【症例紹介】自分の歯で噛める喜びへ|左上7番欠損に対する親知らずの部分矯正|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年9月24日
「奥歯を抜いたあとも、できるなら自分の歯で噛みたい」
そんなご希望を持って来院された患者様の症例をご紹介します。
治療前の状態
今回の患者様は左上の奥歯(7番)を残すことが難しい状態で、抜歯が必要となりました。
通常、この位置の歯を失うと入れ歯やインプラントで補うケースが一般的です。
しかし患者様は、「できるだけ自分の歯で噛めるようになれば嬉しい!」という強いご希望をお持ちでした。
口腔内の検査を行い、お口の状態を確認しながら何とかご希望を叶える方法がないかと考え治療計画を立てていきました。

選んだ治療法:部分矯正
実は、今回のケースでは抜かなければならなくなった、奥歯(前から7番目の歯)の後ろに、親知らず(前から8番目の歯)が残っていました。
そこで、患者様のご希望を叶えるために、残っていた親知らずを活かし、ワイヤーを使った部分矯正で親知らずを前に移動させる方法 を選択しました。
この方法で、入れ歯やインプラントを使わずに、ご自身の歯を利用して、失った歯を補うことを目指しました。

治療経過(開始から約4ヶ月)
矯正治療開始から4ヶ月。
レントゲンや口腔内写真を確認すると、親知らずが確実に前方に移動してきているのが分かります。
現在も継続して通院していただいています。
患者様もどんどん変化していく口腔内写真をご覧になり、
「本当に動いているんですね!面白いです」と経過を楽しんでいらっしゃいます。

担当医:村上先生

今回の治療を担当しているのは、村上先生。
患者様のご希望を大切にしながら、「自分の歯をできるだけ活かす」治療法をご提案しています。丁寧な説明とユーモラスな人柄で、幅広い世代の患者様から信頼を得ている歯科医師です。
歯を失ったときの治療はひとつではありません
入れ歯やインプラントだけでなく、条件が合えば今回のケースのように部分矯正を利用して「自分の歯で噛める」方法を選べることもあります。
「私の場合はどうだろう?」と気になった方は、ぜひ一度ご相談ください。
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この記事の監修者
歯科医師:村上 諒

<経歴>
- 九州歯科大学歯学部 卒業
- 医療法人社団湧泉会 ひまわり歯科(研修医)
- 政久歯科醫院 入社
<資格・所属学会・団体>
- ストローマンベーシック
- ストローマンネオデント抜歯即時
- カラーコーディネーター
- 日本歯内療法学会

歯を抜くしかないと言われたあなたへ。抜歯の理由と選択肢を徹底解説|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年9月15日
歯を抜くしかないと言われた!まず知っておくべきこと

「歯を抜かなければならない」と言われたあなた、きっと不安や戸惑いを感じていることでしょう。特に仕事が忙しくて歯医者に通う習慣がないあなたにとって、突然「抜歯」の選択肢を突き付けられるのは大きなショックかもしれません。でも、心配しないでください。まずは冷静になって、知っておくべきことを整理しましょう。
なぜ抜歯が必要なのか?
歯を抜く必要がある理由はさまざまです。例えば、虫歯が進行し、歯を保存できなくなったり、歯並びが悪化して全体のバランスを取るために抜歯が必要な場合もあります。医師がなぜ抜歯を勧めるのか、その理由をしっかり理解することが、次のステップを踏み出すための第一歩です。
抜歯以外の選択肢は?
もしかしたら、「抜歯を避ける方法はないのか?」と思っているかもしれません。実は、抜歯を避ける方法も存在することがあります。例えば、根管治療や、歯周病治療をすることで歯を残すことができる場合もあります。どの治療法が最適かは、医師とじっくり話して納得のいく選択をしましょう。
抜歯後の痛みや回復はどうなる?
「抜歯後は痛いのでは?」と心配ですよね。しかし、現代の歯科医療では、痛みを最小限に抑えるための方法がたくさんあります。痛みの管理方法や、回復の目安について事前に知っておくことで、安心して治療に臨むことができます。
抜歯が最善の方法である理由
抜歯を決断する前に、その選択が本当に最善である理由を知っておくことはとても大切です。抜歯によって、今後の歯や口腔の健康がどのように改善されるのかを理解し、納得したうえで治療を受けることで、精神的にも落ち着いて治療を進めることができます。
あなたが今感じている不安や疑問は、誰しもが抱くものです。しっかりと情報を得ることで、安心して治療を進めることができるようになります。次は、抜歯後に必要なケアや生活のアドバイスについてもご紹介します。
歯を抜く主な理由とは?

