ボロボロの歯はもう手遅れ?|歯がボロボロでも治療可能かどうか|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年7月16日
「虫歯や歯周病になっているけど、忙しくてなかなか歯医者に通うことができない。」仕事や育児の忙しさ、歯医者への抵抗感から歯医者に通えずに虫歯や歯周病などを放置してしまってはいませんか?そうなると、歯はどんどんボロボロになっていってしまいます。最初は自覚症状もあまりない状態がほとんどですが、気づいた時には症状はどんどん進んでいき手遅れになりそう。なんて事もあります。このまま放っておいたらどうなってしまうのか?歯がボロボロになってしまったが治すことができるのか?そんな皆様の不安にお応えしましますので、ぜひ参考にしてみてください。
歯がボロボロになる原因
そもそも歯はどうしてボロボロになってしまうのでしょうか? 歯がボロボロになってしまう原因は大きく分けて2つあります。
虫歯によるもの
虫歯は症状が進行するにつれて痛みが徐々に増していきます。検診の際にCと衛生士が言っているのを聞いたことはありませんか?虫歯の進行はC0〜C4まで症状別にレベルが分かれています。一般的に歯がボロボロと言われるのは、C3〜の状態で、C3以降は虫歯が神経まで達してしまっている状態です。とても激しい痛みを生じますが、C4まで達すると歯の根っこだけが残っている状態ですので、痛みを感じなくなる事もありますが、これは虫歯の末期の状態ですので早急な治療が必要です。
虫歯の末期状態の症状
・歯茎に膿が出る ・咬めない ・ひどい口臭がする ・神経が死んでしまい痛みを感じなくなる ・骨が溶けて歯が崩壊し始める
歯周病によるもの
歯周病も虫歯と同じように初期の段階では痛みを感じる事もないので、気づかずに症状が進んでしまっているなんてことがあります。歯周病が進行すると歯茎や顎の骨が破壊されて歯がぐらぐらしてきて、最終的には歯が抜け落ちてしまう事もあります。 末期まで進んでしまうと、治療が困難になって抜歯をしなくてはいけなくなる可能性が高くなりますので、早急な治療が必要です。
歯周病の末期状態の症状
・歯がぐらぐらする ・歯茎から膿が出る ・歯茎が赤く腫れている ・ひどい口臭がする
ボロボロになった歯を放置するとどうなる?
虫歯や歯周病は自然に治すものではありません。日々の歯磨きを気をつけていても虫歯や歯周病になってしまうことがあるのです。初期の段階であればセルフケアで改善されることはありますが、ボロボロになった歯に関しては自力で治すことはできません。歯がボロボロになると様々な影響が出てきます。
歯以外にも影響が出てくる
歯の健康は全身の健康とも密接に関係しています。虫歯や歯周病が進行することで、糖尿病・動脈硬化・心筋梗塞といった健康を大きく害してしまうリスクも高まります。直接的に病気の原因になるというわけではないですが、歯がボロボロになることで、「うまく噛むことができずに内臓への負担が増える」、「虫歯菌が血管や神経に達する」などによって、間接的に全身の健康へと悪影響を及ぼします。
治療の選択肢が狭まる
歯がボロボロになり末期の状態になると、抜歯をしなくてはいけないケースがほとんどです。虫歯や歯周病が進行することで骨まで溶けてしまう事もあるため、治療できる範囲が狭まっていきます。最終的には抜歯をするしかなく、入れ歯やインプラントなどで対応するしかないという状況になってしまいます。
手遅れだと思っても大丈夫!歯を残せる可能性があります
症状が進行していき、他院では既に手遅れだと診断されて抜歯を勧められた方もいらっしゃるのではないでしょうか?本当は抜歯したくないけど、他の歯に影響が出るから・これ以上悪くなるのが嫌だからなどの理由で抜歯を検討されている方へ。まだ抜歯せずに治療できる可能性があります。そこで、政久歯科醫院では最大限はを残せるような取り組みをしていますので、抜歯を回避できるような治療について紹介します。
CTやレントゲンを使った精密な診断
CTやレントゲンを使用し、虫歯の進行度合いを正しく診断します。神経が失活しているのか、骨が溶けてしまっているのかなど、口内の状況をより細かく診断することで、最適な治療を提供することが可能です。データを元に、保険内でできる処置・保険外で出来る処置についてそれぞれ説明させていただきます。
マイクロスコープ・拡大鏡を用いた正確な治療
繊細な処置が必要な歯科治療において、お口の中が「よく見える」ことが重要です。 手元に狂いがあってはいけないためです。肉眼では見えない細部まで確認することができますので、精度の高い治療が可能です。
根管治療とMTA
まずは根幹治療にて、歯の根を洗浄します。保険適応外の治療となってしまいますが、歯を残せる可能性が上がります。また、MTAとは殺菌力や接着力など根幹治療に適したセメントです。MT Aセメントを利用することで、抜歯が必要なほど悪くなった歯も抜歯を回避できたケースがあります。
抜歯と判断されたけど回避できたケース⇨
総合的な治療で歯を改善
当院では歯がボロボロになってしまった場合の選択肢として、様々な治療方法があります。詰め物や被せ物、入れ歯やインプラント、根幹治療など患者様の歯の状態と希望に合わせてあらゆる治療を提供させていただきます。
・BEFORE
・AFTER
患者様にストレスをかけずに治療を行います
歯がボロボロになるまで放置していた方は、仕事や育児が忙しくて歯医者に行く時間があまりないという方も多いと思います。そこで当院は短期集中治療を行なっています。通常よりも短期間で治療を終わらせることができますので、忙しい方の負担を軽減することが可能です。
まとめ
以上、歯がボロボロになったとしても治療ができる選択肢はございます。お忙しくて諦めてしまっている方も、綺麗に治療ができる可能性がありますし、ご自身の歯を残せる可能性もあります。当院では精密機器を使って治療の精度を上げたり、1回の治療時間を長く取って本来何度か通院が必要な場合でも、1回で終わらせることができたり、患者様の負担が少なく治療ができる体制を整えています。また、歯科技工士とも密な連携をとっておりますので、被せ物などの制作時には時間を大幅に短縮が可能です。歯がボロボロになって諦めてしまっていた方も、当院では治療可能なケースがありますので、まずはお気軽にご相談ください。
政久歯科醫院のボロボロの歯の治療についてはこちら⇨
この記事の監修者
院長:政久 直紀
経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設
歯槽膿漏って自覚症状はあるの?|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年7月8日
「歯槽膿漏は沈黙の病気」と言われていることをご存じですか?そのように表現されるのは、歯槽膿漏(歯周病の進行した状態)の初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行することが多いためです。このため症状が重くなるまで気づかず、治療を受けることが遅くなりがちです。
〇歯槽膿漏とは?
