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【症例紹介】「入れ歯なしでは食事もできない…」そんな患者様に行った抜歯即時デンチャー治療(経過途中)|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】

2025年6月2日

「左下の奥歯が当たると痛い」——そんなお悩みを抱えて来院された、患者様。
過去に他院で「もう治療法はない」と言われ、数年間そのままにしていたものの、再び症状が出始めたことで、当院を受診されました。

抜歯即時デンチャーBeforeAfter画像

治療前の歯の状態:進行した歯周病と審美的なお悩み

診察させていただくと、お口全体に歯石が多く、歯ぐきの腫れや出血、そして歯のグラつきが見られました。
特に歯周病の進行が著しく、噛み合わせにも不調をきたしており、「このままでは食事すら満足にできない」状態。見た目も気になっていたそうです。
患者様は「できるだけ早く、しっかり噛めるようにしてほしい」というご希望でした。

抜歯即時デンチャー治療前の歯の状態

治療前の歯の状態

 

抜歯即時デンチャーで、歯を抜いたその日に入れ歯を装着

重度の歯周病により、全ての歯を残すことは難しい状態でしたが、保存可能な歯はできる限り残し、治療計画を立てました。
残せない歯は抜歯し、根だけを残して歯の頭の部分をカット。入れ歯の安定性を考慮し、即日で義歯(入れ歯)を装着する「抜歯即時デンチャー」という方法を選択しました。
通常は抜歯後に歯ぐきが治るのを待ってから入れ歯を作ると、到着まで2~3ヵ月かかるのが一般的ですが、今回は「入れ歯がないと食事ができない」という事情をふまえ、すぐに義歯を入れる選択をしました。

抜歯即時デンチャー 上顎の入れ歯を入れた状態
上顎の入れ歯を入れた状態

 

治療後の経過:時間と共にフィットしてきた入れ歯

治療直後は、入れ歯のフィット感が安定せず、患者様も不便さを感じておられました。
しかし、時間とともに歯ぐきと骨の状態が落ち着き、入れ歯が吸いつくように馴染んできています。
現在は、さらに歯周病治療を進めながら、下顎には部分入れ歯(パーシャルデンチャー)を作製する予定です。
治療はまだ途中段階ですが、日々のセルフケアも非常に大切です。担当ドクターからは入れ歯の使用方法や日々のケアについて、アドバイスをさせていただいています。

 

今回の治療を担当したのは福間先生

福間先生

今回の治療を担当したのは、福間先生。
物腰が柔らかく、どんな小さなお悩みにも真摯に耳を傾ける姿勢が、ご年配の患者様から特に厚い信頼を集めています。
院内での診療に加え、訪問歯科にも積極的に取り組んでおり、お口の中だけでなく、患者様の生活背景や想いにも寄り添った診療を大切にしています。

 

お口の悩み、あきらめていませんか?

「治療方法がない」と言われた方でも、適切な診断と計画で、噛める・話せる・笑えるお口を取り戻すことができます。
当院では、患者様一人ひとりのご希望に寄り添いながら、可能な限り保険治療内でのご提案も行っています。
少しでも気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

初診相談・無料カウンセリングのご予約も随時受付中です。

👉 ご予約はこちらから

 

この記事の監修者

歯科医師:福間 有華

歯科医師:福間 有華

<経歴>

  • 九州歯科大学歯学部 卒業
  • 島根県立中央病院歯科口腔外科 勤務
  • 政久歯科醫院 入社

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神経を抜きたくないという方へ|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】

2025年5月28日

歯は神経を抜くと、どうしても脆くなり、寿命が短くなってしまいます。
当院では、できるだけ歯の神経を残す治療を大切にしています。

 

神経を残した方がいい理由

歯のレントゲン

歯の中には「歯髄(しずい)」と呼ばれる神経と血管が通った組織があります。
歯に栄養や酸素を届けるほか、痛みや温度を感じ取る役割も果たしています。
この神経を失うと、歯は栄養を受け取れなくなり、枯れ木のようにもろくなります。
また、感覚も鈍くなるため、トラブルが起きても気づきにくくなってしまいます。
歯をできるだけ長く健康に保つためには、神経を守ることがとても大切です。

