オールオン4と総入れ歯の費用の違いについて|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年5月19日
歯を多く失ってしまった場合でも、しっかり噛めるお口を取り戻す治療法があります。
保険治療では「総入れ歯」が選択肢になりますが、自由診療ではインプラントを使った「オールオン4」という選択肢もあります。
それぞれの特徴と費用について、分かりやすくご紹介します。
インプラントのオールオン4とは?

オールオン4とは、最小4本のインプラントで片顎すべての歯を支える治療法です。
失った歯の本数分インプラントを入れる必要がなく、身体的負担や費用を抑えながら治療ができるのが大きなメリットです。
具体的には、4〜6本のインプラントを適切な位置に埋め込み、その上に一体型の人工歯(10本〜12本)を取り付けることで、自然な噛み心地を取り戻します。
オールオン4の特徴
- • 固定式なので、外れる心配がない
- • 総入れ歯に比べてしっかり噛める
- • 発音がしやすく、会話も自然
- • 見た目が自然で審美性に優れている
- • 治療期間が比較的短い
- • 自費治療だが、1本ずつインプラントを入れるよりも費用を抑えられる
- • 埋め込む本数が少ないため、身体への負担が軽い
- • 手術当日に仮歯で食事ができる場合もある
オールオン4の費用相場
オールオン4は自由診療のため、医院によって費用が異なりますが、
総額180万円〜360万円程度が相場です。
費用に含まれるもの:
- • 術前検査・診断料
- • インプラント手術費用
- • 上部構造(人工歯)費用 など
当院では、治療を決める前に無料相談を行っています。
また、デンタルローンのご案内など、患者様の経済的負担を減らすサポートも充実しています。
費用や治療内容についても、しっかり丁寧にご説明しますので、どうぞお気軽にご相談ください。
総入れ歯とは?

総入れ歯は、すべての歯を失った場合に装着する取り外し式の人工歯です。
上下どちらか、または上下両方の歯を失った場合に使用されます。
歯を失ったままにしておくと、
- • 食事が難しくなる
- • 見た目が老けて見える
- • 発音が不明瞭になり、会話に支障が出る
などの問題が起こります。
総入れ歯を装着することで、こうした問題を改善し、
噛む機能・見た目・発音をサポートすることができます。
総入れ歯の特徴
- • 粘膜(歯ぐき)で支えるため、外れやすい
- • 違和感を感じやすい
- • 噛む力が天然歯の約3割程度
- • 保険適用ができ、費用が安価
• 治療期間が短い
手軽に治療をスタートできる一方、長期使用には定期的な調整や作り直しが必要になることもあります。
総入れ歯の費用相場
- • 保険適用(3割負担)の場合:1万5,000円〜2万円程度
- • 自由診療(自費)の場合: 50万円~
※自費の総入れ歯は、より薄く、フィット感に優れた素材を使用できるため、装着感が良くなります。
まとめ
オールオン4と総入れ歯では、費用も使用感も大きな違いがあります。
総入れ歯は保険適用では、1万5,000円〜2万円の比較的安価で作成することができますが、オールオン4は自費治療で180万円〜360万円と高額です。
しかし、総入れ歯は特に保険適用のものでは、見た目や装着感があまり良くなく、使用感は快適とは言い難いです。経年的に顎の骨が痩せたり、歯茎の形が変わったりするので、定期的に調整や作り替えが必要になります。
その点オールオン4は、インプラントでしっかりと固定させるので、違和感が少なく、しっかりと噛むことができる治療法です。長期に渡って自分の身体の一部として使用することを考えると、必ずしも高い治療では無いと言えるでしょう。
「長く快適に使えるお口を手に入れたい」という方には、オールオン4が非常に有力な選択肢です。
既に総入れ歯で不快感を感じている方や、「もっとしっかり噛みたい」と思っている方も、ぜひ一度ご相談ください。
あなたのお口に合った最適なご提案をさせていただきます。
政久歯科醫院のオールオン4についてはこちら⇨
この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設

