由について、いくつかご紹介します。
乳製品
乳製品は歯磨き後に摂取しても問題の少ない食品の一つです。その理由は、カルシウムが豊富な牛乳やチーズなどの乳製品には歯の再石灰化を促進する効果があるからです。 また、乳製品は口腔内の酸性環境(歯を溶かす状態)を中和し、歯のエナメル質を保護します。 歯磨き後にどうしても小腹が空いてしまった場合には、無糖のヨーグルトやナチュラルチーズがおすすめです。
繊維質の食べ物
繊維質が豊富な野菜も、歯磨き後に適した食品です。繊維質の食材を噛むことで唾液が分泌され、口腔内が洗浄されます。 また、糖分が少ない繊維質の食品は虫歯菌の栄養源になりにくいです。
キシリトール製品
キシリトールは虫歯予防に役立つ甘味料として知られています。キシリトール配合のガムやタブレットは歯磨き後にも適しています。 キシリトールは虫歯菌がエネルギーを作り出すのを阻害します。 また、キシリトール製品を噛むことで唾液が分泌され、口腔内が健康に保たれます。 無糖でキシリトール100%の製品を選ぶことで、より効果的な虫歯予防が期待できます。
キシリトールとは?

キシリトールは白樺や樫などの木から抽出される天然由来の糖アルコールの一種で、砂糖と同程度の甘さを持つ甘味料です。
キシリトールの特徴
①低カロリー
砂糖と同じ甘さがありながら、カロリーは約3/4程度で、健康的な甘味料として利用されています。
②虫歯予防効果
虫歯菌がキシリトールをエネルギーとして利用できないため、むし歯菌の活動を抑えます。また、歯の再石灰化を促す効果もあります。
キシリトールガムは寝る前に噛んでも良いのか?
キシリトールガムは寝る前に噛んでも問題ありません。
キシリトールガムを寝る前に食べるメリット
①むし歯予防
就寝中は唾液の分泌が大幅に減少します。そのため、口腔内の自浄作用が弱まり、むし歯菌が増殖しやすい環境になります。しかし、寝る前にキシリトールガムを噛むことで、虫歯菌(特にミュータンス菌)のエネルギ ー源を遮断し、活動を抑制できます。
②唾液の分泌促進
ガムを噛む行為自体が唾液の分泌を促進します。唾液は口腔内の酸性(歯を溶かす状態)を中和し、歯を保護する重要な役割を果たします。また、唾液中のカルシウムやリン酸塩が歯の再石灰化を助け、初期段階の虫歯を自然に修復する可能性を高めます。就寝前に唾液の分泌を促進することで、就寝中の口腔環境をより良い状態に保つことができます。
③口臭予防
就寝中に口腔内の唾液が少なくなると、細菌の繁殖が活発になり、口臭の原因となります。キシリトールガムを噛むことで唾液が増え、細菌を洗い流す効果が期待できます。また、キシリトールには細菌の増殖を抑える効果があるため、口臭予防に繋がります。
キシリトールガムの注意点
砂糖が含まれていないか確認する
一部のキシリトールガムには砂糖や他の甘味料が含まれている場合があります。虫歯予防を目的とする場合は、成分表を確認し、キシリトール100%の製品を選びましょう。
適量を守る
過剰な摂取は腸内での消化不良を引き起こし、下痢やお腹の不調を招くことがあります。表示されている使用料を守って適正量を守りましょう。特に寝る前に摂取する場合は、1〜2粒程度が目安です。
ガムをは吐き出してから寝る
就寝直前にガムを噛む際は、十分に注意し、寝る前には必ず吐き出してください。
まとめ
歯磨き後に何かを食べることはなるべく避けるべきですが、どうしても食べる必要がある場合には、乳製品や繊維質の食品、キシリトール製品など、歯を保護しながら健康をサポートする食品を選択することが大切です。 特にキシリトール製品は、虫歯予防や唾液分泌の促進に優れており、日常生活の中で積極的に取り入れる価値があります。ただし、適量を守り、成分を確認することが大切です。 日々の口腔ケアに適切な食品を取り入れることで、歯の健康を保ち、虫歯や歯周病のリスクを軽減することができます。健康的な口腔環境を維持するために、正しい知識と習慣を身につけましょう。
政久歯科醫院の予防歯科についてはこちら⇨
この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設

歳をとると歯並びは悪くなる?原因と予防法を解説|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年1月20日
年齢とともに歯並びは悪化するのか?

