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訪問歯科でできること・できないこと|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】

2025年10月15日

~通院が難しくなった方へ、安心してお口の健康を守るために~

「歯医者に行きたいけれど、体が不自由でなかなか通えない」
「入れ歯の調子が悪いけれど、どうしたらいいか分からない」
「施設で暮らす親の口腔ケアを、専門的にお願いしたい」

ご高齢の方や、病気・障害のために外来への通院が難しくなった方、そしてそのご家族や施設職員の方から、このような声をよく耳にします。

そんな時に頼っていただきたいのが「訪問歯科診療」です。
歯科医師や歯科衛生士がご自宅や施設に伺い、診療用の器材を持ち込んで、お口の健康を守るお手伝いをいたします。

ここでは、訪問歯科で「できること」と「できないこと」について、分かりやすくご紹介します。
訪問歯科を検討されている方の安心材料になれば幸いです。

寄り添う歯科衛生士

訪問歯科でできること

1. 専門的な口腔ケア

ご自身での歯みがきや入れ歯の管理が難しくなると、どうしてもお口の中が不衛生になりやすくなります。
歯垢や歯石がたまったままになると、むし歯や歯周病が進行しやすくなるだけでなく、食べかすや細菌が原因で誤嚥性肺炎を引き起こすこともあります。

訪問歯科では、

  • • 歯垢・歯石の除去
  • • 歯ぐきの炎症(歯肉炎・歯周病)の管理
  • • 入れ歯の清掃・調整
  • • ご本人・ご家族・介護スタッフへの口腔ケア指導

 

といった専門的なケアを行い、清潔なお口を保つお手伝いをいたします。

話を聞くご家族

2. 虫歯の治療

「歯が黒くなってきた」「しみる」などの小さなむし歯は、訪問診療でもレジン充填(CR充填)と呼ばれるプラスチックの詰め物で対応できます。
ただし、大きなむし歯や神経の治療など、時間や複雑な器材を必要とする治療は、訪問診療では難しい場合があります。

実際の虫歯治療の様子

3. 入れ歯の新製・修理・調整

入れ歯は「食べること」だけでなく、「話すこと」「笑うこと」にも直結します。
しかし、入れ歯が合わなくなると、食事がしにくくなったり、歯ぐきに傷ができて痛んだりと、生活の質を大きく下げてしまいます。

訪問歯科では、

  • • 入れ歯の新製
  • • 割れたり欠けたりした入れ歯の修理
  • • 食事中に外れる、噛むと痛いなどの不具合調整
  • • 噛み合わせの確認

 

これらを自宅や施設で行うことができます。

「入れ歯が外れやすいから、食べるのが怖い」
「最近食事の量が減ってきた」
そんなお悩みも、訪問歯科で解決できることがあります。

入れ歯の模型

4. 口腔機能の維持・向上

「食事のスピードが落ちた」
「むせることが増えた」
「食べた後に口の中に食べかすが残る」

これは、加齢や病気により口腔機能(食べる・飲み込む力、話す力など)が低下しているサインかもしれません。

訪問歯科では、

  • • 摂食・嚥下リハビリ
  • • 食事形態や嚥下に関するアドバイス
  • • 口腔マッサージ
  • • 舌や口の筋肉を使った機能訓練

 

を通じて、「食べる喜び」を守るお手伝いをいたします。
食事を楽しめることは、心と体の健康に直結します。

実際の訪問歯科の様子

5. 簡単な抜歯

グラグラしている歯は、食事中に外れて誤飲や誤嚥の原因になることがあります。
そのような場合は、訪問診療で安全に抜歯できるケースもあります。

訪問歯科でできないこと

一方で、訪問診療には限界もあります。

例えば、

  • • 大きな外科処置(難しい抜歯、インプラント手術など)
  • • 複雑な根管治療(歯の神経の治療)
  • • 全身麻酔や静脈内鎮静が必要な治療

 

といった内容は、院内の設備が整った環境でなければ行えません。

そのため、訪問歯科は「できる限りの治療とサポートを行いながら、ご本人の生活の質を保つこと」を大切にしています。

訪問歯科の意義

お口は「食べる」「話す」「笑う」など、人が人らしく生活するために欠かせない大切な器官です。
通院が難しくなっても、お口の健康を守ることは「生きる力」につながります。

特に、口腔ケアを怠ると誤嚥性肺炎や低栄養、全身の健康悪化に直結することが分かっています。
だからこそ、私たちは「訪問歯科」を通じて、患者様とご家族が安心して暮らせる毎日をサポートしたいと考えています。

実際の訪問歯科の様子

ご家族・施設職員の方へ

「歯磨きはしているけれど、汚れが落ちているのか心配」
「入れ歯が合っていないようで、食事が進まない」
「むせることが増えて、このまま食べられなくなったら…」

そんな不安を抱えるご家族や介護職員の方も多いと思います。
訪問歯科チームは、患者様だけでなく、その周りで支える方々の負担も少しでも軽くできるよう努めています。

ケアの方法を一緒に確認したり、食事の工夫を提案したり。
「相談してよかった」と思っていただけるよう、寄り添ったサポートを心がけています。

政久歯科醫院の訪問歯科診療

訪問歯科を行っている医院は数多くあります。
その中で、私たち政久歯科醫院が大切にしているのは「患者様とそのご家族に安心していただける関わり方」です。

  • • 歯科医師と歯科衛生士がチームで訪問し、治療とケアの両面をサポートします。
  • • お口の状態だけでなく、生活背景や介護状況も踏まえてご提案します。
  • • 定期的な訪問で、口腔機能や全身状態の変化を早めにキャッチします。
  • • ご家族や施設スタッフとの情報共有を重視し、安心して任せていただける体制を整えています。

 

「治療をする」だけでなく、「暮らしを支えるパートナーでありたい」。
その想いを胸に、日々訪問歯科に取り組んでいます。

「歯医者に通えないから仕方ない」と諦めてしまう前に、どうぞ一度ご相談ください。

政久歯科醫院の訪問歯科についてはこちら⇨

 

この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

経歴

  • 広島大学歯学部 卒業
  • 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
  • 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
  • 政久デンタルオフィス 開業
  • 政久歯科醫院 移転開業
  • 医療法人社団BLISS 開設

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“甘いもの”が子どもに与える影響!?3児の母・歯科衛生士の実体験と食育のコツ|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】

2025年10月6日

〜3児の母・現役歯科衛生士が語る子どもの健康と食習慣〜

こんにちは。政久歯科醫院で歯科衛生士として働いている中島です。
私は3人の子どもを育てながら日々診療にあたっています。母として、そして歯科衛生士として、子育て世代の皆さんと同じように「どうしたら子どもの健康を守れるか」と悩み、日々考えています。

その中でも、今回は「糖質」について、むし歯予防の枠を超えて、子どもの体や心にどのような影響があるのかを我が家の実体験も混じえてお伝えしたいと思います。

むし歯だけじゃない、糖質の影響

歯を痛がる子どものイラスト

糖質=砂糖(や炭水化物)と聞くと、多くの方がまず「むし歯」を連想されるのではないでしょうか。
もちろんそれは大切なポイントです。甘いお菓子やジュースがむし歯の大きな原因であることはよく知られています。

でも実は糖質の取り方は、歯だけでなく 子どもの成長・集中力・生活リズム にも深く関わっているのです。

血糖値のアップダウンが子どもの気分に影響

おやつを食べる女の子

子どもが甘いおやつやジュースを飲んだあと、急に元気になったり、逆にイライラしたりすることはありませんか?
これは血糖値の急上昇と急降下によるもので、自立神経を乱す原因の一つとも言われています。

糖質を一度にたくさん摂ると血糖値が急に上がり、その後インスリンというホルモンが一気に働いて急降下します。すると体はエネルギー不足を感じ、眠くなったり、落ち着きがなくなったりするのです。

保育園や学校で「集中できない」「気分の波が激しい」と言われる子の中には、実は食生活習慣が関係しているケースもあります。

からだの発達と糖質

いちごを食べる男の子

〜摂取する「量」「質」「タイミング」が大切〜

糖質を摂ると、分解するためにビタミンやミネラルが消費されます。
特にカルシウムやビタミンB群は歯や骨の発達に欠かせない栄養素。成長期の子どもが甘いものばかり食べていると、必要な栄養が不足しやすくなります。

さらに「糖質の質」も大切です。清涼飲料水やキャンディなど精製された砂糖は急激に血糖値を上げやすく、栄養の消耗も大きくなります。一方で、ごはんや果物など自然の食品に含まれる糖質は、食物繊維やビタミンも一緒に摂れるため、体への負担が少なくなります。

また、夜遅くまでダラダラとお菓子を食べていると睡眠の質も下がり、成長ホルモンの分泌に影響することも。

「食べる時間」もとても大切なのです。

糖質=悪者ではなく、“ちょうどいい量を、良い質で、タイミングよく” が、歯と体の健康を守るコツです。

我が家の実体験から

3人(+主人)の子育てをする中で、私自身も糖質との付き合い方に考えさせられることがありました。
長男・長女は2つ違いで、次女は長男と9つ離れています。

当時の私は、むし歯予防は「ダラダラ食べはしない!歯磨きをしていたら良い!」と思っていました。
その結果、子どもたちにむし歯はできていません!
しかし、思い返せば、糖質の落とし穴にはまっていた時期がありました。
主人と長男は、菓子パンが好きでした(今、振り返れば、好きだったから出していたのではなく、私が楽&喜んで食べてくれる!ことで、菓子パンを出していただけだったかな・・・)。

その頃は、長男はいわゆる、“子どもらしい子ども”と言われる感じで、落ち着きがなく常に動き回っていました。
主人は、朝食を起きてすぐ食べられず、よく胃腸を壊しており、若いのにいつもとても疲れていました。そして、その疲れのせいか、帰宅後は甘いお菓子を好んで大量に食べる。当時は、それが当たり前と思っていました。

