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抜歯の必要ありーには理由があります。

2017年7月21日

こんにちは、政久歯科醫院 院長の政久です。
お暑い日が続いておりますが、お元気にお過ごしでしょうか?
夏の土用のこの季節の強い日差しのことを「土用照り」というそうです。
くれぐれも熱中症に気を付けてお過ごしください。

この歯、抜歯しなければいけませんか?

さて、歯科医院で「この歯は、抜かなければなりませんね。」と告げられると少なからずショックを受けられることと思います。
「抜かない治療」=「良い歯医者」と思われているかもしれません。
歯を残すための治療に最善を尽くすのは当然のことですが、抜歯すべき歯を、抜歯すべきタイミングで抜歯していないために、状態がかなり悪化してしまうケースがあります。

治療により抜歯をせず状態が改善できれば良いのですが
そのように出来ない場合があります。

例えば

①進行しすぎた歯周病

②根の中まで進んだ虫歯 

③大きくなりすぎた根の先の炎症

④歯の根が割れてしまっている場合

⑤横や斜めに生えている親知らず

などの場合です。

 

治らないまま使い続けると骨や歯肉のダメージがどんどん広がってしまい、周りの歯が悪くなってしまう事もあります。
それを食い止めるために抜歯も場合によっては必要ということです。

歯を残す治療が大切なことはもちろんですが、抜歯の判断を誤らないことも総合的なお口の健康を維持してゆくためには大切なことです。

ガムピーリングでアンチエージング

2017年7月17日

年齢を感じさせない秘訣はきちんとお手入れされた歯と歯ぐきにあり。加齢とともに歯ぐきはくすんだり、下がったりする場合が多いですが、日々の正しい歯磨きを地道に続けることで老化のスピードを大幅に遅らせることができます。歯ぐきのくすみが気になる場合は、一度ガムピーリングを受けてみるのもおすすめ。白い歯×ピンクの引き締まった歯ぐきの相乗効果で、顔色やオーラまで明るく見えるます!歯よりむしろ歯ぐきで若見えor老け見えが決まる!?

ガムピーリング

歯ぐきの表面を薬剤やレーザーによりピーリング(剥離)し、
血色の良いピンク色の歯肉に改善する治療です。
メラニン色素の沈着による黒ずみに効果的なので、
歯ぐきの色が気になる方はぜひご検討ください。

お電話でのお問い合わせは 086-234-5255 まで

   メールでのお問い合わせは コチラからどうぞ。

歯の痛みを我慢していたら痛みがなくなりました。治ったのですか?

2017年7月17日

痛みが無くなれば、治ったと考えるのは当然だと思います。
しかし、実は治っていなくて悪化している場合もあるのです。
歯の痛みは、虫歯の穴や深い虫歯の治療跡から神経に細菌感染を起こし痛みが出るのですが
これを放置するといずれ歯の痛みはなくなりますが状況は悪化していきます。
感染が根の先にまで広がり治りにくくなっていくのです。
場合によっては抜歯にいたることもありますので、必ず調べてもらうことが必要です。

歯周病がアルツハイマーのハイリスク因子!?

2017年7月16日

アルツハイマー症状 歯周病で進行?!

歯周病は、「狭心症」「心筋梗塞」「脳梗塞」「糖尿病」「誤嚥性肺炎」「骨粗鬆症」などの誘因になり、健康を阻害する重大なリスクファクターになる事実が判明している(日本臨床歯周病学会より)。

そして今年5月、日本大学歯学部の落合邦康特任教授(口腔細菌学)らの研究チームによる最新研究で、歯周病を放置すれば、約300種類もの歯周病の原因菌が産出する「酪酸」が、「アルツハイマー病」の発症リスクを高めるとする研究が、初めて発表された。

 

アルツハイマー病は認知症の原因疾患の一つ

 アルツハイマー病とは、徐々に脳細胞が死んでいく、脳の神経細胞が減少する、脳の中で記憶を司る「海馬」を中心に脳全体が萎縮するというような変化が現れる病気で、現在、約500万人とされる認知症患者のおよそ7割(約350万人)はアルツハイマー型認知症と推定されている(厚生労働省「認知症施策推進総合戦略 新オレンジプラン」)。