 

神経を抜くと起こる変化

歯を痛がる女性

歯が脆くなる

神経を失った歯は栄養が届かず、枯れ木のように脆くなります。
ちょっとした食いしばりや硬いものを噛んだだけで、ヒビが入ったり、折れたりするリスクが高まります。

 

歯の色がくすむ

神経を抜いた歯は新陳代謝が止まり、時間とともに灰色っぽく変色していきます。
周囲の健康な歯と比べて、色の違いが目立つこともあります。

 

虫歯に気づきにくくなる

神経を抜いた歯でも、虫歯になることはあります。
しかし痛みを感じにくいため、虫歯に気づいた時にはかなり進行していることが多く、最悪の場合は抜歯が必要になることもあります。

 

そもそも、なぜ神経を抜く必要があるの?

虫歯のイラスト

歯の神経は、できるだけ取らない方がいいものですが、やむを得ず除去しなければならないケースもあります。
それは、歯を残すための「最後の手段」として行う治療です。
たとえばこんな場合に神経を取ることがあります。

 

重度の虫歯

虫歯が神経まで達してしまうと、激しい痛みを伴う炎症が起こります。
この状態では神経を保存することができず、取り除く必要があります。

 

重度の知覚過敏

通常の知覚過敏は治療や経過観察で改善しますが、日常生活に支障をきたすほど痛みが強い場合は、神経を除去する選択をすることもあります。

 

歯の神経が壊死している

虫歯や外傷により神経が死んでしまうと、感染や膿が広がり、口臭や炎症を引き起こします。
こうなると、感染を止めるために神経を除去する必要があります。

 

歯の破折・ヒビ

歯に大きなヒビ割れが入り、神経まで影響している場合には、感染予防のために神経を取る処置が必要です。

 

最新の治療法「MTAセメント」で神経を守る

MTAセメント

近年では、MTAセメントという最新の材料を使うことで、神経を守りながら治療できる可能性が広がっています。

 

MTAセメントとは?

「MTA(Mineral Trioxide Aggregate)」は、ミネラル成分を含んだ歯科用セメントです。
封鎖性と殺菌効果に優れており、神経を保護しながら自然な修復を促す力があります。
虫歯が深く進行していても、MTAセメントを使うことで神経を残せるケースが増えています。

 

MTAセメントのメリット

  • • 深い虫歯でも神経を残せる可能性が高まる
  • • 歯の寿命を延ばせる
  • • 根管治療と比べ、治療回数が少ない(1回で済むことも)

治療後は2週間~3ヶ月ほど様子を見ながら、痛みが出ないか確認していきます。
※ただし、MTAセメントを使っても必ず神経が残せるわけではありません。

 

MTAセメントが使えないケースもある

次のような状態では、残念ながらMTAセメントを使えないことがあります。

  • • 強い痛みがある場合(神経に大きな炎症がある)
  • • 神経がすでに死んでいる場合
  • • 冷たいものや風で強くしみる場合(重度の炎症)
  • • 虫歯が歯ぐきの下深くまで進行している場合

こうしたケースでは、通常の根管治療を選択することになります。

根管治療のイラスト

 

MTAセメントの費用について

MTAセメント治療は、自費診療となります。
詳しい費用は、醫院へ直接お問い合わせください。

 

まとめ

歯の神経は、できるだけ守るべき大切な組織です。
当院では、最新の治療法であるMTAセメントを活用し、神経を残すための最善の治療を提案しています。
「なるべく歯を長持ちさせたい」
「できるだけ神経を抜きたくない」
そんな想いをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
ご自身の歯を守るために、最適な治療方法を一緒に考えていきましょう。

政久歯科醫院のMTAセメント治療についてはこちら⇨

 

この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

経歴

  • 広島大学歯学部 卒業
  • 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
  • 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
  • 政久デンタルオフィス 開業
  • 政久歯科醫院 移転開業
  • 医療法人社団BLISS 開設