「若いころと比べると歯並びが変わった」と感じることはありませんか? 年齢を重ねると歯並びが変化してしまうことがあります。これは自然な加齢現象であり、多くの方が経験します。 加齢とともに歯茎が下がってしまうことや顎の骨が弱くなることで歯が動きやすくなり、その結果として歯が移動し、歯並びが乱れることがあります。 今回は歯並びが悪くなる原因や、歯並びが悪化することによる影響、歯並びを改善する方法について紹介します。
歯並びが悪くなる原因5つ

以前は感じていなかった「食べ物がよく詰まるようになった」「歯と歯が重なっている」などの症状はありませんか?それは歯並びが変わってしまっていることが原因かもしれもあせん。 実は、大人になってからも、様々な原因で歯並びは少しずつ変化していきます。大切なのは歯並びが悪くなる原因を知り、悪くなる前に防ぐこと(予防)です。 ここでは歯並びが悪くなる原因を5つお伝えします。
虫歯や歯周病の進行
虫歯や歯周病は、気づかないうちに進行し、歯並びに大きな影響を与えます。歯周病が悪化すると、歯を支えている骨が溶けて歯がグラグラと動くようになり、歯並びが変化してしまいます。年齢とともに歯周病のリスクは高まるので、予防や早期治療が重要です。 さらに虫歯や歯周病で歯が失われると、残っている他の歯が移動し歯並びが悪くなってしまいます。歯を喪失した場合は、インプラントやブリッジ、義歯などの適切な処置を早めに受けることが大切です。
食いしばりや歯ぎしり
日常生活の中で知らず知らずのうちに行っている悪習慣が、歯並びを悪化させることがあります。 例えば、食いしばりや歯ぎしりなどの習慣は、歯に過剰な力がかかり続けます。その結果、歯が動いたり噛み合わせが悪くなったりしてしまいます。 当院では、食いしばりや歯ぎしりの治療として、マウスピースの作成や矯正治療などお口の中の状態に合わせてご提案しています。
筋力の低下
口周りの筋肉は、「噛む」「会話する」などの日常的な動作で鍛えられますが、年齢を重ねるとともに柔らかい食べ物を好むようになったり、会話の機会が減ったりすることで、だんだんと筋力が低下していきます。 その結果「口を閉じる力が弱くなる」「舌を正しい位置に挙上する力が低下する」などの症状が現れます。 口周りの筋力が低下し、口を閉じる力が弱くなることで出っ歯になったり、舌を上下の前歯の間に挟んでしまうことで前歯がしっかり閉じられなくなったりと、歯並びが悪くなるリスクが高まります。 このように歯並びを悪くしてしまう原因はいくつもあり、複数の要因が重なっている場合もあります。
歯並びが悪化することによる影響

歯並びの悪化は、以下のような問題につながる可能性があります。
咀嚼機能の低下
歯並びが悪くなると、食べ物を十分に噛み砕くことが難しくなります。これは消化器系に負担をかけ、栄養吸収にも影響を与える可能性があります。
発音の問題
歯並びは発音に大きく関わっています。歯並びが悪化すると、特定の音を正確に発音することが難しくなる場合があります。
口腔衛生の悪化
歯並びが悪いと、歯ブラシや歯間ブラシが届きにくい部分ができ、歯垢などが残りやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。
顎関節症のリスク増加
噛み合わせが悪くなってしまうと顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性があります。
見た目への影響
歯並びの悪化は、笑顔や表情に自信を持てなくなるなど、心理的な影響を及ぼすこともあります。
全身の健康への影響
歯並びの悪化による咀嚼機能の低下は、消化器系の問題をはじめ、全身の健康にも影響を与える可能性があります。 これらの影響を考えると、歯並びの悪化を放置することは望ましくありません。早めに対策を講じることが、口腔の健康だけでなく、全身の健康を維持する上でも重要です。
矯正治療で歯並びを改善