 

歯周病は日本人の8割が罹患 

厚生労働省の『平成26年度 国民医療費の概況/患者調査の概況』によると、「歯肉炎」や「歯周病」の患者数は331万5000人 (男性137万3000人、女性194万2000人)。歯周病の有病率は20代が約7割、30~50代が約8割、60代は約9割にのぼる。

歯周病とは、歯垢(プラーク)の中の細菌によって歯肉に炎症をひき起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気のことで、結果的に歯を失う原因となる。

歯垢(プラーク)は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着。 これはブラッシングだけでは取り除くことができず、この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続ける。

 

歯周病菌が産出する「酪酸」がアルツハイマー病の一因か?!

研究チームは歯周病の原因菌(レッドコンプレックス)となるP.g.菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス)、T.f.菌(タネレラ・フォーサイセンシス)、T.d.菌(トレポネーマ・デンティコラ)などが生成する「酪酸」が歯周細胞内に取り込まれると、鉄分子(ヘム)、過酸化水素、遊離脂肪酸が過剰に産出されるため、酸化ストレスによって歯周細胞が破壊されることに注目した。(※酪酸は口臭の原因の一つでもある。)

 さらに研究チームは、「酪酸」が動物の脳にどのような影響を与えるのかを調べるために、健康なラット3匹の歯肉に酪酸を注射。6時間後に、記憶を司る「海馬」、ホルモンの分泌に関わる「松果体」と「下垂体」、さまざまな高度な活動を司る「大脳」、運動機能を調整する「小脳」が受けた酸化ストレスを分析した。

 その結果、「酪酸」を注射したラットは通常のラットに比べ、鉄分子(ヘム)、過酸化水素、遊離脂肪酸の濃度が全ての部位で平均35~83%も上昇していた。

 特に「海馬」での上昇率が最も高く、ヘムは平均79%、過酸化水素は平均83%、遊離脂肪酸は平均81%、アポトーシス(細胞死)を誘導するタンパク質分解酵素のカスパーゼは平均87%も濃度が上昇。さらに、アルツハイマー病の患者の脳神経細胞内で物質輸送に関わるタンパク質の「タウ」の量が平均42%も増加していた。

 

分かりやすく説明すると

口腔内で歯周病菌が酪酸を作り、その酪酸が血管を通じて身体に侵入し、脳へ到達すると鉄分子を過剰に生成する。そしてこの鉄分子が脳の中の海馬という部分で脳細胞を破壊するというメカニズム。海馬は記憶をつかさどる器官であるため、その力が衰えてくると、アルツハイマー症状が進行する、というもの。

落合特任教授によれば、歯周病患者の歯周ポケットからは健常人の10~20倍もの酪酸が検出されることから、歯周病巣の酪酸が長期間にわたって脳内に取り込まれると、アルツハイマー病を引き起こす一因になるので、早めに治療をすべきだと指摘している。

 

歯周病かどうかの見分け方

  1. ・朝、口の中がネバネバする
  2. ・口臭がきつい
  3. ・歯を磨くと歯茎から血が出る
  4. ・歯茎が赤く腫れている
  5. ・歯が長くなったような気がする
  6. ・歯に物が挟まりやすい
  7. ・歯茎が痛い(かゆい)
  8. ・固いものを噛めない

 

上記8つのうち、3つ以上当てはまる場合は要注意!!

 

まとめ

現在では歯周病は、予防でき治療も可能な病気。 大切なのは予防、診断、早期治療、そしてメンテナンス。

「不治の病」とさえ言われていた歯周病も、現在では進行を阻止することが可能となり、健康をとりもどすことができる。まず、歯周病の原因である歯垢をためない、増やさないことが基本。そのためには・・・

  1. 正しい歯ブラシの方法でのブラッシングを毎日実行し、歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておく事が何より大切。
  2. 歯肉の中まで入っている歯石を完全に取り除き、さらに根の表面を滑らかにして炎症を引き起こす細菌を徹底的に除去すること。
  3. 傷んだ歯肉、骨を治療して健康に近い歯肉にすること。
  4. お口の健康の保持のため歯科衛生士による専門的なクリーニングなどのメインテナンスを定期的に受けること。

歯科医院での定期的な健診とメインテナンスでお口の健康を守ることは、アルツハイマーの予防にも役立つ!!