歯槽膿漏は具体的には、歯茎の炎症が歯槽骨まで達し、骨が溶けてしまうことで歯ぐきがぐらつき、最終的には抜け落ちる状態です。日本では歯周炎の進行した段階を示す言葉として広く使われています。 歯槽膿漏の主な原因は、プラークと呼ばれる歯の表面に付着する最近の塊です。プラークが歯茎の中に侵入し、歯茎の炎症を引き起こします。 歯周病は、歯を支える組織(歯肉・歯槽骨・歯根膜)が炎症を起こし、最終的に歯が抜け落ちる病気の総称です。歯周病は大きく2つの段階に分かれます。
1, 歯肉炎(しにくえん)
歯茎が炎症を起こし赤く腫れる状態です。(歯肉のみが炎症)
2, 歯周炎(ししゅうえん)
歯肉炎が進行すると、歯肉だけではなく歯を支える骨(歯槽骨)にも影響が及び、骨が破壊される状態です。これが進行したものが一般的に「歯槽膿漏」と呼ばれることが多いです。
〇歯周病の主な症状は?
歯周病の初期症状は、歯肉の腫れや出血です。進行すると以下のような症状が現れます。
・歯茎の赤みや腫れ
・歯磨きや食事中の歯茎からの出血
・口臭の悪化
〇なぜ自覚しにくいのか?
1, 痛みが少ない
初期の歯周病は痛みを感じることが少なく、見過ごされがちです。
2, 慢性的な進行
歯周病はゆっくりと進行するため、少しずつ悪化する症状に気づかないことが多いです。
3, 出血が一時的
歯磨きの時の出血を一時的なものだと勘違いしやすく、深刻に受け止めないことがあります。
〇歯槽膿漏に痛みはあるの?
歯槽膿漏(進行した歯周病)では痛みが現れることがありますが、必ずしもすべての人に痛みが生じるわけではありません。以下に痛みの有無とその原因について説明します。
〇痛みの有無
1, 初期段階の歯周病(歯肉炎)
・一般的に痛みはほとんどありません。
・歯茎の赤みや若干の腫れ、出血などが主な症状です。
2, 進行した歯周病
・痛みが出ることがありますが、必ずしも全員が痛みを感じるわけではありません。
・痛みがない場合もあり、知らず知らずのうちに進行していることが多いです。
慢性的に進行するため、痛みが少ないけれど進行すると腫れ・痛みがあります。 歯を支えている骨が少なくなると、歯がぐらつき、咬むと痛みを感じます。
〇歯槽膿漏の治療方法
歯槽膿漏(進行した歯周病)の治療は、症状の進行度によって異なります。いかに、一般的な治療方法を段階的に説明します。
・初期治療(プラークコントロール)
歯周病の原因はプラーク(歯垢)なので、口腔内のプラークを取り除くことが基本です。歯科医や歯科衛生士によるブラッシング指導を行い、プラークを減らしていきます。
・進行した歯槽膿漏の治療
1. スケーリングおよびルートプレーニング
歯と歯茎の間に溜まったプラークや歯石を徹底的に除去し、歯根の表面を滑らかにする治療です。これにより、歯肉の炎症が軽減され、歯周ポケットが浅くなることが期待されます。
2. 抗生物質の使用
重度の感染がある場合、局所的または全身的に抗生物質が処方されることがあります。抗生物質の使用によって、炎症や感染を抑えることができます。
3. 歯周外科手術
症状が進行している場合、以下のような外科的な手術が必要になることがあります。
① 切除手術
歯ぐきを切開して歯根の深い部分を清掃し、再び方々する手術です。これにより、歯周ポケットの深さを減少させます。
② 軟組織移植
歯茎が大きく下がった場合、他の部位から軟組織を移植して、歯茎を再生する手術です。
③ 再製療法
歯槽骨や歯茎の再生を促進するために、特殊な膜やゲルを用いる再生療法もあります。これにより失われた歯槽骨や歯周組織の回復が期待されます。
4. メンテナンス
治療後の再発を防ぐために、以下のようなメンテナンスが重要です。
・定期健診
歯科医による定期的な検診を継続することで、歯周組織を管理し、再発を防ぎます。 毎日の適切なブラッシングのための歯科衛生士によるチェックと、歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを受ける事で再発を防ぎます。
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・生活習慣の改善
バランスの取れた食事や禁煙、ストレス管理など、全身の健康を保つことも歯周病の予防につながります。
〇まとめ
歯周病は進行性の病気であり、歯槽膿漏は歯周病が進行した状態です。初期段階では自覚症状がないことが多いため、早期発見と早期治療がカギとなります。気になることがあれば出来るだけ早く歯科医を受診し、適切な治療を受ける事が大切です。
政久歯科醫院の歯周病治療についてはこちら⇨
この記事の監修者
院長:政久 直紀
経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設
フッ素について|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年7月1日
皆さん、フッ素ってご存知ですか? 「虫歯予防のためにフッ素を塗りましょう」ってよく聞きますよね! しかし、その一方で「フッ素は塗らない方が良い」「身体に悪い」「危険」という話も聞いたことがあるのではないかと思います。 でも実のところ、よく知らないし分からないけど、みんな塗っているし、 歯医者さんで定期検診の時に「フッ素つけておきますね〜」って言われたから 塗っているってことはないですか? そこで今回は、 フッ素についてお話しします。
① フッ素って何?
フッ素とは・・・フッ素(正式にはフッ化物・フッ素化合物)は、虫歯菌の出す酸に抵抗できる歯(溶かされにくくする)をつくったり、虫歯菌の活動を抑制する効果があります。 フッ素はほとんどの食品に含まれるミネラル成分の1つで、魚介類や野菜、肉、牛乳、塩、お茶の葉っぱなど、多くの食品に含まれており、ビタミン類の様に、毎日摂らなければならない必須の栄養素に位置付けられています。特別なお薬というわけでなく、人間の体内では13番目に多く存在する元素と言われています。 日常的に私たちの周りに存在するものだとわかれば安心ですね。 では、「えっ??フッ素は安心安全ってこと?なんで塗らない方が良いって言われるの?」となりますよね。 実は、フッ素単体(F2)の状態だと猛毒だからです。実は、私達の身近な自然界にはフッ素単体では存在せず、形を変えた状態に変化している&ごく微量のため、食べたり飲んだりしても、いきなり《フッ素=危険》にはなりません。 しかし、一度に大量のフッ素を取りすぎると、副作用(急性中毒/慢性中毒)が起こることもあります。
②安全性について
*安全性とは:ある物事についての安全(リスクが許容可能な水準に抑えられている状態)の度合いのこと 例えば、 生きていく上で必要な「塩分」。個人の体の大きさ(体重)や状態(病気の有無など)によって、1日の摂取目安量がありますよね。 適量取ることで、元気に生活できますが、必要以上に取り過ぎると、病気を引き起こす原因となります。 フッ素も同じく、体重によって摂取量の目安が決まっています。 たくさん歯に塗ったからといって、虫歯予防効果が高くなるものではないので、量や使用方法を守ることが大切です。 (詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください)
急性中毒
下痢や嘔吐・吐き気・痙攣(けいれん)などが起こる フッ素の急性中毒は2~4mg/kgとされており、体重10kgであれば20mgのフッ素で中毒症状が出る可能性があります。 950ppmで計算すると, 約20kgのお子様が、フッ素ジェル(950ppm/60g)1.7本を一気に飲み込むと中毒量に達する可能性があります。 約60kgの大人であれば、5本程度の計算になりますね💦 その量を飲み込もうと思うと、飲み込めなくはないが、ちょっと無理ですよね・・・ 基本的にはお薬ですのでお子様の手の届かないところでの管理をお願いしています。 また、フッ素は蓄積されることもないので安心してお使いいただけます。
◆低濃度フッ素:日本の薬事法で定められている濃度(500〜1500ppm)でご自宅で毎日使うことによって効果を発揮します。
◆高濃度フッ素:低濃度の約10倍の濃度で、歯科医院や保健所などで塗ってもらうことができます。年に3〜4回程度塗ってもらいましょう。
③塗るとどうなるの?