すでに歯並びが変わってしまったという方は、歯並びは矯正治療によって改善することができます。 当院ではマウスピース矯正から、ワイヤー矯正まで幅広く取り扱いがございます。それおぞれの矯正の特徴は以下の通りです。
ワイヤー矯正
小さな金具(ブラケット)を歯に取り付け、それらをワイヤーでつなぐことで歯を少しずつ動かしていきます。 細かな調整が可能で、複雑な歯並びの問題にも対応できます。治療期間は平均して2–3年程度です。 以前は「見た目が目立つ」などの理由で、不人気の時期もありましたが、最近は「マスクをしているので見えないから大丈夫」「ワイヤー矯正は、最もオーソドックスな治療法だから」などの理由で、ワイヤー矯正を選ぶ方が増えてきています。
マウスピース矯正
透明なマウスピースを装着して歯を徐々に動かす方法です。マウスピースは自分で取り外しが可能で、見た目も目立ちません。 マウスピースは1日に20時間の装着が必要です。食事や歯磨きの際は外すことが可能です。 当院でのマウスピース矯正は世界シェアNo.1のインビザラインを導入しています。 インビザライン矯正は、お口のスキャンをとることによって治療を始める前に、治療後のシミュレーションをすることができます。そのため「どのくらいの期間がかかるか」「どのような歯並びになるのか」など分かりやすいシミュレーションができることも人気の理由です。 どちらの方法を選択するかは、歯並びの状態や生活スタイル、予算などを考慮して、歯科医師と相談しながら決めていくことが大切です。年齢に関係なく矯正治療は始めることができますので、歯並びが気になる方は、当院にご相談ください。
歯並びを悪化させないためにできること

歯並びを守るためには、日頃のケアと歯科医院での管理が重要です。 以下のポイントを参考にしてください。
① 定期検診を受ける
歯科医院で歯並びの乱れや虫歯、歯周病を早期発見・早期治療をすることが大切です。
② 正しい歯磨き習慣を身につける
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも活用してください。正しい歯ブラシの方法は、歯科医院で指導を受けましょう。
③ ストレスを軽減する
歯ぎしりや食いしばりを予防するために、リラックスする時間を設けましょう。
④ 必要に応じて矯正治療を受ける
歯並びが乱れてきたと感じたら、早めに矯正治療を検討してください。 これらの習慣を心がけることで、きれいな歯並びを維持しやすくなります。少しでも歯並びが気になると感じたら、ぜひ当院までご相談ください。
政久歯科醫院の矯正歯科についてはこちら⇨
この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設

歯医者さんは、お口の定期管理・予防処置をする場所へ|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年12月9日
皆さんはどのような時に歯医者さんへ行きますか?
歯の痛みなど困ったことが起こった時でしょうか?
実は今「予防歯科」という言葉が知られるようになり「痛くなる前に歯医者さんに行く」「良い状態を維持するために定期的に歯医者さんに行く」と通院される方が増えてきました。 今回は、そんな時代の変化や患者様の意識の変化、また予防歯科のメリットや歯医者選びのポイントまでをお伝えします。
治療メインの場所から予防をする場所へ

日本には「むし歯の洪水時代」と呼ばれる時期があったことをご存じですか?
今から約50〜60年くらい前、日本中にむし歯のある子どもが溢れていました。また、歯科治療の知識・技術が未熟で「痛みが出た時・困った時」の対症療法のみが行われていました。
私の親世代(70代)の選択肢は、「むし歯になってから歯医者さんへ行き、治療するか抜歯するか」でした。実は、私も小学生の頃、毎年のように学校の歯科検診で「C(むし歯)」と書かれたお手紙を持ち帰り、歯医者さんへ連れて行かれていました・・・さすがに、歯をすぐ抜くようなことはなく削って詰める治療をしてもらっていました。今思えば、歯磨きをした記憶はあまりなく、デンタルフロスの存在すら知りませんでした・・・柔らかいミルク飴を食べて銀歯が取れることもありました。
知識があれば、むし歯予防もできたはずですが、私の幼少期は世間的にも家庭の中でも、むし歯予防の概念が浸透してなかった時代で「歯医者さんは、薬品の匂いがする、歯を削られる場所」と認識していました。
近年、「むし歯を作らないように、予め防ぐ(予防)」が当たり前となり“むし歯ゼロ”を目指せる時代になりました。これは、予防の概念が世の中に広まり、フッ素入り歯磨き粉の普及、家庭での食生活の変化、そして多くの方がお口の健康に関心を持つようになったおかげです。 そして、歯医者さんの存在も「歯を削る場所から、むし歯を作らない予防する場所」へ変わりつつあります。
しかし、その一方で、歯医者さんへの定期的な通院が習慣化されていない現実もあります。 「むし歯がないから、歯医者さんへ行かない」 「毎日フッ素入り歯磨き粉を使っているから大丈夫」 「歯の掃除だけなら、歯医者さんでなくても家でしているから」 などの声を聞くことも少なくはありません。 では、なぜ歯医者さんに行く必要があるのか?気になりますよね!
ここからは、予防歯科について書いていきます。
歯医者さんは、歯の掃除をしてくれるだけ?

