食事の時間、長いのは仕方ない? 〜ゆっくり食べる子には理由がある〜|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年11月19日
「うちの子、ご飯を食べるのがすごく遅くて…」
「つい注意ばかりしちゃって…」
「小学校に入るまでに早く食べられるようにならなきゃ!」
そんなふうに、食事の時間に悩むお母さんにたくさん出会います。
でも私は、そう感じるお母さんも、その子も、どちらも“頑張っている証拠”だと思っています。
そして同時に、
「もしかしたら、頑張っても早く食べられない理由があるのかもしれない」
とも感じることがあります。
🍚「食べるのが遅い」は悪いこと?

食事の時間が長い=その子のせい、ではありません。
実は、お口の機能や体の発達がまだ追いついていないだけのことも多いのです。
たとえば、こんなサインはありませんか?
- * 前歯でうまく噛みきれない
- * モグモグが少なく、すぐ飲み込んでしまう
- * 口を閉じて食べられない
- * なかなか飲み込めず、お口の中でモゴモゴしている
- * むせる・こぼすことが多い
これらは、唇・舌・頬など「食べる・話す・呼吸する・表情を作る筋肉」の発達がまだ途中のサインです。
👀食べ方を“観察”してみよう

食事に時間がかかる=悪いことではありません。
その子なりに一生懸命食べている証拠です。
少しだけ視点を変えて、「どう食べているか」を見てみましょう。
きっと、次のヒントが見えてきます。
見るポイント
① 机と椅子の高さ
足の裏が床(または台)につき、体が安定して座れている?
② 食べる前に、食べ物を見ている?
どんなサイズのものを口に入れようとしているか、目で確認できている?
③ 口に入れる量
たくさん入れすぎていない?噛みきれない量はNG。
④ 飲み込むときの姿勢
頭と体が一直線になっている?
傾きや顎の上がりすぎは飲み込みにくくなります。
⑤ 飲み込むときの動き
口元にシワが寄ったり、首が動いたりしていない?
舌がうまく使えていないと、他の部分が代わりに頑張ってしまいます。
気づいたら、まず“真似してみる”
5つのポイントを観察して、「気になるところ」をひとつ見つけてみてください。
そして次に、その動きを大人が真似してみましょう。
実際にやってみると、
「なるほど、これは食べづらいかも…!」
と気づけることがたくさんあります。
お母さんもお子さんと同じ、“お母さん歴○年”の初心者仲間です。
知らないことは、これから一緒に知っていけば大丈夫。
もし真似してみても「うまくいかない」「分からない」と感じたら、
お気軽にLINEからでもご相談くださいね
まとめ
- * 食事が遅い=悪いことではない
- * 「どう食べているか」を観察してみよう
- * お母さんも一緒に“気づいて・試して・成長していけばOK”
ゆっくり食べるその姿は、実はお子さんの「一生懸命の証」。
焦らずに、少しずつ“食べやすい環境”を整えていきましょう😊
この記事の筆者
歯科衛生士:中島加奈

プロフィール
- 歯科衛生士歴22年
- 米粉ナチュラルアドバイザー
- 3児の母
- お口育て教室・離乳食講座開催
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この記事の監修者
院長:政久 直紀

経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設

























