歯が抜けてしまった時の対処法|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年5月13日
目次
歯が抜けたまま放置するとどうなる?
歯が抜けると、その部位に様々な問題が生じる可能性があります。まずは、歯が抜けたまま放置することで起こりうる問題について見ていきましょう。
1. 見た目が悪くなる
歯がない部分が目立ち、笑顔や口を開けた時に見た目が悪化します。
2. 残っている歯に影響がある
・隣の歯の移動
歯がない部分に隣接する歯が徐々に移動し、歯並びが乱れる可能性があります。
・噛み合わせの変化
歯がなくなることで噛み合わせに変化が生じ、残った歯に負担がかかることもあります。また食べ物を噛む際に不自由を感じることがあります。
3. 歯槽骨の減少
歯の下には通常、歯槽骨がありますが、歯が抜けるとその部分に刺激がなくなり、歯槽骨が徐々に減少してしまいます。歯槽骨の減少により、治療の選択肢が減ることもあります。
4. 身体への悪影響
歯がないことでよく噛むことができず、食事の咀嚼が不十分になり、消化器系の問題が生じる可能性もあります。
歯を失った時の歯科医院での治療法とは?
歯を失うことは、大きな問題です。歯を失った際には、速やかに歯科医院で適切な治療を受けていただくことが大切です。幸いなことに、現代の歯科技術は発達し、歯を失っても口腔機能を回復させる様々な治療の選択肢があります。主な治療法には以下のようなものがあります。
1. インプラント
人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に被せる人工の歯を取り付ける方法です。自然な見た目と噛み心地を取り戻すことができます。
■インプラント治療のメリット
1. 長期的な口腔機能の安定
インプラントは耐久性があり、適切なケアを行えば、長持ちすることが多いです。これは、インプラントが顎の骨に直接結合されるため、自然な歯のように機能するためです。 定期的なメンテナンスが前提条件です。
2. 自然な見た目と感覚
インプラントは自分の歯と変わらないような見た目と噛み心地を提供します。これにより、食事や会話をより快適に楽しむことができ、自信を持って日常生活を送ることができます。
3. 周囲の歯を保護
従来のブリッジ治療では隣接する健康な歯を削る必要がありますが、インプラントでは隣の歯を削る必要がありません。周囲の歯に負担をかけることなく、全体的な口腔の健康を維持することができます。
■インプラント治療のデメリット
1. 高額なコスト
インプラント治療は他の治療法と比較すると費用が高くなります。これは、インプラント治療のためには様々な検査や手術的な処置が必要であり、高価な材料と高度な技術が必要とされるためです。
2. 治療期間が長い
インプラント治療は数段階にわたるプロセスであり、完了までに最短でも1ヶ月はかかります。これには、骨とインプラントの統合が必要な治癒期間も含まれます。 (※身体と口腔の状態が良ければ、より治療期間の短いインプラントの治療方法もあります)
3. 手術リスク
インプラントの挿入は外科手術を伴うため、感染症、神経損傷、血管損傷などのリスクが伴います。ただし、熟練した歯科医師による適切な手術計画と施術により、これらのリスクは最小限に抑えられます。
2. ブリッジ
周囲の歯を削ってその上に人工の歯をつなぎ合わせる方法です。隣接する歯を利用するため、インプラントよりも費用を抑えることができます。
■ブリッジ治療のメリット
1. 機能の回復
ブリッジ治療は、失われた歯の機能を迅速に回復させます。咀嚼機能の向上により、食事がより楽しめるようになり、発音の問題も改善されることがあります。
2. 自然な外観
ブリッジは自然な歯に似せて作られるため、見た目が自然です。これにより、笑顔を美しく保ち、社会生活や対人関係に自信を持って臨むことができます。
3. 速やかな治療
インプラントと比較して、ブリッジの治療期間は比較的短いです。数週間以内に治療を完了させることが可能であり、迅速に日常生活に戻ることができます。
■ブリッジ治療のデメリット
1. 健康な歯への影響
ブリッジを支えるためには、隣接する健康な歯を削る必要があります。これにより、削られた歯の寿命が短くなるリスクや、将来的に歯の問題が発生する可能性があります。
2. メンテナンスの必要性
ブリッジは適切なケアが必要で、不適切なお手入れは歯周病やブリッジの下の虫歯を引き起こす可能性があります。定期的な歯科検診とともに、日常の清掃が非常に重要です。
3. 支える歯の影響
トラブルが起きた時に、ブリッジを支えている歯のダメージが大きい状態になり、抜歯になることもあります。
3. 入れ歯
歯を失った場合の治療方法として長い歴史を持つ入れ歯は、今日でも多くの患者様に選ばれています。
■入れ歯治療のメリット
1. コストの効率
入れ歯を保険治療で作製する場合、インプラントやブリッジと比較して、とても経済的です。多くの人々にとって利用しやすい治療選択肢となっています。
2. 調整と取り外しが可能
入れ歯は取り外しが可能であり、清掃や調整が容易です。また、必要に応じて新しい入れ歯に交換することも比較的簡単に行えます。
3. 手術が不要
入れ歯の装着には手術が不要であり、身体的負担が少ないというメリットがあります。これは手術リスクを避けたい方や特定の健康問題を持つ患者様にとって特に有益です。
■入れ歯治療のデメリット
1. 違和感や不快感
入れ歯は初期の段階で違和感や不快感を感じることがあります。また、うまくフィットしない場合には、食事中や会話中に不便を感じることがあります。
(保険適用ではありませんが、違和感や不快感のない入れ歯もあります⇨HP入れ歯ページへのリンク?)
2. 維持管理の必要性
入れ歯は適切なケアと定期的な調整が必要です。不適切な管理は口腔内の他の問題を引き起こす可能性があるため、日常のお手入れが重要です。
3. 顎の骨の退縮
長期間入れ歯を使用すると、顎の骨が退縮することがあります。これは顎の骨が自然な歯を支える役割を失うためで、見た目や機能に影響を与えることがあります。
まとめ
歯が抜けたまま放置すると、見た目の悪化や隣の歯の移動、歯槽骨の減少などさまざまな問題が生じる可能性があります。また、噛み合わせが悪くなることで身体全体への影響も深刻になります。歯を失っても、美しく健康に長生きするためには、適切な治療を早めに受けることが重要です。治療を受ける前にそのメリットとデメリットを理解し、自分のライフスタイルや健康状態に合わせた適切な選択を行うことが重要です。信頼できる歯科医師と相談し、最適な治療方法を選びましょう。歯に関するお悩み、岡山にある歯医者【政久歯科醫院】にお気軽にご相談下さい。土曜日も診療を行っています。