歯を抜かなければならない理由はさまざまですが、主に以下のようなケースが考えられます。
虫歯が進行し、歯を保存できない場合
虫歯が進行すると、歯の奥まで広がることがあります。この段階では、根管治療(歯の神経を取る治療)で保存することが難しくなり、最終的に抜歯が必要になります。また、虫歯が歯の外側にも広がると、歯の構造が崩れ、修復が不可能な場合があります。さらに、感染が広がると膿がたまり、歯の周囲の骨や歯茎に影響を与え、抜歯が避けられなくなります。歯の残存部分が少なく、強度が失われている場合も、抜歯するしかないことがあります。
歯周病の進行
歯周病は、歯を支えている骨や歯茎を徐々に破壊する病気です。歯周病が進行し、歯を支えている骨が失われると、歯がグラグラになり、最終的に抜歯をしなければならないことがあります。特に、歯の周囲の骨がほとんどなくなった場合、歯の保存が難しくなります。
歯並びや噛み合わせの問題
矯正治療を行う際に、歯並びを整えるために抜歯が必要となることがあります。特に、歯が過剰に並んでいる場合や、噛み合わせが不良な場合に、スペースを確保するために抜歯を選択することがあります。
親知らずの問題
親知らずは、現代人の顎では十分なスペースがないことが多いため、歯茎に埋まったままだったり、斜めに生えたりすることがあります。このような親知らずは、隣の歯に影響を与えることがあり、痛みや炎症を引き起こすこともあるため、抜歯が勧められることがあります。
事故や外傷による歯の損傷
事故やスポーツなどで歯が折れてしまったり、脱臼してしまった場合、その歯を保存できないことがあります。特に歯が完全に割れたり、根元が大きく損傷している場合には、抜歯を選択することがあります。
根の治療後の予後不良
根の治療後、根の周囲に根尖病変ができて、治療によって改善できないことがあります。その場合には、歯を抜くことが必要となることがあります。
どんな治療法があるのか?抜歯以外の選択肢を紹介
「歯を抜くしかない」と言われても、実は抜歯以外の選択肢がある場合もあります。歯の状態や進行具合によっては、抜歯を避けることができることもあるので、まずは以下の治療法を検討することをお勧めします。
根管治療(歯の神経を取る治療)
歯の神経が感染している場合、根管治療が有効です。根管治療では、感染した歯の神経を取り除き、歯の内部を清潔にしてから詰め物をすることで、歯を保存することができます。これにより、抜歯せずに歯を残すことが可能な場合があります。
歯周病治療
歯周病が原因で歯がぐらついている場合でも、治療を行うことで歯を保存できることがあります。歯茎の清掃や、歯の根の治療(スケーリングやルートプレーニング)を行うことで、歯周病を改善し、歯を支えている骨を守ることができます。軽度から中程度の歯周病であれば、抜歯を避けることができる場合があります。
歯の再生治療(歯髄再生療法)
近年では、歯の再生治療という方法もあります。これは、失われた歯髄(歯の神経)を再生させるための治療で、まだ研究段階の治療法ですが、歯を抜かずに機能を回復させる可能性がある方法です。特に若い患者さんの場合、再生治療の選択肢が提供されることもあります。
セラミッククラウンやインレー
歯の破損や大きな虫歯であっても、歯を抜かずにセラミッククラウンやインレーを使って修復することができます。これらの治療法では、歯の一部を削って詰め物をし、見た目も機能も回復させることができます。歯の根がしっかりしている場合、抜歯せずにこの方法を選択できます。
矯正治療(歯並びや噛み合わせの改善)
歯並びや噛み合わせが原因で抜歯が必要とされる場合、矯正治療によって歯並びを整えることで抜歯を避けることができます。特に歯のスペースが足りない場合、矯正器具を使って歯を移動させることで、抜歯をせずに治療できることもあります。
抜歯を避けられない場合の選択肢