フッ素には、3つの働きで虫歯の発生と進行を防ぐ効果があります。
1)エナメル質の修復を促進
酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進します。
2)歯の質を強化
歯の表面を覆うエナメル質を、酸に溶けにくい性質に変え、ムシ歯への抵抗力を高めます。
3)菌の働きを弱める
ムシ歯を引き起こす細菌の働きを弱め、酸がつくられるのを抑えます。
④フッ化物が入っている歯磨き粉の効果的な使い方
◆量
【年齢・お口の中の状況の目安】
*1歳6ヶ月・乳歯の奥歯が生え始め頃:米粒〜小豆(1〜2mm)程度:500〜1000ppm以下
*3歳頃・乳歯が全て生えそろう(20本)頃:グリンピース(5mm)程度:1000ppm以下
*6歳〜・永久歯が生え始め〜生え揃う頃:大豆1個〜2個(1〜2cm )程度:〜1500ppm
◆歯の表面にできるだけ長く留める=うがいは最小限でOK!
ブクブクうがいができないお子様は、歯ブラシで汚れを取る→歯ブラシ洗って水気を切る→フッ素を塗り込む→ その後は飲食を控える うがいができる年齢であっても、フッ素を塗り込んだ後は、うがいはペットボトルのキャップ1杯程度で軽く済ませることをおすすめしています。 ※就寝前(夕食後)がベストタイミング(最低でも30分は飲食を控える)
◆歯の萌出状況も要確認!
奥から2番目(乳歯)が生え始めたら、フッ素を塗り始めましょう。 いつまで塗るかと聞かれることも多いのですが、短くても12歳臼歯(大人の歯の一番奥)が生えて3年間くらいは特に歯科医院での高濃度フッ素塗布をおすすめしています。 また、日々の生活の中で、歯磨き粉(低濃度フッ素配合)を使用することも大切です。 虫歯のリスクが高い歯の根の部分が見えてきている方は、特に定期的に歯医者さんで検診を受け、継続的に高濃度の歯科専用フッ素を塗ってもらうと良いかもしれませんね。
◆歯磨き粉はフッ素の濃度の記載があるものを選ぼう!
歯科医院や薬局やインターネット販売など様々な場所で購入することができます。 濃度(年齢お口の中の状況の目安参照)、フッ素配合(記載名:フッ化ナトリウム・フッ化第一スズ・モノフルオロリン酸ナトリウム)、濃度、タイプ(泡/スプレー/ジェル)、お子様の年齢や歯の萌出状況、家庭で毎日使える味やタイプによって選べるといいですね!選ぶポイントがわからない時は、いつでもお気軽にご相談ください。 ※うがいができない/不安(目安:3歳未満):スプレーやジェルなど研磨剤などの入っていないものを選び、塗るだけでOK! ※うがいができる(目安:4歳以上):歯ブラシで汚れを取り、ジェルタイプを塗り込み、その後は、ペットボトルのキャップ1杯程度の水でうがいをする
⑥ フッ素は魔法の薬ではない?!塗らなくても虫歯予防はできる♪
ここまで「フッ素=虫歯予防に効果的」とお話ししてきました。 フッ素は歯磨きが出来てこそ効果があります! がしかし。。。歯磨きが出来て、フッ素を積極的に取り入れていても、残念ながら虫歯になることがあります。 なぜならば、虫歯には食生活が大きく関係しているからです。 虫歯は、虫歯菌が出す酸によって、歯が溶かされることにより穴が開き進行していきます。酸が口の中に出ている時間や回数が長ければ長いほど虫歯になるのです。 食事3食以外で、間食回数が2回までは虫歯になりにくく、3回以上では虫歯になりやすいという、研究結果もあります。 食事以外で、おやつやジュースを3回以上食べたり飲んだりしている食生活の場合は、フッ素を積極的に取り入れる前に、まず食生活を見直すことから始めることをお勧めします。 いやいや!ちょっと待って!! ただ、子育て中の間食は、母にとってマストアイテムの一つであり、時として救世主! そんなの無理無理〜〜〜 そりゃそうですよね! そんな時は、ぜひ一度相談に来てください!
子育て&歯科衛生としての知識と経験から、フッ素の有効活用方法と食生活、お母さん目線からの様々な角度から、母子共に無理なく虫歯予防ができる方法を一緒に考えます。
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この記事の筆者
歯科衛生士:中島加奈
プロフィール
- 歯科衛生士歴22年
- 米粉ナチュラルアドバイザー
- 3児の母
- お口育て教室・離乳食講座開催
この記事の監修者
院長:政久 直紀
経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
- 医療法人社団BLISS 開設
妊婦の虫歯など、胎児への影響は?|妊娠中に気を付けたいこと|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年6月24日
妊婦さんは、お腹が大きくなるなどの外見的・身体的な変化だけではなく、精神的にも変化があり、生活の色んなことが特別な状況になります。そして、その変化がお口の中の状態にも様々な影響を及ぼします。 ここでは、歯科的な視点で「妊娠中に気を付けたいこと」「予防の為の医院・岡山市の取り組み」などをお伝えします。
〇妊娠に伴う口腔内への影響
妊娠に伴って生じやすい歯科的問題としては、以下のものがあります。
■虫歯の発症・進行
■歯肉炎や歯周炎の進行
■妊娠性歯肉炎
■妊娠性エプーリスの発生
■口内炎の発生
これらは妊娠による食嗜好の変化(酸っぱいもの・甘い物が食べたくなるなど)食事回数の増加、つわりによって満足に歯磨きが出来ないなどの環境の変化が関わっていると考えられています。妊娠期に知っておきたい『妊娠性歯周炎』と『妊娠性エプーリス』について説明します。
・妊娠性歯肉炎とは
妊娠中、特に妊娠終期には歯垢(プラーク)の存在に加えて、エストロゲン・プログステロンといった女性ホルモンが月経時の10~30倍にもなると言われています。このホルモンを好む細菌が増えることにより歯 周炎になりやすくなります。歯茎が腫れたり、出血することがあり、 そのまま不潔にしておくと、歯周病へと進行してしまいます。 妊娠中期から後期にに欠けて症状が悪化しやすいと言われています。 少ない歯垢(プラーク)や歯石で歯茎が腫れてしまい、お口の中全体に炎症が生じること もあります。 歯石の除去・歯磨き等でプラークコントロールを良好にすることで症状を最小限に抑えることができます。
・妊娠性エプーリスとは
妊娠中、歯茎にできる良性の腫れ(腫瘤)のことで、触ると出血したり、痛みを感じるこ とがあります。妊娠16周前後に自覚されることが多く、女性ホルモンの関与、歯石などの影響が指摘されています。出産後に自然に消えてしまうことが多いので、基本的には経過観察をすることとなります。
〇歯周病と早産の関係
歯周病と早産の関係も分かってきています。中等度~重度の歯周病になっている妊婦は、早産や低出産体重児の出産リスクが約7倍高いことがアメリカ・ノースカロライナ大学の研究で分かりました。 早産の原因としては、タバコやアルコール、高齢出産よりも『歯周病の人』のリスクが高いことも分かっています。更に虫歯による炎症によっても、早産の起こるリスクが高まります。このことからも妊娠期間中の歯科治療が重要であることが分かります。