長男が小学生になった頃に、たまたま、「糖質についての勉強」をする機会があったのです。
そこから、むし歯予防だけでなく、血糖値の上昇や体と脳の発達に影響があるなどを知り
食生活習慣を変えました。
ただ、全てを変えることは難しく、まずは朝食の菓子パンを食パンに変えました。
お菓子もストックすることをできるだけ控え、ジュースもたまに買う、おばあちゃんの家に行った時にはOKなどにしました。

長男は、年齢を重ねたことも関係しているかもしれませんが、落ち着くこともできるようになりました。
主人も甘いお菓子を食べる頻度が減ってきました。
またさらにそこから、次女が生まれて食物アレルギーが発覚し、食生活習慣を見直すきっかけがありました。
アレルギーのお陰で、洋食や外食はほぼなくなり、和食中心になりました。
朝食は、「菓子パン」ではなく、「お米」に変えました。

その頃からさらに、長男は確実に、穏やかになりました。
主人は、朝食を家で食べられるようになり、胃腸の調子も良くなりました!
年を重ねているものの、疲れも前より軽減しているように感じています。

親として、「子ども(+主人)に我慢ばかりさせたくない」気持ちもよくわかります。
だからこそ、 “ゼロにする”のではなく“うまく付き合う” ことを大切にしています。

今日からできる!糖質との上手な付き合い方

家族の食卓

時間を決めて食べる

ダラダラ食べはむし歯リスクも、血糖値の乱高下も増やします。「おやつは15時に」と決めるだけでメリハリがつきます。

飲み物は「水」や「お茶」を基本に

ジュースやスポーツドリンクは糖分が多め。普段はお水や麦茶を基本にし、ジュースなど甘い飲み物は特別な時だけにしましょう。

“質”を選ぶ

お菓子の代わりに果物や、米粉を使ったおやつなど、体に負担の少ないものを取り入れてみましょう。

ごほうび=甘いもの、にしない

「頑張ったからケーキね」という習慣は、心のご褒美=糖質になりがち。

シールやお出かけなど、別の方法もおすすめです。

歯科医院でできるサポート

親子と歯科衛生士

政久歯科醫院では、むし歯予防だけでなく「食育」や「生活習慣のアドバイス」にも力を入れています。
「おやつはどのくらいなら大丈夫?」「何を選んだらいいの?」など、ちょっとした疑問も気軽に相談してください。

歯科は“むし歯を治す場所”だけではなく、“健康を守る場所”。
小さな工夫が、子どもの未来の大きな財産になります。

最後に

糖質は、子どもにとって大切なエネルギー源でもあります。
だからこそ「悪いもの」として排除するのではなく、「どう取り入れるか」を親子で学んでいくことが大切です。

3児の母としても、歯科衛生士としても、私は「子どもが笑顔で元気に成長できるサポートをしたい」と心から思っています。

みなさんも、ぜひ今日からお子さんのおやつや飲み物を見直してみませんか?
その一歩が、むし歯予防だけでなく、集中力・成長・心の安定につながります。

政久歯科醫院の小児歯科についてはこちら⇨

この記事の筆者

歯科衛生士:中島加奈

歯科衛生士:中島加奈

プロフィール

  • 歯科衛生士歴22年
  • 米粉ナチュラルアドバイザー
  • 3児の母
  • お口育て教室・離乳食講座開催

この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

経歴

  • 広島大学歯学部 卒業
  • 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
  • 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
  • 政久デンタルオフィス 開業
  • 政久歯科醫院 移転開業
  • 医療法人社団BLISS 開設

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歯茎が腫れて痛いときの原因は? 対処法や受診の目安について詳しく解説!|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】

2025年9月8日

歯茎が急に腫れてズキズキ痛むと、「どうすればいいの?」と不安になりますよね。
特に夜間や休日など、すぐに歯医者へ行けないときは 「歯茎が痛いときの応急処置」 を知っているかどうかで、その後の症状の悪化を防げるかが変わってきます。

本記事では、歯茎の痛みの原因から、自宅でできる応急処置、放置してはいけない症状の見分け方、歯科医院での治療内容、そして再発を防ぐ予防法までわかりやすく解説します。

 

歯茎が痛いのはなぜ?考えられる主な原因

歯茎が痛い女性

歯茎の痛みは「一時的な口内トラブル」から「進行性の病気」まで、さまざまな原因で起こります。
痛みの程度や発生するタイミングによって背景は異なるため、まずは代表的な原因を知っておくことが大切です。

 

歯周病や歯肉炎による炎症

最も多い原因のひとつが、歯周病や歯肉炎です。
歯と歯茎の境目に歯垢や歯石がたまると、細菌が炎症を引き起こし、歯茎の腫れや出血、ズキズキする痛みが出やすくなります。
初期段階の歯肉炎は軽度の腫れや赤みだけですが、放置すると歯周病へと進行し、歯を支える骨が溶けてしまうリスクもあります。

政久歯科醫院の歯周病治療についてはこちら⇨

 

親知らずや虫歯が関係する場合

親知らずが斜めに生えていたり、歯ぐきの中に埋まっていたりする場合、周囲の歯茎に炎症(智歯周囲炎)が起こりやすくなります。
特に奥歯は歯ブラシが届きにくいため、汚れが残りやすく痛みの原因となります。
また、虫歯が進行して歯の神経まで感染が広がると、歯茎の奥に膿がたまり、強い痛みや腫れを伴うことがあります。

政久歯科醫院の親知らず抜歯についてはこちら⇨

 

生活習慣やストレスによる影響

歯茎の痛みは、生活習慣や体調の変化から生じることもあります。

 

  • ・睡眠不足や疲労による免疫力低下
  • ・ストレスによる食いしばり・歯ぎしり
  • ・偏った食生活や喫煙による血流の悪化

 

これらは歯茎の抵抗力を下げ、炎症や痛みを悪化させる要因となります。
特に疲れているときに痛みが出やすいのは、こうした全身状態が影響しているためです。
 
👉 歯茎の痛みは「歯周病」「親知らず」「虫歯」などの明確な病気から、「生活習慣やストレス」といった見えにくい要因まで幅広く関係しています。
痛みが繰り返し出る場合は、早めに受診することが大切です。

 

自宅でできる応急処置とセルフケア

セルフケアグッズ

歯茎の痛みを感じたとき、まず大切なのは「清潔を保ち、炎症を悪化させないこと」です。
ここでは、受診する前に自宅でできるセルフケアを紹介します。

 

歯磨き・うがいで口内を清潔に保つ

歯茎が痛むと歯磨きを避けがちですが、汚れを放置すると細菌が増え、症状が悪化します。力を入れすぎず、やわらかめの歯ブラシを使って丁寧に磨きましょう。
また、歯磨き後には殺菌成分入りのうがい薬を活用することで、細菌の繁殖を抑え、炎症をやわらげる効果が期待できます。

 

冷やす/市販薬を使うときの注意点

強い腫れやズキズキする痛みには「冷やす」ことが有効です。
氷を直接当てず、清潔なタオルや保冷剤を頬の外側にあてて冷やすと、炎症による腫れを抑えられます。
さらに、痛みが強い場合は市販の鎮痛薬を一時的に使用してもかまいません。
ただし、あくまで一時的な対処にすぎず、根本的な治療にはなりませんので、使用後は必ず歯科医院を受診しましょう。

 

やってはいけない行為(温める・強い刺激)

痛みを和らげようと、熱いお風呂や温かいタオルで温めるのは逆効果です。炎症による血流が増えて、腫れや痛みが強まる可能性があります。
また、患部を強く押したり、固い食べ物を噛んだりするのも避けてください。歯茎に余計な刺激が加わり、炎症が悪化するおそれがあります。
 
👉 応急処置はあくまで「痛みを一時的に和らげる方法」であり、原因を取り除くものではありません。
症状が続く場合は、なるべく早く受診しましょう。

 

放置は危険!歯科医院を受診すべきサイン

頬をおさえる女性

歯茎の痛みは一時的に治まることもありますが、原因が解決していない限り再び悪化するケースが多くあります。
とくに以下のような症状が見られる場合は「自然に治るだろう」と放置せず、早めの歯科受診が必要です。

 

強い痛みや腫れが数日続くとき

軽い違和感であれば一時的に収まることもありますが、2〜3日以上強い痛みや腫れが続く場合は、炎症が歯茎の奥や歯の神経に広がっている可能性が高く、放置すると治療が難しくなります。

 

膿・出血・歯のぐらつきがあるとき

歯茎から膿が出たり、歯磨きのたびに血が出るのは炎症の悪化サインです。
また、歯がぐらつく場合は歯を支える骨が破壊されている可能性があり、この段階では早期治療を行わないと歯を失うリスクが高まります。

 

発熱や全身の不調を伴うとき

歯茎の炎症が悪化すると、発熱やリンパの腫れ、倦怠感など全身に症状が及ぶことがあります。これは細菌感染が広がっているサインで、場合によっては全身疾患に発展することもあるため、自己判断せず速やかに歯科医院を受診する必要があります。
 
👉 こうした症状があるときに放置するのは非常に危険です。「いつものことだから大丈夫」と思わず、早めに歯科医院で受診しましょう。

 

歯科医院での治療方法とは?