大人の歯列矯正、増えています!

2017年7月5日

大人の歯列矯正、始めませんか?

歯並びが気になっていたけれどなかなか歯列矯正に踏み切れなかった大人の方も多いのではないでしょうか。歯列矯正とは歯を動かして歯並びや噛み合わせの治療をしていくことです。子どもの時に行うものと思われている方が多いようですが、大人になってからでも 歯列矯正をして歯並びをきれいにすることは十分可能です。また、前歯だけやセラミックを使って歯茎に負担をかけずに前歯をきれいにすることもできます。

「矯正装置」というと、ギラギラした大きな金属が歯についている様子を思い浮かべる人もいらっしゃるでしょう。 しかし「もっと快適に治療したい」という患者様の声に応えて、矯正装置の開発は進み、現在は、目立たない装置や見えない装置など、いろいろな治療法が誕生しています。
装置の種類によって、特徴やメリット・デメリットが違います。あなたの歯並びやご希望、ライフスタイルに合った矯正治療が見つけられるはずです。

 

マウスピース矯正(インビザライン)

 

患者様ひとりひとりのために、カスタムオーダーで製造される矯正装置

透明な樹脂で作られたマウスピースを使って、歯並びを正しい位置に導きます。透明な装置なので、つけていても目立つことがほとんどありません。また取り外しが可能なので、お食事や歯みがきの際に邪魔になることもなく、装置や口腔内を常に清潔に保てます。

 

マウスピース矯正の特徴

 

取り外しができる

食事や歯みがきのときは取り外せるため、いつも口腔内を清潔に保てます。

 

違和感が少ない

装置が薄いため、「違和感があって気になる」「話しづらい」といった心配がありません。

 

痛みが少ない

マウスピースを2週間ごとに交換しながら、少しずつ確実に歯を動かすため、
ワイヤー矯正のような痛みはほとんどありません。

 

短期間で治療が終わる

一般的なワイヤー矯正に比べると、比較的短期間で治療が終わります。

 

すべての症例に適応できるわけではありません

インビザライン矯正には、適応できる症例とできない症例があります。

 

歯が著しく凸凹に生えている場合

歯並びが大きく乱れていて歯を動かす距離が長かったり、歯根を動かさなければいけなかったりする場合は適しません。ただし、ブラケット治療と併用することで可能になります。

※歯根を移動させる段階ではブラケットを、それ以外の段階ではインビザラインを使用します。ブラケットのみで矯正するより、併用したほうが治療期間を短縮できます

 

上下の顎の位置にズレがある場合

顎の骨格が前後・左右にズレている場合はインビザラインをお使いいただけません。

 

第二大臼歯が生えていない場合

インビザラインによる矯正はお子様でも可能ですが、第二大臼歯が生えていない状態では理想的な効果が得られません。個人差はありますが、中学生以降になれば第二大臼歯が生えていることが多いため、インビザラインによる矯正が可能です。

 

患者様の協力が不可欠です

他の矯正治療と同様に、インビザラインも患者様の協力が必要です。歯科医師の指示通りに治療を行わないと、満足のいく治療結果が得られません。スムーズに治療を進めるためにも、歯科医師の指示は必ず守りましょう。

 

1日20時間以上の装着

装着するかどうかは患者様の意志にゆだねられますが、装着しない時間が長いと治療が思うように進まなくなってしまいます。

 

食事中やブラッシング時には必ず取り外すこと

インビザラインを装着したままで食事やブラッシングをすると、装置を傷付けてしまう可能性があります。

 

