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お口ポカン|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】

2024年11月25日

突然ですが、クイズです!

 

Q、歯並びや噛み合わせに影響する原因は?

  • ① 遺伝的原因(両親、祖父母が歯並び・噛み合わせが悪い)
  • ② 生活習慣原因(食べ方、姿勢、指吸い、爪噛み、頬杖など)
  • ③ ①+②のどちらも関係がある

正解は、今回の記事の中にありますよ〜♪

歯科衛生士22年目、お母さん歴17年目の中島です。
今回は、「お口ポカン」についてです。

 

お口ポカンとは

口を開けて笑う男の子
日常的に無意識に唇が開いている状態。 専門的には、口唇閉鎖不全症(こうしんへいさふぜんしょう)と呼ばれます。

 

ナゼ?お口が無意識に開いている?

お口の周りの筋肉(機能)低下(唇、舌、頬などの動きがうまくできない)が主な原因と言われています。また、そのことが引き金となり、上あごの骨が理想的な大きさに成長していない場合は、鼻での呼吸が難しくなり、お口で呼吸する口呼吸と呼ばれる状態になることもあります。

 

お口の筋肉(機能)低下

 

❶お口

大きなお口を開ける女の子
産まれてから、赤ちゃんはおっぱいやミルクを飲んで身体を成長させます。 同時にお口の筋肉もその度にトレーニングをしています。おっぱいやミルクを飲むためには、唇と舌と頬を一生懸命に使います。 その後、離乳食期を経て、飲む動きから食べる(噛む)動きを学びます。 生後1年くらいをかけて、お口を一生涯使うための筋肉(機能)を身に付けていくのですが、

  • *くちゃくちゃ音がする
  • *口から食べこぼす
  • *噛まない、または噛む時間が長い(目安:噛まない/5回もしくは、5秒未満。噛む時間が長い/1分以上
  • *食べムラがある
  • *片側ばかりで噛む
  • *飲み込む時、顔にしわがたくさん入る、または首が動く などが見られる場合は、お口の筋肉(機能)がうまく使えていないかもしれません。

 

❷姿勢

ハイハイする赤ちゃん
赤ちゃんは、お腹の中で無重力の世界にいます。 この世に誕生した瞬間から重力を感じます。神秘的✨ですよね。 最初は本能で生きていくために、泣いて訴え周りの大人に助けてもらっています。なんとも愛おしい瞬間ですね! そして、いずれ大人になり自分の足で立ち生きていく為に、自らの意思で体を動かしていきます。
その過程は、
手足を動かす→首を動かす→うつ伏せ→上半身を起こす→四つ這い(ハイハイ)→つかまり立ち→一人立ちの順番で2足歩行ができるようになります。 順番を飛ばして成長することで、動かしたい部分、保ちたい姿勢が維持できないことが起こります。また、その成長発達の過程の中で抱っこの仕方・座る椅子の種類・運動不足・靴の種類なども関係し、成長が左右されることもあると言われています。 お口と体の成長発達は密接な関係があり、体の成長が未発達であればお口の筋肉(機能)も思うように動かせないことがあります。

 

❸環境

家族3人で歯医者に行く様子
私たち人間は、お手本を元に学び・身につけていくことが多いです。職人の世界では「師匠の背中を見て学べ」書道の世界でも「先生が書いたお手本を真似して書くこと」が求められます。 様々な世界で、お手本を見て真似をし続けていくと、やがて自分もできるようになります。 お口も同じく、周りの大人の口が開いていると、子供たちもそれを見て真似をします。 意図的ではなくても、❶や❷も含めてその子を取り囲む環境が影響する場合があります。
「でも、お口が空いていても困ってなければ問題なくない?!」と疑問に思いますよね。

 

お口ポカンと開いていることで、なにが問題?