お家での歯磨きで歯ブラシだけを使用した場合、落とせる汚れ(歯垢)は約60%程度と言われています。 歯ブラシに加えてデンタルフロスを使うことで、約85%程度まで綺麗にすることはできますが、残りの約15%の汚れは、お家での歯磨きで完全に除去することは難しいと言われています。そして残った歯垢はむし歯や歯周病を引き起こす原因になりかねません。この15%の磨き残し(歯垢)は歯科醫院で除去することが出来ます。だからこそ、歯医者さんでの定期的な予防処置&管理が必要です。
歯科醫院の予防処置・定期健診では以下のような検査・処置を行います。
- ① PMTC(Professional Mechanical Teeth Cleaning:専門職のスタッフ(歯科医師・歯科衛生士)による機械を使った歯の清掃)を受けることで、お口の中の細菌の数をぐっと減らす事ができる。
- ② 歯科医院専用の高濃度フッ化物を利用し、歯の質を強化させることによってむし歯になりにくい状態にする。
- ③ 歯茎の状態を検査し、歯肉炎や歯周病の状況を把握して、歯石・歯垢の除去やブラッシングのポイントを伝えることで歯茎の健康を守る
- ④ 様々なお口のトラブルが起こらないようにむし歯や歯周病のチェックだけではなく、歯並びのチェックなどを行い、問題が起こる前に確認し、健康な状態を維持できるようにする。
例えば、この夏大活躍だったエアコン。 普段、ご家庭でお手入れができる範囲は限られていますよね。シーズンが終わると、内部まで専門家にしっかりクリーニング&メンテナンスをしてもらうことで、翌年も綺麗な状態で気持ちよく使い続けることができます。
お口のケアも同じで、ホームケア(普段の歯磨き)とプロケア(歯科の定期健診など)の両方をうまく使い、良い状態を長く維持することができると良いですね♪
小さい頃からの習慣が一生の健康を左右する

子どもの頃から、定期的な歯科検診を受ける習慣をつけることは、お口の健康を保つためにとても大切です。
むし歯も歯周病も歯並びも、生活習慣病の一種です。毎日の生活習慣によって発症・進行することがあり、逆に言えば生活習慣を整えることで予防することも可能です。生活習慣は知らず知らずのうちに身についており、大人になってから学び・身につけることは少ないのではないでしょうか?
だからこそ、小さいうちから「予防のために歯科医院に通う」習慣をつけておくことが大切です。
それぞれの予防法
むし歯を予防

食べるものの質やタイミングで食生活習慣を整える。
食べたら磨く・歯ブラシやデンタルフロスを使う・低濃度フッ化物利用の習慣化。
歯医者さんでPMTCを受けることなど、むし歯を発症させないようにする。
また、定期健診で初期う蝕(まだ穴が開いていない状態のむし歯)の段階で早期発見することで、原因を解決し穴が開かないように予防することが可能です。
歯周病予防

歯周病菌にも様々な種類があり、その中でもレッドコンプレックスと言い「歯周病を進行させる能力の高い菌の集合体」がいます。この菌が、お口の中に定着してしまうと、なかなか厄介で歯周病をどんどん進行させてしまいます。レッドコンプレックスの感染時期は、小学校高学年から18歳くらいまでの間と言われています。この菌たちは、酸素が少ない環境を好む特徴があり、深い歯周ポケットに存在するため、歯茎の健康な状態を保って歯周ポケットを深くしないように予防することで感染しない、させないことができます。
そのためには、お口の中の汚れ(歯垢)をしっかり落とし続けることが大切です。
歯並び予防