定期的な通院

インビザラインは2週間ごとに装置を交換していき、歯を理想的な位置へと誘導します。歯科医師との相談のうえ、2~3ヶ月に一度、決められた間隔で通院できないと、治療がスムーズに進みません。

 

クリアブラケット

マルチブラケット方式のひとつで、一般的に金属の部品が使われる部分(ブラケット)に透明のプラスチック部品を採用した矯正装置です。装置そのものが透明で目立たないため、矯正中の見た目を気にされる方におすすめです。

 

クリアブラケットの特徴

  • 1.目立たない
  • 2.痛みが少ない
  • 3.治療期間が短い
  • 4.日本人にフィットする

 

床矯正

取り外し可能な装置によって、徐々に顎の骨を拡大していく矯正方法です。顎の骨の成長する力を活かして歯が並ぶスペースを確保できるため、小児矯正によく用いられます。取り外し可能なので食事やブラッシングも楽に行え、口腔内環境をよい状態で維持できるというメリットがあります。

 

床矯正装置とは

 

樹脂性のプレートと金属ワイヤーつくられた可撤式矯正装置

床矯正装置[しょうきょうせいそうち]のしくみ

床矯正[しょうきょうせい]は、取り外しのできる矯正装置の1つです。
床矯正は、口の裏側、床下粘膜部につけるプラスチック製の床部分(レジン床)と、表側の歯を抑える金属線で作られた入れ歯のような形の装置です。
レジン床に、バネやネジを埋め込むことで、歯を移動します。
乳歯、あるいは乳歯と永久歯の混ざった混合歯列期の不正咬合の処置によく用いられ、永久歯列では補助的矯正装置や後戻りを防ぐ装置として用いられています。

 

部分矯正装置(MTM)

部分矯正はその名の通り、お口全体の歯並びではなくちょっとしたデコボコを治したいときに行う矯正です。軽い出っ歯や八重歯なら、部分矯正で治療可能な場合があります。治療費も治療期間も、通常の矯正治療よりも大幅に抑えられます。適用については歯科医師の十分な診断が不可欠ですので、まずは当院へお問い合わせください。(クリアタイプもあります)

 

インプラント矯正

インプラントを顎の骨に埋め込み、それを固定源として装置を取りつけ、歯並びを矯正します。難症例にも対応可能で、治療期間の短縮にもつながります。(クリアタイプもあります)

 

短期間で白くてきれいな歯並びを手に入れたい方へ

ワイヤーなど装置を付けて歯を動かさず、自分の歯を削ってセラミックの被せによって歯並びや歯の形を美しく整えるのがセラミック矯正です。

 

セラミック矯正治療例

かみ合わせの不具合と見た目の悪さを訴え来院されました。原因は反対咬合であるため、下の歯のみ矯正を行いかみ合わせを治したのち、被せ治しをしました。 部分矯正(約6カ月)・セラミックトリートメント

 

30代女性

ワイヤーを用いての矯正は、装置と期間の問題で絶対したくない、短期間できれいな歯並びにしたいとのご要望でのご来院。セラミックの被せで歯並びを改善し、短期間で治療を終了しました。

 

まとめ

健康的な美しさはお口元からです。矯正治療は日々進化を続けており、必ずしもすべてが「治療費が高い」「装置が目立つ」「時間がかかる」わけではなくなっています。先入観を持たずにぜひ、最新の矯正事情を知っていただきたいと思います。そうすれば、あなたの矯正治療に対するイメージも変わってくるかもしれません。美しさと快適さを手に入れ、長い間のお口の悩みやコンプレックスを解消する手段として大人の矯正治療を選ばれる方が増えています。

季節を楽しむ  

2017年6月23日

こんにちは、政久歯科醫院 院長の政久です。梅雨入りしているものの、蒸し暑さや鬱陶しさが例年より少なく感じられる6月ですが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?一昨日6月21日水曜日は夏至でしたが、気付かれましたか?