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長年の「なんとなく痛む」にサヨナラ!歯ぐきの外科的処置で違和感からの解放へ|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】

2025年4月16日

「左上の歯が、なんとなく時々疼くんです。」
 
そんなふうにおっしゃって来院された患者様。見た目には大きな虫歯や腫れがあるわけではありませんが、「たまに感じる疼き」は日常の小さなストレスになっていたようです。

 

治療計画と選択:原因は見えないところにありました

検査の結果、左上6番と7番の間にある歯周ポケットが一箇所だけ異常に深く、その奥には過去に入れられた人工の詰め物が歯肉の深部まで入り込んでいました。

これは「生物学的幅径(せいぶつがくてきふくけい)」と呼ばれる、歯ぐきの健康を保つための歯ぐきの厚みが深い詰め物で壊されている状態。体が異物と判断し、慢性的に炎症が起きてしまうのです。

「これが疼きの原因かもしれません」とご説明し、まずはその詰め物を外してみることに。やはり中は腫れており、原因がハッキリしました。
詰め物を外した状態:歯茎に炎症あり

 

治療の経過:歯ぐきの状態を整えるレングスニング

問題の根本改善のために、歯肉弁根尖側移動術という歯ぐきを下げる処置を行いました。これにより、生物学的幅径を回復させ、炎症の起きにくい環境を整えることができます。

手術後は、仮歯をしばらく使っていただきながら、歯ぐきの形を丁寧に整えていきました。

レングスニング中:歯ぐきを開いて処置 レングスニング直後:歯ぐきを下げて縫合した状態

 

治療後の患者様の様子

治療後、患者様は
「今では違和感を感じることなく食事ができています」
と笑顔でお話しくださいました。

歯のトラブルは、見た目だけでは分からないことも多く、特になんとなく不快明確な痛みはないけど気になるという症状には、原因の特定に丁寧な診査が必要です。

経過確認:歯ぐきの炎症が収まった状態 被せ物セット後:治療後、最終的な被せ物が入った状態

 

今回の治療を担当したのは村上先生

村上先生

今回のケースのように、過去の治療の影響が長い年月を経て症状として現れることがあります。見えない場所にこそ、じっくり向き合うことが大切です。

「はっきりした痛みはないけど、なんだか気になる」
「原因がわからないけど、ずっとスッキリしない」

そんなお悩みこそ、ぜひ一度ご相談ください。わたしたちは、症状の裏側にある本当の原因に向き合い、患者様が安心して笑顔になれるようサポートいたします。

________________________________________
少しでも「自分もこのケースと同じかも?」と感じた方は、 まずはお気軽に無料相談のご予約をどうぞ。
👉 無料相談の予約はこちらから

 

この記事の監修者

歯科医師:村上 諒

歯科医師:村上 諒

<経歴>

  • 九州歯科大学歯学部 卒業
  • 医療法人社団湧泉会 ひまわり歯科(研修医)
  • 政久歯科醫院 入社

 

<資格・所属学会・団体>

  • ストローマンベーシック
  • ストローマンネオデント抜歯即時
  • カラーコーディネーター
  • 日本歯内療法学会

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虫歯じゃないのに歯がしみる|その原因は?|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】

2024年6月3日

治療風景

歯医者で虫歯ではないと言われたけど歯がしみる

ご飯を食べている時、飲み物を飲む時、歯がズキズキと痛くなった経験はありませんか?特に、アイスを食べた時、冷たい飲み物を飲んだ時にこのような経験をしたという方も多いのではないでしょうか。せっかくの食事も、歯が痛くて食べにくくては美味しく食事をすることもできません。歯医者では虫歯はないと言われているのに歯が痛む方、「知覚過敏」が原因かもしれません。

 

知覚過敏とは?

