【症例紹介】「入れ歯なしでは食事もできない…」そんな患者様に行った抜歯即時デンチャー治療(経過途中)|岡山市にある歯医者【政久歯科醫院】
2025年6月2日
目次
「左下の奥歯が当たると痛い」——そんなお悩みを抱えて来院された、患者様。
過去に他院で「もう治療法はない」と言われ、数年間そのままにしていたものの、再び症状が出始めたことで、当院を受診されました。
治療前の歯の状態:進行した歯周病と審美的なお悩み
診察させていただくと、お口全体に歯石が多く、歯ぐきの腫れや出血、そして歯のグラつきが見られました。
特に歯周病の進行が著しく、噛み合わせにも不調をきたしており、「このままでは食事すら満足にできない」状態。見た目も気になっていたそうです。
患者様は「できるだけ早く、しっかり噛めるようにしてほしい」というご希望でした。
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治療前の歯の状態 |
抜歯即時デンチャーで、歯を抜いたその日に入れ歯を装着
重度の歯周病により、全ての歯を残すことは難しい状態でしたが、保存可能な歯はできる限り残し、治療計画を立てました。
残せない歯は抜歯し、根だけを残して歯の頭の部分をカット。入れ歯の安定性を考慮し、即日で義歯(入れ歯)を装着する「抜歯即時デンチャー」という方法を選択しました。
通常は抜歯後に歯ぐきが治るのを待ってから入れ歯を作ると、到着まで2~3ヵ月かかるのが一般的ですが、今回は「入れ歯がないと食事ができない」という事情をふまえ、すぐに義歯を入れる選択をしました。
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上顎の入れ歯を入れた状態 |
治療後の経過:時間と共にフィットしてきた入れ歯
治療直後は、入れ歯のフィット感が安定せず、患者様も不便さを感じておられました。
しかし、時間とともに歯ぐきと骨の状態が落ち着き、入れ歯が吸いつくように馴染んできています。
現在は、さらに歯周病治療を進めながら、下顎には部分入れ歯(パーシャルデンチャー)を作製する予定です。
治療はまだ途中段階ですが、日々のセルフケアも非常に大切です。担当ドクターからは入れ歯の使用方法や日々のケアについて、アドバイスをさせていただいています。
今回の治療を担当したのは福間先生
今回の治療を担当したのは、福間先生。
物腰が柔らかく、どんな小さなお悩みにも真摯に耳を傾ける姿勢が、ご年配の患者様から特に厚い信頼を集めています。
院内での診療に加え、訪問歯科にも積極的に取り組んでおり、お口の中だけでなく、患者様の生活背景や想いにも寄り添った診療を大切にしています。
お口の悩み、あきらめていませんか?
「治療方法がない」と言われた方でも、適切な診断と計画で、噛める・話せる・笑えるお口を取り戻すことができます。
当院では、患者様一人ひとりのご希望に寄り添いながら、可能な限り保険治療内でのご提案も行っています。
少しでも気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
初診相談・無料カウンセリングのご予約も随時受付中です。
この記事の監修者
歯科医師:福間 有華
<経歴>
- 九州歯科大学歯学部 卒業
- 島根県立中央病院歯科口腔外科 勤務
- 政久歯科醫院 入社