親知らずの抜歯は痛い?|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年6月10日
「親知らずの抜歯は痛かった!」とか「親知らずを抜いた後、顔が腫れた!」などマイナスな感想や体験を耳にしたことはありませんか?親知らずの抜歯は多くの人にとって不安を感じるもののようです。しかし正しい情報を持つことで不安を和らげることができます。親知らずが痛んでいたり、親知らずの抜歯を考えている方に、親知らずの抜歯時や抜歯後の痛みについて解説していきましょう。
抜歯時の痛み
麻酔が十分に効いていない場合
通常、抜歯は局所麻酔を使用して行われるため、手術中に痛みを感じることはありません。しかし、麻酔が完全に効いていない場合、痛みや不快感を感じることがあります。 麻酔が効いていないと感じた場合は、すぐに歯科医師に伝えて追加の麻酔を受けるようにしましょう。
圧迫感や引っ張られる感じ
局所麻酔のため、麻酔が効いている状態でも「歯を引っ張られる感じ」や「グイグイ押される圧迫感」といった感覚を覚えることはあります。
振動や音
痛みとは違いますが、不快に感じることとして、歯を抜くために使われる器具の振動や音が気になる方もいます。 この圧迫感や引っ張られる感じ・振動や音については【静脈内鎮静】を行うこ とで解決できます。
抜歯後の痛み
手術部位の炎症
麻酔が切れた後に感じる最初の痛みは鈍く重い感じの痛みです。手術による組織の損傷により起こった炎症で「鈍いズキズキする痛み」や「じんわり痛む感じ」「腫れて重たい感じ」「圧迫される感じ」と表現されるこの痛みは通常、手術後の数日間続きます。 冷却シートを使って腫れを軽減し、処方された鎮痛剤を使用することで痛みを和らげることができます。
感染
抜歯後の傷口が感染すると、痛みや腫れ、膿が出ることがあります。「脈打つような痛み」「ズキズキする感じ」の痛みを伴います。特に血流が増える夕方から夜にかけて痛みを強く感じることがあります。 感染のリスクを減らすためには、処方された薬をきちんと服用すること・適切な口腔ケアと衛生管理が重要です。 抜歯後の口腔ケアの指示を守り、異常を感じた場合は早めに歯科医師に相談しましょう。
縫合部位の違和感
抜歯後、傷口を縫合することがあります。縫合部位が引っ張られる感じや軽い痛みを感じることがあります。 通常、数日以内に慣れますが、強い痛みや違和感が続く場合は歯科医師に相談してください。
ドライソケットによる痛み
ドライソケット(Dry Socket)は、親知らずなどの抜歯後に発生することのある合併症です。 抜歯後に血液の塊(血餅)が抜歯窩(歯が抜かれた後の穴)から失われるか、形成されないことによって発生する痛みを伴う状態です。通常、血餅は抜歯窩を保護し、治癒を促進しますが、これがないと骨が露出し、強い痛みと感染のリスクが高まります。 抜歯後2〜4日以内に発生することが多く、鎮痛剤が効かないほどの強い痛みが特徴です。 直ちに歯科医師の相談し、消毒や洗浄、投薬等適切な処置を受けることが大切です。
痛みを和らげるための対策
鎮痛剤の使用
歯科医師から処方された鎮痛剤を使用することで、痛みを効果的に和らげることができます。 感染のリスクがある場合、鎮痛剤とともに抗生物質が処方されることもあります。
冷却
腫れた場合でも、氷などで冷やしすぎるとかえって治癒を悪くします。濡れタオル・冷却シートなどで冷やすことが推奨されます。
まとめ
親知らずの抜歯は不安を感じることが多い手術ですが、適切な診断と施術及びケアでその不安を軽減することができます。抜歯時の痛みは麻酔によって管理され、抜歯後の痛みや腫れも適切な処置で和らげることができます。疑問や不安がある場合は、遠慮せずに歯科医師に相談してください。
親知らずの抜歯についてはこちら⇨
痛くない歯医者 〜麻酔について〜
2023年5月26日
「何歳になっても注射は怖い…」
「麻酔…痛かったらどうしよう」
「不安や恐怖で手汗が…!」
という経験はありませんか?