お父さんに食べさせてもらう男の子
「食べる・話す・呼吸をする」ことに影響がでます。

唇を閉じ、舌は常に上あごの歯の内側に収まっている形が理想とされています。 理想的な場所に唇・舌があるのは、筋肉がしっかり働いてくれているおかげです。 しかし、お口が開いている=いつも舌が下あごや歯に当たっている状態になります。 舌が下あごや歯に当たっている場合、歯並びにも影響を及ぼす為、食べることが難しくなります。
食物を前歯で噛み切り、奥歯ですりつぶし、唾液と混ぜて舌を使って飲み込む。 この動きが理想的にできていなくても、食べることは可能ですが、理想的にできていないことで 「食べる時にくちゃくちゃ音がする」「食べこぼす」「丸飲み・飲み込めない」「唾と混ざらず消化が悪くなる」など、食事のマナーや体への負担も考えられますね。

また、歯並びや噛み合わせ・顔の歪みに大きな影響が出る、そして口が渇くことで口臭・むし歯・風邪をひきやすい・夜のイビキ、集中力が下がる、など様々な日常生活に影響を及ぼす原因の一つとなります。

「うちの子、お口が常に開いていて困っている」と歯科を受診される方が増えてきている一方で、専門的視点から見ると「口唇閉鎖不全症」だが、本人は困っていない、また周りの大人も気づいていない(子どもが困っていない為)ことが多いと感じています。
自分で・ご家族で気づくきっかけに、セルフチェックをお勧めしています。日常生活の中にもお口が開く原因が潜んでいるため、一度、確認をしてみてください。

・噛む回数が長すぎる、短すぎる
・舌のクセがある
・発音が聞き取りにくいことがある、周りに言われたことがある
・舌をべーっと出すと、先端がハートのように窪んでいることがある
・指吸いや爪噛みなどがある
・慢性的な鼻炎などのアレルギーがある
・猫背など姿勢が悪い
・寝るときには、うつ伏せや横向きで寝ていることが多い
・夜尿症がある

このようなことが当てはまる場合は、何らかの原因でお口がポカンと開いている可能性があります。

 

まとめ

近年、お口ポカンは歯科医院で、口唇閉鎖不全や口腔機能発達不全症として、治療を受けることができるようになりました。
極論ですが、私は「生きていく上でその子がその家族が、それぞれの幸せを感じ、元気であれば良い」と思います。
自分自身の人生(仕事もプライベートも)振り返ってみれば、3人の子育てをしている中で、心身的にトラブルが起こった時に、「あの時、知っていれば行動に移せて今の問題が回避できる可能性」があったことが何度も何度もあります。 きっと何をしても、結果に大差はないかもしれませんし、後悔することは起きると思います。しかし、その時々で自分の納得できる選択や行動であったかは、気持ちの部分で大きな差が出ると思っています。
ただ、完璧な人生を送ることが目的ではなく、それぞれの価値観の中で、できることを見つけ一つでも少しでも何か行動することができたら良いな〜と考えています。 こちらの記事を読むことで、行動する一歩が踏み出せるきっかけになれば嬉しいです。

 

クイズの正解は…

③の遺伝的原因+生活習慣原因のどちらも歯並びや噛み合わせに影響します。

 
政久歯科醫院の小児矯正についてはこちら⇨

 

この記事の筆者

歯科衛生士:中島加奈

歯科衛生士:中島加奈

プロフィール

  • 歯科衛生士歴22年
  • 米粉ナチュラルアドバイザー
  • 3児の母
  • お口育て教室・離乳食講座開催

 

この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

経歴

  • 広島大学歯学部 卒業
  • 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
  • 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
  • 政久デンタルオフィス 開業
  • 政久歯科醫院 移転開業
  • 医療法人社団BLISS 開設

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子どもの矯正歯科治療について|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】

2024年11月18日

現役歯科衛生士&3児の母の中島です。
二十数年前、歯科衛生士免許を取得したばかりの私は、子どもの歯並びは「悪くなったら矯正するしかない、悪くなる原因は遺伝だから仕方ない」と思っていました。 しかし、ここ数年の間で「歯並びは、遺伝+生活習慣(悪習癖)が原因となる」と耳にすることが多くなりました。 つまり、もしかしたら歯並びが悪くなるのを防げるようになる可能性も出てきたということです! そうと分かっていても、歯科衛生士である私ですら、歯並び予防に時間を割く余裕、気持ちの余裕がないな〜と子育てしながら感じています。 そこで今回は「いずれは、子どもの矯正歯科治療って必要かも?」と思っている方に、
・そもそも矯正歯科治療ってなに?
・どこの歯医者さんでもできるの?
・始めるベストなタイミングはいつ?予防ってできるの?
など、いろいろ知っていただきながら選択肢の幅を増やしてもらえる機会になればと思います。

 

①そもそも矯正歯科治療ってなに?