女性医師

まず急性症状をとっていき、その後に原因に対しての治療を行います。「歯茎が痛いから歯医者に行きたいけれど、どんな治療をされるのか不安…」と感じる方は少なくありません。
実際の歯科医院での治療は、症状の原因や進行度に合わせて段階的に行われます。ここでは代表的な治療法をご紹介します。

 

薬で炎症を抑える処置

腫れや痛みが強い場合は、抗菌薬や消炎薬を使って炎症を抑える処置を行います。
局所的に薬を塗布する方法や、必要に応じて内服薬を併用することで、炎症や感染の拡大を防ぎます。痛みを和らげながら治療を進められるため、不安を感じやすい方にも安心です。

 

外科的な処置が必要なケース

膿がたまっている場合や、親知らずが原因で炎症を繰り返す場合には、外科的な処置が必要になることがあります。

膿を排出する切開などが代表的な処置です。いずれも局所麻酔下で行うため、痛みを抑えながら治療が可能です。

 

再発を防ぐために今日からできる予防法

歯磨きをする女性

歯茎の痛みは、治療を受けて一度落ち着いても、生活習慣やケアの方法次第で再発してしまうことがあります。健康な歯と歯茎を守るためには、日常の習慣を見直し「予防」を意識することが大切です。

 

正しい歯磨きとフロスの習慣化

歯ブラシだけでは歯と歯の間や歯茎の境目の汚れは取り切れません。毎日の歯磨きに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、細菌の温床となるプラークを効果的に除去できます。
また、力を入れすぎず小刻みに磨く「正しいブラッシング」を習慣化することで、歯茎を傷つけずに清潔を保つことができます。

 

食生活・生活習慣の見直し

歯茎の健康は全身のコンディションにも影響されます。栄養バランスのとれた食事を心がけ、ビタミンCやカルシウムを意識的に摂ることが大切です。
さらに、喫煙や過度の飲酒、睡眠不足は歯茎の抵抗力を弱め、炎症を起こしやすくします。生活習慣を見直すことは、歯茎の再発予防に直結します。

 

定期検診で早期発見・早期治療

どんなに丁寧にセルフケアをしていても、歯石や磨き残しは少しずつ溜まっていきます。定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、歯周病や虫歯の芽を早期に発見し、軽いうちに対応できます。
「半年に1回」を目安に通うことで、再発のリスクを大幅に減らすことができます。
 
👉 歯茎の痛みを繰り返さないためには、毎日のケア+生活習慣の改善+定期検診が3本柱です。日常に少しずつ取り入れることで、長期的に健康なお口を維持できます。

政久歯科醫院の予防歯科についてはこちら⇨

 

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 歯茎が痛いときに市販薬で治りますか?

市販の鎮痛薬や殺菌効果のあるうがい薬で一時的に痛みを和らげることは可能です。しかし根本的な原因は解決できないため、痛みが続く場合は早めに歯科医院を受診してください。

 

Q2. 歯茎が痛いときは歯磨きをしても大丈夫?

はい、やさしく行えば問題ありません。痛いからといって歯磨きをやめてしまうと細菌が増えて悪化するため、やわらかい歯ブラシで丁寧に磨き、清潔を保つことが大切です。

 

Q3. 歯茎の痛みは自然に治りますか?

軽度の炎症であれば一時的に治まることもありますが、多くは再発します。特に歯周病や虫歯が原因の場合は自然治癒しないため、歯科医院での診断・治療が必要です。

 

Q4. 歯茎が痛いときは何科に行けばいいですか?

歯茎の痛みは歯科で診てもらうのが基本です。親知らずや歯周病、虫歯など多くの原因は歯科治療の範囲になります。

 

Q5. 歯茎の痛みを予防するにはどうすればいいですか?

毎日の正しい歯磨きとフロス、生活習慣の改善、そして定期的な歯科検診が効果的です。半年に1回程度のクリーニングで再発を防ぎましょう。

 

歯茎の痛みでお困りの方は岡山市の政久歯科醫院へ

歯茎の痛みは、「そのうち治る」と思って放置してしまうと悪化しやすい症状です。

特に歯周病や親知らずが原因の場合、放置すれば歯を失うリスクにもつながります。

当院では、痛みを和らげる応急処置から根本原因の治療、さらに再発を防ぐ予防ケアまでトータルでサポートしています。
患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせた治療計画を立てるので、初めての方でも安心してご来院いただけます。
 
「突然歯茎が腫れて不安…」
「市販薬では良くならない」
「仕事や家事が忙しくて歯医者に行くタイミングがわからない」
 
そんな方は、ぜひ当院にご相談ください。

 

ご予約方法

WEB予約:24時間いつでも受付可能
LINE予約:メッセージ感覚で簡単に予約
お電話:直接のご相談も承ります

お悩みを長引かせず、早めに適切な治療を受けることが、健康な歯と歯茎を守る第一歩です。お気軽にご予約ください。

 

この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

経歴

  • 広島大学歯学部 卒業
  • 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
  • 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
  • 政久デンタルオフィス 開業
  • 政久歯科醫院 移転開業
  • 医療法人社団BLISS 開設

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歯磨きは1日何回が理想?頻度とその効果|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】

2025年7月1日

「歯磨き、1日何回が理想なんだろう?」そんな疑問を抱えているあなた、実は多くの人が同じように感じています。忙しい日々の中で、つい「朝と夜の1回で十分かな」と思いがちですが、実は歯磨きの回数が口の健康に大きな影響を与えることをご存じでしょうか。特に、食後に歯磨きをしないと、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。この記事では、1日何回歯磨きをするのが理想的なのか、その理由と効果を詳しく解説します。さらに、歯磨き習慣を効率的に維持する方法も紹介しますので、今日から実践できる簡単なケア法をチェックしてみてください。

 

歯磨きの頻度は1日何回が理想?1日2回のメリットと根拠

歯磨きする女性

歯磨きの回数、あなたは1日何回磨いていますか?忙しい日常の中で、歯磨きが面倒に感じることもありますよね。実は、歯磨きの回数について「1日2回」が理想とされている理由があるんです。

 

1日2回の歯磨きが推奨される理由

歯科医師が推奨する1日2回の歯磨きは、単に「一般的な習慣」として決められているわけではありません。実際、歯磨きのタイミングと回数が、口の中の健康に大きな影響を与えることが分かっています。
1日2回の歯磨きが理想とされる主な理由は、歯垢(プラーク)を効果的に取り除くためです。歯垢は時間が経つと、歯石に変わってしまい、虫歯や歯周病の原因になります。朝食後と就寝前の歯磨きで、食べかすや歯垢をしっかり取り除くことで、これらのトラブルを予防できるんです。

 

1日2回でどんなメリットがある?

虫歯予防

食後の歯磨きで食べかすを取り除くことで、虫歯の原因となる酸の発生を抑えます。朝と夜、2回の歯磨きで、口の中を清潔に保ちやすくなります。

 

歯周病予防

歯垢が溜まると、歯茎が炎症を起こし、歯周病が進行します。1日2回の歯磨きで、歯周病を引き起こす原因菌を減らすことができます。

 

口臭の予防

朝起きたときの口の中がネバネバする感じや、夜寝る前に口が乾く感じ…これも歯磨きの回数が少ないことが影響しています。2回の歯磨きで口臭を防ぐことができます。

 

1日2回歯磨きのタイミングは?

理想的なタイミングは、朝起きて食事後と、夜寝る前です。朝の歯磨きで、寝ている間に増えた細菌を取り除き、夜の歯磨きで1日の食事や飲み物から残った汚れを落としましょう。
1日1回の歯磨きでも良いと感じることがあるかもしれませんが、朝晩の歯磨きをしっかり習慣にすることで、口の中を健康に保ちやすくなります。忙しい日々の中でも、歯の健康を守るためには、毎日の簡単なケアが大切です。

 

1日3回歯磨きするべき場合とその効果

歯磨き粉

「1日3回歯磨きした方が良いって聞いたけど、本当に必要なのかな?」そんな疑問を持つあなたへ。実は、1日3回歯磨きをするべき場合があるんです。普段の生活では1日2回の歯磨きで十分だと思われがちですが、特定の状況では3回の歯磨きが推奨されることもあります。では、どんな時に1日3回歯磨きが効果的なのか、そしてそのメリットについて詳しくご紹介します。

 

1日3回歯磨きが推奨されるシチュエーション

食後に甘いものや酸っぱいものを食べたとき

食後、特に甘いお菓子や酸味の強い食べ物を食べた場合、歯に酸が残っていることが多いです。これが歯のエナメル質を傷つけ、虫歯の原因に。そんな時にすぐに歯磨きすることで、酸の影響を最小限に抑えることができます。昼食後に歯磨きを加えることで、口の中を清潔に保つことができ、虫歯や歯周病の予防に繋がります。

 

口臭が気になるとき

食事をした後や外出中、口臭が気になることありますよね。特にニンニクや魚介類を食べた後、臭いが気になることが多いです。そんなとき、食後に歯磨きをすることで、臭いの元となる食べかすやバクテリアを取り除くことができ、息がスッキリします。

 

歯周病や虫歯のリスクが高い場合

歯周病や虫歯のリスクが高い場合は、1日3回の歯磨きが効果的です。例えば、喫煙習慣がある人や糖分を多く摂取する人は、口の中に細菌が増えやすく、定期的に歯を清潔に保つことが重要になります。特に夕方や夜に食べたものが歯に残りやすいので、寝る前にもしっかり歯磨きをすることで、リスクを軽減できます。

 

1日3回歯磨きのメリット

虫歯予防が強化される

食後に歯磨きをすることで、食べかすやバクテリアを取り除き、酸が歯に影響を与えるのを防げます。これにより、虫歯のリスクが大幅に低減します。

 

歯周病の予防

歯周病は、歯茎に溜まった歯垢が原因で進行します。1日3回歯磨きを行うことで、歯垢をこまめに取り除き、歯茎の健康を保つことができます。

 

口臭の予防

食事後や飲み物の後に歯を磨くことで、口臭の原因となる残り香やバクテリアを取り除き、1日を通して爽やかな口内環境を維持できます。

1日3回の歯磨きが推奨されるのは、特定の食習慣や健康状態によるものです。忙しい中でも食後の歯磨きを心がけることで、虫歯や歯周病の予防に大きな効果を発揮します。自分に合った歯磨き習慣を取り入れて、健康な歯と口内環境を守りましょう。

 

忙しい人向け!効率的に歯磨きを習慣化する方法

セルフケアグッズ

忙しい毎日でも歯磨きを習慣化するためには、以下の方法を取り入れると効率的です。

 

食後すぐに歯磨きをする

朝食、昼食、夕食後にすぐ歯磨きをする時間を確保しましょう。食後すぐに磨くことで、歯垢や食べかすが溜まりにくく、1日の終わりにまとめて磨く手間を省けます。

 