歯並びは生活習慣(食べる・話す・姿勢・鼻呼吸・表情)などに左右されます。例えば、口呼吸。様々な原因や癖で口で呼吸する習慣がついていると、歯並びや噛み合わせにも影響します。
歯科矯正治療で歯並びを治したとしても、口呼吸が改善されなければ、歯並びが後戻りする可能性も高くなります。そのような習慣を悪習癖と呼び、早期発見早期改善(治療)をすることで歯並びを悪くさせない予防ができます。
口腔機能低下症の予防

口腔機能低下症とは、加齢だけでなく、疾患や傷害など様々な要因によって、お口の機能が低下していく症状のことを指します。この症状を放置すると、摂食嚥下障害(食べ物を口に運び、咀嚼し、飲み込む過程に問題が生じる状態)などを引き起こし、低栄養・筋肉や心・身体機能の低下など、全身の健康を損ないかねません。
最近、活舌が悪くなった・わずかにむせる・食べこぼしが増えた・口が渇きやすいなど、気になることはありませんか?もしかすると、口腔機能低下症の一歩手前まできているかもしれません。
実は、口腔機能の衰えと身体の衰えには相関関係があると言われています。 歯が残っていても、舌の力・唾液量などお口の機能が衰えていると食事がうまくできないことがあります。また、食べる機能が低下していると硬めの食事がとりにくくなり、たんぱく質や食物繊維などが不足し、栄養が偏りやすくなります。
歯科では、口腔機能の検査や管理をすることで、口腔機能低下症の予防をすることが出来ます。まずは、ご自身のお口の状態を知るために、歯科醫院の受診をおススメします。
口腔機能発達不全症の予防

「口腔機能」とは、「食べる」「話す」「呼吸する」などの、お口周りに関する基本的な機能のことです。これらの機能が十分に発達していないか、正常に獲得できていない状態のことを口腔機能発達不全症といいます。
該当する人は年々増加しており、最近のデータでは約5人に1人の子どもに「お口ポカン」や「いびき」といった口腔機能発達不全症のサインが見られると言われています。 一方で、口腔機能発達不全症という病名を知らない方もまだまだ多くいらっしゃいます。
口腔機能発達不全症の原因は、口呼吸や指しゃぶりなどの悪習癖と言われています。例えば、口呼吸だとお口周りの筋肉の発達・顎の発達を阻害し、歯並びや噛み合わせにも悪影響を及ぼします。
たとえ大人になって矯正治療で綺麗な歯並びにしたとしても、こういった悪習癖があると、矯正前の状態に少しずつ戻っていく後戻りに繋がります。
成長段階から正しい口腔機能を身に着けることで、きちんとしたお口の成長を促すことが大切です。歯科醫院では口唇や舌など、お口周りの機能をトレーニングすることができます。トレーニングを通して、悪習癖を無くし、正しい機能を獲得することで、口腔機能発達不全症を予防・治療していきます。
お子様のお口を見て、口が空いている・くちゃくちゃ音を立ててご飯を食べているなど、少しでも気になることがあれば気軽にご相談ください。
親子が笑顔で通える歯医者さんへ

小さい頃から歯医者さんに通うこと・お口に触れることに慣れることで、歯医者さんを怖がることなく、定期的に通うことができます。そして、子どもが楽しく通える歯医者さんを選ぶことは、お口の健康を習慣づける上でとても重要です。子どもが楽しく通える歯医者さん選びのポイントを4つご紹介します。
①子どもの目線に立った診療
子どもがリラックスできるような雰囲気作り、分かりやすい説明、丁寧な治療をしてくれる。
②予防に力を入れている
定期的な検診やクリーニング、フッ素塗布、歯並び予防など、予め困りごとが起こらないよう予防処置などに力を入れている。
③小児歯科専門スタッフがいる
大人は子どものミニチュアではないので、小児歯科の専門知識を持ったスタッフが子どもの発育段階に合わせた診療を行うことができる。
④親身になって相談に乗ってくれる
一人一人に寄り添った対応をしてくれ、歯に関する悩みや不安を相談できる。
小さなうちから予防歯科に通う習慣をつけるために、当院ではこんなことをしています

- ・歯磨き指導、食育など、予防に関するアドバイス
- ・親子で参加できるイベント開催
- ・お口の機能(食べる・話す・呼吸)をサポートするトレーニング
- ・妊娠期のお口のケア
- ・離乳食サポート
まとめ
いかがでしたか?「むし歯ゼロ」の時代だからこそ、歯医者さんへの定期的な検診を習慣化し、一生涯自分の歯で安心安全に美味しく食べることができたら嬉しく思います。
この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設