子どもが矯正器具をもって口を開けている様子
矯正歯科治療とは、「悪い歯並びや噛み合わせを、きちんと噛み合うようにして、きれいな歯ならびにする歯科治療」です。しかし、きれいな歯ならびにするために、歯を削って「差し歯」にすることは、基本的にはありません。矯正装置を使って、歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かし、「歯並び」と「噛み合わせ」を治していきます。歯がふぞろいだったり、上下のあごの歯並びがお互いに噛み合わない状態を、専門的には「不正咬合」といいます。

 

不正咬合とは

出っ歯(上顎前突)、受け口(反対咬合)、八重歯・乱ぐい歯(叢生)、開咬、顎変形症などです。 一般的に矯正歯科治療に求めるものとしては、「見た目の改善」に重きが置かれているようです。 また、矯正歯科治療にも、言い方やパターンがあるのでいくつかご紹介いたします。

 

○形態矯正(歯並び・噛み合わせが悪くなった状態の改善)

一般的な歯科矯正治療は、ワイヤーなどを使用し、悪くなった歯並びを力を使って正しい歯並びや噛み合わせに整えていく治療方法です。 多くの方が矯正のイメージとして多く思いつくものではないでしょうか? 様々な方法があり、お口の中の状態により治療方法も異なります。 ・歯の表面(表裏)にワイヤーを1本ずつ歯に貼り付けて歯を動かしていく ・フェイシャルマスクを顎と額に装着して、上下の顎の前後的なバランスを整えていく ・上下の顎(内側)に装置を入れ、骨を上下左右に広げ、歯が並ぶスペースを作っていく (装置には固定式や着脱式がある) また、一つの方法だけでなく何個かの方法を組み合わせて行っていくこともあるため、治療期間や費用も異なります。

 

○予防矯正(悪くなる前の機能矯正:見た目を改善するより、機能面の改善がメイン)

予防矯正とは、歯並びを悪くしている原因を改善する治療で、正常な筋機能に整える方法です。 ここ数年では、歯並びや噛み合わせを治すというよりは、お口の周りの筋肉を整えることによって、理想的なお口に成長を促す予防矯正に重きが置かれています。 治療方法としては、筋機能トレーニングやマウスピース型矯正装置などがあります。 歯並びや噛み合わせが悪くなる原因となる、口呼吸や舌の位置、飲み込み方、姿勢などに対してアプローチを行います。その子に合った筋肉のバランスを身につけることで歯並びを理想的な方向へ整えていきます。理想的な顎の発達を促すために0歳から様々な形でアプローチすることが可能です。 メリットは、 ・子ども自身の本来の力を利用するため痛みが少ないこと ・自然な歯並びになる可能性がある ・歯並びだけでなく、姿勢や呼吸など全身の健康に関わることも身につけていくことができる という点です。 一方、デメリットとしては、親子双方の「やる気」が必要でかなり重要ということです。 日々の生活を送る中で、トレーニング時間の確保や気持ちの余裕があるか?が結果を左右します。

 

②どこの歯医者さんでもできるの?

カウンセリング風景
まず、歯医者さんになるためには、 1)大学の歯学部か歯科大学で6年間の教育を受けます。 2)歯科医師国家試験を受けます。 3)合格した後、病院や診療所などで1年以上の臨床研修を受ける ことが義務付けられています。何年も勉強しないと歯医者さんになれないのですね! そして歯科医師になった後も、さらに様々な各分野の治療を極める「認定医」や「専門医」などといった資格制度があります。
※認定医の資格がないと歯科治療ができない訳ではありません。十分に知識と経験を積んだ歯科医師の先生であれば、治療はもちろんできるのでご安心ください。
矯正歯科医療の認定医資格は、日本矯正歯科学会の指定研修施設で「基本研修」と「臨床研修」からなる5年以上の研修を修了し、「診療活動」ならびに「学術活動」の実績などを積む事で得らます。5年毎に資格の更新があり、認定医の先生方は、日々勉強と経験を積み続けています。歯科医師全体の約2.5%しか存在しない認定医資格を持たれている先生に診てもらえるともっと安心ですね! 話が少しそれました。。。 矯正歯科治療は、たくさんの時間と努力を積み重ね、さらに十分な修練を積むことが求められている専門性の高い医療です。医療の世界は日進月歩であり、治療方法も様々な手法があります。 ここまで歯科医師の先生のお話をしてきましたが、歯医者さんを選ぶ際には、歯科医師の先生はもちろん、スタッフの対応も大切だと考えています。
 

