歯科医院の香りと記憶
2017年11月4日
10月は週末ごとの雨天に折角の行楽の予定を阻まれることが多かったのではないでしょうか。
11月、晴天に映える山々の錦秋の装いが見事な季節、自然を愛で、心晴れやかにお過ごしください。
さて、皆様は歯科医院の香り(というか匂い)というとどんなものを思い浮かべますか?
歯科医院には独特の匂いがあり、それが苦手だという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
嗅覚は視覚や聴覚に比べると、記憶を呼び起こす作用が強いようです。
私の記憶にある歯科医院といえば、キーンという歯を削る嫌な音と
ツーンと鼻をつく薬剤や歯を削るときに出る匂い、
消毒液やアルコールランプの炎などの匂いが混ぜ合わさったような
独特の匂いの中での緊張と恐怖と痛み。
あの独特の匂いのせいで「歯医者は痛くて怖いところ」と
記憶に刷り込まれていたのかもしれません。
最近は、綺麗な歯科医院が増え、そんな不気味な匂いもしないので(おそらく)
歯科医院を怖がる子どもさんは少ないのではないでしょうか。
子ども時代に刷り込まれた、歯科医院の不気味な匂いの記憶が
大人世代を「歯科医院は行きたくないところ」
「痛くなったら仕方なく行くところ」と
認識させているのかもしれません。
時代とともに
人も、環境も、考え方やニーズも変化や進化を続けます。
歯科医院の在り方も時代とともに変わってきています。
治療から予防へ。
これまでは「痛いところを削って詰める」
「無くなったところに歯を入れる」という治療のために歯科医院へ。
これからは、「痛くなる前に」「失わないように」
「美と健康を維持する」という予防のために歯科医院へ。
それがスタンダードになってゆくことでしょう。
そんな中で歯科医院の香りの記憶も全く違ったものに
なってくるはずです。
デンタルケアセンター政久歯科醫院は、
治療だけを目的にしている歯科医院ではありません。
治療や予防を通して、患者様が自分らしく生きてゆく
人生に寄り添っていける歯科医院でありたいとの
思いがあります。
癒しと希望を感じさせる上質な歯科醫院
美しく清潔な環境と最先端の設備
十分な説明と優しい対応
正確な診断と精密で安全な治療と予防管理
政久歯科醫院はこれらを徹底している歯科医院であるために、
こだわりをもって、いろいろな努力と改善を重ねております。
「上質」とは表現しにくいもの。
患者様に、癒しや喜び、未来への希望を感じて頂き、
その香りとともに記憶に残る歯科医院を目指したいと思います。
予防歯科が創る「美」と「健康」
~まずはお口の定期健診から~
予防歯科で美と健康を守ることは もはや教養の一部。
歯が痛くなってから、歯を失ってから、歯科医院に行くのではなく、
治療を受ける必要のない口腔を維持することで、
美しく、健やかに、自信をもって生きてゆくために
予防歯科に通うという考え方を一人でも多くの方に
持っていただきたいと思います。
歯科健診・メインテナンス・クリーニング等の予防歯科に関するお問い合わせは
086-234-5255まで
メールによるお問い合わせはコチラから承っております。
お問い合わせの多いデンタルケアセンター政久歯科醫院の香り
ROSSO NOBILE <ロッソ ノービレ>
OUD NOBILE<ウード・ノービレ>
岡山でのお取り扱い店舗
dessin
Omotecho Style Store by TOMIYA
メンテナンスって?
2017年10月29日
こんにちは、デンタルケアセンター政久歯科醫院 歯科衛生士長 岡嶋です。
当院は総合歯科治療により、多くの患者様より喜びの声を頂戴しておりますが、
その後の予防(メンテナンス)に特に力を入れております。
歯科衛生士によるプロフェッショナルケアで予防を徹底的に行うことで、良い口腔環境を維持し、虫歯や歯周病になるリスクを減らし、生涯にわたり、自分の歯で美味しく食事ができる口腔機能をお守りしたいとスタッフ一同、技術向上に励んでおります。
デンタルIQ向上中
デンタルIQという言葉をご存知ですか?
虫歯や歯周病などの歯科疾患や予防に対する認知度、理解度のレベルのことです。
近年お口の健康を守るために歯科に通われる方が増えているのは、とても好ましい傾向です。
当院におきましても歯科健診やマウスクリーニングなど予防に関するお問い合わせが多くございますし、実際に痛みや不具合がないけれども、「きれいにしてほしい」というニーズが増えております。
治療後のメンテナンスにはほとんどの患者様が積極的にご来院くださっていて、「治療ではなく、予防のために歯科医院に通う」という考え方が浸透してきたなと嬉しく思います。
しかし、メンテナンスの在り方にも歯科医院によって違いがあるようで、長い間「メンテナンス」に通い、ブラッシングしてもらっていたにもかかわらず、「手遅れの状態」の患者様が数名続いてご紹介により来院され、驚いております。
メンテナンスに通っていたのになぜ?