抜歯をしなければならない場合でも、その後の治療にはいくつかの選択肢があります。歯を失うことに対する不安を軽減するため、できるだけ快適な生活を取り戻すための方法を検討することが重要です。以下に、抜歯後の選択肢をご紹介します。
インプラント治療
インプラントは、歯を失った部分にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を被せる治療法です。インプラントは見た目が自然で、噛み心地も良好です。また、周りの歯を削る必要がないため、隣の歯への影響もありません。特に自分の歯とほぼ同じ感覚を得られるため、抜歯後に歯の機能を回復したい方には最適な選択肢です。
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ブリッジ
ブリッジは、抜歯した歯の両隣の歯を削り、その間に人工の歯を橋渡しするように取り付ける方法です。インプラントほどの手術は必要ありませんが、隣の歯を削る必要があるため、健康な歯への影響を考慮する必要があります。また、保険適用で治療を受けられることも多く、費用面でのメリットがあります。
入れ歯(義歯)
入れ歯は、抜歯後の歯を補うための取り外し可能な装置です。部分入れ歯と全体入れ歯があり、部分入れ歯は抜歯した歯の周りの歯に固定する形になります。入れ歯の大きなメリットは、比較的手軽に作れることと、保険適用が可能な場合が多いことです。しかし、噛み心地や見た目に関してはインプラントやブリッジと比べて劣る場合があります。
入れ歯についてはこちら⇨
オールオン4(All-on-4)
オールオン4は、複数の歯を失った場合に非常に効果的な治療法で、特にインプラントを使って歯を再建する方法として注目されています。オールオン4では、上顎または下あごに4本のインプラントを埋め込み、その上に人工歯を一度に取り付けることができます。この方法では、1回の手術で全ての歯を回復できるため、治療期間を大幅に短縮できるのが大きな特徴です。
オールオン4についてはこちら⇨
痛みはどれくらい続くのか?治療後のケア方法

抜歯後の痛みは個人差がありますが、通常は24時間から3日間程度続くことが多いです。初めの24時間は腫れや痛みが最も強く、痛み止めを服用することで管理できます。腫れは冷やすことで抑えられますが、徐々に治まっていきます。
治療後のケア方法
痛み止めの服用
医師から処方された痛み止めを指示通りに服用し、痛みをコントロールします。
冷やす
最初の24時間は、氷嚢や冷たいタオルで抜歯部分を冷やすと腫れを抑える効果があります。
飲食制限
硬い食べ物や熱い飲み物は避け、軟らかい食事を摂るようにしましょう。
うがい
24時間後からぬるま湯で軽くうがいを始め、口腔内を清潔に保ちます。強くすすがないように注意してください。
痛みや腫れが長引く場合や異常を感じた場合は、速やかに歯医者に相談しましょう。
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術後の回復と生活のポイント

