永久歯が生えてこない!?心配なときのチェックポイント|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年4月30日
こんにちは!
現役の歯科衛生士、そして3人の子育て中ママの中島です。
今回は、小さなお子さんを持つママたちからよくいただくご相談のひとつ、
「うちの子、永久歯がなかなか生えてこないんです…」
というお悩みについて、ママ目線+医療人の視点でお話ししていきます。
実は私自身、上の子の歯の生え変わりが遅くてドキドキした経験があります。
「他の子はもう前歯が生えてるのに、うちの子だけ…?」と、密かに焦ったり、不安になったり…。
でも実際は、“ちょっとした個人差”で済むケースもあれば、
“専門的なチェックが必要なサイン”であることも。
その見極めをママが一人でするのは、正直むずかしいですよね。
しかも、ネットで調べても我が子に本当に当てはまる情報かどうか分かりづらい…。
そこで今回は、
「永久歯が生えてこない…これって大丈夫? 受診の目安は?」
というテーマで、わかりやすくまとめてみました!
そもそも永久歯って、いつごろ生えてくるの?

まずは、基本的な知識から。
乳歯は全部で20本。
そのうち最初に抜けるのは、**下の前歯(6歳前後)**が多いです。
永久歯は6歳頃から少しずつ生え始め、だいたい12〜13歳頃までに、**合計28本(親知らずを除く)**になります。
ただし、このスケジュールはあくまで“平均”です。
1年くらいの個人差はまったく珍しくありませんし、左右でタイミングがずれることもよくあります。
こんな時は、ちょっと注意!

以下のようなサインが見られたら、一度歯科医院でレントゲンを撮ってみるのがおすすめです。
① 抜けたのに、半年以上たっても永久歯が出てこない
乳歯が自然に抜けたのに、半年〜1年経っても何も生えてこない場合は、
• 永久歯がもともと存在しない(先天性欠如)
• 歯ぐきの中に埋もれてしまっている(埋伏歯)
などの可能性があります。
こうしたケースは、早めに把握することで治療方針が変わることもあるので、要チェックです。
② 永久歯が変な位置から出てきた/2列に歯がある
「乳歯が抜けてないのに、後ろから永久歯が生えてきた!」という、いわゆる“サメの歯”(2枚歯とひょうげんされる方も多い)状態。
これも、よくあるご相談です。
多くは乳歯が自然に抜けるのを待つか、必要に応じて抜歯すれば大丈夫。
ただ、放っておくと歯並びに影響することもあるので、心配な場合は早めのレントゲン確認が安心です。
③ 片方だけ生えて、反対側が全然出てこない
同じ場所の左右で生え変わりに差があるときも、注意が必要です。
特に1年以上差がある場合は、埋伏や欠如の可能性もあるので、ぜひ歯科で相談してみてください。
永久歯が“ない”ってどういうこと?
最近は、「先天性欠如」といって、生まれつき永久歯の本数が少ないお子さんが増えています。
特に多いのが、
- • 下の前歯(1番・2番)
- • 小臼歯(前から4番目・5番目)
永久歯がない場合でも、乳歯を大切に使い続けたり、将来的には矯正やブリッジ・インプラントなどの方法もあります。
大切なのは、なるべく早く状況を知ること。
それによって、不要な抜歯や治療を避けられることもあるんです。
わが家の場合は…
わが家の長男も、上の前歯が抜けたあとしばらく生えてこなくて、すごく心配になりました。
そこで職場でレントゲンを撮ってみたところ、
「向きがちょっと悪いけど、ちゃんと生えてくるから大丈夫!」
と言われて、ホッとしたのを今でもよく覚えています。
やっぱり、“何もわからない状態”が一番の不安ですよね。
逆に、原因が分かるだけで心から安心できるんです。
不安や迷いがあれば、“今の状態”を知るのが第一歩!

久歯の生え変わりは、本当に子どもによってさまざまです。
でも、もし少しでも「ちょっと遅いかも?」「なんか変かな?」と感じたら、
どうかその感覚を大切にしてください。
親が気づいてあげられることこそ、最高の予防です!
歯科医院では、レントゲンを使って永久歯の状態をしっかり確認することができます。
無理な治療をせず、「様子を見ましょう」で終わることもよくありますが、
“現状を知る”だけで、不安はずいぶん軽くなりますよ。
お子さんの健やかな歯の成長のために、
もし気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談くださいね。
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この記事の筆者
歯科衛生士:中島加奈

プロフィール
- 歯科衛生士歴22年
- 米粉ナチュラルアドバイザー
- 3児の母
- お口育て教室・離乳食講座開催
この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設

