歯科用CTはすごいのです!
2017年8月31日
目次
歯科用CTって?
Computed Tomography(コンピューター断層撮影)のことを略してCTと言います。CT検査はX線を利用して、身体の内部(断面)を画像化する検査で、体内の様々な病巣を発見することができます。医科でのCT検査で臓器のスライス画像をご覧になったことはありませんか?
歯科用CTは頭頚部に特化したX線装置で、口腔歯科領域の診断に絶大な威力を発揮します。
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見えなかった部分が見える
顎の内部構造なども正確に見ることができます。顎や歯だけでなく、上顎洞(鼻の奥)の形態や粘膜の状態、病巣などを立体画像で確認できるので、確かなインプラント治療を行うのに必要な情報を得ることができます。
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治療の安全性が広がる
歯科用CTはインプラント治療だけでなく、矯正や根管治療、親知らずなど、幅広く様々な歯科治療に応用することができます。それぞれの治療内容において、より正確な診査・診断を行い、治療の安全性を高め、患者様が納得のいく治療を提供することができます。
歯科用CTの有用性
①歯周病治療
歯槽膿漏、歯周病の歯の根の周りの歯槽骨の状態を立体的に把握できることで、歯槽骨の溶けた(吸収した)範囲や状態の診断もより正確に行え、事前の治療方針の決定などにも役立ちます。それにより、最善の治療計画をたてることができ、治療の予知性が高くなります。
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②親知らずを抜く場合
親知らずの歯の位置や向き、また神経との位置関係が3次元的にわかることで、抜歯が手際よく安全に行えます。
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③根管治療
根の先にできた病気の大きさと病気の範囲が立体的に把握できます。これにより、根の治療が可能かどうかの判断もより正確に行えます。また根の治療を行った後の根の中の状態を立体的に把握できますので、根の病気の原因なども、より正確な診断が行えます。今までの平面的なレントゲン診断ではわからなかった、ひび割れの範囲と大きさの正確な診断も可能です。これにより、歯の保存(抜かない)が可能かどうかの判断も事前に行えます。
④ 顎関節の状態を調べる
矯正治療では、かみ合わせと顎関節との調和が必要ですが、歯科用CT により、顎関節の状態を詳細に把握することが可能です。
⑤ インプラントの術前診断
お口全体のあらゆる角度から骨の厚み・硬さ、神経や血管の走行位置などを、3次元(立体)画像で確認することができるCTは、インプラント治療においては必要不可欠です。また撮影したデータをパソコンへ移し、治療のシミュレーションができるソフトを導入していればそれにより診査・診断を行い、埋入するインプラントの長さや角度をあらかじめ決めることができるため、安全性、確実性と、治療の精度を格段に高めます。
まとめ
CT撮影により、これまでのレントゲン撮影では得られなかった多くの情報が得られ、様々なお口の疾患の診断と治療に大変役立ちます。また原因のわからない口腔の痛みが長引いている時にも、CTは威力を発揮します。現代において、安心、確実で質の高い歯科治療のためには欠くことのできないものと言えるでしょう。
デンタルケアセンター政久歯科醫院では、4年前より歯科用CTを導入しております。
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