知覚過敏という言葉は、テレビCMでも流れているので耳にしたことがある方は多いと思います。 知覚過敏は冷たいものや温かいものを食べた時に、歯がしみたりズキズキと痛くなる症状が現れます。歯が痛区なると虫歯かな?と思う方が多いと思いますが、実は虫歯はなく知覚過敏が原因ということもあります。

① 歯の表面はエナメル質と言われる身体で最も硬い組織で覆われています。健康な歯の場合は、このエナメル質でしっかりと表面が覆われているのですが、エナメル質が何かしらの理由で欠けたり、すり減ってしまった時、エナメル質の下にある神経を守っている象牙質が露出し、外部からの刺激が神経へと伝わりやすくなってしまいます。これによって、歯がしみたり痛みを感じるといった症状が起きるのが知覚過敏です。象牙質は小さな穴が無数に開いているので、露出すると外部からの熱や刺激が神経に伝わりやすくなってしまいます。

⓶基本的にはエナメル質に守られているのですが、歯周病によって歯茎が下がったりすると、根が出てきて露出され、歯がしみたり痛みといった症状が起きやすくなります。

 

知覚過敏と虫歯の見分け方

歯が痛いと感じた時、それが虫歯なのか知覚過敏なのか、自分で判断するのはとても難しいと思います。実は違いは痛みや見た目で判断することができます。

虫歯治療について詳しくはこちら

痛みの違い

虫歯の場合は慢性的で、痛みが継続します。また、痛みの度合いがどんどん強くなっていきます。それに比べて知覚過敏の場合は一時的な歯の痛みであり、冷たいものを食べた時に歯がしみたり痛くなったりすることもありますが、10秒程度で痛みは一旦おさまります。そして、痛みの度合いが強くなっていくことはありません。

 

見た目の違い

虫歯の場合は、進行度合いにもよりますが歯に穴が空いたり、変色していたりします。知覚過敏の場合は、象牙質が露出していたり、歯茎が痩せて根っこの部分が見えたりします。

 

知覚過敏になる原因

 

強い力での歯磨き

汚れをしっかりと落とそうとして、過度な力でゴシゴシと歯ブラシで磨いてしまうと、歯周病でなくても歯ぐきが下がってしまう可能性があります。1回や2回では変わりませんが、日々の歯磨きで過度に力を加えてしまうと、積み重ねで歯ぐきが下がってしまう可能性があり、これによって知覚過敏になってしまう可能性があります。

 

歯ぎしりや食いしばり

寝ている時の歯ぎしりや、無意識な食いしばりは歯に過度な力をかけてしまいます。これにより、歯の表面がすり減ったり、根元のエナメル質が傷つき、くさびを打ち込んだ様に陥没ができてしまいます。

 

歯周病

歯周病が進行していくと、歯茎が下がってくるので、今まで覆われていた歯の根っこの部分が露出し始めます。歯の根っこの部分はエナメル質で覆われていないため、外部からの刺激が伝わり、知覚過敏の症状が起こります。

歯周病について詳しくはこちら

 

知覚過敏の治療法

 

セルフケアの見直し

歯ブラシの毛先を柔らかいものに変更してみたり、研磨剤の含まれていない歯磨き粉を使用したり、過度な力を入れずに優しく歯を磨いたり、日々のセルフケアを見直してみましょう。知覚過敏用の歯磨き粉もありますので、それを使ってみるのも効果的です。

 

薬剤でのコーティング

知覚過敏は象牙質が剥き出しになってしまうことで、痛みを引き起こしてしまうので、露出した象牙質を薬剤でコーティングすることで、外部からの刺激を受けにくくできます。 ※コーティングの効果は永久的ではないので、定期的に行う必要があります。

 

レジンを使用

露出している象牙質をレジン(歯科用プラスチック)で多い、外部の刺激から守ります。天然歯と同じような色なので審美性に優れていますが、経年劣化によって変色する可能性もあります。

 

歯周病の治療

歯茎が下がることで知覚過敏の症状が生じている場合は、これ以上歯茎が下がらないように歯周病治療を行います。

 

その他の方法

 

ナイトガードの作成

寝ている時の歯ぎしりや食いしばりによるエナメル質のすり減りを予防するために、専用のマウスピース(ナイトガード)を使用することもあります。

 

