歯茎が腫れて痛いときの原因は? 対処法や受診の目安について詳しく解説!|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年9月8日
目次
歯茎が急に腫れてズキズキ痛むと、「どうすればいいの?」と不安になりますよね。
特に夜間や休日など、すぐに歯医者へ行けないときは 「歯茎が痛いときの応急処置」 を知っているかどうかで、その後の症状の悪化を防げるかが変わってきます。
本記事では、歯茎の痛みの原因から、自宅でできる応急処置、放置してはいけない症状の見分け方、歯科医院での治療内容、そして再発を防ぐ予防法までわかりやすく解説します。
歯茎が痛いのはなぜ?考えられる主な原因
歯茎の痛みは「一時的な口内トラブル」から「進行性の病気」まで、さまざまな原因で起こります。
痛みの程度や発生するタイミングによって背景は異なるため、まずは代表的な原因を知っておくことが大切です。
歯周病や歯肉炎による炎症
最も多い原因のひとつが、歯周病や歯肉炎です。
歯と歯茎の境目に歯垢や歯石がたまると、細菌が炎症を引き起こし、歯茎の腫れや出血、ズキズキする痛みが出やすくなります。
初期段階の歯肉炎は軽度の腫れや赤みだけですが、放置すると歯周病へと進行し、歯を支える骨が溶けてしまうリスクもあります。
親知らずや虫歯が関係する場合
親知らずが斜めに生えていたり、歯ぐきの中に埋まっていたりする場合、周囲の歯茎に炎症(智歯周囲炎)が起こりやすくなります。
特に奥歯は歯ブラシが届きにくいため、汚れが残りやすく痛みの原因となります。
また、虫歯が進行して歯の神経まで感染が広がると、歯茎の奥に膿がたまり、強い痛みや腫れを伴うことがあります。
生活習慣やストレスによる影響
歯茎の痛みは、生活習慣や体調の変化から生じることもあります。
- ・睡眠不足や疲労による免疫力低下
- ・ストレスによる食いしばり・歯ぎしり
- ・偏った食生活や喫煙による血流の悪化
これらは歯茎の抵抗力を下げ、炎症や痛みを悪化させる要因となります。
特に疲れているときに痛みが出やすいのは、こうした全身状態が影響しているためです。
👉 歯茎の痛みは「歯周病」「親知らず」「虫歯」などの明確な病気から、「生活習慣やストレス」といった見えにくい要因まで幅広く関係しています。
痛みが繰り返し出る場合は、早めに受診することが大切です。
自宅でできる応急処置とセルフケア
歯茎の痛みを感じたとき、まず大切なのは「清潔を保ち、炎症を悪化させないこと」です。
ここでは、受診する前に自宅でできるセルフケアを紹介します。
歯磨き・うがいで口内を清潔に保つ
歯茎が痛むと歯磨きを避けがちですが、汚れを放置すると細菌が増え、症状が悪化します。力を入れすぎず、やわらかめの歯ブラシを使って丁寧に磨きましょう。
また、歯磨き後には殺菌成分入りのうがい薬を活用することで、細菌の繁殖を抑え、炎症をやわらげる効果が期待できます。
冷やす/市販薬を使うときの注意点
強い腫れやズキズキする痛みには「冷やす」ことが有効です。
氷を直接当てず、清潔なタオルや保冷剤を頬の外側にあてて冷やすと、炎症による腫れを抑えられます。
さらに、痛みが強い場合は市販の鎮痛薬を一時的に使用してもかまいません。
ただし、あくまで一時的な対処にすぎず、根本的な治療にはなりませんので、使用後は必ず歯科医院を受診しましょう。
やってはいけない行為(温める・強い刺激)
痛みを和らげようと、熱いお風呂や温かいタオルで温めるのは逆効果です。炎症による血流が増えて、腫れや痛みが強まる可能性があります。
また、患部を強く押したり、固い食べ物を噛んだりするのも避けてください。歯茎に余計な刺激が加わり、炎症が悪化するおそれがあります。
👉 応急処置はあくまで「痛みを一時的に和らげる方法」であり、原因を取り除くものではありません。
症状が続く場合は、なるべく早く受診しましょう。
放置は危険!歯科医院を受診すべきサイン
歯茎の痛みは一時的に治まることもありますが、原因が解決していない限り再び悪化するケースが多くあります。
とくに以下のような症状が見られる場合は「自然に治るだろう」と放置せず、早めの歯科受診が必要です。
強い痛みや腫れが数日続くとき
軽い違和感であれば一時的に収まることもありますが、2〜3日以上強い痛みや腫れが続く場合は、炎症が歯茎の奥や歯の神経に広がっている可能性が高く、放置すると治療が難しくなります。
膿・出血・歯のぐらつきがあるとき
歯茎から膿が出たり、歯磨きのたびに血が出るのは炎症の悪化サインです。
また、歯がぐらつく場合は歯を支える骨が破壊されている可能性があり、この段階では早期治療を行わないと歯を失うリスクが高まります。
発熱や全身の不調を伴うとき
歯茎の炎症が悪化すると、発熱やリンパの腫れ、倦怠感など全身に症状が及ぶことがあります。これは細菌感染が広がっているサインで、場合によっては全身疾患に発展することもあるため、自己判断せず速やかに歯科医院を受診する必要があります。
👉 こうした症状があるときに放置するのは非常に危険です。「いつものことだから大丈夫」と思わず、早めに歯科医院で受診しましょう。
歯科医院での治療方法とは?