問題のあるお口の状態を解決できていないまま、ただ歯科医院にメンテナンスに行き、ブラッシングだけをしていても意味がありません。
虫歯や歯周病になるには原因があります。歯科医院に定期的にメンテナンスに通っていても、生活習慣や毎日のセルフケアを怠れば、病気は再発しやすく、健康な口腔の状態を維持することは困難です。
予防は「治療の必要のない健康な口腔の状態」あるいは「きちんと治療された口腔の状態」を維持管理するために計画的に行われなければなりません。歯科医院においては以下のことがきちんと的確に行われることが重要です。
□ 原因除去治療が行われたか?
□ 歯周精密検査(X線検査・歯周ポケット測定・動揺度の検査)は?
□ 噛み合わせのチェックは?
□ 生活習慣のチェックは?
□ ブラッシング指導は?
□ クリーニングは?
そして、患者様ご自身による日々のデンタルケアの充実があってこそ、お口の健康は維持できます。私たち歯科衛生士は、プロフェッショナルケアにより、お口をきれいな状態にすることはもちろんのこと、患者様が普段の生活においてもきちんとした生活習慣や正しいブラッシングができるようにお伝えし、実践できるようご指導して、お口の健康を守ることが使命です。
予防歯科が導く美と健康
デンタルケアセンター政久歯科醫院では、お口全体の丁寧な診査、正確な診断、十分な説明を大切に考えております。患者様のご要望を十分お伺いして、治療計画や予防計画を立てております。
予防歯科は総合歯科治療ができてこそのものです。
健康で幸せな毎日のためにワンランク上の「予防歯科」に通うという聡明な選択をなさってください!!
歯科健診、マウスクリーニング、予防歯科に関するお問い合わせは
086-234-5255 までお気軽にどうぞ。
美について
2017年10月15日
こんにちは、デンタルケアセンター政久歯科醫院 DH岡嶋です。
政久歯科醫院のブログをお読みくださり、ありがとうございます。
芸術の秋、味覚の秋を迎えております。
芸術の秋といえば、「美」について思いを巡らします。
私の最近のテーマは、
「いかに年相応に美しく年を重ねるか?」
あまりお化粧にはこだわりのない岡嶋ですが、
「ピカ子」のトークショー(天満屋さん主催)へ。
そのヒントをもらうべく、参加いたしました。
(さらに…)
繰り返さず、長持ちする歯科治療を!
2017年10月14日
こんにちは、デンタルケアセンター政久歯科醫院 院長の政久です。味覚の秋と申しますが、四季のある日本の豊かな食文化の中で、特に豊の秋には幸せを感じます。
「いつまでも自分の歯で美味しく食事ができること」は基本的な人間の願いです。
政久歯科醫院の提供する歯科診療には、常に「科学的根拠に基づく診断をし、治療結果に責任の持てる仕事をしている」という誇りがあります。
その診断と治療は、医学的根拠に基づいているか。
患者様本来の主訴を解決するための最善のものか。
常にスタッフとこのことを共有し、「政久歯科醫院に出会えて、本当に良かった!」と言って頂ける歯科医療を提供し、お口の健康を守ることで全身の健康をも見守っていきたいという信念のもと日々診療しております。
その場限りの削って詰める治療が繰り返され、重篤な状態になって当院にご来院される患者様が多くいらっしゃいます。
先日も60代の重度の歯周病の女性が紹介によりご来院されました。
(さらに…)
おめでとう!
2017年9月16日
こんにちは、デンタルケアセンター政久歯科醫院 院長の政久です。
黄金色に実った稲穂の上を秋風が吹き渡る好季節を迎えておりますが、夏の疲れと寒暖差で体調を崩しておられませんか?季節の変わり目は心身の不調が表れやすい時、心と身体に栄養をしっかり取ることを心掛け、お気を付けてお過ごしください。
さて、本日は嬉しいお知らせが一つあります。当院スタッフの歯科衛生士 TAGIが9月13日、無事元気な第二子男児出産しました。切迫早産で長期安静状態を経ての大安産でした。ご心配頂いておりました皆様、ありがとうございます。 (さらに…)
暑中お見舞い申し上げます。
2017年7月28日
こんにちは、政久歯科醫院 院長の政久です。
連日、猛暑が続いておりますが、お元気でお過ごしでしょうか?