電動歯ブラシを使う

手動よりも効率的に歯を磨ける電動歯ブラシを使うと、磨く時間を短縮できます。タイマー付きのものもあるので、適切な時間で磨けます。

 

歯間ブラシを併用

時間がない時でも歯間ブラシを使うことで、歯と歯の間を簡単にケアできます。これで、歯ブラシだけでは取り切れない汚れをしっかり取り除けます。

 

寝る前にさっとフロスを使う

寝る前にフロスを使う習慣をつけると、歯と歯の隙間の汚れが取れ、寝ている間の口内環境が改善されます。

 

朝晩の歯磨きで十分?それぞれのタイミングでの効果を解説

歯磨きする女性

朝晩の歯磨きは、口内の健康を守るために非常に重要です。朝の歯磨きで清潔を保ち、晩の歯磨きで夜間の細菌繁殖を防ぐことで、1日を通して口内環境をしっかりと管理できます。これらの習慣を守ることで、虫歯や歯周病を予防し、健康な歯を維持することができます。

 

朝の歯磨きの効果

朝起きたばかりの口の中は、睡眠中に増えた細菌や口臭の原因となる物質でいっぱいです。朝の歯磨きは、これらの細菌を取り除き、口の中を清潔に保つ重要な役割を果たします。また、口臭を予防し、フレッシュな気分で1日をスタートするために欠かせません。さらに、朝食後に歯磨きをすることで、食べかすや酸をしっかりと取り除き、虫歯や歯周病の予防にも繋がります。

 

晩の歯磨きの効果

寝る前の歯磨きは非常に重要です。夜間は唾液の分泌が減少し、口内が乾燥しがちになります。これにより、細菌が繁殖しやすくなります。寝る前に歯を磨くことで、1日の食事や飲み物の残りかすを取り除き、夜間の細菌の増殖を防ぐことができます。また、歯磨きをしないまま寝ると、歯垢が固まり歯石となり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

 

歯磨きは1日1回で大丈夫?

考える女性

1日1回の歯磨きは時間がない場合などに有効ですが、歯磨き回数が減ることで口内環境に悪影響を及ぼす可能性があります。夜の歯磨きをしっかり行い、食後のケアを心がけることで、歯の健康を守ることができます。

 

1日1回歯磨きの影響

1日1回歯磨きをする場合、歯と歯の間や歯茎に溜まった歯垢が長時間残ることがあります。これが進行すると、虫歯や歯周病の原因となり、口臭も強くなる可能性があります。特に、夜寝る前に歯を磨かないと、睡眠中に細菌が繁殖しやすくなり、口の中が不衛生な状態になります。

 

1日1回歯磨きのコツと注意点

もし1日1回の歯磨きにしても良い場合、以下の点に気をつけましょう。

 

夜寝る前にしっかり磨く

寝る前の歯磨きは必須です。夜間に細菌が繁殖しやすいため、歯垢を完全に取り除くことが大切です。

 

食事の後にフロスや歯間ブラシを使う

1日1回の歯磨きでも、食事後に歯間ブラシやフロスを使うことで、歯と歯の間の汚れを取り除き、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。

政久歯科醫院の予防歯科についてはこちら⇨

 

この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

経歴

  • 広島大学歯学部 卒業
  • 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
  • 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
  • 政久デンタルオフィス 開業
  • 政久歯科醫院 移転開業
  • 医療法人社団BLISS 開設

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神経を抜きたくないという方へ|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】

2025年5月28日

歯は神経を抜くと、どうしても脆くなり、寿命が短くなってしまいます。
当院では、できるだけ歯の神経を残す治療を大切にしています。

 

神経を残した方がいい理由

歯のレントゲン

歯の中には「歯髄(しずい)」と呼ばれる神経と血管が通った組織があります。
歯に栄養や酸素を届けるほか、痛みや温度を感じ取る役割も果たしています。
この神経を失うと、歯は栄養を受け取れなくなり、枯れ木のようにもろくなります。
また、感覚も鈍くなるため、トラブルが起きても気づきにくくなってしまいます。
歯をできるだけ長く健康に保つためには、神経を守ることがとても大切です。

 

神経を抜くと起こる変化

歯を痛がる女性

歯が脆くなる

神経を失った歯は栄養が届かず、枯れ木のように脆くなります。
ちょっとした食いしばりや硬いものを噛んだだけで、ヒビが入ったり、折れたりするリスクが高まります。

 

歯の色がくすむ

神経を抜いた歯は新陳代謝が止まり、時間とともに灰色っぽく変色していきます。
周囲の健康な歯と比べて、色の違いが目立つこともあります。

 

虫歯に気づきにくくなる

神経を抜いた歯でも、虫歯になることはあります。
しかし痛みを感じにくいため、虫歯に気づいた時にはかなり進行していることが多く、最悪の場合は抜歯が必要になることもあります。

 

そもそも、なぜ神経を抜く必要があるの?

虫歯のイラスト

歯の神経は、できるだけ取らない方がいいものですが、やむを得ず除去しなければならないケースもあります。
それは、歯を残すための「最後の手段」として行う治療です。
たとえばこんな場合に神経を取ることがあります。

 

重度の虫歯

虫歯が神経まで達してしまうと、激しい痛みを伴う炎症が起こります。
この状態では神経を保存することができず、取り除く必要があります。

 

重度の知覚過敏

通常の知覚過敏は治療や経過観察で改善しますが、日常生活に支障をきたすほど痛みが強い場合は、神経を除去する選択をすることもあります。

 

歯の神経が壊死している

虫歯や外傷により神経が死んでしまうと、感染や膿が広がり、口臭や炎症を引き起こします。
こうなると、感染を止めるために神経を除去する必要があります。

 

歯の破折・ヒビ

歯に大きなヒビ割れが入り、神経まで影響している場合には、感染予防のために神経を取る処置が必要です。

 

最新の治療法「MTAセメント」で神経を守る

MTAセメント

近年では、MTAセメントという最新の材料を使うことで、神経を守りながら治療できる可能性が広がっています。

 

MTAセメントとは?

「MTA(Mineral Trioxide Aggregate)」は、ミネラル成分を含んだ歯科用セメントです。
封鎖性と殺菌効果に優れており、神経を保護しながら自然な修復を促す力があります。
虫歯が深く進行していても、MTAセメントを使うことで神経を残せるケースが増えています。

 

MTAセメントのメリット

  • • 深い虫歯でも神経を残せる可能性が高まる
  • • 歯の寿命を延ばせる
  • • 根管治療と比べ、治療回数が少ない(1回で済むことも)

治療後は2週間~3ヶ月ほど様子を見ながら、痛みが出ないか確認していきます。
※ただし、MTAセメントを使っても必ず神経が残せるわけではありません。

 

MTAセメントが使えないケースもある

次のような状態では、残念ながらMTAセメントを使えないことがあります。

  • • 強い痛みがある場合(神経に大きな炎症がある)
  • • 神経がすでに死んでいる場合
  • • 冷たいものや風で強くしみる場合(重度の炎症)
  • • 虫歯が歯ぐきの下深くまで進行している場合

こうしたケースでは、通常の根管治療を選択することになります。

根管治療のイラスト

 

MTAセメントの費用について

MTAセメント治療は、自費診療となります。
詳しい費用は、醫院へ直接お問い合わせください。

 

まとめ

歯の神経は、できるだけ守るべき大切な組織です。
当院では、最新の治療法であるMTAセメントを活用し、神経を残すための最善の治療を提案しています。
「なるべく歯を長持ちさせたい」
「できるだけ神経を抜きたくない」
そんな想いをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
ご自身の歯を守るために、最適な治療方法を一緒に考えていきましょう。

政久歯科醫院のMTAセメント治療についてはこちら⇨

 

この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

経歴

  • 広島大学歯学部 卒業
  • 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
  • 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
  • 政久デンタルオフィス 開業
  • 政久歯科醫院 移転開業
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虫歯菌はうつるのか?カップルからもらうよくある質問を解説!|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】

2025年5月14日

「これって…うつった?」
恋人とキスしたあと、なんとなく歯がしみるような気がして、ふとそんな不安がよぎったことはありませんか? 忙しくて歯医者にも行けていないし、相手の口の中のことって、意外とわからないまま付き合っているもの。実は虫歯は“うつる”こともあるとされ、カップル間での感染リスクがゼロではありません。この記事では、大人同士で虫歯がうつる仕組みや予防の考え方をわかりやすくご紹介します。不安な気持ちを放置せず、まずは正しく知ることから始めてみませんか?

 

「キスで虫歯がうつる」って本当?カップル間で起きること

カップル

「虫歯って子どもがなるものでしょ?」と思っている方もいるかもしれませんが、実は大人同士の間でも虫歯菌はうつる可能性があります。そもそも虫歯は、ミュータンス菌などの細菌が原因となって起こる“感染症”です。糖分を栄養にして酸を出すこの菌が、歯の表面をじわじわと溶かしていくことで虫歯になります。
虫歯菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在しません。多くは身近な大人とのスキンシップや食器の共有を通じて移っていきます。そして同じように、大人同士のキスや箸・コップの共有などでも、菌が相手にうつることがあります。
とはいえ、すぐに虫歯になるわけではありません。お口の中の環境や、日々の歯磨き習慣によっても大きく左右されます。ただ、恋人同士であってもお互いのケア次第で虫歯のリスクが高まることは確かです。だからこそ「自分が原因かも?」と不安になる前に、日常的な口腔ケアを見直しておくことが大切です。

 

実際に感染するリスクや経路について

虫歯菌は唾液を介して移動するため、キスはもちろん、同じ箸やスプーン、コップの共有でも感染の可能性があります。

 

キス

唾液の交換により、虫歯菌が直接移動します。

 

飲み物の回し飲み・共有

ペットボトルやグラスの口をつける部分に菌が付着します。

 

同じ箸やスプーンの使用

一緒に食事をとる際の“あ〜ん”や料理の取り分けなどで虫歯菌が共有されます。
日常の何気ない行動の中に、唾液を介した接触が意外と多く含まれていることがわかります。これらの行動をすぐに避ける必要はありませんが、虫歯菌が「うつる経路」になり得るという認識を持つことが予防の第一歩になります。