もしも、歯科治療で受ける麻酔が痛くなかったらどうでしょうか?
今回は、進化している政久歯科醫院の『麻酔』についてご紹介します。
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目次
1.歯科での麻酔について
2.痛い軽減の方法
3.麻酔を受ける時の注意点
4.番外編・局所麻酔以外の麻酔方法
~全身麻酔と静脈内鎮静~
5.まとめ
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1.歯科での麻酔について
あなたは歯科医院での麻酔の経験はありますか?
歯科医院でよく使われる麻酔は局所麻酔と言い、部分的に痛みをとることができます。
痛みをとるだけでなく、血管を収縮させてくれる作用も含まれており、血を止めるのにも役立ちます。
また、脈が早くなる効果もあるため麻酔の直後に『心臓がどきどきする』と感じる方もおられます。
処置前に緊張して『どきどきしている』と感じていたのは、もしかすると麻酔の影響もあったのかもしれません。
治療中の痛みを感じないように使用する局所麻酔ですが、これまで局所麻酔で痛い思いを経験された方はたくさんおられるのではないでしょうか。
局所麻酔の痛み軽減の方法はいくつかあります。ここからはその方法についてご紹介します。
2.痛み軽減の方法
①表面麻酔
麻酔を打つ時の痛みを軽減するための方法の一つに『表面麻酔』があります。
針を入れる部分に表面麻酔を塗布して、しびれさせてから局所麻酔を行います。
そうすることで、随分痛みが楽になるという患者様もいらっしゃいます。
②電動注射器の使用
実は、麻酔については注入速度が遅ければ遅いほど、注入時の痛みが少なくなります。
政久歯科醫院では麻酔時の痛み軽減対策として手動ではなく、スピードを調節できる電動の注射器を使用しています。
スピードをゆっくり・一定に保つことで麻酔時の痛み・負担を軽減することができます。実際に、手動・電動 両方の麻酔を受けたことがあるスタッフは「電動麻酔時の方が痛みを感じなかった」と言います。
③注射針の細さの変化
そしてもう一つ、注射針の細さです。局所麻酔で使用する注射針はどんどん細くなっています。
太い針・細い針でくらべるとやはり細ければ細い方が麻酔を打つ時の痛みを軽減することが出来ます。
政久歯科醫院では、一番細い注射針を使用することによって麻酔時の痛み対策をしています。
このように、表面麻酔・電動注射器・細い注射針などを利用することで、局所麻酔での痛みをより軽減します。
3.麻酔を受ける時の注意点
ここからは局所麻酔を受ける時の注意点について説明いたします。
①アレルギー
まずは、麻酔薬のアレルギーです。重篤なものにアナフィラキシーショックがあります。
初めて使うお薬では、どれでも起こる可能性があるものです。ただし、麻酔薬によるアレルギーの頻度は極めて低く、急激な症状とともに速やかな処置を必要とする『アナフィラキシーショック』は1%程度とされています。しかし、起きてしまうと命に関わるものであるため注意が必要です。
②血管迷走神経反射
『血管迷走神経反射』という言葉を聞かれたことはあるでしょうか。
歯科治療、特に麻酔の注射に対する恐怖心や不安感、緊張などの精神的なストレスが背景にあり、局所麻酔注射をはじめとする強い痛み刺激が相まって
迷走神経反射が起きてしまうことがあります。迷走神経反射の症状としては、脈が遅くなったり、血圧の低下、気分不快、意識の混濁・消失、嘔気・嘔吐など多彩です。
このような症状が、局所麻酔注射などの痛み刺激の直後に発生する可能性があります。このような経験のある方では、この後の番外編でご紹介する静脈内鎮静下での処置などの方法があるためご相談ください。
③過換気症候群(過呼吸)
