ブリッジと入れ歯どちらがいい?失った歯の治療法について|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年6月4日
歯を失ったままにしておくと、隣の歯が傾いたり、噛み合う歯が伸びてきたりして、噛み合わせが乱れてしまいます。
結果として、ほかの健康な歯もダメージを受けやすくなるため、早めに治療を行うことがとても大切です。
当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせた治療方法をご提案しています。今回は、歯を失ったときに選べる治療法についてわかりやすくご紹介します。
ブリッジと入れ歯の治療について
歯を失ったとき、保険診療で選べる治療方法には「ブリッジ」と「入れ歯」があります。
ブリッジとは?
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を支えにして、橋をかけるように被せ物をつなぐ治療方法です。
(※歯の状況によっては、延長ブリッジといって並んだ2本の歯を支えにし、欠損した1本分を補うタイプもあります。)
特徴
- • 固定式なので違和感が少ない
- • 支えにする歯を削る必要がある
- • 支えた歯に負担がかかり、寿命を縮めるリスクがある
入れ歯とは?
入れ歯は、取り外しができる装置です。
歯が全部ない場合は「総入れ歯」、一部分だけない場合は「部分入れ歯」を作ります。
特徴
- • 歯ぐきの上にのせて使うため、最初は違和感を感じやすい
- • 噛む力は自分の歯に比べて弱くなる
- • 残った歯に引っかける金属バネ(クラスプ)を使う
- • クラスプをかけるために、歯をわずかに削ることがあるが、ブリッジほど大きくは削らない
自費治療で広がる選択肢
保険診療以外にも、自費治療ではインプラントやオールオン4といった選択肢もあります。
インプラントとは?
インプラントは、失った歯の部分の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。
特徴
- • 顎の骨にしっかり固定されるため、違和感が少なく自分の歯と同等にしっかり噛める
- • 見た目が自然で、周りの歯とほとんど区別がつかない
- • 健康な歯を削る必要がない
オールオン4とは?
オールオン4は、最小4本のインプラントで片顎すべての歯を支える治療法です。
特徴
- • 通常のインプラントより本数が少ないので、体への負担が軽減される
- • 手術当日に仮歯が入り、すぐに食事ができる
- • 総入れ歯に比べ、ズレたり外れたりする心配がない
失った場所別の治療選択
どの治療が適しているかは、失った場所や本数によって異なります。
前歯を失った場合
- • ブリッジ:両隣の歯の状態が良ければ適用可(保険適用可)
- • 入れ歯:作製できるが、金属バネが目立ちやすい
- • インプラント:見た目が自然で周囲の歯を守れる
奥歯(臼歯)を失った場合
- • ブリッジ:連続した1~2本なら適用可
- • 入れ歯:奥歯までクラスプが延びることがあり、違和感を感じる
- • インプラント:力がかかる奥歯でもしっかり噛める
複数の歯を失った場合
- • ブリッジ:適応が難しい場合がある
- • 入れ歯:保険・自費ともに選択可
- • インプラントやオールオン4:広範囲の欠損にも対応でき、自然な見た目と噛み心地が得られる
治療法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ブリッジ | 固定式で違和感が少ない | 健康な歯を削る必要がある |
入れ歯 | 保険適用で費用が抑えられる | 違和感・噛む力の低下 |
インプラント | 自分の歯のように噛める | 費用が高額・手術が必要 |
オールオン4 | 少ない本数で多くの歯を補える | 自費治療・外科手術が必要 |
まとめ
歯を失ったときの治療には、それぞれメリット・デメリットがあります。
保険治療か自費治療か、早く噛めるようになりたいか、見た目を重視したいかなど、ご希望によってベストな治療法は異なります。
当院では、患者様のお話をしっかり伺いながら、一緒に最適な治療法を考えていきます。
まずはお気軽に無料相談にお越しください。
この記事の監修者
院長:政久 直紀
経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設