夏至とは、一年で最も日が長くて、夜が短い日。本来ならば太陽の有り難みをより感じられる日のはずですが、今年はあいにくの雨でした。春分の日、秋分の日は祝日で、彼岸ということでお墓参り、冬至はゆず湯とカボチャという風習があるので馴染み深いようですが、イベント性のない夏至はどうも忘れられがちのような気がします。日本には春夏秋冬という美しい四季がありますが、季節の移ろいを細やかに感じながら暮らすことが難しい時代になってきているようです。

 

当院は岡山市中心部シンフォニービルにありますが、自宅は岡山市の東端のかなりの田舎にありますので、豊かな自然に恵まれ、季節の移ろいを肌で感じることができます。6月と言えば、田植えの季節。田んぼに水が入り、青い早苗の上を風が吹き渡るこの季節が一番好き、と高校生の末娘は言います。寂しく感じられるのは、カエルの合唱の声がめっきり小さくなったこと。そしてホタルを全く見かけることがなくなったこと。子どもたちが幼いころ、ホタルを探して夜、田んぼのあぜ道を歩き、暗がりの中でかすかに光るものを見つけた時の家族の小さな喜びは今なお鮮明に思い出されます。

若いころには漠然とただ自然の中に身を置くことが好きだったように思いますが、50歳を過ぎ年を重ねたせいなのか、心と身体で自然を愛で楽しみ、生活の中に取り入れるという日本の文化を大切にしていきたいと感じるようになりました。

 

街中にある当院にご来院くださる患者さんに、少しでも季節や自然を感じて癒されて頂ければと(私自身が一番癒されているのですが)院内各所に花を飾っております。この草花はわが家の庭先に咲いているものか、ご近所の庭から分けて頂いたもの、山野辺のものです。自然のものには、買ったものにはない不思議な力があるように思います。

「お花に癒されます」と言ってくださる患者さんが多くいらっしゃいます。女性だけでなく、男性の患者さんからもそのような声をお聞きし、嬉しく感じております。私が自分で活けているものもあります。最近は花器を求めて、骨董屋や窯元を訪ねるという楽しみも増えました。

 

~お口の健康だけでなく、心も身体も元気になるような診療所にしたい~ 私の願いです。 

~8020達成者は過去最高~

2017年6月8日

6月4日(日)~6月10日(土)は「歯と口の健康週間です。」

 6月2日に厚生労働省が平成 28 年 10 月~11 月に実施した「歯科疾患実態調査」の結果 を公表しました。この調査は昭和32年から6年ごとに行われてきたもので、今回の調査では、80 歳になっても自分の歯が 20 本以上ある 8020(はちまるにいまる)を達成した人の割合が、前回調査の 40.2%から 51.2%に増加していることなどが分かりました。

8020運動は、平成元年より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。

そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。この報告によりますと、すべての年齢層において年々保有する平均歯数は増加してきています。平成23年当時は、平均値で20本以上保有する年齢層は69歳までとなっています。70歳以降では自分の歯が20本を下回っている方が多いことがわかります。今回の調査では初めて80歳で20本自分の歯が残っている人が2人に1人となったわけです!

~平成23年調査結果~【歯の状況(20本以上の歯が残っている人の割合)】

 

~平成28年調査結果~【歯の状況(20本以上の歯が残っている人の割合)】

グラフ:20本以上の歯を有する者の割合の年次推移

 

お口の健康は 健康寿命を延ばします!!

統計局の平成27年簡易生命表によると日本人の平均寿命は女性が87.05歳、男性が80.79歳となっています。厚生労働省は国民の健康の増進の総合的な推進を図る基本的な方針の中で、健康寿命の延伸を大きな目的の一つに位置付けています。健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間と定義づけられています。しかし現状で日本人における、平均寿命と健康寿命の間には男性で約9年、女性で約12年のかい離があると報告されています。