虫歯・歯周病になりやすい人とは?その予防法も紹介!|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年12月2日
虫歯や歯周病は、多くの方にとって気になる問題です。放っておくと、痛みが出たり、歯を失う原因になりますが、日々の生活習慣やケアなど少しの意識と予防でリスクを減らすことができます。今回は、「虫歯になりやすい人」「歯周病になりやすい人」、さらには両方になりやすい人の特徴や、それぞれの予防法についてご紹介します。
虫歯になりやすい人

以下のような習慣がある人は、虫歯になりやすい傾向があります。
- ● 甘いものや炭酸飲料を頻繁に摂取する
- ● 唾液の分泌量が少ない(緩衝能が低い)
- ● 歯並びが不揃いで、歯磨きが届きにくい箇所がある
- ● 矯正治療中で固定式の器具を使用している(器具の周囲が磨きにくい)
虫歯は、糖分をエサにする細菌が酸を生成し、歯を溶かすことから始まります。自分の生活習慣を少し意識して、歯磨きと食生活を整え、歯科で定期的にチェックを受けることで、虫歯のリスクを大きく減らすことができます。
虫歯を防ぐためには、食後の歯磨きやフッ素入りの歯磨き粉の使用が大切です。また、唾液には酸を中和する働きがあるため、唾液の分泌を促す習慣も効果的です。
年代別:虫歯リスクと予防法
ここからは、年代別にその時期に起きうるリスクとその予防法をお伝えします。
乳幼児・小児期(0~12歳)

母乳・ミルク・離乳食を経て、様々な食材が食べられるようになってくると、甘いお菓子やジュースをよく飲むようになる子が増えてきます。お菓子や甘い物を「全く食べてはダメ!」ではなく、食べる物の質や食べるタイミング・回数を大人がコントロールすることでリスクを減らすことが出来ます。 乳歯や生えたばかりの永久歯は、歯質が弱いため、正しい食生活に加えてホームケアではフッ素を使うこともおススメです。
この年代は、まだまだ自分一人では上手に歯磨きをすることは難しいので、保護者が仕上げ磨きをして磨き残しを減らすことが大切です。
「子供の歯をちゃんと磨けているか仕上げ磨きに自信がない」という保護者の方、歯科醫院の検診では歯科衛生士が歯磨きのポイントもお伝えしています。お子様の定期健診でご来院される際に、ぜひ担当歯科衛生士に質問してみてください。
中学生・高校生(13~18歳)

この頃は、世界も広がり、自分の出来ることや選択できることが増える時期です。 自由に選択できるようになることで、間食や炭酸飲料を摂取する機会も増えてくるため、虫歯のリスクが高くなりがちです。また、部活や勉強など生活の変化で忙しくなり、歯磨きが疎かになってしまうことも考えられます。このころまでに、正しい虫歯予防の知識を知って「だらだら食べ・飲みをしない」など間食の取り方のポイントを押さえて自分でコントロール出来るようになっていることが大切です。また、非ブラシやフロスを使った歯磨きの習慣が身についていることも大切です。
成人期(19~64歳)

この時期、特に注意したいのは、仕事や子育て・家事で忙しく、偏った食生活になること。 また、ストレスや生活習慣の乱れの影響で、唾液分泌が減少し、お口の中が乾燥しやすくなることで、虫歯のリスクが上がることです。毎日の歯磨きでしっかり汚れを落とし、規則正しい生活をすることが理想ですが、なかなか難しい場合も多いと思います。
虫歯が出来て、治療が必要になると通院回数が増えて、さらに忙しくなったり、途中で治療(通院)を辞めてしまったりと、どんどんと状況が悪くなることもあります。 だからこそ、定期的に歯科でチェック・クリーニングを受けて、虫歯のリスクを少しでも減らすことをおススメします。
忙しい中でも「ここだけは押さえておいて!」という歯磨きのポイントもお伝えします。
高齢期(65歳以上)