唾液の分泌を促す

唾液には、エナメル質を修復する成分が含まれています。エナメル質が完全にすり減ってしまった部分を唾液で元に戻すことはできませんが、今後の予防には繋がります。よく噛んでご飯を食べると唾液の分泌が進みますので、食事の際にはよく噛んで食べることを心がけましょう。

 

神経を抜く

健康な歯の神経を抜くことは最終手段にはなりますが、どうしても痛みに耐えられない場合は神経を抜くことも選択肢としてはあります。

根管治療について詳しくはこちら

 

<まとめ>

虫歯ではないのに歯が痛い時、しみる原因について説明させていただきました。歯が痛いとせっかくの食事も楽しくなく、美味しく感じないなんてこともあると思います。健康な歯を維持することが大切になりますので、日々の習慣を見直して歯の健康状態を保ちましょう。

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虫歯の見分け方〜痛くないけど虫歯?

2023年7月7日

『虫歯』といえば
どんなことを思い浮かべますか?

歯の痛みや腫れをイメージする方が
多いのではないでしょうか?

 

ですが、痛みがないのに
レントゲンを撮影したり、歯科検診を受けると
「虫歯があります」
と言われたことはありませんか?

 

実は『何も感じなくても虫歯になっている』
ということは多々あります。

今回はそんな『虫歯』について書いていきます。

 

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≪目次≫

1.歯の構造と虫歯になるメカニズム
2.虫歯の見分け方
3.虫歯の分類
4.まとめ

ー-----------------

1.歯の構造と虫歯になるメカニズム

痛みや困った症状が全くない状態で
どうやって虫歯があるかを見分けるの?
と疑問に思いますよね!

 

その疑問にお答えするために
まずは歯の構造と虫歯になる仕組みから
簡単にお話しします。

歯は構造は図のようになっています

 

1番外側で歯の表面を覆うような形をしている
エナメル質
その下にある象牙質
その中に歯髄という神経や血管などが存在しています。

 

次に虫歯になるメカニズムについて説明します
虫歯は虫歯菌が作り出す酸によって
歯が溶けてしまうことによって起こります。

 

虫歯が進行して、溶けた部分が
エナメル質➡象牙質➡歯髄のように
だんだんと
神経や血管の集まる管・歯髄に近づく事で
神経が敏感になり、しみたり、

痛みを感じるようになります。

 

 

このことから虫歯=痛みという
イメージがあると思うのですが、
痛みがない状態でも
エナメル質・象牙質まで
虫歯が進行していることもあります。

 

ですから、
痛みが出てからの治療スタートするよりは
虫歯がある場合は痛みが出るよりも前に
治療スタートすることが望ましいです。

 

簡単にはなりますが、
ここまでで
歯の構造と虫歯になるメカニズムについて
説明させていただきました。

 

ー-----------------

2.虫歯の見分け方

いよいよ本題の虫歯の見分け方について説明します。

 

実は小さい虫歯は見た目ではとても判断が難しいです。

 

これは先ほど出てきた歯の構造にも関係します。
歯の周囲を囲むように存在するエナメル質は
身体の中で最も硬い組織であり、
虫歯で溶けにくいです。

 

エナメル質に比べて象牙質の硬さは劣るため
虫歯によって硬いエナメル質に小さな穴が開くと、
その中にある象牙質にて虫歯が大きく進行するようになります。

 

痛みもなく、見た目には
「そんなに大きくなさそう」と感じる虫歯でも
実はかなり進行しているということは多々あります。

 

では、どのように判断していくか、
それはレントゲン写真
とても大切な診断基準となります。

 

 

レントゲン写真は硬いものが白く写ります。
虫歯で溶けてしまっている部分は柔らかくなり

黒く映るため
歯の表面関係を見ただけでは分からなかった虫歯を
見つけることができます。

 

また、先ほど難しいとは言ったのですが、
レントゲン写真の情報だけではなく

実際に歯を診る視診

専門の器具で歯を触る触診も重要です。

 