  • ・お家の方や子どもの要望を聞いてくれる
  • ・必要な資料採取を行い、診査診断をしてくれる
  • ・時間をかけて説明をしてくれる

 
なども当たり前のようで、実は歯医者さんを決めるポイントとしては重要!
さらに、
 

  • ・治療方法を理解・納得できたか
  • ・費用面の詳細な説明を受け同意したか
  • ・医院までの距離や通院時間、スタッフ対応

 
なども含めて 通いやすいかを検討されると良いと考えます。 また、検査費用がかかることもありますが、セカンドオピニオンを受診し医院の比較検討も大切です。 やってみないと分からないこともあるかと思います。しかし、矯正歯科治療は長期間になることがほとんどです。できるだけ色々と知った上で、治療を受けるお子様、また支えるご家族にベストな選択ができることを願います。

 

③矯正歯科治療を始めるベストなタイミングは?

口を開けて笑う子どもたち
子どもの矯正を始めるときに絶対的年齢制限はありません。 ただ、一般的には、永久歯が生え始める6歳頃から永久歯が生え揃う12歳頃までに始めることが多いようです。最近では予防矯正などもあるので、6歳よりも早期に始められる方もいらっしゃいます。 また、開始時期を考える時に ・お子様のお口の状態(困っているのか?困ってないけど見た目が気になる?なども含む) ・兄弟がいる場合は、それぞれの状態によって開始時期の優先順位 ・進級、受験、習い事などのライフサイクルの状況 ・費用面の捻出のタイミング など、たくさん考えることがありますね💦
小児矯正には、永久歯が揃う前におこなうⅠ期治療と、永久歯が揃った後におこなうⅡ期治療があります。 子どもの矯正時期はⅠ期治療に該当し、 永久歯が生え揃うまでに治療し「大人になってから永久歯の歯並びがキレイに整う」ことを目的としています。 また、成長期の子どもでないとできない治療もあります。 小児矯正が必要だと判断した場合は、早期に治療を開始することで、トータルの治療期間や治療費用を抑えられます。 冒頭で歯並びは「遺伝+生活習慣(悪習癖)が原因」と耳にする事が増えたとお伝えしました。 遺伝は先天的な事ですので、アプローチが難しいです。しかし、後天的=産まれた後に身につける生活習慣であれば、アプローチが可能です♪ このアプローチは0〜18歳が対象になっており、早期に原因となる生活習慣(悪習癖)を見つけ、改善する事ができたら?! 歯並びを治す必要がなくなる可能性が見えてきますね✨
2018年から、お口の機能に着目されるようになり歯医者さんの保険診療に「小児口腔機能発達不全症」という診断が追加されました。今までは、保険ではできなかったため、なかなか認知されていなかった、お口の機能訓練が保険診療できるような改正がありました。 理想的なお口の機能を生活習慣の中で身に付けていくことにより、歯並びを悪くならないように予防する事が可能に! そして、その生活習慣は「姿勢や食事中のマナー」「風邪予防」「コミュニケーション力」などにもつながります。(ビフォアーアフターのイラスト) 万が一、歯並び予防ができず矯正歯科治療をすることになったとしても、機能が身についていることで、後戻り(矯正歯科治療終了後に歯並びが元に戻ってくる可能性)を防止することにもつながりますよ♪

 

【子ども矯正歯科治療をすると良いこと】

口を開けて笑う子どもの兄弟

 

◆歯を清潔に保てる

歯並びが良い&お口の周りの機能が整っていると→歯垢が溜まりにくい/歯磨きがしやすい=むし歯や歯周病予防に繋がります。

 