抜歯後の回復期間中は、痛みや腫れを最小限に抑え、感染を防ぐためにいくつかの注意点があります。ここでは、回復期間中に気をつけるべきことや、日常生活でできるサポート方法を紹介します。
食事について
軟らかい食べ物を選ぶ
初めの数日は、硬い食べ物や刺激的な食べ物を避け、スープやおかゆ、ヨーグルトなどの軟らかい食べ物を摂るようにしましょう。
抜歯した側で噛まない
痛みを避けるため、抜歯した側で食べ物を噛まないようにしましょう。
口腔ケア
うがいは優しく
抜歯後24時間経過したら、ぬるま湯で軽くうがいをしましょう。強くすすぐと血餅が取れる可能性があるため、優しく行うことが大切です。
歯磨き
抜歯した部分を避けて軽く歯磨きを行い、感染を防ぐようにしましょう。抜歯した部分は触れないように注意します。
運動と活動
過度な運動は避ける
術後1~2日は過度な運動を避け、安静にして過ごすことが重要です。激しい運動は出血を引き起こすことがあります。
重い物を持たない
重い物を持ったり、体に負担がかかる動作を避け、治癒をサポートしましょう。
血行促進に注意
温かい飲み物や食べ物は避ける
初めの数日間は温かい飲み物や食べ物を避けることで、血行が良くなりすぎて出血を引き起こすことを防ぎます。
タバコを避ける
タバコを吸うと血流が悪化し、治癒が遅れることがあります。また、吸引で血餅が取れることもあるので、術後少なくとも1週間はタバコを控えましょう。
安静を保つ
十分な休息を取る
術後は体を休め、睡眠を十分に取ることが大切です。無理をせず、体力を回復させることで早期回復が促進されます。
フォローアップと相談
定期的なフォローアップ
術後は、歯科医師による定期的なチェックアップが必要です。痛みや腫れが続く場合は、すぐに医師に相談しましょう。
まとめ
抜歯後の回復は、適切なケアを行うことでスムーズに進みます。軟らかい食事を選び、うがいや歯磨きは優しく行うことが大切です。また、無理な運動や重い物を避け、十分な休息を取ることで早期回復が促進されます。術後のケアに不安がある方や痛みが続く場合は、早期に歯科医院でのチェックを受けましょう。あなたの口腔の健康を守るため、まずはご予約・ご相談ください。お電話やWEBで簡単に予約できますので、今すぐご連絡を!
この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設

歯茎が腫れて痛いときの原因は? 対処法や受診の目安について詳しく解説!|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年9月8日
歯茎が急に腫れてズキズキ痛むと、「どうすればいいの?」と不安になりますよね。
特に夜間や休日など、すぐに歯医者へ行けないときは 「歯茎が痛いときの応急処置」 を知っているかどうかで、その後の症状の悪化を防げるかが変わってきます。
本記事では、歯茎の痛みの原因から、自宅でできる応急処置、放置してはいけない症状の見分け方、歯科医院での治療内容、そして再発を防ぐ予防法までわかりやすく解説します。
歯茎が痛いのはなぜ?考えられる主な原因

歯茎の痛みは「一時的な口内トラブル」から「進行性の病気」まで、さまざまな原因で起こります。
痛みの程度や発生するタイミングによって背景は異なるため、まずは代表的な原因を知っておくことが大切です。
歯周病や歯肉炎による炎症
最も多い原因のひとつが、歯周病や歯肉炎です。
歯と歯茎の境目に歯垢や歯石がたまると、細菌が炎症を引き起こし、歯茎の腫れや出血、ズキズキする痛みが出やすくなります。
初期段階の歯肉炎は軽度の腫れや赤みだけですが、放置すると歯周病へと進行し、歯を支える骨が溶けてしまうリスクもあります。
政久歯科醫院の歯周病治療についてはこちら⇨
親知らずや虫歯が関係する場合
親知らずが斜めに生えていたり、歯ぐきの中に埋まっていたりする場合、周囲の歯茎に炎症(智歯周囲炎)が起こりやすくなります。
特に奥歯は歯ブラシが届きにくいため、汚れが残りやすく痛みの原因となります。
また、虫歯が進行して歯の神経まで感染が広がると、歯茎の奥に膿がたまり、強い痛みや腫れを伴うことがあります。
政久歯科醫院の親知らず抜歯についてはこちら⇨
生活習慣やストレスによる影響
歯茎の痛みは、生活習慣や体調の変化から生じることもあります。
- ・睡眠不足や疲労による免疫力低下
- ・ストレスによる食いしばり・歯ぎしり
- ・偏った食生活や喫煙による血流の悪化
これらは歯茎の抵抗力を下げ、炎症や痛みを悪化させる要因となります。
特に疲れているときに痛みが出やすいのは、こうした全身状態が影響しているためです。
👉 歯茎の痛みは「歯周病」「親知らず」「虫歯」などの明確な病気から、「生活習慣やストレス」といった見えにくい要因まで幅広く関係しています。
痛みが繰り返し出る場合は、早めに受診することが大切です。
自宅でできる応急処置とセルフケア