抜歯後の適切な対応について|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年12月24日
当院では、なるべく「抜歯を回避する治療」を行っていますが、どうしても歯を残せない場合もあります。
歯を抜いた後は、術後の回復のため、また残っている歯の健康を守るため適切な処置をする必要があります。
今回は、歯を抜いたあと放置するとどうなるのか?また抜歯後の治療の流れた注意点などもお伝えします。

抜歯をしたあと放置するとどうなってしまう?
大きな虫歯で歯の大部分を失ってしまうと、歯を抜かざるを得ない場合があります。 抜歯後は、「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」いずれかの方法で、歯の機能を回復させる治療が必要です。
歯を失っても目立たない場所だと「そのまま放置していても気にならない」と思うこともあるかもしれませんが、放置するのは良くありません。
周囲の歯に悪影響が出たり、噛み合わせ全体が崩れてしまうこともあります。
悪影響について詳しく解説していきます。
空いたスペースを埋めようと動いてしまう
抜歯した部分は、空いたスペースとなり、周囲の歯が空いたスペースに向かって動いてきてしまいます。
噛み合わせが悪くなる
噛み合う位置の歯や両隣にあった歯が動くことにより、歯列(歯並び)が乱れ、噛み合わせ全体が悪くなる可能性があります。
一部の歯に大きな負担がかかるようになれば、歯が欠ける・割れる、摩耗するなどのリスクが高くなります。また咀嚼に問題が生じる場合や、顔貌(お顔の見た目)自体に歪みが出てしまうことがあります。
治療後の痛みや腫れはどれくらいで治るのか

抜歯は外科処置で歯茎の中や顎の骨に触れる処置です。そのため、治療後は痛みや腫れが起きることがあります。しかし痛みや腫れは2〜3日で治ってくるので、心配ありません。
痛みのピークは抜歯翌日で、その後は徐々にひいてきます。腫れのピークは痛みより少し遅れて現れ、抜歯から2日後くらいになることが多いでしょう。
抜歯後3日から1週間ほどで、痛みも腫れも治まってきます。
わずかに鈍い痛みが残ることがありますが、長くても2週間程度で改善するでしょう。
個人差がありますので、抜歯後は様子を見ながら安静に過ごすようにしてください。
痛みや腫れが治らない場合や、出血が止まらない場合など、異常を感じたら早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
抜歯後の注意点

歯を抜いた後は、治癒を良好に進め、痛みや腫れを長引かせないためにいくつかの注意点があります。
飲酒・激しい運動・入浴を控える
抜歯後は血の巡りが良くなる行為を控えることが重要です。血流が良くなると、痛みや腫れが強くなる可能性があります。そのため、飲酒や激しい運動、入浴は避けましょう。お風呂も湯船には浸からず、シャワー程度にしましょう。
患部を指や舌で触らない
抜歯した部位が気になるかもしれませんが、指や舌で触るのは避けてください。触ってしまうことで痛みや腫れが強くなる場合や、患部が細菌感染を起こす可能性があります。
うがいを極力しない
抜歯後の穴には血餅(けっぺい)と呼ばれる血の塊ができ、それがカサブタのような役割を果たして治癒を促します。しかし、強いうがいを繰り返すと血餅が剥がれ、治りが悪くなることがあります。ブクブクと強いうがいをはもちろん、 極力うがいを控えていただきます。
処方された薬を用法通りに飲む
抜歯後には、痛み止め(鎮痛剤)や抗生物質が処方されることが多いです。痛み止めは、痛みがある時に医師の指示通りの間隔を守って服用してください。抗生物質が処方された場合は、抜歯した部位の感染を防くために痛みがなくなった後でも必ず全て飲み切ることが大切です。
当院での抜歯後の処置について