昨年の今頃は予期せぬ病気で入院していて、絶望の淵にいたものですから、
暑さをかきてるような「蝉時雨」の大合唱で目覚める今年の夏は、生命の輝きや
太陽の眩しさがより尊く感じられます。
心も身体も元気で、仕事ができる毎日に感謝しつつ、診療させて頂いております。
立秋前の18日間が夏の土用で、一番暑さの厳しい期間と言われます。
しばらくは土用照りが続きそうですので、くれぐれも熱中症にお気をつけて
楽しい夏をお過ごしください。
季節を楽しむ
2017年6月23日
こんにちは、政久歯科醫院 院長の政久です。梅雨入りしているものの、蒸し暑さや鬱陶しさが例年より少なく感じられる6月ですが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?一昨日6月21日水曜日は夏至でしたが、気付かれましたか?
夏至とは、一年で最も日が長くて、夜が短い日。本来ならば太陽の有り難みをより感じられる日のはずですが、今年はあいにくの雨でした。春分の日、秋分の日は祝日で、彼岸ということでお墓参り、冬至はゆず湯とカボチャという風習があるので馴染み深いようですが、イベント性のない夏至はどうも忘れられがちのような気がします。日本には春夏秋冬という美しい四季がありますが、季節の移ろいを細やかに感じながら暮らすことが難しい時代になってきているようです。
当院は岡山市中心部シンフォニービルにありますが、自宅は岡山市の東端のかなりの田舎にありますので、豊かな自然に恵まれ、季節の移ろいを肌で感じることができます。6月と言えば、田植えの季節。田んぼに水が入り、青い早苗の上を風が吹き渡るこの季節が一番好き、と高校生の末娘は言います。寂しく感じられるのは、カエルの合唱の声がめっきり小さくなったこと。そしてホタルを全く見かけることがなくなったこと。子どもたちが幼いころ、ホタルを探して夜、田んぼのあぜ道を歩き、暗がりの中でかすかに光るものを見つけた時の家族の小さな喜びは今なお鮮明に思い出されます。
若いころには漠然とただ自然の中に身を置くことが好きだったように思いますが、50歳を過ぎ年を重ねたせいなのか、心と身体で自然を愛で楽しみ、生活の中に取り入れるという日本の文化を大切にしていきたいと感じるようになりました。
街中にある当院にご来院くださる患者さんに、少しでも季節や自然を感じて癒されて頂ければと(私自身が一番癒されているのですが)院内各所に花を飾っております。この草花はわが家の庭先に咲いているものか、ご近所の庭から分けて頂いたもの、山野辺のものです。自然のものには、買ったものにはない不思議な力があるように思います。
「お花に癒されます」と言ってくださる患者さんが多くいらっしゃいます。女性だけでなく、男性の患者さんからもそのような声をお聞きし、嬉しく感じております。私が自分で活けているものもあります。最近は花器を求めて、骨董屋や窯元を訪ねるという楽しみも増えました。
~お口の健康だけでなく、心も身体も元気になるような診療所にしたい~ 私の願いです。
~8020達成者は過去最高~
2017年6月8日
6月4日(日)~6月10日(土)は「歯と口の健康週間です。」
6月2日に厚生労働省が平成 28 年 10 月~11 月に実施した「歯科疾患実態調査」の結果 を公表しました。この調査は昭和32年から6年ごとに行われてきたもので、今回の調査では、80 歳になっても自分の歯が 20 本以上ある 8020(はちまるにいまる)を達成した人の割合が、前回調査の 40.2%から 51.2%に増加していることなどが分かりました。
8020運動は、平成元年より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。
そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。この報告によりますと、すべての年齢層において年々保有する平均歯数は増加してきています。平成23年当時は、平均値で20本以上保有する年齢層は69歳までとなっています。70歳以降では自分の歯が20本を下回っている方が多いことがわかります。今回の調査では初めて80歳で20本自分の歯が残っている人が2人に1人となったわけです!
~平成23年調査結果~【歯の状況(20本以上の歯が残っている人の割合)】

~平成28年調査結果~【歯の状況(20本以上の歯が残っている人の割合)】

お口の健康は 健康寿命を延ばします!!