歯茎の痛みを感じたとき、まず大切なのは「清潔を保ち、炎症を悪化させないこと」です。
ここでは、受診する前に自宅でできるセルフケアを紹介します。
歯磨き・うがいで口内を清潔に保つ
歯茎が痛むと歯磨きを避けがちですが、汚れを放置すると細菌が増え、症状が悪化します。力を入れすぎず、やわらかめの歯ブラシを使って丁寧に磨きましょう。
また、歯磨き後には殺菌成分入りのうがい薬を活用することで、細菌の繁殖を抑え、炎症をやわらげる効果が期待できます。
冷やす/市販薬を使うときの注意点
強い腫れやズキズキする痛みには「冷やす」ことが有効です。
氷を直接当てず、清潔なタオルや保冷剤を頬の外側にあてて冷やすと、炎症による腫れを抑えられます。
さらに、痛みが強い場合は市販の鎮痛薬を一時的に使用してもかまいません。
ただし、あくまで一時的な対処にすぎず、根本的な治療にはなりませんので、使用後は必ず歯科医院を受診しましょう。
やってはいけない行為(温める・強い刺激)
痛みを和らげようと、熱いお風呂や温かいタオルで温めるのは逆効果です。炎症による血流が増えて、腫れや痛みが強まる可能性があります。
また、患部を強く押したり、固い食べ物を噛んだりするのも避けてください。歯茎に余計な刺激が加わり、炎症が悪化するおそれがあります。
👉 応急処置はあくまで「痛みを一時的に和らげる方法」であり、原因を取り除くものではありません。
症状が続く場合は、なるべく早く受診しましょう。
放置は危険!歯科医院を受診すべきサイン

歯茎の痛みは一時的に治まることもありますが、原因が解決していない限り再び悪化するケースが多くあります。
とくに以下のような症状が見られる場合は「自然に治るだろう」と放置せず、早めの歯科受診が必要です。
強い痛みや腫れが数日続くとき
軽い違和感であれば一時的に収まることもありますが、2〜3日以上強い痛みや腫れが続く場合は、炎症が歯茎の奥や歯の神経に広がっている可能性が高く、放置すると治療が難しくなります。
膿・出血・歯のぐらつきがあるとき
歯茎から膿が出たり、歯磨きのたびに血が出るのは炎症の悪化サインです。
また、歯がぐらつく場合は歯を支える骨が破壊されている可能性があり、この段階では早期治療を行わないと歯を失うリスクが高まります。
発熱や全身の不調を伴うとき
歯茎の炎症が悪化すると、発熱やリンパの腫れ、倦怠感など全身に症状が及ぶことがあります。これは細菌感染が広がっているサインで、場合によっては全身疾患に発展することもあるため、自己判断せず速やかに歯科医院を受診する必要があります。
👉 こうした症状があるときに放置するのは非常に危険です。「いつものことだから大丈夫」と思わず、早めに歯科医院で受診しましょう。
歯科医院での治療方法とは?

まず急性症状をとっていき、その後に原因に対しての治療を行います。「歯茎が痛いから歯医者に行きたいけれど、どんな治療をされるのか不安…」と感じる方は少なくありません。
実際の歯科医院での治療は、症状の原因や進行度に合わせて段階的に行われます。ここでは代表的な治療法をご紹介します。
薬で炎症を抑える処置
腫れや痛みが強い場合は、抗菌薬や消炎薬を使って炎症を抑える処置を行います。
局所的に薬を塗布する方法や、必要に応じて内服薬を併用することで、炎症や感染の拡大を防ぎます。痛みを和らげながら治療を進められるため、不安を感じやすい方にも安心です。
外科的な処置が必要なケース
膿がたまっている場合や、親知らずが原因で炎症を繰り返す場合には、外科的な処置が必要になることがあります。
膿を排出する切開などが代表的な処置です。いずれも局所麻酔下で行うため、痛みを抑えながら治療が可能です。
再発を防ぐために今日からできる予防法