当院の歯周病治療についてはこちら⇨
〇妊娠中に歯医者に行くのが不安な方へ
妊娠中に歯科醫院を受診することに不安を感じる方もいらっしゃると思います。 原則的に妊娠中に「一般的な歯科治療」を行ってはいけないという時期はありませんが、時期によって治療の内容や進め方が大きく変わるので、妊娠されている場合は必ずスタッフにお伝えください。 妊娠初期・中期・後期・出産後に分けて、それぞれの時期に知っておきたいポイントをご紹介します。
・妊娠初期(0~4ヵ月:1週~15週目)
妊娠初期に歯の健康診断を行うのが理想的ですが、妊娠初期は、つわりで治療中に気分が 悪くなることもあります。 消毒のニオイや、口の中を触られることで吐き気をもよおしたり、気分が悪くなりやす かったり、長時間の同じ姿勢がお腹に負担となることがあります。 負担がかかり続けると、脳貧血による立ちくらみや起立性低血圧が起こりやすくなりま す。この時期は、まだ赤ちゃんの状態も安定していないので、歯科治療を行う際には注意 が必要です。過度な緊張や長時間による治療はなるべく避ける時期です。
・妊娠中期(5~7か月:16週~27週目)
この頃には「安定期」と呼ばれる時期になっています。虫歯治療・歯周病治療など、いず れも必要な処置があればこの時期に積極的に治療することをお薦めします。受診される際 には途中で体調が優れなくなったり、楽な体勢などがあれば、遠慮なくスタッフに伝えて くださいね!できれば分娩までに治療を終えられると良いでしょう。
・妊娠後期(8~10か月:28週目~)
長時間の治療が妊婦さんの負担となるため、基本的には積極的に治療するのではなく応急 処置を行います。激しい痛みがある場合など、我慢できないような症状がある場合は、歯 科医師にご相談ください。
・出産後
出産後は免疫力が回復する2か月後が良いでしょう。
〇胎児へ薬の影響があるのか心配という方へ
歯科治療だけではなく、お薬の胎児への影響も心配される方も多いと思います。 ここでは、時期ごとにお薬が胎児に与える影響についてご紹介します。
・受精前~妊娠4週未満
この時期を『無影響期』といい、順調に妊娠が継続ができていれば赤ちゃんは薬の影響を 受けていたとしても完全に修復されて、形態的な異常は生じないとされています。
・妊娠4週目~8週未満
この時期を『絶対過敏期』といい、器官形成期で中枢神経が形成され、心臓や目、手足な どの重要な器官が作られ、薬や放射線による影響を最も敏感に受ける時期です。
・妊娠8週~16週未満
この時期を『相対過敏期 / 比較過敏期』といい、心臓中隔などの臓器や性器が形成される 時期です。大きな奇形には繋がりませんが、器官の形成も続く時期であるため、薬の服 用は慎重になる必要があります。
・妊娠16週~分娩
この時期を『潜在的過敏期』といい、胎児の形態異常は生じませんが、胎児の機能・発達 に影響します。 多くの薬剤は胎盤を通過して、胎児に移行します。 全妊娠期間使用可能な薬剤もあるため、妊娠している方は必ずその旨を伝えてください。
〇妊娠期の歯科検診の重要性
妊婦さんが歯科を受診される際は、ご自身の口腔内の変化に応じた対応と同時に、母体内で発育している胎児の健全な発育をも考慮した対応・アドバイスが必要になります。 当院では『マイナス1歳からの予防』として、虫歯予防・歯周病予防を行っています。 大人のお口を健康に保つことは生まれてくる我が子への虫歯菌の感染や低体重児出産などのリスクを下げることができます。 つわりや体調の変化により、普段通りの歯磨きが難しい場合も、うがいをする・小さめの歯ブラシの使用等でお口の中の清潔を保つ工夫を提案させていただきます。
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〇『妊婦・パートナー歯科健康診査』制度について
岡山市の取り組みとして、岡山市民である妊婦さんとそのパートナーを対象にした『妊婦・パートナー検診』があります。 妊娠期間中に1回、歯科検診と保健指導を受けることができます(クリーニングや治療ではありません) 妊婦さん、そしてパートナーがご自身のお口の中を健康な状態に保つこと、自分やお子様のお口の健康を守る為の方法・知識を付けることを目的としています。 そのためにも、まずは今の自分のお口の中がどのような状態かを知り、歯科医師・歯科衛生士からのアドバイスを受ける事が大切です。 今の状態を知ることで、出産前に適切な対応を考えることが出来ます。 母子共に健康で出産を迎える為にも、歯科の受診をお薦めします。 政久歯科醫院では、マイナス1歳からの予防に加えて胎児の発育との関連もお話ししています。特に胎児期の歯の発育に適切な栄養(タンパク質やカルシウム、ビタミンA、C、D等)の摂取が重要といった栄養・食事に関する指導も行っているので、ご家族みんなで『我が子の為の予防』に取り組まれてみてはいかがでしょうか?
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院長:政久 直紀
経歴
- 広島大学歯学部 卒業
- 医療法人光済会 森本歯科医院 勤務
- 医療法人明生会 明生会歯科診療所 院長
- 政久デンタルオフィス 開業
- 政久歯科醫院 移転開業
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歯を削りたくない方へ|歯を削らなくてもよい場合があります|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年6月17日
歯は削るほど弱くなるため、初期段階の虫歯は削らずに治療することが理想的です。本記事では、歯を削ることなく虫歯を治せるのか、虫歯の初期段階でできる治療法と歯を削らずに済ませる予防策を紹介します。
歯を削らずに管理していきます
虫歯の進行は、C0~C4までの5段階に分類されます。C0段階は初期虫歯であり、この時点では歯のエナメル質が溶け始めているだけで穴は開いていません。初期虫歯は、適切なケアと治療により、削ることなく対応が可能です。 そもそも虫歯は、歯の表面であるエナメル質が酸にさらされ溶けた状態です。エナメル質は人体の中で最も硬い組織ですが、飲食物に含まれる糖分がお口の中の細菌と反応し、酸を生成します。この酸がエナメル質に作用し、歯の成分であるカルシウムやリンといったミネラルを溶かしてしまうのです。この現象を「脱灰(だっかい)」と呼び、進行すると虫歯の原因となります。 一方で、脱灰によって失われたミネラルが歯に戻ることを「再石灰化」と言います。フッ素塗布やフッ素入りの歯磨き粉を使用することで再石灰化を促進し、エナメル質を強化することで初期の虫歯をコントロールすることができるのです。
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そもそも歯を削らなくてはいけないのはどんな時?