◆コンプレックスを抱えない、または緩和・解消に繋がる

歯並びや噛み合わせなど、少し気になっていることや、子どもたちは「素直すぎるが故の友人の一言」に心が傷ついたりします。大人からすると些細なことに感じていても、口元のコンプレックスがあると ・うまく笑えない ・話せない ・口元を隠す ・歯を見せられない などコミュニケーションに必要な会話がうまくできなくなる可能性があります。早期に、予防・治療をすることが子どもたちの笑顔に繋がります。

 

◆将来的に歯を抜かないで良い可能性

あごの大きさに対して歯が並ばない場合に、歯の数を減らして並べる矯正歯科治療方法があります。しかし、健康な歯を抜くことは、誰しも喜んでしたいことではありません。子どもの頃にあごを理想的な大きさへ成長させることができれば歯を抜かなくても良い状態へ繋がります。

 

◆矯正歯科治療の期間を左右する

あごの成長のピークは、上あごは10歳ごろ/下あごは14歳ごろまでで、10代であごの80%は完成すると言われています。その子のタイミングに合った開始時期に始めることで、矯正歯科治療に関わる期間が変わります。

 

◆発声がスムーズになる

言葉の発達は個人差がありますが、一般的に6歳ごろまでに9割の子どもがおおむね正確に発音できるようになります。4歳くらいでは2割程度に発音の未熟さが残っているとも言われています。発音が不明瞭な原因は様々です。一概に、矯正歯科治療を行うことで良くなる確証は得られません。しかし、発音を獲得すべき時期にお口の機能(筋肉)を整えることで様々な原因を減らすことができると考えています。

 

いかがでしたでしょうか?

歯並び予防・矯正歯科治療について、様々な意見や考え方があります。 矯正歯科治療をしなくて良いのが、一番良い状況ですが『歯並び・噛み合わせが理想的に成長する』ためには、遺伝的+生まれてからの生活習慣(日々の生活の中での習慣:食事/姿勢/呼吸/睡眠など)なども影響します。今、この時代の環境の中で、子どもたちの成長に与える影響は様々で、現代病と言っても過言ではないかもしれませんね。 しかし、私自身が経験した子育てや歯科治療の中で得た知識や考え方を1人でも多くの方に、選択肢の一つとして知っていただけると嬉しく思います。 歯科治療を通して、子どもたちが健やかに成長する環境を一緒に整えていけたら幸せです。

参照:公益社団法人 日本矯正歯科学会 https://www.jos.gr.jp/about
政久歯科醫院の小児矯正についてはこちら⇨

 

この記事の筆者

歯科衛生士:中島加奈

歯科衛生士:中島加奈

プロフィール

  • 歯科衛生士歴22年
  • 米粉ナチュラルアドバイザー
  • 3児の母
  • お口育て教室・離乳食講座開催

 

この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

経歴

  • 広島大学歯学部 卒業
  • 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
  • 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
  • 政久デンタルオフィス 開業
  • 政久歯科醫院 移転開業
  • 医療法人社団BLISS 開設

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口臭が気になる!お口の臭いを改善する方法|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】

2024年11月11日

口臭は多くの方が気になる悩みの一つですが、原因や対策が明確であれば改善することが可能です。口臭の原因はさまざまで、食べ物、口の中のトラブル、そして病気までが関わっている場合があります。ここでは、口臭の原因と改善方法を詳しくご紹介します。ぜひ参考にして、清潔で爽やかな息を手に入れてください。

 

口臭の原因

口臭を気にする女性
口臭は日常生活や体調、または食生活によっても発生することがあります。 以下に主要な原因をいくつか紹介します。

 

食べ物による口臭

食べ物を食べる女性
ニンニクや玉ねぎ、アルコールなどの強い香りの食べ物や飲み物が、口臭を悪化させる原因となります。消化過程で成分が体内に吸収され、血液を通じて肺に達し、呼気として排出されるため、口の中を洗浄しても一時的な効果しかありません。

 

口の中のトラブルによる口臭

歯を痛がる女性
お口の中のトラブルが原因となって起こる口臭をご紹介します。

 

〇歯周病

歯周病は、歯と歯茎の間に炎症が起こる病気で、進行すると膿や細菌が増え、強い口臭が発生します。

 

〇虫歯

虫歯も口臭の原因の一つです。虫歯が進行して細菌が増えると、腐敗した臭いが口の中に漂うことがあります。

 