年齢を重ねると、だんだんと唾液の分泌量が減少し、口腔内が乾燥しやすくなります。また、身体の疾患があれば、薬の影響でお口が乾燥する「ドライマウス」になりやすくなります。口腔内が乾燥することによって虫歯のリスクも高まります。
さらに、丁寧な歯磨きが難しくなり、磨き残しが増えがちです。ただ、歯磨きについては使用する歯ブラシの形や大きさ・やわらかさを変えて磨き残しが少なくなるように工夫することが出来ます 歯科の定期健診では、口の動きや舌の動きなどのお口周りの筋肉が落ちていないかのチェックを行い、トレーニング方法、唾液を増やす方法など、歯磨き以外の対処法もお伝えしています。
年齢ごとに異なるリスクとそれに対応したケアが虫歯予防には重要です。
それぞれの年代で自分に合った予防を取り入れて、定期的に歯科検診を行うことが虫歯を予防するポイントです。
歯周病になりやすい人
歯周病になりやすい人には、次のような特徴があります。
- ① 喫煙者
- ② 糖尿病
- ③ 歯ぎしり・くいしばりがある
- ④ 遺伝
- ⑤ 口呼吸
- ⑥ 不適合な被せ物や入れ歯
歯周病は、歯と歯茎の間に溜まったプラーク(細菌のかたまり)によって引き起こされます。初期症状が少ないため、気づかないうちに進行してしまうこともあります。また放置してしまうと歯が抜ける原因にもなります。
歯周病を予防するためには、正しい歯磨きとともに、歯間ブラシやフロスを使って歯と歯の間をしっかり清掃することが大切です。また、喫煙は血流に悪影響を及ぼし、歯茎の健康を損ねるため、タバコを吸う人は禁煙を意識することも歯ぐきの健康に繋がります。
年代別:歯周病のリスクと予防法
歯周病になりやすい人の特徴は、年齢によっても異なるので、年齢別にリスクと特徴・予防法をお伝えします。
若年期(10~20代)

いわゆる思春期には、ホルモンバランスの変化によって、歯茎が腫れやすくなることがあります。また、正しい歯磨きが習慣化していない場合は歯と歯茎の境目に汚れ(プラーク)が残りやすく、歯周病の原因になります。
歯間ブラシやフロスを使って、歯と歯の間を清潔に保つなど、正しい歯磨きの習慣を身に着けることが大切です。
成人期(20~40代)

仕事やプライベートでのストレスから睡眠不足など、生活習慣の乱れが歯周病を悪化させやすくします。
また、20歳を超えて、飲酒や喫煙が始まることも歯ぐきに悪影響を及ぼします。もちろんご家庭での歯磨きなどのセルフケアが正しく出来ることが理想ですが、忙しさから十分なセルフケアが難しいという方も多くおられます。定期的に歯科醫院でのチェックやクリーニングで、歯周病の早期発見・歯石除去などのプロケアを受ける事で歯周病の予防します。
中年期(40~60代)

虫歯と同様で、年齢を重ねるとともにだ液量が減少し、お口の中が乾燥しやすくなるため、口腔内の細菌量が増えることがあります。40代頃から「歯ぐきが下がる」「歯がグラグラする」など、歯周病の症状が現れやすくなってきます。
歯間ブラシやフロスを活用して、歯周ポケットを清掃すること、また唾液分泌を促す習慣(だ液マッサージなど)を身に着けることが大切です。歯間ブラシやフロスについて、自分のお口に合った使い方は、定期健診の中でもお伝えしています。
高齢期(60代以上)

更に年齢を重ねると、免疫力が低下し、歯茎が細菌に対して抵抗しにくくなるため、歯周病が進行してしまうことがります。また、糖尿病や心疾患など全身疾患の影響・お薬の副作用で口腔内が乾燥することで、歯周病の進行・悪化につながることもあります。
全身の健康管理と歯周病の関連を意識して、医科と連携しながら、歯周病の進行をコントロールできるよう、定期的な歯科通院を続けることが大切です。
それぞれのライフステージや生活環境に適した予防・ケアを行うことが、歯周病のリスクの予防につながります。
虫歯と歯周病の両方になりやすい人
虫歯や歯周病が両方進行しやすい人には以下のような共通点があります。
- ・食後に歯磨きを怠りやすい
- ・不規則な生活やストレスを抱えている
- ・定期的な歯科検診を受けていない
生活リズムや食事の乱れ、ストレスは口腔内環境の悪化につながり、虫歯・歯周病の両方の疾患を引き起こす原因となります。
規則正しい生活・食事・歯磨き(ホームケア)を行うことも、虫歯・歯周病の予防につながります。
この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設