歯を削らなければならない状況は、虫歯が進行してしまった場合です。
虫歯が進行している時
歯を削る必要が生じる主な理由は、虫歯です。虫歯が進行し、エナメル質に穴が開いて、象牙質や神経まで影響が及んだ場合は、虫歯治療で歯を削る必要があります。 虫歯治療では、虫歯菌に感染した部分を完全に除去するために歯を削ります。この処置を怠ると虫歯が悪化し、痛みや腫れを引き起こす可能性があるからです。さらに感染が広がるとケースによっては抜歯が避けられなくなることもあります。 削った部分は、詰め物や被せ物で歯の見た目と機能を回復します。 虫歯治療後に詰め物をする場合、歯の形を整えて詰め物が安定する基盤を作ります。クラウンやブリッジを装着する際も同様です。歯を削って土台を作ることで修復物がしっかりと固定され、長期間にわたって機能するようにします。
歯を削らないといけなくなる前に!予防策について
歯は削れば削るほど脆くなります。虫歯治療などで削った歯は、神経を抜いたり、抜歯になる可能性が高まるため、虫歯を未然に防ぐことが重要です。ここでは、虫歯を作らない、進行させない予防策を紹介します。
フロスや歯間ブラシを使ったセルフケア
皆さんは毎日歯を磨いていると思いますが、その際にフロスや歯間ブラシも使用していますか?実は、歯ブラシだけでは約60%の汚れしか取り除けません。虫歯や歯周病を予防するためには、歯垢の除去率を少なくとも80%以上にする必要があります。 フロスは、歯と歯の間の狭い隙間のプラークを取り除くのに効果的です。一方、歯間ブラシは、より広い隙間やブリッジの下など、フロスが届きにくい部分に使用できます。セルフケアの一環として、毎日の歯磨き後にフロスや歯間ブラシを使う習慣を身につけることが大切です。
歯医者の定期検診に行こう
虫歯予防は自宅でのケアだけでなく、定期的な歯科検診も必要です。どれだけ丁寧に歯磨きをしても、磨き残しはどうしても発生します。特に、歯周ポケットの中や歯と歯の間、奥歯の後ろなどは、セルフケアだけで汚れを落とすのは困難です。 歯医者の定期検診では、プロフェッショナルによるクリーニングも受けられます。歯垢や歯石、着色汚れもしっかりと除去することが可能です。フッ素を塗布することで歯の強化も行います。 また、虫歯や歯周病のチェックも行われるため、どんどんと進行してしまう前に適切な治療につなげられます。定期検診を受けることで、虫歯予防につながり歯を削らなくて済む可能性が高まります。お口の状態に応じて異なりますが、3ヶ月に1回を目安に検診に行きましょう。
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歯を大幅に削る治療とは?
歯を大幅に削る治療は、大きな虫歯になって神経を抜かなければならない時や、被せにする時に必要です。
根管治療
根管治療は、虫歯が歯の神経まで進行した場合に行われる治療です。虫歯菌に感染した歯の神経を取り除き、内部を清掃して消毒し、その後土台を立てて被せ物を装着します。神経を取り除く過程で歯を大きく削る必要が生じますが、これは神経にアクセスしやすくし、虫歯を完全に取り除くためです。根管治療に取り組む前は、治療の流れについて歯科医師から詳しい説明を受け、納得した上で臨みましょう。
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被せ・クラウン
一方、クラウンは、歯の見た目を回復させるために用いられる治療です。歯の外側を大幅に削った後、被せ物を装着します。美しい仕上がりが得られるものの、削る量が多いため、選択する際は治療内容やリスクをしっかりと理解しておくことが重要です。
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親知らずの抜歯は痛い?|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年6月10日
「親知らずの抜歯は痛かった!」とか「親知らずを抜いた後、顔が腫れた!」などマイナスな感想や体験を耳にしたことはありませんか?親知らずの抜歯は多くの人にとって不安を感じるもののようです。しかし正しい情報を持つことで不安を和らげることができます。親知らずが痛んでいたり、親知らずの抜歯を考えている方に、親知らずの抜歯時や抜歯後の痛みについて解説していきましょう。
抜歯時の痛み
麻酔が十分に効いていない場合
通常、抜歯は局所麻酔を使用して行われるため、手術中に痛みを感じることはありません。しかし、麻酔が完全に効いていない場合、痛みや不快感を感じることがあります。 麻酔が効いていないと感じた場合は、すぐに歯科医師に伝えて追加の麻酔を受けるようにしましょう。
圧迫感や引っ張られる感じ
局所麻酔のため、麻酔が効いている状態でも「歯を引っ張られる感じ」や「グイグイ押される圧迫感」といった感覚を覚えることはあります。
振動や音
痛みとは違いますが、不快に感じることとして、歯を抜くために使われる器具の振動や音が気になる方もいます。 この圧迫感や引っ張られる感じ・振動や音については【静脈内鎮静】を行うこ とで解決できます。
抜歯後の痛み
手術部位の炎症
麻酔が切れた後に感じる最初の痛みは鈍く重い感じの痛みです。手術による組織の損傷により起こった炎症で「鈍いズキズキする痛み」や「じんわり痛む感じ」「腫れて重たい感じ」「圧迫される感じ」と表現されるこの痛みは通常、手術後の数日間続きます。 冷却シートを使って腫れを軽減し、処方された鎮痛剤を使用することで痛みを和らげることができます。
感染
抜歯後の傷口が感染すると、痛みや腫れ、膿が出ることがあります。「脈打つような痛み」「ズキズキする感じ」の痛みを伴います。特に血流が増える夕方から夜にかけて痛みを強く感じることがあります。 感染のリスクを減らすためには、処方された薬をきちんと服用すること・適切な口腔ケアと衛生管理が重要です。 抜歯後の口腔ケアの指示を守り、異常を感じた場合は早めに歯科医師に相談しましょう。
縫合部位の違和感
抜歯後、傷口を縫合することがあります。縫合部位が引っ張られる感じや軽い痛みを感じることがあります。 通常、数日以内に慣れますが、強い痛みや違和感が続く場合は歯科医師に相談してください。
ドライソケットによる痛み
ドライソケット(Dry Socket)は、親知らずなどの抜歯後に発生することのある合併症です。 抜歯後に血液の塊(血餅)が抜歯窩(歯が抜かれた後の穴)から失われるか、形成されないことによって発生する痛みを伴う状態です。通常、血餅は抜歯窩を保護し、治癒を促進しますが、これがないと骨が露出し、強い痛みと感染のリスクが高まります。 抜歯後2〜4日以内に発生することが多く、鎮痛剤が効かないほどの強い痛みが特徴です。 直ちに歯科医師の相談し、消毒や洗浄、投薬等適切な処置を受けることが大切です。
痛みを和らげるための対策
鎮痛剤の使用
歯科医師から処方された鎮痛剤を使用することで、痛みを効果的に和らげることができます。 感染のリスクがある場合、鎮痛剤とともに抗生物質が処方されることもあります。
冷却
腫れた場合でも、氷などで冷やしすぎるとかえって治癒を悪くします。濡れタオル・冷却シートなどで冷やすことが推奨されます。
まとめ
親知らずの抜歯は不安を感じることが多い手術ですが、適切な診断と施術及びケアでその不安を軽減することができます。抜歯時の痛みは麻酔によって管理され、抜歯後の痛みや腫れも適切な処置で和らげることができます。疑問や不安がある場合は、遠慮せずに歯科医師に相談してください。
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虫歯じゃないのに歯がしみる|その原因は?|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年6月3日
歯医者で虫歯ではないと言われたけど歯がしみる
ご飯を食べている時、飲み物を飲む時、歯がズキズキと痛くなった経験はありませんか?特に、アイスを食べた時、冷たい飲み物を飲んだ時にこのような経験をしたという方も多いのではないでしょうか。せっかくの食事も、歯が痛くて食べにくくては美味しく食事をすることもできません。歯医者では虫歯はないと言われているのに歯が痛む方、「知覚過敏」が原因かもしれません。
知覚過敏とは?
