歳をとると歯並びは悪くなる?原因と予防法を解説|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年1月20日
目次
年齢とともに歯並びは悪化するのか?
「若いころと比べると歯並びが変わった」と感じることはありませんか? 年齢を重ねると歯並びが変化してしまうことがあります。これは自然な加齢現象であり、多くの方が経験します。 加齢とともに歯茎が下がってしまうことや顎の骨が弱くなることで歯が動きやすくなり、その結果として歯が移動し、歯並びが乱れることがあります。 今回は歯並びが悪くなる原因や、歯並びが悪化することによる影響、歯並びを改善する方法について紹介します。
歯並びが悪くなる原因5つ
以前は感じていなかった「食べ物がよく詰まるようになった」「歯と歯が重なっている」などの症状はありませんか?それは歯並びが変わってしまっていることが原因かもしれもあせん。 実は、大人になってからも、様々な原因で歯並びは少しずつ変化していきます。大切なのは歯並びが悪くなる原因を知り、悪くなる前に防ぐこと(予防)です。 ここでは歯並びが悪くなる原因を5つお伝えします。
虫歯や歯周病の進行
虫歯や歯周病は、気づかないうちに進行し、歯並びに大きな影響を与えます。歯周病が悪化すると、歯を支えている骨が溶けて歯がグラグラと動くようになり、歯並びが変化してしまいます。年齢とともに歯周病のリスクは高まるので、予防や早期治療が重要です。 さらに虫歯や歯周病で歯が失われると、残っている他の歯が移動し歯並びが悪くなってしまいます。歯を喪失した場合は、インプラントやブリッジ、義歯などの適切な処置を早めに受けることが大切です。
食いしばりや歯ぎしり
日常生活の中で知らず知らずのうちに行っている悪習慣が、歯並びを悪化させることがあります。 例えば、食いしばりや歯ぎしりなどの習慣は、歯に過剰な力がかかり続けます。その結果、歯が動いたり噛み合わせが悪くなったりしてしまいます。 当院では、食いしばりや歯ぎしりの治療として、マウスピースの作成や矯正治療などお口の中の状態に合わせてご提案しています。
筋力の低下
口周りの筋肉は、「噛む」「会話する」などの日常的な動作で鍛えられますが、年齢を重ねるとともに柔らかい食べ物を好むようになったり、会話の機会が減ったりすることで、だんだんと筋力が低下していきます。 その結果「口を閉じる力が弱くなる」「舌を正しい位置に挙上する力が低下する」などの症状が現れます。 口周りの筋力が低下し、口を閉じる力が弱くなることで出っ歯になったり、舌を上下の前歯の間に挟んでしまうことで前歯がしっかり閉じられなくなったりと、歯並びが悪くなるリスクが高まります。 このように歯並びを悪くしてしまう原因はいくつもあり、複数の要因が重なっている場合もあります。
歯並びが悪化することによる影響
歯並びの悪化は、以下のような問題につながる可能性があります。
咀嚼機能の低下
歯並びが悪くなると、食べ物を十分に噛み砕くことが難しくなります。これは消化器系に負担をかけ、栄養吸収にも影響を与える可能性があります。
発音の問題
歯並びは発音に大きく関わっています。歯並びが悪化すると、特定の音を正確に発音することが難しくなる場合があります。
口腔衛生の悪化
歯並びが悪いと、歯ブラシや歯間ブラシが届きにくい部分ができ、歯垢などが残りやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。
顎関節症のリスク増加
噛み合わせが悪くなってしまうと顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性があります。
見た目への影響
歯並びの悪化は、笑顔や表情に自信を持てなくなるなど、心理的な影響を及ぼすこともあります。
全身の健康への影響
歯並びの悪化による咀嚼機能の低下は、消化器系の問題をはじめ、全身の健康にも影響を与える可能性があります。 これらの影響を考えると、歯並びの悪化を放置することは望ましくありません。早めに対策を講じることが、口腔の健康だけでなく、全身の健康を維持する上でも重要です。
矯正治療で歯並びを改善
すでに歯並びが変わってしまったという方は、歯並びは矯正治療によって改善することができます。 当院ではマウスピース矯正から、ワイヤー矯正まで幅広く取り扱いがございます。それおぞれの矯正の特徴は以下の通りです。
ワイヤー矯正
小さな金具(ブラケット)を歯に取り付け、それらをワイヤーでつなぐことで歯を少しずつ動かしていきます。 細かな調整が可能で、複雑な歯並びの問題にも対応できます。治療期間は平均して2–3年程度です。 以前は「見た目が目立つ」などの理由で、不人気の時期もありましたが、最近は「マスクをしているので見えないから大丈夫」「ワイヤー矯正は、最もオーソドックスな治療法だから」などの理由で、ワイヤー矯正を選ぶ方が増えてきています。
マウスピース矯正
透明なマウスピースを装着して歯を徐々に動かす方法です。マウスピースは自分で取り外しが可能で、見た目も目立ちません。 マウスピースは1日に20時間の装着が必要です。食事や歯磨きの際は外すことが可能です。 当院でのマウスピース矯正は世界シェアNo.1のインビザラインを導入しています。 インビザライン矯正は、お口のスキャンをとることによって治療を始める前に、治療後のシミュレーションをすることができます。そのため「どのくらいの期間がかかるか」「どのような歯並びになるのか」など分かりやすいシミュレーションができることも人気の理由です。 どちらの方法を選択するかは、歯並びの状態や生活スタイル、予算などを考慮して、歯科医師と相談しながら決めていくことが大切です。年齢に関係なく矯正治療は始めることができますので、歯並びが気になる方は、当院にご相談ください。
歯並びを悪化させないためにできること
歯並びを守るためには、日頃のケアと歯科医院での管理が重要です。 以下のポイントを参考にしてください。
① 定期検診を受ける
歯科医院で歯並びの乱れや虫歯、歯周病を早期発見・早期治療をすることが大切です。
② 正しい歯磨き習慣を身につける
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも活用してください。正しい歯ブラシの方法は、歯科医院で指導を受けましょう。
③ ストレスを軽減する
歯ぎしりや食いしばりを予防するために、リラックスする時間を設けましょう。
④ 必要に応じて矯正治療を受ける
歯並びが乱れてきたと感じたら、早めに矯正治療を検討してください。 これらの習慣を心がけることで、きれいな歯並びを維持しやすくなります。少しでも歯並びが気になると感じたら、ぜひ当院までご相談ください。
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この記事の監修者
院長:政久 直紀
経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設