歯が黒く霞がかったようになっていたり
短針という道具で歯に穴が空いてないか確認し
風をかけてしみやすくなっていないかを診ることも
虫歯の早期発見に繋がります。

 

何か一つの情報だけではなく
必要な検査を行い
歯のレントゲン写真・口の中の視診・触診
これらをすり合わせることで審査診断し
虫歯を見つけていきます。

 

ちなみに治療の際、つまり虫歯を削る時
虫歯を取り残してしまうと
感染した部分からまた進行してしまうので
しっかり感染部分を取り切らないといけません。

 

そのため、感覚や見た目だけではなく
虫歯によって溶けてしまっている(感染している)部分を
染め出す薬・検知液をつかってチェックをしています。

 

治療を進めていくと
レントゲン写真で黒く写っている部分よりも
実際に感染している部分は大きい
ということもあるので
虫歯をなるべく早くに発見・治療して
あげることがとても大切です。

 

ー-----------------

3.虫歯の分類

最後に虫歯の分類について説明します。

歯科検診を受けていると、歯科医師が
「CO(シーオー)」や「C2(シーツー)」と
言っているのを聞いたことはありませんか?

 

虫歯は歯が溶けている程度によって
CO.C1.C2.C3.C4の5つに分類されます。

 

まずCO(シーオー)は
エナメル質にう窩(虫歯による穴)はないですが
歯の一部が白くなる白濁着色が見られる虫歯です。

 

これは歯を削る必要はないのですが、
虫歯になりかけている状態です。

 

虫歯の進行を止めて、今の状態を維持するために
フッ素塗布をするなどして、
定期的にレントゲン撮影や検診で
経過観察していく必要があります。

 

 

C1(シーワン)はエナメル質に達した虫歯です。

痛みやしみるといった症状はなく
これもフッ素塗布や日々のブラッシングをしながら
歯科検診などで経過観察を行います。
フッ素塗やホームケアによってCOに戻ることもあります。

 

 

C2(シーツー)は象牙質に達した虫歯です。

 

冷たいものや温かいもの、
甘いものがしみるといった症状が出てきます。
この段階になると、虫歯(感染した部分)削って
失った部分を補うための詰め物をする必要があります。

 

C3(シースリー)は歯髄に達してしまった虫歯です。

 

この段階になると
持続的に冷たいもの、温かいもの・甘いものがしみたり
何もしてなくても痛みを感じることがあります。
この場合、エナメル質・象牙質を超えて
神経の中まで感染が及んでいるため、
感染している神経をとる処置をする必要があります。

 

C4(シーフォー)は
虫歯の進行によって溶けてしまい
歯の頭の部分が完全になくなってしまい
根っこだけの状態です。

 

こうなってしまった場合は
虫歯治療・神経をとる治療だけではなく
歯を抜くことも考えなければなりません。

 

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4.まとめ

いかがでしたか?
一言に虫歯と言っても、

どれくらい進行しているのかによって
なんでも削ってしまうのではなく
「経過を見る」「その状態を維持する」
という選択になったり
痛みがなくても
実は見えないところで進行している虫歯もあるのです。

 

前述したように、専用の器具で触って確かめる触診や
虫歯を染め出すことのできる染色液
歯と歯の間や詰め物の下などの
目に見えにくい部分を診るレントゲンなど
歯科醫院には自分でも気づかなかった虫歯を
発見するための設備が整っています。

 

 

もしも、歯の一部が白く白濁していたり
歯に穴が開いたり、欠けてしまう欠損などは、
自分の目で見ても気づくことが出来るので
痛み以外にも、もし気になることがあれば
歯科を受診して詳しくチェックを受けてみてください。

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ご予約・ご相談の方法

皆さま最後までお付き合いいただきまして
ありがとうございました。

 

いかがでしたか?

 

虫歯治療・歯科検診は
こちらからご予約いただけます。

 

このブログを読んで
痛みや虫歯について
質問など気になることが
ございましたら
いつでもお気軽に
スタッフにお声掛けください。

 

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虫歯治療後の詰め物・被せ物について
興味のある方には
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医療法人BLISS 政久歯科醫院
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【診療時間】
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休診日:木曜日、日曜日、祝日

 

 

 

 

痛くない歯医者 〜麻酔について〜

2023年5月26日

「何歳になっても注射は怖い…」
「麻酔…痛かったらどうしよう」
「不安や恐怖で手汗が…!」

という経験はありませんか?