知覚過敏という言葉は、テレビCMでも流れているので耳にしたことがある方は多いと思います。 知覚過敏は冷たいものや温かいものを食べた時に、歯がしみたりズキズキと痛くなる症状が現れます。歯が痛区なると虫歯かな?と思う方が多いと思いますが、実は虫歯はなく知覚過敏が原因ということもあります。
① 歯の表面はエナメル質と言われる身体で最も硬い組織で覆われています。健康な歯の場合は、このエナメル質でしっかりと表面が覆われているのですが、エナメル質が何かしらの理由で欠けたり、すり減ってしまった時、エナメル質の下にある神経を守っている象牙質が露出し、外部からの刺激が神経へと伝わりやすくなってしまいます。これによって、歯がしみたり痛みを感じるといった症状が起きるのが知覚過敏です。象牙質は小さな穴が無数に開いているので、露出すると外部からの熱や刺激が神経に伝わりやすくなってしまいます。
⓶基本的にはエナメル質に守られているのですが、歯周病によって歯茎が下がったりすると、根が出てきて露出され、歯がしみたり痛みといった症状が起きやすくなります。
知覚過敏と虫歯の見分け方
歯が痛いと感じた時、それが虫歯なのか知覚過敏なのか、自分で判断するのはとても難しいと思います。実は違いは痛みや見た目で判断することができます。
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痛みの違い
虫歯の場合は慢性的で、痛みが継続します。また、痛みの度合いがどんどん強くなっていきます。それに比べて知覚過敏の場合は一時的な歯の痛みであり、冷たいものを食べた時に歯がしみたり痛くなったりすることもありますが、10秒程度で痛みは一旦おさまります。そして、痛みの度合いが強くなっていくことはありません。
見た目の違い
虫歯の場合は、進行度合いにもよりますが歯に穴が空いたり、変色していたりします。知覚過敏の場合は、象牙質が露出していたり、歯茎が痩せて根っこの部分が見えたりします。
知覚過敏になる原因
強い力での歯磨き
汚れをしっかりと落とそうとして、過度な力でゴシゴシと歯ブラシで磨いてしまうと、歯周病でなくても歯ぐきが下がってしまう可能性があります。1回や2回では変わりませんが、日々の歯磨きで過度に力を加えてしまうと、積み重ねで歯ぐきが下がってしまう可能性があり、これによって知覚過敏になってしまう可能性があります。
歯ぎしりや食いしばり
寝ている時の歯ぎしりや、無意識な食いしばりは歯に過度な力をかけてしまいます。これにより、歯の表面がすり減ったり、根元のエナメル質が傷つき、くさびを打ち込んだ様に陥没ができてしまいます。
歯周病
歯周病が進行していくと、歯茎が下がってくるので、今まで覆われていた歯の根っこの部分が露出し始めます。歯の根っこの部分はエナメル質で覆われていないため、外部からの刺激が伝わり、知覚過敏の症状が起こります。
歯周病について詳しくはこちら
知覚過敏の治療法
セルフケアの見直し
歯ブラシの毛先を柔らかいものに変更してみたり、研磨剤の含まれていない歯磨き粉を使用したり、過度な力を入れずに優しく歯を磨いたり、日々のセルフケアを見直してみましょう。知覚過敏用の歯磨き粉もありますので、それを使ってみるのも効果的です。
薬剤でのコーティング
知覚過敏は象牙質が剥き出しになってしまうことで、痛みを引き起こしてしまうので、露出した象牙質を薬剤でコーティングすることで、外部からの刺激を受けにくくできます。 ※コーティングの効果は永久的ではないので、定期的に行う必要があります。
レジンを使用
露出している象牙質をレジン(歯科用プラスチック)で多い、外部の刺激から守ります。天然歯と同じような色なので審美性に優れていますが、経年劣化によって変色する可能性もあります。
歯周病の治療
歯茎が下がることで知覚過敏の症状が生じている場合は、これ以上歯茎が下がらないように歯周病治療を行います。
その他の方法
ナイトガードの作成
寝ている時の歯ぎしりや食いしばりによるエナメル質のすり減りを予防するために、専用のマウスピース(ナイトガード)を使用することもあります。
唾液の分泌を促す
唾液には、エナメル質を修復する成分が含まれています。エナメル質が完全にすり減ってしまった部分を唾液で元に戻すことはできませんが、今後の予防には繋がります。よく噛んでご飯を食べると唾液の分泌が進みますので、食事の際にはよく噛んで食べることを心がけましょう。
神経を抜く
健康な歯の神経を抜くことは最終手段にはなりますが、どうしても痛みに耐えられない場合は神経を抜くことも選択肢としてはあります。
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<まとめ>
虫歯ではないのに歯が痛い時、しみる原因について説明させていただきました。歯が痛いとせっかくの食事も楽しくなく、美味しく感じないなんてこともあると思います。健康な歯を維持することが大切になりますので、日々の習慣を見直して歯の健康状態を保ちましょう。
虫歯で神経を抜く?いえ、神経を残せる可能性があります。|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年5月27日
歯が痛くなったり、歯ぐきが腫れたことはありませんか? これらの原因は虫歯菌かもしれません。 歯の神経は、本来なら『エナメル質』『象牙質』といった構造によって守られていますが、虫歯によって溶けてしまうとむき出しに近い状態になり、かなり敏感になってしまうことが原因で『痛い』『しみる』という状態になってしまいます。 今回は、虫歯が神経まで到達し、神経を抜く場合の治療とその予防法をお伝えします。
1.虫歯の大きさと治療法
虫歯の大きさ・深さによって治療法が変わります。 小さい虫歯であれば、コンポジットレジン(CR)という材料を使い1日で治療することができます。一方、何もしていなくてもズキズキするような『神経にまで及ぶ大きく深いむし歯』であれば、神経を抜く処置をしなければなりません。
2.神経を残す治療
以前は虫歯が神経まで到達していれば、神経をとる処置を行っていました。 しかし、現在は神経を残す手段が出てきました!それが、MTA(歯髄温存療法)です。 虫歯をとりきった後、神経の部屋が出来てきた際に、神経を取るのではなく、そこに薬を置いて神経を守る方法です。この薬を『MTAセメント』と言います。 『神経をとった歯』と『神経が残っている歯』の寿命は、なんと10年違うと言われています。神経をとる処置(抜髄)を行うと、もう神経は戻ってきません。だからこそ、神経を残しておくということは重要な事です。 大きく削ったり、神経を抜く前にこの処置を行うことで、歯の寿命は大きく伸びます。
ただ、このMTAセメントも100%成功するというわけではありません。虫歯がある歯について事前に調べ『感染の程度・リスクがどれくらいあるか』を調べると共に、神経の状態を確認しながら処置を行います。 歯髄が処置後炎症を起こしたり、壊死したりするリスクが高い場合は、神経を抜く処置(抜髄)を行わなければなりません。
歯の神経を守る治療について詳しくはこちら
3.神経を抜く治療
抜髄