歯茎の痛みは、治療を受けて一度落ち着いても、生活習慣やケアの方法次第で再発してしまうことがあります。健康な歯と歯茎を守るためには、日常の習慣を見直し「予防」を意識することが大切です。
正しい歯磨きとフロスの習慣化
歯ブラシだけでは歯と歯の間や歯茎の境目の汚れは取り切れません。毎日の歯磨きに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、細菌の温床となるプラークを効果的に除去できます。
また、力を入れすぎず小刻みに磨く「正しいブラッシング」を習慣化することで、歯茎を傷つけずに清潔を保つことができます。
食生活・生活習慣の見直し
歯茎の健康は全身のコンディションにも影響されます。栄養バランスのとれた食事を心がけ、ビタミンCやカルシウムを意識的に摂ることが大切です。
さらに、喫煙や過度の飲酒、睡眠不足は歯茎の抵抗力を弱め、炎症を起こしやすくします。生活習慣を見直すことは、歯茎の再発予防に直結します。
定期検診で早期発見・早期治療
どんなに丁寧にセルフケアをしていても、歯石や磨き残しは少しずつ溜まっていきます。定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、歯周病や虫歯の芽を早期に発見し、軽いうちに対応できます。
「半年に1回」を目安に通うことで、再発のリスクを大幅に減らすことができます。
👉 歯茎の痛みを繰り返さないためには、毎日のケア+生活習慣の改善+定期検診が3本柱です。日常に少しずつ取り入れることで、長期的に健康なお口を維持できます。
政久歯科醫院の予防歯科についてはこちら⇨
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 歯茎が痛いときに市販薬で治りますか?
市販の鎮痛薬や殺菌効果のあるうがい薬で一時的に痛みを和らげることは可能です。しかし根本的な原因は解決できないため、痛みが続く場合は早めに歯科医院を受診してください。
Q2. 歯茎が痛いときは歯磨きをしても大丈夫?
はい、やさしく行えば問題ありません。痛いからといって歯磨きをやめてしまうと細菌が増えて悪化するため、やわらかい歯ブラシで丁寧に磨き、清潔を保つことが大切です。
Q3. 歯茎の痛みは自然に治りますか?
軽度の炎症であれば一時的に治まることもありますが、多くは再発します。特に歯周病や虫歯が原因の場合は自然治癒しないため、歯科医院での診断・治療が必要です。
Q4. 歯茎が痛いときは何科に行けばいいですか?
歯茎の痛みは歯科で診てもらうのが基本です。親知らずや歯周病、虫歯など多くの原因は歯科治療の範囲になります。
Q5. 歯茎の痛みを予防するにはどうすればいいですか?
毎日の正しい歯磨きとフロス、生活習慣の改善、そして定期的な歯科検診が効果的です。半年に1回程度のクリーニングで再発を防ぎましょう。
歯茎の痛みでお困りの方は岡山市の政久歯科醫院へ
歯茎の痛みは、「そのうち治る」と思って放置してしまうと悪化しやすい症状です。
特に歯周病や親知らずが原因の場合、放置すれば歯を失うリスクにもつながります。
当院では、痛みを和らげる応急処置から根本原因の治療、さらに再発を防ぐ予防ケアまでトータルでサポートしています。
患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせた治療計画を立てるので、初めての方でも安心してご来院いただけます。
「突然歯茎が腫れて不安…」
「市販薬では良くならない」
「仕事や家事が忙しくて歯医者に行くタイミングがわからない」
そんな方は、ぜひ当院にご相談ください。
この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設