まず急性症状をとっていき、その後に原因に対しての治療を行います。「歯茎が痛いから歯医者に行きたいけれど、どんな治療をされるのか不安…」と感じる方は少なくありません。
実際の歯科医院での治療は、症状の原因や進行度に合わせて段階的に行われます。ここでは代表的な治療法をご紹介します。
薬で炎症を抑える処置
腫れや痛みが強い場合は、抗菌薬や消炎薬を使って炎症を抑える処置を行います。
局所的に薬を塗布する方法や、必要に応じて内服薬を併用することで、炎症や感染の拡大を防ぎます。痛みを和らげながら治療を進められるため、不安を感じやすい方にも安心です。
外科的な処置が必要なケース
膿がたまっている場合や、親知らずが原因で炎症を繰り返す場合には、外科的な処置が必要になることがあります。
膿を排出する切開などが代表的な処置です。いずれも局所麻酔下で行うため、痛みを抑えながら治療が可能です。
再発を防ぐために今日からできる予防法
歯茎の痛みは、治療を受けて一度落ち着いても、生活習慣やケアの方法次第で再発してしまうことがあります。健康な歯と歯茎を守るためには、日常の習慣を見直し「予防」を意識することが大切です。
正しい歯磨きとフロスの習慣化
歯ブラシだけでは歯と歯の間や歯茎の境目の汚れは取り切れません。毎日の歯磨きに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、細菌の温床となるプラークを効果的に除去できます。
また、力を入れすぎず小刻みに磨く「正しいブラッシング」を習慣化することで、歯茎を傷つけずに清潔を保つことができます。
食生活・生活習慣の見直し
歯茎の健康は全身のコンディションにも影響されます。栄養バランスのとれた食事を心がけ、ビタミンCやカルシウムを意識的に摂ることが大切です。
さらに、喫煙や過度の飲酒、睡眠不足は歯茎の抵抗力を弱め、炎症を起こしやすくします。生活習慣を見直すことは、歯茎の再発予防に直結します。
定期検診で早期発見・早期治療
どんなに丁寧にセルフケアをしていても、歯石や磨き残しは少しずつ溜まっていきます。定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、歯周病や虫歯の芽を早期に発見し、軽いうちに対応できます。
「半年に1回」を目安に通うことで、再発のリスクを大幅に減らすことができます。
👉 歯茎の痛みを繰り返さないためには、毎日のケア+生活習慣の改善+定期検診が3本柱です。日常に少しずつ取り入れることで、長期的に健康なお口を維持できます。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 歯茎が痛いときに市販薬で治りますか?
市販の鎮痛薬や殺菌効果のあるうがい薬で一時的に痛みを和らげることは可能です。しかし根本的な原因は解決できないため、痛みが続く場合は早めに歯科医院を受診してください。
Q2. 歯茎が痛いときは歯磨きをしても大丈夫?
はい、やさしく行えば問題ありません。痛いからといって歯磨きをやめてしまうと細菌が増えて悪化するため、やわらかい歯ブラシで丁寧に磨き、清潔を保つことが大切です。
Q3. 歯茎の痛みは自然に治りますか?
軽度の炎症であれば一時的に治まることもありますが、多くは再発します。特に歯周病や虫歯が原因の場合は自然治癒しないため、歯科医院での診断・治療が必要です。
Q4. 歯茎が痛いときは何科に行けばいいですか?
歯茎の痛みは歯科で診てもらうのが基本です。親知らずや歯周病、虫歯など多くの原因は歯科治療の範囲になります。
Q5. 歯茎の痛みを予防するにはどうすればいいですか?
毎日の正しい歯磨きとフロス、生活習慣の改善、そして定期的な歯科検診が効果的です。半年に1回程度のクリーニングで再発を防ぎましょう。
歯茎の痛みでお困りの方は岡山市の政久歯科醫院へ
歯茎の痛みは、「そのうち治る」と思って放置してしまうと悪化しやすい症状です。
特に歯周病や親知らずが原因の場合、放置すれば歯を失うリスクにもつながります。
当院では、痛みを和らげる応急処置から根本原因の治療、さらに再発を防ぐ予防ケアまでトータルでサポートしています。
患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせた治療計画を立てるので、初めての方でも安心してご来院いただけます。
「突然歯茎が腫れて不安…」
「市販薬では良くならない」
「仕事や家事が忙しくて歯医者に行くタイミングがわからない」
そんな方は、ぜひ当院にご相談ください。
ご予約方法
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お悩みを長引かせず、早めに適切な治療を受けることが、健康な歯と歯茎を守る第一歩です。お気軽にご予約ください。
この記事の監修者
院長:政久 直紀
経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設