もしも、歯科治療で受ける麻酔が痛くなかったらどうでしょうか?

今回は、進化している政久歯科醫院の『麻酔』についてご紹介します。

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目次

1.歯科での麻酔について
2.痛い軽減の方法
3.麻酔を受ける時の注意点
4.番外編・局所麻酔以外の麻酔方法
~全身麻酔と静脈内鎮静~
5.まとめ

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1.歯科での麻酔について

あなたは歯科医院での麻酔の経験はありますか?

歯科医院でよく使われる麻酔は局所麻酔と言い、部分的に痛みをとることができます。

痛みをとるだけでなく、血管を収縮させてくれる作用も含まれており、血を止めるのにも役立ちます。

また、脈が早くなる効果もあるため麻酔の直後に『心臓がどきどきする』と感じる方もおられます。

処置前に緊張して『どきどきしている』と感じていたのは、もしかすると麻酔の影響もあったのかもしれません。

治療中の痛みを感じないように使用する局所麻酔ですが、これまで局所麻酔で痛い思いを経験された方はたくさんおられるのではないでしょうか。

局所麻酔の痛み軽減の方法はいくつかあります。ここからはその方法についてご紹介します。

 

2.痛み軽減の方法

①表面麻酔

麻酔を打つ時の痛みを軽減するための方法の一つに『表面麻酔』があります。

針を入れる部分に表面麻酔を塗布して、しびれさせてから局所麻酔を行います。
そうすることで、随分痛みが楽になるという患者様もいらっしゃいます。

②電動注射器の使用

実は、麻酔については注入速度が遅ければ遅いほど、注入時の痛みが少なくなります。

政久歯科醫院では麻酔時の痛み軽減対策として手動ではなく、スピードを調節できる電動の注射器を使用しています。

スピードをゆっくり・一定に保つことで麻酔時の痛み・負担を軽減することができます。実際に、手動・電動 両方の麻酔を受けたことがあるスタッフは「電動麻酔時の方が痛みを感じなかった」と言います。

 

③注射針の細さの変化

そしてもう一つ、注射針の細さです。局所麻酔で使用する注射針はどんどん細くなっています。

太い針・細い針でくらべるとやはり細ければ細い方が麻酔を打つ時の痛みを軽減することが出来ます。

政久歯科醫院では、一番細い注射針を使用することによって麻酔時の痛み対策をしています。

このように、表面麻酔・電動注射器・細い注射針などを利用することで、局所麻酔での痛みをより軽減します。

3.麻酔を受ける時の注意点

ここからは局所麻酔を受ける時の注意点について説明いたします。

 

①アレルギー

まずは、麻酔薬のアレルギーです。重篤なものにアナフィラキシーショックがあります。

初めて使うお薬では、どれでも起こる可能性があるものです。ただし、麻酔薬によるアレルギーの頻度は極めて低く、急激な症状とともに速やかな処置を必要とする『アナフィラキシーショック』は1%程度とされています。しかし、起きてしまうと命に関わるものであるため注意が必要です。

②血管迷走神経反射

『血管迷走神経反射』という言葉を聞かれたことはあるでしょうか。

歯科治療、特に麻酔の注射に対する恐怖心や不安感、緊張などの精神的なストレスが背景にあり、局所麻酔注射をはじめとする強い痛み刺激が相まって
迷走神経反射が起きてしまうことがあります。迷走神経反射の症状としては、脈が遅くなったり、血圧の低下、気分不快、意識の混濁・消失、嘔気・嘔吐など多彩です。

このような症状が、局所麻酔注射などの痛み刺激の直後に発生する可能性があります。このような経験のある方では、この後の番外編でご紹介する静脈内鎮静下での処置などの方法があるためご相談ください。

 