痛みはさほど感じていなくても、おおきくなった虫歯が神経まで到達している時やズキズキいたみがあるときは、神経(歯髄)を抜く『抜髄』という処置が必要です。 神経そのものに感染があるため、感染した歯髄をとり除き、根の中を殺菌・消毒して、綺麗にします。
その後、症状がないのを確認して根の中に薬を詰めて根の中が感染しない様にします。 また、政久歯科醫院では処置後の治癒力を上げるために『米国式の根管治療』も行っています。ただし、自由診療となります。
根管治療について詳しくはこちら
4.神経をとりたくない!予防の鍵はメンテナンス
虫歯は小さい内は特に症状がないことが多いです。そのため、気づかないうちにどんどん歯を溶かして行きます。 今までに治療したことのある歯が、再びむし歯になってしまった場合、治療した部分をもう一度とってしまわなければなりません。削る部分がどんどん大きくなり、神経をとる治療になる可能性は高まります。 そのため、早期発見・早期治療がとても大切です。口の中で何かが起きてからではなく、定期的にチェック・メンテナンスを受けたり、ブラッシングの方法を学び、口腔内を清潔に保つようにしましょう。
一言に歯磨きと言っても、お口の環境や歯の本数・歯並び・虫歯や歯周病のリスクは様々。 また、患者様の生活背景によって歯磨きにかけられる時間やタイミングもバラバラです。 だからこそ、当院ではマニュアル的な診療・説明ではなく、歯科医師・歯科衛生士がお一人お一人のお口の状態を診て歯磨きの方法やポイント・歯ブラシ・フロスをご提案しています。
5.まとめ
いかがでしたか? 虫歯が歯の神経まで到達してしまうと激しい痛みを感じる方も少なくありません。 ・痛くて仕事にならない ・痛みでゆっくり寝られない そんな日常生活のストレスになるような痛みを避けるために、そして大切な歯の神経を守るためにも、メンテナンスを受けたり、ブラッシングの方法を習得して、口腔内を清潔に保つようにしましょう。
歯茎が下がる原因は?歯肉退縮の治療法について|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年5月20日
「歯茎が全体的に下がってきたのは、歯周病のせい?」 「歯茎が一部下がってきていて、見た目が気になる……」 など歯茎での困りごとはありませんか? 歯茎が健康な状態なのかご自身では判断が難しく、また相談していいものなのか迷いますよね。 今回は歯茎が下がる原因や、歯肉退縮の治療法についてお伝えします。
歯肉退縮とは
歯肉退縮とは歯茎が下がり、歯の根っこが見えている状態のことをいいます。 原因は加齢・歯周病・生活習慣などさまざまです。なぜ歯肉退縮をしているのか自分での判断は難しいため歯科医院で見てもらう必要があります。歯肉が退縮してしまうと、見た目だけでなく口腔環境にも様々な問題が起きてきます。 歯肉退縮はどのようなことがおこるのが具体的に解説します。
・見た目が悪くなる
歯肉退縮がおこると、見た目が悪くなってしまいます。歯茎が下がると、歯自体が長く見えるため、見た目が悪いです。
・口腔環境が悪化する
歯肉退縮が起こると、見た目だけでなく口腔環境も悪化します。本来歯茎の中に隠れている根っこの部分は弱く、知覚過敏の症状がでたり、虫歯になりやすくなったりします。 さらに歯肉退縮が進行してしまうと、歯がぐらついてきて抜けてしまう、場合によってはその歯を抜歯する必要があります。
歯茎が下がってしまう原因は?
歯茎が下がってしまう原因は一つではなく、①加齢⓶歯周病③歯ブラシのやり方(ブラッシング方法)④歯ぎしり・くいしばりなど様々です。ここでは原因をそれぞれ説明します。
①加齢
加齢により全身が少しずつ衰えるように、全身と同じように歯茎も衰えて痩せてしまうのです。 歯茎が痩せると、歯茎が下がってしまうので歯肉退縮がおこります。 歯周病や間違ったブラッシングによるものとは異なり、様子を見ても大丈夫です。
②歯周病
歯肉退縮の原因として一番多いのが、歯周病です。 歯周病は国民病ともいわれており、成人の約8割が罹患(りかん)しています。 歯周病になってしまうと、歯を支えている骨が溶けていき歯茎が下がります。歯茎が下がるだけでなく、しだいに歯がぐらつき抜けてしまいます。 歯周病は初期症状を感じにくいため、普段からの歯科医院での定期検診や、異変を感じたらすぐに歯科医院でみてもらうようにしましょう。
③間違ったブラッシング方法
普段の歯ブラシでの圧が強く、歯茎が傷つき下がってしまうこともあります。優しい力で歯茎に歯ブラシを当ててください。歯科医院にて正しい歯ブラシの使い方を教えてもらうのもおすすめです。
④歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりにより、歯に強い負担がかかると歯茎が下がります。この場合は寝るときのマウスピースなどで負担を減らし、歯肉退縮を予防します。
治療法について
歯肉退縮について、原因は様々ですがアプローチの方法はいくつかあります。当院ではその方に合った治療法をご提案しています。ぜひご相談ください。 今回は、アプローチ法の中でも『歯肉の移植治療』についてご紹介します。
・歯肉の移植
歯肉退縮で下がったところに、ご自身の上顎の口蓋側の部位から歯肉を移植し、厚みやボリュームをもたせる治療です。 今回は歯肉の移植の中でも『結合組織移植術』をご紹介します。
・結合組織移植術
口の中の軟組織が大きく分けて『上皮組織・結合性組織・骨膜』3つの構造に分かれています。そのうち『結合性組織』だけを口蓋から切り出して移植します。 歯茎の下がっている範囲が狭い場合に適応になることが多いです。 歯肉退縮の範囲が広い場合などは、適応外になる場合もあります。 歯肉を移植することのリスクとしては、移植した組織が壊死してしまう・移植したがあまり改善せず、再度移植が必要になる。術後に上顎側から出血が止まらない などが挙げられます。 また、移植手術などの処置で原因を取り除いたあとは、経過観察しこれ以上歯肉が退縮することを予防することが大切です。
予防をすることが肝心
・歯医者での定期的なメンテナンス
歯肉退縮を防ぐには、予防をすることが大事なので定期メンテナンスが重要です。 毎日歯磨きをしていても、取り切れていない汚れが蓄積していくと歯周病の原因になります。 歯科医院で定期的に口の中を見てもらっておけば、間違った方法でのブラッシングや、噛みしめ、歯ぎしりなどの生活習慣も早期に気づくことができます。 歯肉退縮をさせないためには、歯科医院で定期的なメンテナンスを受けて早期発見・早期治療をおこないましょう。
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まとめ
今回は歯茎が下がる原因や治療法についてお伝えしました。 歯肉が退縮すると見た目が悪くなるだけでなく、歯周病の進行や、虫歯のリスクが高まるなどの心配があります。 歯肉退縮は自分で気づかない場合や、自己判断が難しいのです。 当院では患者様の大切な歯を守るために、さまざまな検査や処置をおこなっています。 お口の中のお困りごとは、当院までお気軽にご相談やお問い合わせください。
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歯が抜けてしまった時の対処法|岡山にある歯医者【政久歯科醫院】
2024年5月13日
歯が抜けたまま放置するとどうなる?
