子どもの歯の矯正はいつから始めるべき?矯正の必要性と気になる費用|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年7月29日
目次
子どもの矯正に必要な費用や期間はどのくらい?
子どもの歯の矯正は主に2つあり、乳歯から永久歯へ生え変わる時期で第Ⅰ期治療と第Ⅱ期治療で分かれます。第Ⅰ期治療は乳歯のみ、もしくは乳歯と永久歯が混在している3歳〜12歳の治療です。
第Ⅱ期治療は全ての歯が永久歯に生え変わった後の12歳〜成人の時期の治療です。 それぞれの治療の期間や費用はどうのように変わるのでしょうか?詳しく説明します。
第Ⅰ期治療の矯正費用と目安の期間(3歳~12歳)
第Ⅰ期治療のゴールは顎のバランスを整えて、永久歯が生えるスペースを確保することです。当院では床矯正を使います。床矯正は取り外し可能な装置となっており、お口の中に入れてネジを巻き、顎の大きさを拡大する装置です。
上下の永久歯が正しく咬み合うように、子どもの顎の成長に合わせて装置を使い、永久歯がしっかりと並ぶスペースを確保します。 顎の発育不全は咀嚼や滑舌に悪影響を及ぼすだけではなく、顔の形にも悪影響を及ぼす可能性があるので、当院では指しゃぶりや口呼吸、下の癖などの生活習慣を正す指導も併せて行っていきながら顎の発育を促進していきます。
- 第Ⅰ期治療の費用:385,000円(税込)
※調整料は1回につき5,500円(税込) - 治療期間:約1〜3年程度かかります。
治療後に顎の成長・永久歯への生え変わりなどを確認します。永久歯がしっかりと生え揃った段階で、第Ⅱ期治療へと移行するかどうかを判断します。
※治療期間は個人差があります。
第Ⅱ期治療の矯正費用と目安の期間(12歳〜成人)
第Ⅱ期治療のゴールは審美性と機能性の改善です。第Ⅰ期治療後に歯並びと咬み合わせを改善しバランスの取れた歯並びを目指します。一般的な大人の矯正と治療内容はほとんど変わりません。
歯がガタガタしているなどの骨格的な問題がない場合は、第Ⅰ期治療をせずに第Ⅱ期治療から治療を開始することもあります。第Ⅰ期治療から第Ⅱ期治療へと移行するタイミングに関しては、個人差がありますので、正確な時期は患者様の状況をしっかりと見た上で判断させていただきます。
- 第Ⅱ期治療の費用:330,000円(税込)~440,000円(税込)
※調整料は1回につき5,500円(税込) - 治療期間:約1〜2年程度かかります。
治療が終わっても、綺麗な歯並びを維持するためにリテーナー(保定装置)を1年くらい使う必要があります。3ヶ月に1度くらいのペースで来院をしていただき、経過を確認します。
正装置以外にかかる費用
- 相談:30分まで無料
- 検査・診察料:16,500円(税込)
- 診断料(部分):33,000円(税込)
- 診断料(全体):66,000円(税込)
- 保定装置費用:33,000円(税込)〜77,000円(税込)
子どもの矯正が必要な症例とは?
歯並びが悪いことで、「人前で上手く笑うことができない」、「しっかりと噛むことができない」などの悩みを抱える方がいらっしゃいます。子どもの歯並びで矯正をした方が良い症例は以下の歯並びになります。
症例 | 画像 | 説明 |
---|---|---|
反対咬合 | ![]() |
上顎と下顎のはが正しく咬み合わず、反対に重なっている状態の歯並びです。 |
交叉咬合 | ![]() |
上下の歯が正常に咬み合わずに、ずれてしまっている状態の歯並びです。 |
これらの歯並びは顎の成長に悪影響を及ぼす可能性があるため、早めに矯正をした方が改善がしやすいです。骨格に問題があるケースは、大人になってからの治療は難しいため、小さい頃から行っておくことが大切です。
他にも下記のような歯並びに該当する子どもも、矯正を検討してみてください。
症例 | 画像 | 説明 |
---|---|---|
叢生 | ![]() |
歯が顎の大きさに対して大きかったりアンバランスな状態になっていることで、歯が乱れている状態です。歯並びが凸凹していて歯磨きがしにくく、汚れが溜まりやすくなってしまうので虫歯や歯周病になるリスクも高まります。 |
出っ歯 | ![]() |
上顎や前歯が飛び出ている状態で唇が閉じにくく、外傷のリスクが高まります。また、前歯が乾燥しやすいので、虫歯や歯周病のリスクも高くなります。3歳以上で指しゃぶりをし過ぎているとなりやすいです。 |
開咬 | ![]() |
上下の前歯が噛み合わずに奥歯で噛んだ際に前歯に隙間が開いてしまう歯並びです。口が閉じづらく、常に口が開いてしまったり、た行とさ行が言いにくいなどの滑舌にも影響があります。 |
子どもの矯正におすすめの開始時期と治療法
■幼児
・骨格に問題がある場合
3〜4歳ころには治療を開始するのが好ましいです。
当院では寝ている時につけるムーシールドというマウスピースを装着して、舌やお口周りの筋肉を整えて受け口を改善します。受け口のまま成長すると、取り返しがつかないことになる可能性があるため、早期の治療をおすすめいたします。
■叢生や出っ歯の場合
6歳以降に矯正治療を開始していただくのが最適です。歯並びが悪くなる原因は、顎が小さいことで永久歯が生えてくるスペースがないことです。また、出っ歯の原因は小さい頃の指しゃぶりや口呼吸、舌癖の習慣によるものがほとんどです。
この場合の治療は歯が生えてくるスペースを確保して、指しゃぶりなどの習慣改善をゴールとした、子供用のマウスピースを使った治療を行います。
■中高生(第Ⅱ期治療)
小学生の頃の矯正治療には、顎の正しい成長の促進・習慣の改善があります。発育段階に顎の拡大ができるため、前歯が数本永久歯に生え変わる頃を目安に矯正を開始するのが最適です。7〜8歳の子どもはすぐに矯正を始めた方が良いです。
当院では、取り外し可能なマウスピース矯正や、透明で目立たないインビザラインファーストを使っていますので、どのように治療をしていくかはしっかりとご説明させていただきます。
■中高生(第Ⅱ期治療)
基本的には通常の成人矯正と同じ方法で、歯を移動させて歯並びを整えることを目的として治療を行います。第Ⅱ期治療は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正(インビザライン)での治療を行っております。
矯正が必要な歯並びかどうかを自分で判断することは難しいです。早い段階で子どもの歯並びに関して気にかけていくことで、現在の子どもの歯並びや成長過程を把握することができるため、いつ矯正を開始すれば良いかを判断することができます。
当院では無料相談を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
この記事の監修者
院長:政久 直紀
経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設