 

自分のせい?恋人のせい?不安になった時に知っておいたいこと

歯を痛がる女性

虫歯菌は唾液を介して移動するため、キスはもちろん、同じ箸やスプーン、コップの共有でも感染の可能性があります。とはいえ、うつったからといって必ず虫歯になるわけではありません。歯磨きが不十分だったり、甘いものを頻繁に摂る習慣があると、虫歯菌が活発になりやすくなります。逆にいえば、日頃の口腔ケアや定期的な歯科検診をしっかりしていれば、感染しても発症を防ぐことができます。必要以上に怖がる必要はありませんが、「うつる可能性がある」という前提で予防意識を持っておくと安心です。

 

カップルでできる!虫歯菌の感染を防ぐ5つの習慣

セルフケアグッズ

歯磨き・フロス・洗口剤などのセルフケア

毎日の丁寧な歯磨きは基本ですが、歯と歯の間の汚れはフロスを使わないと落ちません。洗口剤をプラスすることで、口全体の菌の繁殖を抑える効果が期待できます。まずは自分のケアから見直しましょう。

 

歯ブラシの共有NG、定期的な交換

歯ブラシを共有すると、口腔内の菌を直接やりとりすることになります。いくら親しい間柄でも、歯ブラシは別々に。そして毛先が開いたら、目安として1か月に1回は交換するのが理想です。

 

キスや食器の共有前後の口腔ケア

食後のキスや、飲み物の回し飲みをする前後は、できるだけうがいや歯磨きをしてからが安心です。唾液を介した虫歯菌の感染を減らすために、ちょっとした心がけを取り入れてみましょう。

 

定期的な歯科検診とクリーニング

自覚症状がなくても、虫歯菌はじわじわ進行します。3〜6か月ごとの定期検診で、見えないリスクを早期発見。歯科でのプロのクリーニングは、セルフケアでは落としきれない汚れにも対応できます。

 

できれば二人で歯医者に行くのがおすすめ

恋人同士で歯科検診を受けると、お互いの健康意識が高まります。「一緒に通う」というスタンスが、予防の習慣づけや会話のきっかけにも。お互いを思いやる行動としてもおすすめです。

 

虫歯はうつるかどうかについてよくある質問

「キスで虫歯って本当にうつるんですか?」

回答:
はい、可能性はあります。虫歯は“ミュータンス菌”などの細菌による感染症で、唾液を通じて他人にうつることがあります。キスは唾液の交換が多いため、虫歯菌が移るリスクもゼロではありません。ただし、うつったからといってすぐに虫歯になるわけではなく、日常のケア次第で防ぐことができます。

 

「自分の虫歯、恋人にうつしてないか心配です…」

回答:
不安になりますよね。でも、虫歯菌がうつるにはある程度の接触と時間が必要ですし、相手の口腔環境にもよります。お互いにしっかり歯を磨いていたり、定期的に歯科検診を受けていれば、それほど神経質になる必要はありません。不安が強い場合は、2人で一緒に検診を受けるのもおすすめです。

 

「恋人が虫歯だらけなんですけど、自分も危ないですか?」

回答:
リスクは多少あります。虫歯菌は唾液を通じてうつることがあるため、キスや食器の共有などが習慣になっていると、自分にも菌が移る可能性があります。ただし、菌が口に入ったとしても、しっかりケアをしていれば発症は防げます。今できる対策としては、口腔ケアの徹底と定期的な検診です。

 

「一緒に歯磨きしてるんですが、歯ブラシの共有ってダメですか?」

回答:
はい、歯ブラシの共有はおすすめできません。歯ブラシには目に見えないレベルで細菌が付着しており、それを使いまわすと菌を直接口に入れることになります。たとえ仲の良い恋人同士でも、歯ブラシは別々にし、1ヶ月を目安に新しいものに交換するのが理想です。

 

「恋人と同じコップやストローって使わない方がいいですか?」

回答:
できれば避けた方が安心です。コップやストローには唾液が付着するため、そこから虫歯菌がうつることがあります。ただ、日常的に共有していたからといってすぐに虫歯になるわけではありません。使用後にうがいをする、定期的にケアをするなど、小さな心がけでもリスクを下げることは可能です。

 

「虫歯になりやすい人って、何か体質とかあるんですか?」

回答:
あります。唾液の質や量、歯の質、口内の菌のバランスなどは人によって異なり、それによって虫歯のなりやすさも変わります。甘いものの摂取量や歯磨き習慣も影響します。「自分は大丈夫」と思っていても、環境が変われば虫歯ができやすくなることもあるので注意が必要です。

 

「相手の口臭や虫歯が気になるけど、どう言えばいいですか?」

回答:
とてもデリケートな話題ですよね。相手を責めるような言い方は避けて、「一緒に歯医者行かない?」「最近、自分も歯のこと気になってて」など、自分ごととして話を切り出すとスムーズです。お互いの健康を大切に思っていることを伝えると、前向きに受け取ってもらえることが多いです。

 

「もしかして…」と思ったら?まずは相談

虫歯は、初期のうちは痛みなどの症状が出にくく、自分では気づきにくいことが多い病気です。「恋人にうつしたかも」「最近なんとなく歯がしみる…」といった小さな不安も、放っておくと症状が進行し、治療に時間や費用がかかってしまうこともあります。だからこそ、違和感を覚えたそのタイミングで歯科医院に相談することがとても大切です。

歯の健康は、自分だけでなく大切な人との関係にも影響します。気になることがあれば、遠慮せずに歯医者さんに相談してみましょう。専門的なチェックとケアで、安心して笑える毎日を取り戻すことができます。

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この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

経歴

  • 広島大学歯学部 卒業
  • 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
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歯磨き後に食べていいものはあるの?|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】

2025年2月17日

歯磨き後は、基本的には何も食べないことが理想です。 歯磨き後は歯の表面に汚れやプラークがない状態です。そこで食べ物を摂取することで、再び汚れやプラークが付着し、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。しかし、どうしても何かを食べたい時には、口腔環境を悪化させない食品を選ぶことが重要です。この記事では、歯磨き後に食べても比較的安全で、口腔ケアを助ける効果が期待できる食品について詳しく解説します。

 

歯磨き後に食べていいもの

歯ブラシと時計
歯磨き後に食べ物を摂るのは避けるべきですが、どうしても何か食べたい場合には、歯の健康を損なわない食品を選ぶことが大切です。歯磨き後でも摂取可能な食品を選ぶことで、口腔環境を守るだけでなく、逆に歯の健康を促進することも期待できます。歯磨き後に何か食べる場合に選ぶ食品とその理由について、いくつかご紹介します。

 

乳製品

乳製品は歯磨き後に摂取しても問題の少ない食品の一つです。その理由は、カルシウムが豊富な牛乳やチーズなどの乳製品には歯の再石灰化を促進する効果があるからです。 また、乳製品は口腔内の酸性環境(歯を溶かす状態)を中和し、歯のエナメル質を保護します。 歯磨き後にどうしても小腹が空いてしまった場合には、無糖のヨーグルトやナチュラルチーズがおすすめです。

 

繊維質の食べ物

繊維質が豊富な野菜も、歯磨き後に適した食品です。繊維質の食材を噛むことで唾液が分泌され、口腔内が洗浄されます。 また、糖分が少ない繊維質の食品は虫歯菌の栄養源になりにくいです。

 

キシリトール製品

キシリトールは虫歯予防に役立つ甘味料として知られています。キシリトール配合のガムやタブレットは歯磨き後にも適しています。 キシリトールは虫歯菌がエネルギーを作り出すのを阻害します。 また、キシリトール製品を噛むことで唾液が分泌され、口腔内が健康に保たれます。 無糖でキシリトール100%の製品を選ぶことで、より効果的な虫歯予防が期待できます。

 

キシリトールとは?

キシリトールガム

キシリトールは白樺や樫などの木から抽出される天然由来の糖アルコールの一種で、砂糖と同程度の甘さを持つ甘味料です。

 

キシリトールの特徴

 

①低カロリー

砂糖と同じ甘さがありながら、カロリーは約3/4程度で、健康的な甘味料として利用されています。

 

②虫歯予防効果

虫歯菌がキシリトールをエネルギーとして利用できないため、むし歯菌の活動を抑えます。また、歯の再石灰化を促す効果もあります。

 

キシリトールガムは寝る前に噛んでも良いのか?

キシリトールガムは寝る前に噛んでも問題ありません。

 

キシリトールガムを寝る前に食べるメリット

 

①むし歯予防

就寝中は唾液の分泌が大幅に減少します。そのため、口腔内の自浄作用が弱まり、むし歯菌が増殖しやすい環境になります。しかし、寝る前にキシリトールガムを噛むことで、虫歯菌(特にミュータンス菌)のエネルギ ー源を遮断し、活動を抑制できます。

 

②唾液の分泌促進

ガムを噛む行為自体が唾液の分泌を促進します。唾液は口腔内の酸性(歯を溶かす状態)を中和し、歯を保護する重要な役割を果たします。また、唾液中のカルシウムやリン酸塩が歯の再石灰化を助け、初期段階の虫歯を自然に修復する可能性を高めます。就寝前に唾液の分泌を促進することで、就寝中の口腔環境をより良い状態に保つことができます。

 

③口臭予防

就寝中に口腔内の唾液が少なくなると、細菌の繁殖が活発になり、口臭の原因となります。キシリトールガムを噛むことで唾液が増え、細菌を洗い流す効果が期待できます。また、キシリトールには細菌の増殖を抑える効果があるため、口臭予防に繋がります。

 

キシリトールガムの注意点

 

砂糖が含まれていないか確認する

一部のキシリトールガムには砂糖や他の甘味料が含まれている場合があります。虫歯予防を目的とする場合は、成分表を確認し、キシリトール100%の製品を選びましょう。

 