歯が多く残っている人や、歯が少なくても義歯等を入れている人では、歯が少ない人、また義歯を入れていない人と比較して、年齢、治療中の病気や生活習慣などの影響を取り除いても、その後に認知症発症や転倒する危険性が低いということがわかってきています。歯を失い、入れ歯を使用していない場合、歯が20歯以上残っている人や歯がほとんどなくても入れ歯によりかみ合わせが回復している人と比較して、認知症の発症リスクが最大1.9倍になるという報告もあります。また、19歯以下で入れ歯を使用していない人は、20歯以上保有している人と比較し、転倒するリスクが2.5倍になるという調査結果もあります。

自家用車に乗っている割合や携帯電話を保有している割合は8020達成者の方が高いという結果も出されています。つまり元気な高齢者でいるには、できるだけ自分の歯を保有することが秘訣ということです。

以上のように、残っている自分の歯が多い人ほど、またはすでに自分の歯を喪失しても入れ歯、インプラント等で、口腔機能を回復できている高齢者は認知症になりにくく、きちんと美味しく食事ができることで、身体と心の栄養を摂取でき、要介護になりやすい疾患を予防し、健康寿命を延伸する可能性があると思われます。

 

政久歯科醫院ではすべての診療で予防を重視しております 。

患者さんがいつまでも自分の口から美味しいものが食べられるように、自分らしく話したり、笑ったりできるように、政久歯科醫院は全力でお口の健康をお守りします!!

定期健診・お口のクリーニングが必要な2つの理由

2017年5月25日

こんにちは、歯科衛生士の土居です。
歯科衛生士になって4年目、患者様のお口の健康のお役に立てることが大きな喜びになっております。
気持ちを新たに日々笑顔で頑張っております。

さて虫歯や歯周病の治療後、そのままになっている方はいらっしゃいませんか?
初診でご来院された患者さまの中には「以前治療した歯科医院では、治療後の定期健診やメンテナンスのことは言われたことがない。」とおっしゃる方がかなりいらっしゃいます。

なぜ、治療後に定期健診やクリーニングに行く必要があるのでしょうか?

「歯科医院は、痛みなどの問題があってから行く所じゃないの?」
と思われるかもしれません。

 

いま自分の歯のどこに虫歯があるか分かりますか?

たとえば何本虫歯があるか?その場所はどこなのか?それとも全く虫歯はないのか?

たぶんお分かりにならないでしょう。
それは当然のことなのです。

ほとんどの場合、痛みが出たり、かぶせ物が外れたりして虫歯に気がつかれますね。
しかし、痛みが出たり、外れたりしてから治療を受ける場合は、かなり状態が悪くなっている場合が多いのです。

 

定期健診やクリーニングが必要な理由の1つ目は

お口の健康な状態を維持する、あるいは虫歯や歯周病の早期発見のため、です!!

早期発見を可能にするのは、歯科医師や歯科衛生士といえども定期的なチェックを受けるしか道が無いのです。

 

定期健診やクリーニングが必要な理由の2つ目は

自分で行うセルフケア(歯磨き)では完全に歯についたプラーク(歯垢)を落とす事が不可能だからです。

せっかく治療をしてもその後の歯磨き習慣がそれまでと同じであれば、また虫歯や歯周病にかかるリスクは高いままです。

歯科の世界で、プラーク(歯垢)の取り残しが何%ぐらいなら、歯磨きがとても上手いとされる指標だと思いますか?
1%? 5%? 10%?いえいえ、もっと多いのです。

取り残しが20%以下なら歯磨きがとても上手な指標なのです。
私達、歯科衛生士でも歯磨き後に取り残しチェックをすると20%位プラーク(歯垢)が残っているのです。
逆を言えば、すごく上手な人でも20%もの取り残しがあるのです。もちろん、毎回です。