〇お口の乾燥

口が乾燥すると、唾液の量が減少し、細菌が繁殖しやすくなります。唾液には抗菌作用があり、口の中を清潔に保つ役割を果たしますが、乾燥によってその働きが低下するため、口臭が発生しやすくなります。

 

〇舌苔(ぜったい)

舌に付着する白い苔のようなものを「舌苔」と言います。これには食べカスや細菌が含まれており、舌苔が溜まると口臭の原因になります。

 

病気による口臭

心臓を押さえるおばあさん
お口以外の疾患が原因で起こる口臭をご紹介します。

 

〇蓄膿症(副鼻腔炎)

副鼻腔に膿が溜まる「蓄膿症」では、膿の悪臭が鼻腔を通じて口に広がり、口臭の原因となります。この場合、口のケアだけでなく耳鼻科での治療が必要です。慢性化すると悪臭が強くなることが多いです。

 

〇胃腸の不調(逆流性食道炎など)

胃酸が食道や口に逆流する「逆流性食道炎」は、胃酸の臭いが口に広がり口臭を引き起こすこ とがあります。また、胃炎や胃潰瘍でも胃からの臭いが逆流し、口臭の原因となることがあります。

 

〇糖尿病

糖尿病が進行すると、体が脂肪を分解してエネルギーを作ろうとし、その際に「ケトン体」という物質が生成されます。ケトン体には特有の甘酸っぱい臭いがあり、これが口臭として現れることがあります。この臭いは「ケトン臭」とも呼ばれます。

 

〇肝臓や腎臓の機能低下

肝臓や腎臓が機能低下を起こすと、体内で分解されるべき物質が血中に残り、口臭に影響しま す。特に肝臓が不調な場合は「肝性口臭」と呼ばれる独特の腐敗臭が発生します。腎臓が機能不全に陥ると、尿素の代謝が正常に行われず、アンモニアの臭いが口臭となる場合があります。

 

〇口腔カンジダ症

口の中でカンジダ菌という真菌が増殖し「口腔カンジダ症」を引き起こすと、白い舌苔が大量に発生し、口臭を伴うことがあります。カンジダ症は免疫力の低下時や、長期的な抗生物質使用によって発症しやすくなります。

 

〇扁桃腺炎や扁桃結石

扁桃腺に炎症が起こると、膿が溜まり口臭の原因になります。また、扁桃腺の隙間に食べカスなどが固まって「扁桃結石」ができると、強い口臭が発生することがあります。結石は自然に出てくることもありますが、耳鼻科で取り除いてもらうのが効果的です。 病気が原因で口臭が発生している場合、口腔ケアだけでは改善しにくいことが多く、医療機関での専門的な治療が必要です。気になる症状がある場合は、早めに医師の診断を受けましょう。

口臭の改善方法

口臭の改善には、プロのケアと日々のセルフケアが重要です。以下の方法を試してみましょう。

 

歯医者でのクリーニング(PMTC)

クリーニングを行う歯科衛生士
歯科医院で受けられるプロフェッショナルクリーニング(PMTC)は、歯の表面や歯茎のラインにあるプラークや歯石を取り除き、口臭の原因を解消するのに役立ちます。定期的に受けることで、口の中を清潔に保てます。

 

生活習慣の見直し

歯を磨く女性
口臭は生活習慣とも密接に関わっています。以下のポイントを心掛けましょう

 

〇食後はしっかりと歯磨きする

食後の歯磨きは、食べ物の残留物や細菌の増殖を防ぐために欠かせません。

 

〇水分をしっかりと摂る

水分不足は口の乾燥を引き起こします。こまめに水を飲むことで、唾液の分泌を促し、口の中を潤して細菌の繁殖を抑えましょう。

 

〇喫煙や飲酒を控える

タバコやアルコールは、口臭を引き起こす原因となります。できるだけ控えるか、習慣を見直すことが大切です。

 

セルフケアアイテムの使用で効果的なケアを

セルフケアグッズ

 

〇マウスウォッシュ

口の中を簡単にリフレッシュできるマウスウォッシュは、口臭予防に効果的です。

 

〇舌ブラシでの舌のケア

舌苔を取り除く専用の舌ブラシやスクレーパーを使用することで、口臭を軽減できます。

 