統計局の平成27年簡易生命表によると日本人の平均寿命は女性が87.05歳、男性が80.79歳となっています。厚生労働省は国民の健康の増進の総合的な推進を図る基本的な方針の中で、健康寿命の延伸を大きな目的の一つに位置付けています。健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間と定義づけられています。しかし現状で日本人における、平均寿命と健康寿命の間には男性で約9年、女性で約12年のかい離があると報告されています。
歯が多く残っている人や、歯が少なくても義歯等を入れている人では、歯が少ない人、また義歯を入れていない人と比較して、年齢、治療中の病気や生活習慣などの影響を取り除いても、その後に認知症発症や転倒する危険性が低いということがわかってきています。歯を失い、入れ歯を使用していない場合、歯が20歯以上残っている人や歯がほとんどなくても入れ歯によりかみ合わせが回復している人と比較して、認知症の発症リスクが最大1.9倍になるという報告もあります。また、19歯以下で入れ歯を使用していない人は、20歯以上保有している人と比較し、転倒するリスクが2.5倍になるという調査結果もあります。
自家用車に乗っている割合や携帯電話を保有している割合は8020達成者の方が高いという結果も出されています。つまり元気な高齢者でいるには、できるだけ自分の歯を保有することが秘訣ということです。
以上のように、残っている自分の歯が多い人ほど、またはすでに自分の歯を喪失しても入れ歯、インプラント等で、口腔機能を回復できている高齢者は認知症になりにくく、きちんと美味しく食事ができることで、身体と心の栄養を摂取でき、要介護になりやすい疾患を予防し、健康寿命を延伸する可能性があると思われます。
政久歯科醫院ではすべての診療で予防を重視しております 。
患者さんがいつまでも自分の口から美味しいものが食べられるように、自分らしく話したり、笑ったりできるように、政久歯科醫院は全力でお口の健康をお守りします!!
明けましておめでとうございます。
2017年1月5日
新年明けましておめでとうございます。政久歯科醫院 院長の政久です。
平成29年、希望に満ちた新しい年が始まりました。旧年中に賜りましたご厚情に心より御礼を申し上げます。
政久歯科醫院は本日1月5日(木)より気持ちも新たに診療を開始しております。
本年もスタッフ一同、ベストを尽くしてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
今年は3月並みの暖かいお正月でした。
皆様、どのようにお過ごしになられたのでしょうか?
おせち料理や、お餅を色々に楽しまれたことと思います。
ところでなぜお正月にお餅を食べるか、ご存知でしょうか?
お正月に餅を食べるのは、平安時代に宮中で健康と長寿を祈願して行われた正月行事「歯固めの儀」に由来します。
歯固めの儀 というのは?
正月の三が日に硬い食べ物を食べて、長寿を願う儀式のことです。
年齢の「齢」という漢字には「歯」という漢字が入っているのもなるほど、と思います。
昔の人は歯を丈夫にすれば、長生きできると考えていたのでしょう。
お正月にお餅を食べることには、「歯を丈夫にしよう!!」という願いが込められていたのです。
実際の歯固めの儀には餅の他に次のような固い食べ物があったそうです。
大根、瓜、大豆、ごまめ、イノシシの肉、干し柿などです。
全てを清めて年神様をお迎えし、年神様からパワーを頂き、
今年も一年健康に頑張れますようにと願う
日本の美しいお正月文化を大切にしたいものです。
政久歯科醫院 院長 政久直紀より
2016年12月15日
こんにちは、政久歯科醫院 院長の政久です。平成28年も終わりに近づき、非常に慌ただしかった今年を振り返っております。平成15年3月より13年間診療していた政久デンタルオフィスを平成28年3月に閉院してから早9か月。思い起こせば、あの目立たない小さな診療所に、よくぞ皆様ご通院くださっていたと今更ながら、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。小さな診療所ではありましたが、自らの志を形にでき、また患者様やスタッフとの素敵な思い出やスタッフと私の汗と涙がたくさん詰まった素晴らしい診療所だったと誇りに思っております。取り壊してしまうには躊躇する気持ちもありましたが、より上質で、快適な環境を整えた診療所にて、よりご満足頂ける治療を提供したいとの思いから、シンフォニービルにて移転開業することに決め、怒涛のような開業準備に始まり、瞬く間に9か月が過ぎ、現在に至っております。
また夏には、思いがけず網膜剥離という目の病気を患い、手術入院を余儀なくされ、皆様には大変なご心配とご迷惑ををおかけいたしました。その節には皆様より、温かい励ましやお見舞いを賜り、たいへん有難く、心強く存じました。本当にありがとうございました。お陰様で、目の方はすっかり回復し、仕事に支障なく邁進できております。この困難な試練のおかげでしょうか、それ以来、これまで見えなかったもの、感じなかったこと、気付かなかったことが見えたり、感じたりできるようになりました。人生で起こるすべての事には意味がある、と身をもって感じた貴重な体験でした。
いつもどんな時も一丸となって全力で私を支えてくれるスタッフたちには本当に頭が下がります。今年も残すところわずかとなりましたが、誇るべきスタッフたちと頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。