【症例紹介】入れ歯が合わない方へ—オールオン4で叶えた快適な噛み心地|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年9月1日
「入れ歯が浮いて噛めない」「食事のたびに外れてしまう」
そんなお悩みを抱えてご来院された患者様。
入れ歯は従来の治療方法として広く使われていますが、実際には
- • 固定されずに動いてしまう
- • 噛む力が弱く、硬いものが食べにくい
- • 会話中に外れてしまう不安がある
などの理由で、毎日の生活にストレスを感じておられる方が少なくありません。
今回ご紹介する患者様も、まさにそのようなご状況でした。
「しっかりと固定された歯で、安心して食事を楽しみたい」との強いご希望から、当院で オールオン4治療 を選択されました。
入れ歯からオールオン4へ——患者様の希望
患者様が抱えていた一番のお悩みは、「入れ歯で噛めない」ということでした。
ご来院時には、
- • 入れ歯が浮いて安定しない
- • 食事の際に外れやすく、人前で気を遣う
- • 食べたいものを自由に食べられない
といった日常生活の不便さを強く感じておられました。
そのため「取り外し式ではなく、固定式の歯 で治療をしたい」という明確なご希望をお持ちでした。
オールオン4とは?
オールオン4は、4本のインプラントで12本の歯を支える治療方法 です。
従来は、歯をすべて失った場合には多数のインプラントを埋め込む必要がありましたが、オールオン4は少ない本数で安定性を確保できる画期的な治療法です。
オールオン4の特徴
- • 固定式:取り外し不要で、まるで自分の歯のように噛める
- • 治療期間が短い:条件によっては手術当日に仮歯を装着できる
- • 審美性が高い:自然な見た目で違和感が少ない
- • コストを抑えられる:通常のインプラントより本数が少なく済む
今回の患者様にとっても、これらのメリットが大きな決め手となりました。

治療の流れと期間
今回の症例では、治療期間は 約8ヶ月。
まずは仮歯を装着し、噛み合わせや見た目を調整しながら過ごしていただきました。
その後、歯茎や骨の状態が安定した段階で、最終的な固定式の歯を装着しました。
治療の経過は非常に良好で、腫れや痛みも最小限。患者様も日常生活を快適に過ごされているとようです。
治療後の患者様の声
最終的な仕上がりをご覧になった患者様からは、
「よく噛めるようになって、食事が本当に楽しみになりました」
と大変嬉しいお言葉をいただきました。
これまで避けていた硬いものや繊維質の多い食材も、安心して食べられるようになり、食卓の楽しみが戻ってきたとのことです。
オールオン4治療を担当したのは、副院長・政久侃祐先生
今回の治療を担当したのは、副院長の 政久侃祐(まさひさ かんすけ) です。
患者様にとってより良い治療法を提案したいという思いから、国内外への研修に参加しながら、技術と知識を磨いています。先日は、世界的に有名なインプラントメーカーのノーベルバイオケア社主催のセミナーで、講演者として選出されるなど、活躍の場を広げています。
インプラント治療やオールオン4治療を含め、全ての治療において患者様の不安に寄り添いながら治療計画を立てることを大切にしています。
治療中も丁寧に説明を行い、「自分の口の状態を理解しながら安心して進められた」と多くの患者様から信頼をいただいています。
入れ歯が合わずにお悩みの方へ
「入れ歯で噛めない」「外れてしまう」「もっと快適に過ごしたい」——そんな方にとって、オールオン4は新しい選択肢となります。
政久歯科醫院では、無料相談 を行っております。
CT撮影による詳しい診断とわかりやすい説明で、一人ひとりに合わせた治療方法をご提案いたします。
「自分の歯のように噛める喜び」を、ぜひ体験していただきたいと思います。
政久歯科醫院のインプラント治療に関してはこちら⇨
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この記事の監修者
歯科医師:政久 侃祐

<経歴>
- 九州歯科大学歯学部 卒業
- 医療法人良陽会 鶴田歯科医院 勤務 (研修医)
- 政久歯科醫院 入社
<資格・所属学会・団体>
- 日本口腔インプラント学会
- 日本歯周病学会
- 日本歯科保存学会
- 日本歯内療法学会
- 大阪SJCDベーシックコース