適量を守る

過剰な摂取は腸内での消化不良を引き起こし、下痢やお腹の不調を招くことがあります。表示されている使用料を守って適正量を守りましょう。特に寝る前に摂取する場合は、1〜2粒程度が目安です。

 

ガムをは吐き出してから寝る

就寝直前にガムを噛む際は、十分に注意し、寝る前には必ず吐き出してください。

 

まとめ

歯磨き後に何かを食べることはなるべく避けるべきですが、どうしても食べる必要がある場合には、乳製品や繊維質の食品、キシリトール製品など、歯を保護しながら健康をサポートする食品を選択することが大切です。 特にキシリトール製品は、虫歯予防や唾液分泌の促進に優れており、日常生活の中で積極的に取り入れる価値があります。ただし、適量を守り、成分を確認することが大切です。 日々の口腔ケアに適切な食品を取り入れることで、歯の健康を保ち、虫歯や歯周病のリスクを軽減することができます。健康的な口腔環境を維持するために、正しい知識と習慣を身につけましょう。

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院長:政久 直紀

政久 直紀院長

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  • 広島大学歯学部 卒業
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歯医者さんは、お口の定期管理・予防処置をする場所へ|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】

2024年12月9日

皆さんはどのような時に歯医者さんへ行きますか?
歯の痛みなど困ったことが起こった時でしょうか?
実は今「予防歯科」という言葉が知られるようになり「痛くなる前に歯医者さんに行く」「良い状態を維持するために定期的に歯医者さんに行く」と通院される方が増えてきました。 今回は、そんな時代の変化や患者様の意識の変化、また予防歯科のメリットや歯医者選びのポイントまでをお伝えします。

 

治療メインの場所から予防をする場所へ

患者さんに歯磨き指導を行う歯科衛生士
日本には「むし歯の洪水時代」と呼ばれる時期があったことをご存じですか?
今から約50〜60年くらい前、日本中にむし歯のある子どもが溢れていました。また、歯科治療の知識・技術が未熟で「痛みが出た時・困った時」の対症療法のみが行われていました。
私の親世代(70代)の選択肢は、「むし歯になってから歯医者さんへ行き、治療するか抜歯するか」でした。実は、私も小学生の頃、毎年のように学校の歯科検診で「C(むし歯)」と書かれたお手紙を持ち帰り、歯医者さんへ連れて行かれていました・・・さすがに、歯をすぐ抜くようなことはなく削って詰める治療をしてもらっていました。今思えば、歯磨きをした記憶はあまりなく、デンタルフロスの存在すら知りませんでした・・・柔らかいミルク飴を食べて銀歯が取れることもありました。
知識があれば、むし歯予防もできたはずですが、私の幼少期は世間的にも家庭の中でも、むし歯予防の概念が浸透してなかった時代で「歯医者さんは、薬品の匂いがする、歯を削られる場所」と認識していました。

近年、「むし歯を作らないように、予め防ぐ(予防)」が当たり前となり“むし歯ゼロ”を目指せる時代になりました。これは、予防の概念が世の中に広まり、フッ素入り歯磨き粉の普及、家庭での食生活の変化、そして多くの方がお口の健康に関心を持つようになったおかげです。 そして、歯医者さんの存在も「歯を削る場所から、むし歯を作らない予防する場所」へ変わりつつあります。
しかし、その一方で、歯医者さんへの定期的な通院が習慣化されていない現実もあります。 「むし歯がないから、歯医者さんへ行かない」 「毎日フッ素入り歯磨き粉を使っているから大丈夫」 「歯の掃除だけなら、歯医者さんでなくても家でしているから」 などの声を聞くことも少なくはありません。 では、なぜ歯医者さんに行く必要があるのか?気になりますよね!
ここからは、予防歯科について書いていきます。

 

歯医者さんは、歯の掃除をしてくれるだけ?

頬をおさえる女性
お家での歯磨きで歯ブラシだけを使用した場合、落とせる汚れ(歯垢)は約60%程度と言われています。 歯ブラシに加えてデンタルフロスを使うことで、約85%程度まで綺麗にすることはできますが、残りの約15%の汚れは、お家での歯磨きで完全に除去することは難しいと言われています。そして残った歯垢はむし歯や歯周病を引き起こす原因になりかねません。この15%の磨き残し(歯垢)は歯科醫院で除去することが出来ます。だからこそ、歯医者さんでの定期的な予防処置&管理が必要です。
歯科醫院の予防処置・定期健診では以下のような検査・処置を行います。
 

  • ① PMTC(Professional Mechanical Teeth Cleaning:専門職のスタッフ(歯科医師・歯科衛生士)による機械を使った歯の清掃)を受けることで、お口の中の細菌の数をぐっと減らす事ができる。
  • ② 歯科医院専用の高濃度フッ化物を利用し、歯の質を強化させることによってむし歯になりにくい状態にする。
  • ③ 歯茎の状態を検査し、歯肉炎や歯周病の状況を把握して、歯石・歯垢の除去やブラッシングのポイントを伝えることで歯茎の健康を守る
  • ④ 様々なお口のトラブルが起こらないようにむし歯や歯周病のチェックだけではなく、歯並びのチェックなどを行い、問題が起こる前に確認し、健康な状態を維持できるようにする。

 
例えば、この夏大活躍だったエアコン。 普段、ご家庭でお手入れができる範囲は限られていますよね。シーズンが終わると、内部まで専門家にしっかりクリーニング&メンテナンスをしてもらうことで、翌年も綺麗な状態で気持ちよく使い続けることができます。
お口のケアも同じで、ホームケア(普段の歯磨き)とプロケア(歯科の定期健診など)の両方をうまく使い、良い状態を長く維持することができると良いですね♪

 

小さい頃からの習慣が一生の健康を左右する

うがいをする女の子
子どもの頃から、定期的な歯科検診を受ける習慣をつけることは、お口の健康を保つためにとても大切です。
むし歯も歯周病も歯並びも、生活習慣病の一種です。毎日の生活習慣によって発症・進行することがあり、逆に言えば生活習慣を整えることで予防することも可能です。生活習慣は知らず知らずのうちに身についており、大人になってから学び・身につけることは少ないのではないでしょうか?
だからこそ、小さいうちから「予防のために歯科医院に通う」習慣をつけておくことが大切です。

 

それぞれの予防法

 

むし歯を予防

セルフケアグッズ
食べるものの質やタイミングで食生活習慣を整える。
食べたら磨く・歯ブラシやデンタルフロスを使う・低濃度フッ化物利用の習慣化。
歯医者さんでPMTCを受けることなど、むし歯を発症させないようにする。
また、定期健診で初期う蝕(まだ穴が開いていない状態のむし歯)の段階で早期発見することで、原因を解決し穴が開かないように予防することが可能です。

 

歯周病予防

口の中をチェックしてもらっている男の子
歯周病菌にも様々な種類があり、その中でもレッドコンプレックスと言い「歯周病を進行させる能力の高い菌の集合体」がいます。この菌が、お口の中に定着してしまうと、なかなか厄介で歯周病をどんどん進行させてしまいます。レッドコンプレックスの感染時期は、小学校高学年から18歳くらいまでの間と言われています。この菌たちは、酸素が少ない環境を好む特徴があり、深い歯周ポケットに存在するため、歯茎の健康な状態を保って歯周ポケットを深くしないように予防することで感染しない、させないことができます。
そのためには、お口の中の汚れ(歯垢)をしっかり落とし続けることが大切です。

 

歯並び予防

口を指さす女性
歯並びは生活習慣(食べる・話す・姿勢・鼻呼吸・表情)などに左右されます。例えば、口呼吸。様々な原因や癖で口で呼吸する習慣がついていると、歯並びや噛み合わせにも影響します。
歯科矯正治療で歯並びを治したとしても、口呼吸が改善されなければ、歯並びが後戻りする可能性も高くなります。そのような習慣を悪習癖と呼び、早期発見早期改善(治療)をすることで歯並びを悪くさせない予防ができます。

 

口腔機能低下症の予防

胸を抑えて苦しそうな女性
口腔機能低下症とは、加齢だけでなく、疾患や傷害など様々な要因によって、お口の機能が低下していく症状のことを指します。この症状を放置すると、摂食嚥下障害(食べ物を口に運び、咀嚼し、飲み込む過程に問題が生じる状態)などを引き起こし、低栄養・筋肉や心・身体機能の低下など、全身の健康を損ないかねません。
最近、活舌が悪くなった・わずかにむせる・食べこぼしが増えた・口が渇きやすいなど、気になることはありませんか?もしかすると、口腔機能低下症の一歩手前まできているかもしれません。
実は、口腔機能の衰えと身体の衰えには相関関係があると言われています。 歯が残っていても、舌の力・唾液量などお口の機能が衰えていると食事がうまくできないことがあります。また、食べる機能が低下していると硬めの食事がとりにくくなり、たんぱく質や食物繊維などが不足し、栄養が偏りやすくなります。
歯科では、口腔機能の検査や管理をすることで、口腔機能低下症の予防をすることが出来ます。まずは、ご自身のお口の状態を知るために、歯科醫院の受診をおススメします。

 

口腔機能発達不全症の予防

口を開けて眠る男性
「口腔機能」とは、「食べる」「話す」「呼吸する」などの、お口周りに関する基本的な機能のことです。これらの機能が十分に発達していないか、正常に獲得できていない状態のことを口腔機能発達不全症といいます。
該当する人は年々増加しており、最近のデータでは約5人に1人の子どもに「お口ポカン」や「いびき」といった口腔機能発達不全症のサインが見られると言われています。 一方で、口腔機能発達不全症という病名を知らない方もまだまだ多くいらっしゃいます。
口腔機能発達不全症の原因は、口呼吸や指しゃぶりなどの悪習癖と言われています。例えば、口呼吸だとお口周りの筋肉の発達・顎の発達を阻害し、歯並びや噛み合わせにも悪影響を及ぼします。
たとえ大人になって矯正治療で綺麗な歯並びにしたとしても、こういった悪習癖があると、矯正前の状態に少しずつ戻っていく後戻りに繋がります。
成長段階から正しい口腔機能を身に着けることで、きちんとしたお口の成長を促すことが大切です。歯科醫院では口唇や舌など、お口周りの機能をトレーニングすることができます。トレーニングを通して、悪習癖を無くし、正しい機能を獲得することで、口腔機能発達不全症を予防・治療していきます。
お子様のお口を見て、口が空いている・くちゃくちゃ音を立ててご飯を食べているなど、少しでも気になることがあれば気軽にご相談ください。

