歯ぎしりで歯並びは悪くなる?|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年1月14日
家族から「寝ているときに歯ぎしりをしているよ」と指摘されたことはありませんか? また、朝起きたときに顎の疲れや痛みを感じ、「もしかして歯ぎしりをしているかもしれない」と不安に思ったことがある方もいるかもしれません。 歯ぎしりは無意識に行ってしまうものですが、歯並びへの影響が気になるところですよね。 今回は、歯ぎしりが歯並びに与える影響や、なぜ歯ぎしりをしてしまうのかなど、歯ぎしりと歯並びの関係について解説します。
目次
歯ぎしりで歯並びが悪くなるのは本当なのか?
歯ぎしりは、歯や歯周組織にさまざまな影響を及ぼします。結論、歯ぎしりで歯並びが悪くなってしまうこともあります。 歯ぎしりの力は、自分が思っている以上に非常に強いものです。 一般的に、人の噛む力は体重程度といわれていますが、歯ぎしりの場合、人によっては1トン近い力がかかることもあります。 歯ぎしりを続けることで、以下のような問題が発生する可能性があります。
歯の摩耗
歯と歯が強く擦れ合うため、歯の表面が削れる
顎関節や筋肉への負担
過度な力がかかることで、開閉口時や咀しゃく時に顎に痛みが生じる
歯の位置のずれ
継続的に力が加わることで、歯の位置が徐々に変化する 歯ぎしりによる力は、矯正治療で歯を動かす力よりもずっと強い場合があります。そのため、日常的に歯ぎしりをしていると、場合によっては歯の向きや位置が変わり、結果的に歯並びが悪くなることがあります。 歯ぎしりの原因や治療法を知り、大切な歯を守ることが大切です。
なぜ歯ぎしりをしてしまうのか?
歯ぎしりの原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っています。主な原因として、以下のようなものが挙げられます。
ストレスや緊張
歯ぎしりの一番の原因はストレスといわれています。日常生活での緊張やプレッシャーがストレスとなり、歯ぎしりを引き起すことがあります。
生活習慣
喫煙やカフェイン、アルコールを接収している方は、歯ぎしりが起こりやすくなります。これらは神経を興奮させてしまい、眠りが浅くなることで歯ぎしりが発生することがあります。
噛み合わせの問題
上下の歯の噛み合わせが悪いと、無意識に歯ぎしりが起こることがあります。一部の歯だけが強く当たることで、負担が偏りやすくなります。 原因を特定することで、適切な対策を取ることが可能です。早期発見・早期治療が大切です。歯ぎしりをしているかもしれないとお悩みの方は、ぜひ歯科医院で診察を受けましょう。
歯ぎしりの種類
歯ぎしりにはいくつか種類があります。それぞれの特徴を以下に解説します。
グラインディング
- ・歯を左右に強く擦り合わせる動き
- ・主に睡眠中に起こる
- ・歯が著しく摩耗するため、割れたり欠けたりすることがある
クレンチング
- ・音を立てずに上下の歯を強く噛みしめる動き
- ・睡眠中だけでなく、起きているときに集中している場面などでも起こりやすい
- ・顎関節や筋肉への負担が大きく、歯の痛みや肩こりを引き起こすことがある
タッピング
- ・上下の歯を軽く叩き合わせる動き
- ・比較的軽度な歯ぎしりですが、長期間続くと歯が欠けるなどの損傷につながることがある これらは単独で起こる場合もあれば、複合的に起こることもあります。 自覚症状がないことが多く、家族や友人に指摘されて気づくことや、歯科醫院での診断を受けて、初めて気づくというケースも少なくありません。
歯科醫院で出来る歯ぎしりの治療
歯ぎしりによる歯への影響を軽減するには、専門的な治療が必要です。当院で行っている治療法をご紹介します。
スプリント療法
スプリント療法は、歯ぎしりによる歯や顎の負担を軽減するための治療法です。スプリントとは、専用のマウスピースのことで、寝ている間に装着します。歯の摩耗や顎関節への負担を軽減する効果があります。患者様毎にカスタマイズされるため、違和感なく装着可能。耐久性も高く歯科醫院で定期的に調整することで、長期的に使用することが可能です。
歯列矯正
噛み合わせの問題が原因で歯ぎしりが起きている場合には、歯列矯正が有効です。歯並びや顎の位置を改善することで、歯ぎしりの軽減が期待できます。さらに、矯正治療を行うことで、見た目や噛む力の向上も期待できます。 当院では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正(インビザライン)を取り扱っています。
まとめ
歯ぎしりは無意識に行うことが多く、その力は非常に強いため、歯の摩耗や位置のずれ、顎関節への負担を引き起こします。長期的に続くと歯並びが悪化する恐れがあります。 歯ぎしりには治療法があります。ご自身の大切な歯を守るためにも、早期発見と早期治療が重要です。政久歯科醫院では、患者様一人ひとりに最適なアドバイスと治療法をご提案いたします。 歯ぎしりでお悩みの方や、もしかしたら歯ぎしりをしているかもしれないと不安な方は、ぜひご相談ください。
この記事の監修者
院長:政久 直紀
経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設