〇歯間ブラシやデンタルフロスの活用

歯と歯の間に残る食べカスやプラークは、歯磨きだけでは取り除きにくいものです。歯間ブラシやフロスでしっかりとケアしましょう。

まとめ

口臭が気になるときは、まずは原因を把握し、それに合った改善方法を行うことが大切です。定期的な歯科医院でのクリーニングや、日々の生活習慣を見直すことで、口の中を清潔に保ち、快適な息を保ちましょう。
政久歯科醫院の予防歯科・歯のクリーニングについてはこちらから⇨
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この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

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高齢でもインプラントは可能か?|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】

2024年11月4日

現代の歯科医療技術は飛躍的に進歩しており、インプラント治療もその一つです。歯を失った際の選択肢として、インプラントは機能性と審美性を兼ね備えた治療法として注目されています。 では、高齢者でもインプラント治療は可能なのでしょうか?また、インプラントに年齢制限はあるのでしょうか?これらの疑問に答えつつ、高齢でのインプラント治療のリスクやその利点についても考えてみましょう。

 

インプラントに年齢制限はあるのか?

歯科衛生士が説明している様子
インプラント治療に厳密な年齢制限はありません。若年者においては、顎の骨の成長が完了していることが重要であり、通常は男性で18歳頃、女性で16歳頃が目安とされています。しかし、個人差があるため、歯科医師の判断が必要です。 一方、高齢者においては、年齢自体が治療の障害になることは少なく、むしろ全身の健康状態や骨の状態が重要な要素となります。具体的には、骨の形や量、全身疾患の有無、口腔内の健康状態がインプラント治療の成功に影響を与える要因です。これらの条件が整っていれば、高齢であってもインプラント治療は十分に可能です。

 

高齢でのインプラント治療のリスク

歯を気にするお年寄り女性
高齢者のインプラント治療にはいくつかのリスクがありますが、これらは適切な管理とケアで軽減することが可能です。例えば、糖尿病や心血管疾患などの全身疾患がある場合でも、病状をコントロールしながら治療を進めることができます。 感染症リスクも高齢者には注意が必要ですが、全身状態が悪くなければ術後の適切な口腔ケアと定期的なフォローアップにより、感染の予防が可能です。さらに、服用中の薬剤(抗凝固薬や骨粗しょう症薬など)が手術や治癒過程に影響を与える可能性があるため、歯科医師と他の医療提供者との連携が重要です。 高齢者のインプラント治療には以下の点に注意が必要です

 

全身の健康状態

糖尿病や高血圧、心疾患などの既往歴がある場合、治療計画を慎重に立てる必要があります。場合によっては主治医との連携も大切です。

 

骨の状態

インプラントは顎の骨に固定するため、骨の形や量が重要です。骨再生療法などを組み合わせることで対応できるケースがあります。

 

歯茎の健康

歯周病がある場合、まずその治療を行ってからインプラントに進むのが望ましいです。

 

日常のケアが可能かどうか

インプラントは定期的なメンテナンスが必要です。ご本人やご家族がケアに協力できる環境があれば、長期的な成功が期待できます。 インプラントの治療を検討する際は、上記のポイントをふまえ、歯科医師としっかり相談されることをおすすめします。

 

毎日を快適に楽しむために

笑顔の老夫婦
高齢者におけるインプラント治療は、咀嚼機能の回復や審美的な改善を通じて生活の質(QOL)を大幅に向上させることができます。食事を楽しむ能力が回復することで栄養摂取が改善され、全身の健康にも好影響を与えます。また、歯の喪失による心理的ストレスの軽減や、社会的な活動の活発化にも寄与します。 政久歯科醫院においてインプラント治療をされた最高齢の患者様は90歳の患者様です。 高齢者であっても、適切な準備とケアを行えばインプラント治療は成功率が高く、安全に行うことが可能です。年齢を理由に治療を諦める必要はなく、むしろ積極的にインプラント治療を検討することで、より充実した人生を送る手助けとなります。歯科医師と相談し、自分に最適な治療計画を立てることで、笑顔で自信を持って過ごせる毎日を手に入れましょう。
 
政久歯科醫院のインプラント治療についてはこちら⇨
※インプラントの無料相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

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