 

親子が笑顔で通える歯医者さんへ

笑顔で診察を受ける親子
小さい頃から歯医者さんに通うこと・お口に触れることに慣れることで、歯医者さんを怖がることなく、定期的に通うことができます。そして、子どもが楽しく通える歯医者さんを選ぶことは、お口の健康を習慣づける上でとても重要です。子どもが楽しく通える歯医者さん選びのポイントを4つご紹介します。

 

①子どもの目線に立った診療

子どもがリラックスできるような雰囲気作り、分かりやすい説明、丁寧な治療をしてくれる。

 

②予防に力を入れている

定期的な検診やクリーニング、フッ素塗布、歯並び予防など、予め困りごとが起こらないよう予防処置などに力を入れている。

 

③小児歯科専門スタッフがいる

大人は子どものミニチュアではないので、小児歯科の専門知識を持ったスタッフが子どもの発育段階に合わせた診療を行うことができる。

 

④親身になって相談に乗ってくれる

一人一人に寄り添った対応をしてくれ、歯に関する悩みや不安を相談できる。

 

小さなうちから予防歯科に通う習慣をつけるために、当院ではこんなことをしています

説明をする歯科衛生士

  • ・歯磨き指導、食育など、予防に関するアドバイス
  • ・親子で参加できるイベント開催
  • ・お口の機能(食べる・話す・呼吸)をサポートするトレーニング
  • ・妊娠期のお口のケア
  • ・離乳食サポート

 

まとめ

いかがでしたか?「むし歯ゼロ」の時代だからこそ、歯医者さんへの定期的な検診を習慣化し、一生涯自分の歯で安心安全に美味しく食べることができたら嬉しく思います。

 

【このようなお悩みをお持ちの方へ】

  • ・子どもが歯医者さんを怖がる
  • ・歯磨きの習慣がつかない
  • ・歯並びが気になる
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この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

経歴

  • 広島大学歯学部 卒業
  • 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
  • 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
  • 政久デンタルオフィス 開業
  • 政久歯科醫院 移転開業
  • 医療法人社団BLISS 開設

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虫歯・歯周病になりやすい人とは?その予防法も紹介!|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】

2024年12月2日

虫歯や歯周病は、多くの方にとって気になる問題です。放っておくと、痛みが出たり、歯を失う原因になりますが、日々の生活習慣やケアなど少しの意識と予防でリスクを減らすことができます。今回は、「虫歯になりやすい人」「歯周病になりやすい人」、さらには両方になりやすい人の特徴や、それぞれの予防法についてご紹介します。

 

虫歯になりやすい人

歯を痛がる女性の画像
以下のような習慣がある人は、虫歯になりやすい傾向があります。
 

  • ● 甘いものや炭酸飲料を頻繁に摂取する
  • ● 唾液の分泌量が少ない(緩衝能が低い)
  • ● 歯並びが不揃いで、歯磨きが届きにくい箇所がある
  • ● 矯正治療中で固定式の器具を使用している(器具の周囲が磨きにくい)

 
虫歯は、糖分をエサにする細菌が酸を生成し、歯を溶かすことから始まります。自分の生活習慣を少し意識して、歯磨きと食生活を整え、歯科で定期的にチェックを受けることで、虫歯のリスクを大きく減らすことができます。

虫歯を防ぐためには、食後の歯磨きやフッ素入りの歯磨き粉の使用が大切です。また、唾液には酸を中和する働きがあるため、唾液の分泌を促す習慣も効果的です。

 

年代別:虫歯リスクと予防法

ここからは、年代別にその時期に起きうるリスクとその予防法をお伝えします。

 

乳幼児・小児期(0~12歳)

小さい男の子のお母さん
母乳・ミルク・離乳食を経て、様々な食材が食べられるようになってくると、甘いお菓子やジュースをよく飲むようになる子が増えてきます。お菓子や甘い物を「全く食べてはダメ!」ではなく、食べる物の質や食べるタイミング・回数を大人がコントロールすることでリスクを減らすことが出来ます。 乳歯や生えたばかりの永久歯は、歯質が弱いため、正しい食生活に加えてホームケアではフッ素を使うこともおススメです。
この年代は、まだまだ自分一人では上手に歯磨きをすることは難しいので、保護者が仕上げ磨きをして磨き残しを減らすことが大切です。
「子供の歯をちゃんと磨けているか仕上げ磨きに自信がない」という保護者の方、歯科醫院の検診では歯科衛生士が歯磨きのポイントもお伝えしています。お子様の定期健診でご来院される際に、ぜひ担当歯科衛生士に質問してみてください。

 

中学生・高校生(13~18歳)

中学生の女の子
この頃は、世界も広がり、自分の出来ることや選択できることが増える時期です。 自由に選択できるようになることで、間食や炭酸飲料を摂取する機会も増えてくるため、虫歯のリスクが高くなりがちです。また、部活や勉強など生活の変化で忙しくなり、歯磨きが疎かになってしまうことも考えられます。このころまでに、正しい虫歯予防の知識を知って「だらだら食べ・飲みをしない」など間食の取り方のポイントを押さえて自分でコントロール出来るようになっていることが大切です。また、非ブラシやフロスを使った歯磨きの習慣が身についていることも大切です。

 

成人期(19~64歳)

笑顔の女性
この時期、特に注意したいのは、仕事や子育て・家事で忙しく、偏った食生活になること。 また、ストレスや生活習慣の乱れの影響で、唾液分泌が減少し、お口の中が乾燥しやすくなることで、虫歯のリスクが上がることです。毎日の歯磨きでしっかり汚れを落とし、規則正しい生活をすることが理想ですが、なかなか難しい場合も多いと思います。
虫歯が出来て、治療が必要になると通院回数が増えて、さらに忙しくなったり、途中で治療(通院)を辞めてしまったりと、どんどんと状況が悪くなることもあります。 だからこそ、定期的に歯科でチェック・クリーニングを受けて、虫歯のリスクを少しでも減らすことをおススメします。
忙しい中でも「ここだけは押さえておいて!」という歯磨きのポイントもお伝えします。

 

高齢期(65歳以上)

年老いた夫婦
年齢を重ねると、だんだんと唾液の分泌量が減少し、口腔内が乾燥しやすくなります。また、身体の疾患があれば、薬の影響でお口が乾燥する「ドライマウス」になりやすくなります。口腔内が乾燥することによって虫歯のリスクも高まります。
さらに、丁寧な歯磨きが難しくなり、磨き残しが増えがちです。ただ、歯磨きについては使用する歯ブラシの形や大きさ・やわらかさを変えて磨き残しが少なくなるように工夫することが出来ます 歯科の定期健診では、口の動きや舌の動きなどのお口周りの筋肉が落ちていないかのチェックを行い、トレーニング方法、唾液を増やす方法など、歯磨き以外の対処法もお伝えしています。
年齢ごとに異なるリスクとそれに対応したケアが虫歯予防には重要です。
それぞれの年代で自分に合った予防を取り入れて、定期的に歯科検診を行うことが虫歯を予防するポイントです。

 

歯周病になりやすい人

歯周病になりやすい人には、次のような特徴があります。
 

  • ① 喫煙者
  • ② 糖尿病
  • ③ 歯ぎしり・くいしばりがある
  • ④ 遺伝
  • ⑤ 口呼吸
  • ⑥ 不適合な被せ物や入れ歯

 
歯周病は、歯と歯茎の間に溜まったプラーク(細菌のかたまり)によって引き起こされます。初期症状が少ないため、気づかないうちに進行してしまうこともあります。また放置してしまうと歯が抜ける原因にもなります。
歯周病を予防するためには、正しい歯磨きとともに、歯間ブラシやフロスを使って歯と歯の間をしっかり清掃することが大切です。また、喫煙は血流に悪影響を及ぼし、歯茎の健康を損ねるため、タバコを吸う人は禁煙を意識することも歯ぐきの健康に繋がります。

 

年代別:歯周病のリスクと予防法

歯周病になりやすい人の特徴は、年齢によっても異なるので、年齢別にリスクと特徴・予防法をお伝えします。

 

若年期(10~20代)

歯を鏡で見る女性
いわゆる思春期には、ホルモンバランスの変化によって、歯茎が腫れやすくなることがあります。また、正しい歯磨きが習慣化していない場合は歯と歯茎の境目に汚れ(プラーク)が残りやすく、歯周病の原因になります。
歯間ブラシやフロスを使って、歯と歯の間を清潔に保つなど、正しい歯磨きの習慣を身に着けることが大切です。

 

成人期(20~40代)

歯を痛がる女性
仕事やプライベートでのストレスから睡眠不足など、生活習慣の乱れが歯周病を悪化させやすくします。
また、20歳を超えて、飲酒や喫煙が始まることも歯ぐきに悪影響を及ぼします。もちろんご家庭での歯磨きなどのセルフケアが正しく出来ることが理想ですが、忙しさから十分なセルフケアが難しいという方も多くおられます。定期的に歯科醫院でのチェックやクリーニングで、歯周病の早期発見・歯石除去などのプロケアを受ける事で歯周病の予防します。

 

中年期(40~60代)

歯を痛がる男性
虫歯と同様で、年齢を重ねるとともにだ液量が減少し、お口の中が乾燥しやすくなるため、口腔内の細菌量が増えることがあります。40代頃から「歯ぐきが下がる」「歯がグラグラする」など、歯周病の症状が現れやすくなってきます。

歯間ブラシやフロスを活用して、歯周ポケットを清掃すること、また唾液分泌を促す習慣(だ液マッサージなど)を身に着けることが大切です。歯間ブラシやフロスについて、自分のお口に合った使い方は、定期健診の中でもお伝えしています。

