【ワイヤー矯正症例】前歯の凸凹を改善した30代男性
2026年10月28日
目次
「上の前歯の凸凹が気になる」
「歯磨きがしやすい、きれいな歯並びにしたい」
このようなお悩みで来院された30代男性のワイヤー矯正症例をご紹介します。
今回の患者様は、歯並びの見た目だけでなく、上下の歯の噛み合わせの改善が必要でした。
そこで、上あごを広げる装置とワイヤー矯正を組み合わせ、歯並びと噛み合わせの両方を整えていった症例です。

治療前の歯並び
患者様が最も気にされていたのは、上の前歯の凸凹でした。
特に、上の前歯の左右2番目の歯が、下の前歯よりも内側に入り込んでいる状態でした。
また、下の奥歯にも内側へ傾いている部分があり、歯並びだけでなく、上下の歯をどのように噛み合わせるかを考えて治療する必要がありました。
患者様からは、
「歯磨きをしやすいように、歯並びをきれいにしたい」
というご希望がありました。
歯が重なっている部分は歯ブラシが届きにくくなるため、見た目だけではなく、毎日のセルフケアのしやすさも考えながら治療計画を立てました。

小臼歯を抜かず、上あごを広げて歯を並べるスペースを確保
矯正治療では、歯をきれいに並べるためのスペースをどのようにつくるかが重要です。
そのため、スペース確保を目的として、小臼歯(前から数えて4番目の歯)を抜歯することもあるのですが、今回の症例では、小臼歯を抜かずに治療する方針としました。
上あごにはW型拡大装置という装置を使用し、歯を並べるために必要なスペースを確保していきました。

そのうえでワイヤー矯正を行い、一本一本の歯の位置を調整していきます。
また、治療計画に基づき、上あご左側と下あご右側の親知らずを抜歯しました。
ワイヤー矯正で歯並びと噛み合わせを整える
上あごを広げ、前歯の凸凹をなおすためのスペースを確保した後は、ワイヤーを使って徐々に歯を動かしていきました。
矯正治療というと、「歯並びをキレイにする治療」というイメージを持たれる方もいらっしゃいます。
しかし、大切なのは見た目だけではありません。
前歯の上下・前後の位置関係や、奥歯がどのように噛み合っているかを確認しながら、お口全体のバランスを整えていきます。
今回の治療期間は3年でした。
長期間の治療となりましたが、毎回の調整を重ねながら少しずつ歯を動かしていきました。
治療後|気になっていた前歯の凸凹を改善
治療後は、患者様が気にされていた上の前歯の凸凹が改善。
さらに、上下の前歯についても適切な歯の重なりをつくることができ、噛み合わせも整えることができました。
歯が並んだことで、見た目の変化だけでなく、患者様が治療前から希望されていた「歯磨きのしやすい歯並び」に近づけることができました。
気になっていた上の前歯の凸凹がなくなり、笑った時の口元の印象がより良くなったことに、とても満足されているご様子でした。

口元

右側
症例概要
年齢・性別
30代・男性
治療内容
W型拡大装置+ワイヤー矯正治療
主訴
上の前歯の凸凹が気になる。歯磨きをしやすい歯並びにしたい。
治療方法
上顎左側・下顎右側の親知らずを抜歯。小臼歯は抜歯せず、上あごにW型拡大装置を装着して上あご歯列を拡大し、歯を並べるスペースを確保した後、ワイヤー矯正を行いました。
治療期間
3年
治療費用
W型拡大装置+ワイヤー矯正:700,000円+税
調整料:毎月5,000円+税
※治療内容や通院回数によって費用は異なります。
治療に伴う主なリスク・副作用
今回の症例では、上の前歯の歯根がやや短かったため、矯正によって歯を動かすことで歯根吸収が起こる可能性について事前に説明しています。
また、矯正治療では歯を動かす際に痛みや違和感が生じることがあります。装置によって歯磨きが難しくなり、虫歯や歯ぐきの炎症のリスクが高くなることもあります。
治療後は歯が元の位置へ戻ろうとする「後戻り」が起こる可能性があるため、歯並びを安定させるための保定が必要です。
治療期間や歯の動き方には個人差があります。
「前歯だけが気になる」という方も、噛み合わせまで確認することが大切です
ご自身では「前歯の凸凹だけが気になる」と感じている場合でも、詳しく診察すると、実は奥歯の傾きや上下の噛み合わせにも改善が必要な場合があります。
また、同じような歯並びに見えても、
・歯を並べるスペースがどのくらいあるか
・あごの大きさや形
・歯の根の状態
・上下の歯の噛み合わせ
などによって、適した治療方法は一人ひとり異なります。
政久歯科醫院では、ワイヤー矯正だけでなくマウスピース矯正にも対応し、お口の状態や患者様のご希望を確認したうえで治療方法をご提案しています。
「前歯の凸凹が気になる」
「歯が重なっていて磨きにくい」
「自分の場合、歯を抜かずに矯正できるのか知りたい」
このようなお悩みがありましたら、まずは一度ご相談ください。
歯並びだけを見るのではなく、これから長く使っていく歯だからこそ、噛み合わせやお手入れのしやすさまで含めて一緒に考えていきます。
この記事の監修者
副院長:政久 侃祐
経歴
- 九州歯科大学歯学部 卒業
- 医療法人良陽会 鶴田歯科医院 勤務(研修医)
- 政久歯科醫院 入社
資格・所属学会・団体
- 日本口腔インプラント学会
- 日本歯周病学会
- 日本歯科保存学会
- 日本歯内療法学会
- 大阪SJCDベーシックコース



