歯が抜けると、その部位に様々な問題が生じる可能性があります。まずは、歯が抜けたまま放置することで起こりうる問題について見ていきましょう。
1. 見た目が悪くなる
歯がない部分が目立ち、笑顔や口を開けた時に見た目が悪化します。
2. 残っている歯に影響がある
・隣の歯の移動
歯がない部分に隣接する歯が徐々に移動し、歯並びが乱れる可能性があります。
・噛み合わせの変化
歯がなくなることで噛み合わせに変化が生じ、残った歯に負担がかかることもあります。また食べ物を噛む際に不自由を感じることがあります。
3. 歯槽骨の減少
歯の下には通常、歯槽骨がありますが、歯が抜けるとその部分に刺激がなくなり、歯槽骨が徐々に減少してしまいます。歯槽骨の減少により、治療の選択肢が減ることもあります。
4. 身体への悪影響
歯がないことでよく噛むことができず、食事の咀嚼が不十分になり、消化器系の問題が生じる可能性もあります。
歯を失った時の歯科医院での治療法とは?
歯を失うことは、大きな問題です。歯を失った際には、速やかに歯科医院で適切な治療を受けていただくことが大切です。幸いなことに、現代の歯科技術は発達し、歯を失っても口腔機能を回復させる様々な治療の選択肢があります。主な治療法には以下のようなものがあります。
1. インプラント
人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に被せる人工の歯を取り付ける方法です。自然な見た目と噛み心地を取り戻すことができます。
■インプラント治療のメリット
1. 長期的な口腔機能の安定
インプラントは耐久性があり、適切なケアを行えば、長持ちすることが多いです。これは、インプラントが顎の骨に直接結合されるため、自然な歯のように機能するためです。 定期的なメンテナンスが前提条件です。
2. 自然な見た目と感覚
インプラントは自分の歯と変わらないような見た目と噛み心地を提供します。これにより、食事や会話をより快適に楽しむことができ、自信を持って日常生活を送ることができます。
3. 周囲の歯を保護
従来のブリッジ治療では隣接する健康な歯を削る必要がありますが、インプラントでは隣の歯を削る必要がありません。周囲の歯に負担をかけることなく、全体的な口腔の健康を維持することができます。
■インプラント治療のデメリット
1. 高額なコスト
インプラント治療は他の治療法と比較すると費用が高くなります。これは、インプラント治療のためには様々な検査や手術的な処置が必要であり、高価な材料と高度な技術が必要とされるためです。
2. 治療期間が長い
インプラント治療は数段階にわたるプロセスであり、完了までに最短でも1ヶ月はかかります。これには、骨とインプラントの統合が必要な治癒期間も含まれます。 (※身体と口腔の状態が良ければ、より治療期間の短いインプラントの治療方法もあります)
3. 手術リスク
インプラントの挿入は外科手術を伴うため、感染症、神経損傷、血管損傷などのリスクが伴います。ただし、熟練した歯科医師による適切な手術計画と施術により、これらのリスクは最小限に抑えられます。
2. ブリッジ
周囲の歯を削ってその上に人工の歯をつなぎ合わせる方法です。隣接する歯を利用するため、インプラントよりも費用を抑えることができます。
■ブリッジ治療のメリット
1. 機能の回復
ブリッジ治療は、失われた歯の機能を迅速に回復させます。咀嚼機能の向上により、食事がより楽しめるようになり、発音の問題も改善されることがあります。
2. 自然な外観
ブリッジは自然な歯に似せて作られるため、見た目が自然です。これにより、笑顔を美しく保ち、社会生活や対人関係に自信を持って臨むことができます。
3. 速やかな治療
インプラントと比較して、ブリッジの治療期間は比較的短いです。数週間以内に治療を完了させることが可能であり、迅速に日常生活に戻ることができます。
■ブリッジ治療のデメリット
1. 健康な歯への影響
ブリッジを支えるためには、隣接する健康な歯を削る必要があります。これにより、削られた歯の寿命が短くなるリスクや、将来的に歯の問題が発生する可能性があります。
2. メンテナンスの必要性
ブリッジは適切なケアが必要で、不適切なお手入れは歯周病やブリッジの下の虫歯を引き起こす可能性があります。定期的な歯科検診とともに、日常の清掃が非常に重要です。
3. 支える歯の影響
トラブルが起きた時に、ブリッジを支えている歯のダメージが大きい状態になり、抜歯になることもあります。
3. 入れ歯
歯を失った場合の治療方法として長い歴史を持つ入れ歯は、今日でも多くの患者様に選ばれています。
■入れ歯治療のメリット
1. コストの効率
入れ歯を保険治療で作製する場合、インプラントやブリッジと比較して、とても経済的です。多くの人々にとって利用しやすい治療選択肢となっています。
2. 調整と取り外しが可能
入れ歯は取り外しが可能であり、清掃や調整が容易です。また、必要に応じて新しい入れ歯に交換することも比較的簡単に行えます。
3. 手術が不要
入れ歯の装着には手術が不要であり、身体的負担が少ないというメリットがあります。これは手術リスクを避けたい方や特定の健康問題を持つ患者様にとって特に有益です。
■入れ歯治療のデメリット
1. 違和感や不快感
入れ歯は初期の段階で違和感や不快感を感じることがあります。また、うまくフィットしない場合には、食事中や会話中に不便を感じることがあります。
(保険適用ではありませんが、違和感や不快感のない入れ歯もあります⇨HP入れ歯ページへのリンク?)
2. 維持管理の必要性
入れ歯は適切なケアと定期的な調整が必要です。不適切な管理は口腔内の他の問題を引き起こす可能性があるため、日常のお手入れが重要です。
3. 顎の骨の退縮
長期間入れ歯を使用すると、顎の骨が退縮することがあります。これは顎の骨が自然な歯を支える役割を失うためで、見た目や機能に影響を与えることがあります。
まとめ
歯が抜けたまま放置すると、見た目の悪化や隣の歯の移動、歯槽骨の減少などさまざまな問題が生じる可能性があります。また、噛み合わせが悪くなることで身体全体への影響も深刻になります。歯を失っても、美しく健康に長生きするためには、適切な治療を早めに受けることが重要です。治療を受ける前にそのメリットとデメリットを理解し、自分のライフスタイルや健康状態に合わせた適切な選択を行うことが重要です。信頼できる歯科医師と相談し、最適な治療方法を選びましょう。歯に関するお悩み、岡山にある歯医者【政久歯科醫院】にお気軽にご相談下さい。土曜日も診療を行っています。
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