平らなお皿を目で見て汚れを取るのと違って、とても歯の汚れを取るのは難しいのです。
奥歯は見えない・デコボコしている・歯と歯の間にスキマがある・ほっぺたがじゃま
実際汚れが取れているかの確認も出来ない・すべて感覚で汚れを取るしかないなど歯ブラシが難しい要因はたくさんあります。
一般的には20%どころか、プラーク(歯垢)の取り残しが50%60%の方はたくさんいらっしゃいます。
そして、歯ブラシが上手く当たらない場所は毎回同じなので、その部分が虫歯になったり歯周病が進行したりしてしまうのです。そのような観点から、北欧や欧米では自分では取れないプラーク(歯垢)・歯石を
定期的にクリーニングする事が当たり前になっているのです。
またプラーク(歯垢)は、細菌の増殖した塊なのですが、一度クリーニングでキレイにとっても徐々に増殖していきます。
そして、時間の経過と共に悪性度の高い歯周病菌がとても増えてくるのです。
だからこそ、定期クリーニングして除去する事により歯を長く残す事が可能となるのです。

 

あきらめないでください
私たち日本人も歯の寿命を長くすることができるのです

日本人も歯の寿命を長くする事は可能です。
しっかり治療をしたあとに3ヶ月に一度のペースで定期健診とクリーニングに通うということだけです。

定期健診やクリーニングのペースは患者様それぞれのリスク等により違いますので、私たち歯科衛生士にご相談ください。

定期健診とクリーニングに通うというデンタル習慣を身に付けられると、痛くなったら、外れたら歯科医院に通う習慣の人生よりもかならず歯を長く残す事が可能となります。
私たちは、歯を出来る限り長く残して健康で幸せな患者様を増やしていきたいと思っております。

歯を長く残したいという気持ちがあれば、歯を残す道は必ず開けます。
そして、歯の寿命をのばす事で、たくさんのメリットを受け取る事が出来るのです。

実際に治療をしていて、50代の患者様がこのような事をお話しされた事があります。
「もう歳だから、歯が抜けていくのはしょうがないよね。
うちの親も歯が悪くて最後は入れ歯で、たいへんそうだったし・・・」
私はこうお答えしました。

「人それぞれ体質があるので、虫歯になりやすい方や歯周病になりやすい方はいらっしゃいます。
でも、しっかり治療して、定期的に健診を受け・クリーニングをしていけば長く歯を残す事は可能です。
日本の予防歯科も進化してきているし、昔よりずっとずっと歯を長く残す事が可能となっています。
ぜひ、一緒に歯を長く残して、美味しくお食事ができるよう頑張りましょう、私も精一杯がんばりますから!』

あなたやあなたの周りにいらっしゃる大切な人達のお口の健康習慣が変わり、美しい笑顔と美味しく食べられる毎日のお手伝いができればと願いながら、お仕事をしております。
当院 院長はとても勉強熱心で患者様の願いを叶えるための情熱は素晴らしいです。
一緒にお口の健康を守っていきましょう。

ゴールデンウィーク休診のお知らせ

2017年4月28日

新緑の美しい季節を迎えております。

どんなゴールデンウイークのご予定がおありでしょうか?

政久歯科醫院では、5/3(水) ~ 5/7(日) 休診とさせて頂きます。
※5/6(土) 休診となっております。

よろしくお願いいたします。

楽しいゴールデンウィークをお過ごしください!

若い方でも歯周病!!

2017年2月21日

こんにちは、二月も終わりに近づいてきましたが、まだまだ寒い日が続いております。寒中に可憐に咲く梅の花をみると、その健気さに心打たれます。華やかな桜の季節前の静かに春を待つこの時期が、とても好きな歯科衛生士 岡嶋です。

さて、先日「全身の健康はお口に通ず」で歯周病のことに触れましたが、若い方は「自分には関係ない」と思われていませんか?

確かに歯周病罹患率は年齢とともに増えていく傾向がありますが、25~34歳では20%位の罹患率となっており、当院におきましても若い方の進行した歯周病を見かけることがよくあります。

 

歯周病が始まる年齢=20代

歯周病は、20代から徐々に発症してくる場合が多いといわれています。
しかし、これには口腔内の常在菌(常に存在する細菌)のバランスや、歯磨きの方法、生活習慣、歯科医院での予防プログラムの実施有無によっても大きく差が出ます。

 