 

高齢期(60代以上)

おばあさんの手元
更に年齢を重ねると、免疫力が低下し、歯茎が細菌に対して抵抗しにくくなるため、歯周病が進行してしまうことがります。また、糖尿病や心疾患など全身疾患の影響・お薬の副作用で口腔内が乾燥することで、歯周病の進行・悪化につながることもあります。
全身の健康管理と歯周病の関連を意識して、医科と連携しながら、歯周病の進行をコントロールできるよう、定期的な歯科通院を続けることが大切です。

それぞれのライフステージや生活環境に適した予防・ケアを行うことが、歯周病のリスクの予防につながります。

 

虫歯と歯周病の両方になりやすい人

虫歯や歯周病が両方進行しやすい人には以下のような共通点があります。
 

  • ・食後に歯磨きを怠りやすい
  • ・不規則な生活やストレスを抱えている
  • ・定期的な歯科検診を受けていない

 
生活リズムや食事の乱れ、ストレスは口腔内環境の悪化につながり、虫歯・歯周病の両方の疾患を引き起こす原因となります。
規則正しい生活・食事・歯磨き(ホームケア)を行うことも、虫歯・歯周病の予防につながります。

 

まとめ

今回は、虫歯・歯周病について、各年齢のリスクと予防法についてお伝えしました。
虫歯・歯周病の予防に共通して必要なのは
 

  • ・規則正しい生活
  • ・歯磨きなどのホームケア
  • ・定期的な歯科検診の受診

です。
 
日々の簡単なケアを続けることで、健康なお口の状態を保つことで、大きな治療を避けることが出来ます。政久歯科醫院では、痛みが少ない予防治療を提供しています。定期的な検診で、いつまでの健康な歯で美味しくたべられるよう予防・ケアしていきましょう。
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この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

経歴

  • 広島大学歯学部 卒業
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  • 政久歯科醫院 移転開業
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治療ではなく予防が大事|メンテナンスの重要性|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】

2024年10月30日

歯医者に行くベストなタイミングは「歯が悪くなる前」です!

 

治療をする歯医者から予防をする歯医者へ

診療の様子
一昔前は、「歯が痛くなったら歯医者に行く」という方が多かったですが、最近では歯科医院は「悪くなる前に予防に行く場所」に考え方が変わってきています。 実は、歯を失う原因になる「虫歯」や「歯周病」は、予防ができる病気です。 しかし、適切な予防が行われず罹患する人が多く、虫歯や歯周病になってしまったら、必ず治療が必要になってしまいます。その後予防が行われず、更なる治療を繰り返すことによって「歯の寿命」はどんどん短くなり、最終的に歯を失ってしまうこともあります。 当院では、予防歯科に力を入れています。 患者様一人ひとりに合わせた予防プログラムを行い、ご自身の歯を出来るだけ長く健康に保つことができるようサポートしていきます。 今回は、予防が大切な理由と予防することのメリット、そして当院で行っている予防についてお伝えします。

 

どうして虫歯予防が大切なの?

虫歯は歯質が溶かされていく疾患です。一度溶かされた歯質は元に戻らないため、溶かされた部分を修復する治療が必要になります。 虫歯治療では、虫歯部分を削って詰め物や被せ物をして修復します。一度修復した歯も詰め物や被せ物の隙間から再度虫歯になってしまうリスクがあり、何度も再発を繰り返してしまうことがあります。 その結果、徐々にご自身の歯質は少なくなり、最終的に抜歯せざるを得なくなってしまう可能性があります。 このように虫歯は、一度罹患して治療を始めると、治療サイクルに陥ってしまうことがあります。 そうならないために、虫歯になる前に予防をすることが大切なのです。

 

どうして歯周病予防が大切なの?

歯周病は、歯周病菌が出す毒素により、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶かされていく病気です。 歯周病が進行すると、最終的に歯を支えることができなくなり、歯が抜け落ちてしまいます。 歯周病は、自覚症状が数ない疾患です。初期の段階では、痛みなどの自覚症状がほとんどなく、ご自身では気づけないことが多いです。 歯周病はゆっくり知らず知らずのうちに進行し、気づいた時には中程度から重度にまで進行していることがあります。そして、破壊された歯槽骨は元に戻ることはありません。 歯周病にならないように、もしくは今の状態よりも進行しないようにコントロールをすることが大切なのです。

 

予防には定期的なメンテナンスが重要です

歯磨き指導をする様子
虫歯や歯周病の予防には、歯科医院での定期的なメンテナンスを受けること、それから自宅での毎日の丁寧なケアが大切です。 予防は一度で終わるものではありません。日々の歯磨きに加えて、定期的なメンテナンスにより、自宅では取り除けない汚れをしっかりと除去するからこそ、お口の健康が保たれます。 ここからは定期的にメンテナンスを受ける事で得られるメリットをご紹介します。

 

定期的にメンテナンスを受けるメリット

さまざまなお口のトラブルを早期発見し早期治療ができる

虫歯は、初期の段階では痛みを感じることがありません。また、歯周病にいたっては痛みを感じることなく進行し、気づいた時には重度にまで進行していることもあります。 当院では定期的にメンテナンスで歯科衛生士が歯周組織の検査やクリーニングを行い、1年に1回お口全体のレントゲンを撮影し歯科医師が各印することで、自分では気づくことが難しい初期の虫歯や歯周病を、早期発見・対処することができます。 また、お口のトラブルは虫歯や歯周病だけではありません。 歯が割れたり破折すること、詰め物や被せ物が取れてしまうこともあります。トラブルに早く気づき治療をすることで、悪化するのを防ぐことができます。 また、粘膜の病気に気づくきっかけにもなります。 発生率は少ないですが、舌がんや歯肉がんなど、口の中に発生するがんもあります。定期的なメンテナンスで、そのような異常にいち早く気づくことが可能です。

 

全身の健康維持につなげることができる

虫歯や歯周病は全身の健康とも関わりがあります。 特に歯周病は深い関係があり、歯周病の進行は、糖尿病・狭心症・心筋梗塞・脳梗塞などのリスクを高めると言われています。 歯周病の発症や進行を予防することで、全身の健康維持にもつながります。

 

経済的な負担が軽くなる

予防歯科も治療費がかかりますが、虫歯や歯周病にかかると、治療費用や期間・回数がかかることもあります。定期的なメンテナンスで、治療の回数を減らすことで結果的に費用をおさえることができます。 お口の健康は、全身の健康維持にも繋がることから、虫歯・歯周病を予防することで生涯の医療費全体の削減にもなります。 ここからは政久歯科醫院の取り組みをご紹介します。

 

歯科衛生士は担当制です

歯科衛生士担当制
当院では、定期的なメンテナンスにおいて、歯科衛生士の担当制を取り入れています。 担当制にすることで、患者様のお口の状態、治療歴、虫歯や歯周病のリスクから生活習慣まで継続的に把握することができます。政久歯科醫院では、患者様とのコミュニケーションを大切にし、会話の中からも患者様に合ったきめ細かい処置や、適切な予防ケアを行うことができます。 当院で行っている予防プログラム<h2> 当院ではさまざまな処置や検査を取り入れており、患者様に合わせた予防プログラムを実施することができます。中でも特徴的なものを紹介します。

 

唾液検査

当院では「SillHa(シルハ)」という唾液検査機器を導入しています。この検査では、専用の検査液で口をすすいでいただき、その検査液を調べることでむし歯菌の多さ・酸性度・緩衝能(かんしょうのう)・白血球・タンパク質・アンモニアの数値を測定することができます。この数値からお口の状態・虫歯や歯周病のリスクが知ることができます。

 

PCRを使った歯磨き指導

PCRとはプラーク・コントロール・レコードの略で、歯磨きがうまくできているかを知るための指数です。 当院では、歯垢に反応する染色液を用いて染め出しを行い、磨き残しの部位を記録・数値化しPCRを出します。ご自身の磨き方の癖や磨き残しのある部分を見つけて、患者様が適切な歯磨きができるようにお一人お一人に合った歯磨きのポイントをお伝えしサポートしています。

 

PMTC

PMTCとは、プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニングの略で、歯科医師や歯科衛生士が行う専門的な歯のクリーニングのことを指します。 専横の機械・器具を使って、ご自身では取りきれない歯垢や細菌の集合体(バイオフィルム)を除去し、虫歯や歯周病になりにくい環境を整えます。 PMTCは適切な頻度で定期的に受けることで予防効果が高まります。お口の状態に合わせて、通院の頻度やタイミングを歯科衛生士からお伝えしています。

 

エアフローの利用

エアフローは、PMTCで使用する機器の一つで、ジェット水政久歯科醫院の予防歯科ページ流と微粒子のパウダーによって歯面を効果的に清掃することができます。歯磨きでは取り除くことのできない細菌の集合体(バイオフィルム)を除去するほか、強固な着色汚れにも効果的です。 歯と歯ぐきを大切にしながらクリーニングが出来るため、痛みが苦手な方にも快適に受けて頂けます。

 

歯石除去(スケーリング・ルートプレーニング)

歯周病治療の基本は正しい歯磨きと歯石の除去です。歯科醫院では患者様ご自身で取り除くことが難しいプラークや歯石を専門の機器で取り除いています。歯石を除去せずに放置していると、炎症が起こったり、歯と歯ぐきの間の溝が深くなってしまいます。 歯周病が進行する前に定期的に歯石除去をすることで歯周病予防になります。 超音波スケーラーやハンドスケーラーを使って適切に歯石を除去します。

 

まとめ

いかがでしたか?
虫歯も歯周病も痛みが出てからの通院・処置では、歯の寿命を短くしたり、歯を支えている骨が溶けてしまったりと、元の状態・健康な状態に戻すことが難しい場合が多くあります。 予防をすることによって、歯と歯周組織、さらには全身の健康を守ることに繋がります。 ご自身のお口の体の健康のために、予防をすることをおススメします。
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この記事の監修者

院長:政久 直紀

政久 直紀院長

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