【症例紹介】骨が足りない上あごにインプラントを可能にする「サイナスリフト」とは?|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年4月21日
今回は「インプラントを入れたいけれど、骨が足りない」とお悩みだった患者様の症例をご紹介いたします。
歯をすべて失ってしまい、オールオンXをご希望された患者様。
奥歯には骨がほとんど残っていない状態で、インプラントオペを行うためにはサイナスリフト(骨造成手術)が必要でした。
来院時の状態:すべての歯を失い、骨も少ない
今回の患者様は、歯周病の進行などによりすべての歯を抜歯せざるを得ない状況にありました。
特に上あごの奥歯の部分にはインプラントを支える骨がほとんどない状態でした。
しかし、当院のインプラント治療について事前に調べてくださっており、「どうしても入れ歯ではなく、奥歯にもインプラントを入れてしっかり噛めるようになりたい」という強いご希望をお持ちでした。
治療計画と選択:骨の再生を図る「サイナスリフト」
インプラントを安定させるには、十分な骨の厚みと高さが必要です。
そこで今回は、上あごの奥歯(臼歯部)の骨を再生する「サイナスリフト」という骨造成手術を行いました。
サイナスリフトとは
• インプラントを入れたい場所に骨が不足しているときに行う「骨移植」手術
•上あごの奥にある「上顎洞(じょうがくどう)」という空洞の中にある薄い膜を傷つけないように持ち上げ、そこに人工骨を詰めることで、骨の再生を促します
今回は、静脈内鎮静法(セデーション)という麻酔を用い、歯科麻酔専門医の管理のもとで手術を行いました。
患者様は「寝ている間に終わったような感覚で、本当に楽でした」とお話ししてくださいました。
治療の流れと経過
オペでは、上顎洞内の薄い膜を破らないように丁寧に剥離し、そこへ骨補填材を挿入して縫合。 手術は無事に終了し、現在は経過観察をしながら、半年後のインプラント埋入に向けて準備を進めています。
現在も笑顔で通院してくださっています。
患者様のご様子「楽に受けられて嬉しかった」
「静脈内鎮静のおかげで怖さがなく、気づいたら終わっていた」
「本当に楽に受けられて、感謝しています」
と、安心したご様子でお話しくださいました。
患者様にとって“歯を失う不安”は非常に大きなものでした。
しかし、それ以上に「もう一度、自分の歯で噛めるようになりたい」という希望が、治療を前向きに進める原動力になったように感じます。
治療を担当したのは、副院長・政久 侃祐(まさひさ かんすけ)先生

今回の治療を担当したのは、インプラント治療・精密根管治療を得意とする副院長・政久先生。 診療後や休日も研鑽を欠かさず、国内外の技術セミナーにも積極的に参加しています。
中国地方でX-guideを用いたインプラント手術の症例数No.1の実績を持ち、オールオン4などの全顎的な症例にも対応可能です。
「一人ひとりの『噛める幸せ』を取り戻す」という信念のもと日々診療を行っています。
インプラント治療に不安がある方へ
「骨が足りないから無理かも…」
「入れ歯しか選択肢がないのでは…」
そうお悩みの方も、まずはぜひご相談ください。
骨を再生する治療法や痛み・不安を抑える麻酔方法など、あなたに合った治療の選択肢をご提案いたします。
セカンドオピニオンも受付中です。
あなたのお口の未来、私たちと一緒に考えてみませんか?
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この記事の監修者
歯科医師:政久 侃祐

<経歴>
- 九州歯科大学歯学部 卒業
- 医療法人良陽会 鶴田歯科医院 勤務 (研修医)
- 政久歯科醫院 入社
<資格・所属学会・団体>
- 日本口腔インプラント学会
- 日本歯周病学会
- 日本歯科保存学会
- 日本歯内療法学会
- 大阪SJCDベーシックコース

長年の「なんとなく痛む」にサヨナラ!歯ぐきの外科的処置で違和感からの解放へ|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年4月16日
「左上の歯が、なんとなく時々疼くんです。」
そんなふうにおっしゃって来院された患者様。見た目には大きな虫歯や腫れがあるわけではありませんが、「たまに感じる疼き」は日常の小さなストレスになっていたようです。
治療計画と選択:原因は見えないところにありました
検査の結果、左上6番と7番の間にある歯周ポケットが一箇所だけ異常に深く、その奥には過去に入れられた人工の詰め物が歯肉の深部まで入り込んでいました。
これは「生物学的幅径(せいぶつがくてきふくけい)」と呼ばれる、歯ぐきの健康を保つための歯ぐきの厚みが深い詰め物で壊されている状態。体が異物と判断し、慢性的に炎症が起きてしまうのです。
「これが疼きの原因かもしれません」とご説明し、まずはその詰め物を外してみることに。やはり中は腫れており、原因がハッキリしました。

治療の経過:歯ぐきの状態を整えるレングスニング
問題の根本改善のために、歯肉弁根尖側移動術という歯ぐきを下げる処置を行いました。これにより、生物学的幅径を回復させ、炎症の起きにくい環境を整えることができます。
手術後は、仮歯をしばらく使っていただきながら、歯ぐきの形を丁寧に整えていきました。
治療後の患者様の様子
治療後、患者様は
「今では違和感を感じることなく食事ができています」
と笑顔でお話しくださいました。
歯のトラブルは、見た目だけでは分からないことも多く、特になんとなく不快明確な痛みはないけど気になるという症状には、原因の特定に丁寧な診査が必要です。
今回の治療を担当したのは村上先生

今回のケースのように、過去の治療の影響が長い年月を経て症状として現れることがあります。見えない場所にこそ、じっくり向き合うことが大切です。
「はっきりした痛みはないけど、なんだか気になる」
「原因がわからないけど、ずっとスッキリしない」
そんなお悩みこそ、ぜひ一度ご相談ください。わたしたちは、症状の裏側にある本当の原因に向き合い、患者様が安心して笑顔になれるようサポートいたします。
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少しでも「自分もこのケースと同じかも?」と感じた方は、 まずはお気軽に無料相談のご予約をどうぞ。
👉 無料相談の予約はこちらから
この記事の監修者
歯科医師:村上 諒

<経歴>
- 九州歯科大学歯学部 卒業
- 医療法人社団湧泉会 ひまわり歯科(研修医)
- 政久歯科醫院 入社
<資格・所属学会・団体>
- ストローマンベーシック
- ストローマンネオデント抜歯即時
- カラーコーディネーター
- 日本歯内療法学会