  • ・たばこを吸っている
  • ・糖尿病がある
  • ・夜歯磨きをしていない
  • ・間食が多い
  • ・歯並び、かみ合わせが悪い
  • ・歯医者に行ったことがない
  • ・虫歯になったことがない
  • ・歯科には歯が痛いときにしか行かない

 

このようなものに当てはまる人は、20代でもすでに重度の歯周病になっていたり、10代のうちに歯周病が始まるということも十分考えられます。

ちなみに、虫歯になりやすい年齢は20代前半ごろまでで、それ以降は徐々に虫歯にはなりにくくなってきます。
それと入れ替わるように歯周病菌が優勢となり、20代後半からは歯周病を発症する人が増えてきます。

また、「虫歯になったことがない」人に歯周病のリスクが大きい理由としては、歯にトラブルが起こらないため、歯科医院に行かないということが挙げられます。
虫歯菌が口腔内に存在しない人は、たとえ歯磨きをほとんどしていなくても虫歯にはなりません。
しかし、虫歯菌がいないからと言って、歯周病菌もいないとは限りません。
きちんとした歯磨きをする習慣がないまま、歯科医院にも行かずにいると、虫歯は1本もないのに、気がついたときには歯周病で歯を失うことになるということもあります。
歯周病は静かに、痛みなく進行していく病気であるため、歯科に行く習慣がないと、どうしても発見が遅れてしまう傾向にあります。

政久歯科醫院での歯周病治療の流れは次のようになっております。

 

歯周病治療の流れ

 

歯周基本治療(STEP.1~STEP.3)

STEP.1 検査(基本・精密検査、レントゲン診査など)

まず、症状に対する応急処置をします。治療計画を立て、治療方針をご相談します。

 

STEP.2 プラークコントロール

プラーク(歯垢)コントロールの基本は、あなたの毎日のハミガキです。
あなたに合ったブラッシング方法を指導します。

 

STEP.3 歯周病初期治療(原因除去療法)

プラークコントロール(患者様:歯肉縁上+術者:歯肉縁下)により炎症を緩和して、歯石の除去・かみ合わせの改善などを行うことにより、歯周病の原因を取り除きます。

※歯周基本治療(STEP.1~STEP.3)を経てSTEP.4の再検査の結果、完治が困難だった場合は、次のSTEP.5に進みます。

 

STEP.4 再検査

検査結果を基に、再度治療計画を立てます。重症で症状が改善しない場合は歯周外科手術が必要です。
基本治療で完治した場合は、メインテナンスに入ります。

 

STEP.5 歯周外科手術(歯周病の中等度~重症の時、必要に応じて)

歯周病の原因を取り除いても治らないほど重症な場合、歯周外科手術が必要な場合があります。

フラップ手術(モディファイドウイッドマン法・アピカリーポジションド法)

歯肉をめくり、歯根の奥深くについた歯石を除去、不良な病巣の肉を除去して再び縫合して戻し、歯周ポケットを取り除く手術です。

歯周組織再生療法(EMD法・GTR法など)

歯周再生療法、骨移植法とは、中等度以上の歯周病で失われた歯周組織を元に戻す治療です。
すなわち歯周病で破壊された歯の周りのセメント質、歯根膜、歯槽骨などを再生する治療です。
そして歯の周りの歯肉は蘇り、プラークコントロールしやすい歯肉になります。
エムドゲイン(EMD法)は、スウェーデンで開発された歯周組織再生用材料です。
GTR法は、人工の膜を用いて骨が出来るまで歯肉の侵入を防ぐ方法です。

歯肉歯槽粘膜形成手術(遊離歯肉移植術・結合組織移植手術・小帯切除など)

抜歯などにより陥没した歯肉にボリュームを与えたり、露出した歯根面を歯肉で覆うことが出来ます。

 

STEP.6 メインテナンス

歯周病は再発しやすい病気です。お口の健康を維持するためには、定期的なクリーニングと歯科健診が必要です。若いうちから、お口の健康を守ることで全身の健康も守りましょう。私たちがお手伝いさせて頂きます。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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〒700-0822 岡山市北区表町1-5-1 岡山シンフォニービル2F

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