③過換気症候群(過呼吸)

次に過換気症候群、いわゆる過呼吸です。こちらも歯科治療による不安や緊張感・痛み刺激などが原因となって、突然発症します。

女性に多く、男性の2倍と言われています。症状としては、普通は1分間に20回未満の呼吸数が30回以上になり、苦しい、胸が痛い、手足がしびれる、息ができないなどの症状を訴えられます。さらに全身疾患を悪化させる可能性もあります。
高血圧や不整脈、狭心症、心筋梗塞、甲状腺機能亢進症の既往のある方は、歯科治療を行う前に歯科医師に知らせておくのが良いでしょう。

また、過去の歯科治療の中でアレルギー・迷走神経反射・過呼吸の経験がある方は初診時のカウンセリングなど、治療の前に歯科医師・歯科衛生士を始め醫院のスタッフにお知らせください。

4.番外編・局所麻酔以外の麻酔方法~全身麻酔と静脈内鎮静~

ここまで局所麻酔について説明しましたが、他に全身麻酔と静脈内鎮静というものがあります。

まずは全身麻酔について説明します。

 

■全身麻酔

全身麻酔とは治療を行う際に、完全に意識のない状態で行える方法です。

長時間の手術や歯科治療が苦手な方であったり、診療台にじっとしておくことが出来ないけれど治療の必要性がある小児に用いたりします。

ただし、身体の機能が全て寝てしまい自分で呼吸することもできなくなるため、気管挿管という気管にチューブを入れて呼吸を管理する必要があります。

また、処置の前に心電図やレントゲン検査、採血などの術前検査が必要です。

歯科治療では親知らずを同時に複数本抜歯する場合などで、時間がかかると予想された場合などで用いられることが多く患者さんは眠っている間に処置が終わってしまうので負担が少なくてすみます。 ただし、術後の痛みや腫れなどは局所麻酔で行った場合と同様に生じます。

処置自体は1日で終了しますので、仕事がなかなか休めないため1日で親知らず4本を全て抜いてしまいたいという方などにはうってつけかもしれません。

 

次に静脈内鎮静について説明します。

■静脈内鎮静法

静脈内鎮静とは全身麻酔と違い、患者さん自身で呼吸ができ、呼びかけると反応できる程度で意識を維持する麻酔です。

恐怖心や不安・緊張感を最小限に抑制することができ、歯科治療に抵抗のある方でも治療がスムーズにできることが多いです。

また、嘔吐反射のある方(歯科治療中器具がお口に入るだけでえずいてしまう・吐き気がする方)でも問題なく治療を行う手助けとなります。

これまで恐怖心や不安があり歯科治療を断念されていた方は検討してみるのもいいかもしれません。

静脈内沈静につきましては当院内にて対応することができます(自費治療の場合のみ行っています)

5.まとめ

いかがでしたか?今回は治療中の痛みを感じさせない方法として『麻酔』についてご紹介しました。

過去の経験から「歯科治療は痛い・怖い」というイメージをもたれている方もまだまだ多いかと思います。ですが、表面麻酔・電動注射器・針の細さなど歯科もどんどんと進歩して痛みを感じにくくなっています。

そして、何より政久歯科醫院では物理的な対処だけではなく、ミラーの入れ方や声がけ・快適に過ごしていただける環境づくりなど、様々な視点で対策しています。今後も、治療や麻酔の痛みが怖くなかなか受診までの一歩が踏み出せない方にも安心して、より快適に歯科治療を受けていただけるよう努めて参ります。

政久歯科醫院では、カウンセリングの時間を大切にしています。もしも歯の痛みや歯茎の腫れ口の困りごとがあるけれど「怖くて歯医者に行けていない…」という方は、一度治療相談をしてみませんか?

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電話でのご予約は(086)234-5255をご利用ください。

 

その他
『歯医者さんに訊いてみたいこと』
『ずっと気になっていたこと』などあれば歯科医師に質問しブログにて投稿いたします。

ぜひ、コメント欄にご意見やリクエストなどお寄せ下さい。

今回も、最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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