抜歯後は、止血状態を確認したうえでご帰宅いただきます。その後、必要に応じて消毒などのために来院していただくことがあります。
消毒
抜歯した部位に異常がないかを確認し、消毒を行います。
通常、抜歯の翌日または翌々日に受診していただくことが多いです。
抜糸
抜歯の状態によっては、処置の最後に縫合を行うことがあります。
この場合、抜歯から1週間程度で抜糸処置を行います。
抜歯窩(ばっしか)の治癒経過の観察と治療計画
抜歯後の傷跡は、1か月から1か月半ほどで完全に歯茎に覆われます。歯の根があった部分に骨が形成されるにはさらに時間がかかりますが、抜歯後1年ほどで骨も完全に出来上がります。
抜歯を悩まれている方へ

いかがでしたか?今回は抜歯後の適切な対応についてご紹介しました。
抜歯した部分は、「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」のいずれかの方法で治療を行い、歯があった部分を補う必要があります。個人差があるため歯の治癒状態を確認しながら治療を進めますが、抜歯した歯が前歯の場合など、早めに見た目を回復する必要がある場合は、抜歯と同時に仮歯を入れるなどの処置を行うことも可能です。
また、インプラントを希望される場合は、抜歯前から治療計画を立てる必要があります。抜歯と同時にインプラントの施術を行う場合もあるため、事前に詳しい治療相談や治療計画のための検査を実施いたします。
「この歯は抜かなければならない、と言われて怖くなった」と抜歯することを悩まれている患者様も多くいらっしゃいます。セカンドオピニオンも受け付けていますので、一度ご相談ください。
抜歯を回避できたケースはこちら⇨
政久歯科醫院のインプラント治療についてはこちら⇨
政久歯科醫院の入れ歯治療についてはこちら⇨
政久歯科醫院のセラミック治療についてはこちら⇨
この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設

入れ歯用マグネットでしっかり固定!
2018年6月7日
その入れ歯、美味しく食事ができますか?
保険で上の入れ歯を作る場合、口蓋をすっぽり覆う形の入れ歯になります。
主に使われる素材は、レジンというプラスチックです。
強度を保つために床が厚めに作られています。
そのため
「噛みにくい」
「味や温度を感じにくい」
⇓
『美味しく食事ができない』
入れ歯でも、もっと美味しく食事がしたい!!
そんな願いを叶える嬉しい入れ歯があります。
上図の「天井」部分を取った入れ歯
入れ歯用マグネットを用いた無口蓋入れ歯
しかしながら!
天井部分のない入れ歯は、ピッタリくっつかない!!
安定しなければ、しっかり「噛む」ことはできません。
しっかり「噛む」ことができなければ
美味しく食事はできません。
そこで、
残っている「根っこ」に磁石を吸着させる金属を取りつけ、
入れ歯にマグネット(磁石)を埋め込み、ピッタリくっつける方法
入れ歯用マグネットを用いた無口蓋入れ歯!
入れ歯の装着力、維持力が高いので、ズレたり、
外れたりせず、安定してしっかり噛めるのです!!
上の顎の歯の本数が数本しかなくなって、近い将来
部分入れ歯から総入れ歯になる可能性の高い方には
おススメの入れ歯です。
頭頚部のMRI撮影時にも入れ歯を外せば影響はありません。
まとめ
マグネット無口蓋入れ歯のメリット
メリット1 装着感がよく、食べたものの味が感じられる。
メリット2 残っている歯の負担が少なくなり歯を抜かなくてもよくなる。
メリット3 入れ歯のやりかえが不必要でずっと使える。(修理は必要)
メリット4 部分入れ歯の掛け金がないので見た目が自然
マグネット無口蓋入れ歯のデメリット
デメリット1 保険適用外なので、治療費が高くなる。
デメリット2 歯根が残っている方しか適用できない
入れ歯でお困りの方、
美味しく食事がしたい方
しっかり噛める入れ歯をお探しの方
お気軽にご相談ください。
お電話は086-234-5255