【症例紹介】「抜歯しかない」と言われた奥歯を保存できた理由とは|岡山市の歯医者【政久歯科醫院】
2025年6月16日
目次
「もう抜くしかない」と言われた歯でも、最新の精密根管治療で救える可能性があります。
今回は、他院で抜歯と診断された左上の奥歯を、自費による精密根管治療(自由診療)で保存できた症例をご紹介します。
治療前の状態:根管治療後も消えない「できもの」
患者様は、「左上奥歯の根管治療を自費で受けたけれど、治らない」と当院を受診されました。
歯ぐきにニキビのようなできものがずっと残っていて、他院では「抜歯しかない」と言われたそうです。
診察の結果、歯ぐきにはサイナストラクト(排膿路)ができており、⻭と⻭ぐきの間に器具を挿⼊し、状態を調べたところ、根っこの先まで器具がすっぽりと⼊り込んでしまいました。
本来であれば、⻭ぐきの奥には硬い⾻があり、それ以上は⼊らないはずですが、⻭の周囲の組織が⼤きく壊れてしまっていることを意味します。
これは「p–per 症例」と呼ばれる非常に予後が悪いケースで、歯を残すのが難しいと判断されることが多い病状です。
患者様のご希望:「どうしても歯を残したい」
患者様には、「なんとか歯を残したい」という強い希望がありました。
歯を抜くことで生活に大きな影響が出ることを心配されていたからです。
行った治療:感染源の徹底除去と MTA による根管充填
患者様のご要望を伺い、全体検査の結果から治療計画を作成。
治療についてのご説明を行ったところ、今回は精密根管治療を選択されました。
顕微鏡を使って根の中の感染物質を徹底的に除去し、細菌が入り込まないよう MTA セメントで根管を封鎖しました。
MTA は強い抗菌作用と高い封鎖性を持つ材料で、難治症例においても非常に有効です。
治療の結果:完治!そして、患者様の笑顔
治療の結果、歯ぐきの腫れや排膿は完全に消失し、完治しました。
患者様は「本当に嬉しい」「抜歯しかないと思っていた歯を救ってくれた」と、満面の笑顔で喜ばれていました。
治療後には、「右下の奥歯も難しい状態だけれど、そちらも精密根管治療をお願いしたい!」と希望されました。
担当ドクター:副院長・政久侃祐
今回の治療を担当したのは、副院長・政久侃祐先生です。
患者様一人ひとりの想いに真摯に向き合い、できる限り歯を残すための治療に力を注いでいます。
難症例であっても、最新の技術と経験で最適な治療をご提案します。
歯を残す選択肢、まだあるかもしれません
「抜歯しかない」と言われても、実は残せる可能性があるケースも多くあります。
歯の保存を諦めたくない方、まずは一度、精密根管治療の無料相談にお越しください。
私たちが、あなたの大切な歯を守るための道を一緒に考えます。
この記事の監修者
歯科医師:政久 侃祐
<経歴>
- 九州歯科大学歯学部 卒業
- 医療法人良陽会 鶴田歯科医院 勤務 (研修医)
- 政久歯科醫院 入社
<資格・所属学会・団体>
- 日本口腔インプラント学会
- 日本歯周病学会
- 日本歯科保存学会
- 日本歯内療法学会
- 大阪SJCDベーシックコース