次に過換気症候群、いわゆる過呼吸です。こちらも歯科治療による不安や緊張感・痛み刺激などが原因となって、突然発症します。
女性に多く、男性の2倍と言われています。症状としては、普通は1分間に20回未満の呼吸数が30回以上になり、苦しい、胸が痛い、手足がしびれる、息ができないなどの症状を訴えられます。さらに全身疾患を悪化させる可能性もあります。
高血圧や不整脈、狭心症、心筋梗塞、甲状腺機能亢進症の既往のある方は、歯科治療を行う前に歯科医師に知らせておくのが良いでしょう。
また、過去の歯科治療の中でアレルギー・迷走神経反射・過呼吸の経験がある方は初診時のカウンセリングなど、治療の前に歯科医師・歯科衛生士を始め醫院のスタッフにお知らせください。
4.番外編・局所麻酔以外の麻酔方法~全身麻酔と静脈内鎮静~
ここまで局所麻酔について説明しましたが、他に全身麻酔と静脈内鎮静というものがあります。
まずは全身麻酔について説明します。
■全身麻酔
全身麻酔とは治療を行う際に、完全に意識のない状態で行える方法です。
長時間の手術や歯科治療が苦手な方であったり、診療台にじっとしておくことが出来ないけれど治療の必要性がある小児に用いたりします。
ただし、身体の機能が全て寝てしまい自分で呼吸することもできなくなるため、気管挿管という気管にチューブを入れて呼吸を管理する必要があります。
また、処置の前に心電図やレントゲン検査、採血などの術前検査が必要です。
歯科治療では親知らずを同時に複数本抜歯する場合などで、時間がかかると予想された場合などで用いられることが多く患者さんは眠っている間に処置が終わってしまうので負担が少なくてすみます。 ただし、術後の痛みや腫れなどは局所麻酔で行った場合と同様に生じます。
処置自体は1日で終了しますので、仕事がなかなか休めないため1日で親知らず4本を全て抜いてしまいたいという方などにはうってつけかもしれません。
次に静脈内鎮静について説明します。
■静脈内鎮静法
静脈内鎮静とは全身麻酔と違い、患者さん自身で呼吸ができ、呼びかけると反応できる程度で意識を維持する麻酔です。
恐怖心や不安・緊張感を最小限に抑制することができ、歯科治療に抵抗のある方でも治療がスムーズにできることが多いです。
また、嘔吐反射のある方(歯科治療中器具がお口に入るだけでえずいてしまう・吐き気がする方)でも問題なく治療を行う手助けとなります。
これまで恐怖心や不安があり歯科治療を断念されていた方は検討してみるのもいいかもしれません。
静脈内沈静につきましては当院内にて対応することができます(自費治療の場合のみ行っています)
5.まとめ
いかがでしたか?今回は治療中の痛みを感じさせない方法として『麻酔』についてご紹介しました。
過去の経験から「歯科治療は痛い・怖い」というイメージをもたれている方もまだまだ多いかと思います。ですが、表面麻酔・電動注射器・針の細さなど歯科もどんどんと進歩して痛みを感じにくくなっています。
そして、何より政久歯科醫院では物理的な対処だけではなく、ミラーの入れ方や声がけ・快適に過ごしていただける環境づくりなど、様々な視点で対策しています。今後も、治療や麻酔の痛みが怖くなかなか受診までの一歩が踏み出せない方にも安心して、より快適に歯科治療を受けていただけるよう努めて参ります。
政久歯科醫院では、カウンセリングの時間を大切にしています。もしも歯の痛みや歯茎の腫れ口の困りごとがあるけれど「怖くて歯医者に行けていない…」という方は、一度治療相談をしてみませんか?
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今回も、最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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